【なれの果ての僕ら】登場人物・キャラクター一覧!漫画のあらすじや死亡者は?

内海八重先生の最新作く「なれの果ての僕ら」は、同級会と称して集められた小学校の元クラスメイトの身に起きた事件の全貌と、極限状態を経て本性を露わにしていく登場人物の狂気を描いたサスペンス作品です。本文では、漫画「なれの果ての僕ら」の登場人物・キャラ一覧と、漫画各巻のあらすじネタバレ、「なれの果ての僕ら」の死亡者・生存者一覧、作品の面白い魅力等を、あらすじネタバレを交えながら一覧にて紹介します。

【なれの果ての僕ら】登場人物・キャラクター一覧!漫画のあらすじや死亡者は?のイメージ

目次

  1. なれの果ての僕らとは?
  2. なれの果ての僕らの主な登場人物・キャラ一覧
  3. なれの果ての僕らのその他登場人物・キャラ一覧
  4. なれの果ての僕らの漫画あらすじネタバレ
  5. なれの果ての僕らの死亡者や生存者一覧
  6. なれの果ての僕らの面白い魅力
  7. なれの果ての僕らに関する感想や評価
  8. なれの果ての僕らの登場人物まとめ

なれの果ての僕らとは?

「なれの果ての僕ら」の作品紹介・イメージ画像

内海八重先生の最新作「なれの果ての僕ら」は、小学校の同級会を舞台に、人の善悪を試す過酷な実験と、生存者の狂気を描いたサスペンス作品です。以下では、「なれの果ての僕ら」から登場人物とあらすじネタバレ一覧、「なれの果ての僕ら」の漫画1巻~7巻のあらすじネタバレ一覧、作品の面白い魅力などをあらすじネタバレを交えながら、一覧にまとめて紹介します。

なれの果ての僕らの概要

「なれの果ての僕ら」の概要紹介・イメージ画像

内海八重先生の漫画「なれの果ての僕ら」は、2020年~2021年7月にかけて、「週刊少年マガジン」及び「マガジンポケット」で連載・配信されたサスペンス作品で、単行本・全8巻で構成されています。物語は、事件解決後、警察の取調を受ける生存者たちの証言を元に展開され、各話のタイトルには、実在の小説の題名が使用されていることが特徴です。

なれの果ての僕らの作者

「なれの果ての僕ら」の作者・イメージ画像

「なれの果ての僕ら」の作者・内海八重先生は、2014年に「新海綴の読解録」(八海薫名義)で連載デビューしました。その後、「煉獄のカルマ」で知られる春場ねぎ先生のアシスタントを経験、2016年に連載開始した「骨が腐るまで」は、内海先生の人気作となりました。

なれの果ての僕らの主な登場人物・キャラ一覧

なれの果ての僕らの主な登場人物・キャラ一覧の紹介・イメージ画像

「なれの果ての僕ら」は、小学校の同級会に集まった高校生の身に起きた恐ろしい実験や、極限状態に陥り、欲望を露わにする人間の狂気を生々しく描いた禁断のサスペンス漫画です。以下では、漫画「なれの果ての僕ら」から、主な登場人物・キャラ一覧を、あらすじネタバレを交えながら一覧にて紹介します。

真田透

漫画「なれの果ての僕ら」の主人公で、通称・ネズ、四ノ塚小学校6年2組での出席番号・15番です。自己犠牲の強い性格で皆から好かれており、その善性が夢崎みきおにも少なからず影響を与えていました。彼女である未来の死をきっかけに殺意に目覚め、犯人と思われる人物を死に追いやります。事件後は、殺人未遂等の罪で逮捕され、拘置所にてあるジャーナリストの取材を受け、事件の真相を語りました。

桐嶋未来

ネズと交際する桐嶋未来・イメージ画像

漫画「なれの果ての僕ら」のヒロインで、小学校時代の出席番号は9番、ネズこと真田透の彼女です。みきおのある実験から錯乱状態に陥ったしょーやんからネズを庇い、一時は死んだと思われたが、実は生きていたことが判明し、みきおを殺害します。しかし、協力者だった葉月の坂本殺害の現場を目撃したことで、葉月に殺害され、ネズの殺意の引き金となりました。

葉月依利奈

出席番号22番、小学校時代に理不尽な教師を停職に追い込んだことのある正義感の強い女の子で、長谷部の元彼女です。坂本殺害の経緯は、みきおの共犯者であった彼を二重スパイにすることで、実験を終わらせようと計画するも、坂本との間にいさかいが起き、命を奪ってしまいます。その後、亜夜子の銃撃を受け、意識不明となるも、事件から3年後には回復した模様です。

早乙女菊也

出席番号13番で、小学校時代のあだ名は「えのき」、よく女の子に間違えられていました。ネズに対しても友好的に接する優しい性格で、葉月の坂本殺害を目撃した際、小学校時代に受けた葉月への恩義から事件の隠ぺいを提案します。葉月の未来殺害では、ネズの尋問に対して、自分が未来を殺害したとほのめかします。

杉田将矢

ウィーチューブの撮影に挑む杉田将矢(しょーやん)・イメージ画像

出席番号15番、あだ名は「しょーやん」、ウィーチューバ―・SHOW-YAとして活動する、SNSの人気者です。恵まれない家庭環境から承認欲求が強く、自分の安全や欲望を優先する性格をみきおの実験で糾弾されたことを機に発狂します。未来に重傷を負わせ、みきおを殺害しようと試みるも、返り討ちに遭い、死亡しました。

雨宮鈴子

雨宮鈴子のイメージ画像

出席番号2番、小学校時代は地味だったが、同級会ではあか抜けた姿となった女の子です。委員長こと橘公平にいじめられた過去を持ち、毒物リレーを利用してクラスメイトに暴露、委員長に謝罪させました。

橘公平

委員長こと橘公平のイメージ画像

出席番号17番、真面目な性格から「委員長」のあだ名で呼ばれていました。小学校時代は、周囲からの期待によるプレッシャーから、それらのストレス発散の目的で雨宮をいじめており、毒物リレーでこの件を糾弾されました。その後、一時自信を喪失するも、次第に立ち直り、水野と共にリーダー的存在としてみきおに立ち向かいます。

小清水唯

小清水唯の死・イメージ画像

出席番号12番、雨宮の親友です。毒物リレーの参加者に選ばれるも、みきおの判定から受け渡し先を認められず、死亡しました。

山口茉莉花

クラスメイトに恨みを持つ山口茉莉花・イメージ画像

出席番号25番、過去にいじめられたことから、クラスのことを嫌っており、自分をいじめていた相沢すみれを毒物で殺害しました。また、ネズの正論にも嫌気を差しており、苛立ちを見せています。

倉本由美

手芸部に所属していた倉本由美・イメージ画像

出席番号10番、制服で同級会に参加した女の子です。小学校時代は、小清水と同じ手芸クラブに所属し、また、相沢・小山内と共に山口茉莉花をいじめていた過去を秘めています。

小山内彩

小山内彩のイメージ画像

出席番号7番、小学校時代は相沢と仲が良く、山口茉莉花のいじめにも加担していた人物です。みきおの実験では、周囲に流されることで安全を確保していたが、主体性のなさをみきおに指摘されます。

谷口純太

谷口純太のイメージ画像

出席番号18番、同級会への参加を見送った元クラスメイトで、かつ同級会の妨害を計画していたため、みきおの手で殺害され、変わり果てた姿でクラスメイトの前に現れました。後に、谷口の死亡の理由は、みきおの計画の妨害したことが原因とされましたが、後に、谷口がみきおの共犯者・坂本をいじめていた過去が殺害の動機と判明します。

中座貴司

中座貴司のイメージ画像

出席番号19番、あだ名は「タカポン」、谷口の遺体を目の当たりに、すぐさま会場を逃げだすも、階段に仕掛けられたトラップ・硫酸のミストを浴びて死亡しました。「なれの果ての僕ら」では、同級会出席者で最初の犠牲者となりました。

石井礼夏

石井礼夏のイメージ画像

出席番号4番で、言葉使いは悪いものの、非常に仲間思いな性格の未来の友達です。クラスメイトの女子を守るため、自らを犠牲にて長谷部に襲われるも、最期は長谷部を道連れにして投身自殺を図り、死亡しました。

なれの果ての僕らのその他登場人物・キャラ一覧

なれの果ての僕らのその他登場人物・キャラ一覧の紹介・イメージ画像

漫画「なれの果ての僕ら」は、立てこもり事件の真相を追うジャーナリストと、取材を受ける生存者の回想という形で展開され、事件の裏側で暗躍する大人たちの動向も、恐怖を煽ります。以下では、漫画「なれの果ての僕ら」から、その他登場人物・キャラ一覧を、あらすじネタバレを交えながら一覧にて紹介します。

星野薫子

事件の真相を追う星野薫子・イメージ画像

四ノ塚小学校・元6年2組による立てこもり事件を追うジャーナリストで、「なれの果ての僕ら」は、薫子と生存者のインタビューと彼らの回想によって展開されます。取材の目的は、親友である桜庭橋子が悪に手を染めた理由を突き止め、それらを世に知らしめることであり、後に「真実」という本にまとめ、出版しました。

夢崎亜夜子

心理学の研究をする夢崎亜夜子・イメージ画像

夢崎みきおの実母、表向きは善良な心理学者を装うも、その実態は殺人鬼であり、みきおに「人間の善悪を試す」実験を提案した人物です。みきおと密かに連絡を取り合い、彼の実験を手伝うも、息子の死後は実験の乗っ取りを試みるも、最終的にはみきおが仕掛けた罠にかかり死亡しました。

桜庭橋子

教鞭をとる桜庭橋子・イメージ画像

ネズたちの元担任の先生で、29歳独身、長年の教師生活にストレスからうつ病を発症し、現在は教職を辞めています。かつての教え子である6年2組の生徒を恨んでおり、みきおから同級会への誘いを受けたことを機に、彼らを道連れにして命を断つことを考え、みきおから監督役を引き受けます。

米山

葉月と因縁のある教師・米山のイメージ画像

葉月が停職に追い込んだ理不尽な教師で、停職の理由は、自分のクラスが上手くいかない腹いせに早乙女をいじめ、米山に歯向かった葉月に手を出してしまったことが原因でした。

なれの果ての僕らの漫画あらすじネタバレ

「なれの果ての僕ら」の漫画あらすじネタバレ・イメージ画像

漫画「なれの果ての僕ら」は、事件後、警察に逮捕された生存者4人とジャーナリストの取材を元に、ストーリー展開され、極限状態に陥ったクラスメイトの狂気や、壮絶な人体実験は、地獄絵図に例えられるでしょう。以下では、「なれの果ての僕ら」から漫画1巻~7巻のあらすじネタバレを一覧にまとめて紹介します。

1巻あらすじネタバレ

8月19日に発生した四ノ塚小学校・旧校舎の立てこもり事件は、主謀者・夢崎みきおが、同級会と称して6年2組のクラスメイトを召集・監禁、3日目に機動隊が突入するまでの間、内部で凄惨な人体実験や殺戮が繰り広げられ、計12名が死亡しました。その後、生存者・4人は殺人罪等で逮捕され、警察の取調やジャーナリストの取材を通じて、彼らの身に起きた地獄絵図が明らかにされました。

物語は、事件発生から2週間前にさかのぼり、高校生の真田透(愛称・ネズ)と桐嶋未来の元へ、四ノ塚小学校6年2組の同級会の招待状が届けられます。差出人は、事件の首謀者・夢崎みきおで、彼のおかげで小学校最後の1年を楽しく過ごせたネズは、迷うことなく同級会への参加を決めます。会場となった旧校舎には、かつてのクラスメイトと、担任の桜庭橋子先生の姿がみえたものの、谷口純太の姿が見えませんでした。

みきおの指示で教室にあった段ボールを開けると、そこには変わり果てた姿の谷口の姿がありました。実は同級会への参加を見送った挙句、妨害も計画していたことから、みきおの手で殺害されました。また、旧校舎内には、危険なトラップが仕掛けてあり、外へ逃げ出そうとしたタカポンが死亡します。

みきおは、パニック映画の影響を受け、人の善は極限状態でどこまで耐えられるかに興味を持ち、かつてのクラスメイトたちを人体実験に利用することを思いつきます。そして、3日間に及ぶみきおの最初の実験は、毒の請け負いリレーで、この実験で3名が死亡し、仲の良かった6年2組に不穏な空気がただよいはじめます。

2巻あらすじネタバレ

主謀者・みきおの殺害を密かに計画する動きが見え始めた頃、4人目の犠牲者が発生します。その後、同級生殺しの犯人が山口と判明し、その目的は小学校時代にいじめた女子グループへの復讐で、残り2人の過去も暴露されました。騒動を受け、一同は学級裁判を開くこととなり、山口だけでなく、彼女をいじめていた2人・小山内と倉本は、それぞれの罪に見合った刑罰が科されます。

しかし、3人の刑を執行する役はみきおではなく、彼が指名したクラスメイトに委ねられ、万が一逆らえば、自分の命がありません。そこで、安全圏にいた梶原が刑執行人に任命されるも、途中でパニック状態を起こし、そこへネズが彼の代わりを引き受け、刑罰を与えます。ネズの様子に何かを察したみきおは、クラスを複数のグループに分け、スタンフォード監獄実験さながらのゲームを仕掛けます。

みきおの実験に起用されたスタンフォード監獄実験・イメージ画像

グループは、リーダー・副リーダーは看守役、その他は囚人役となり、看守は囚人に何をしても良い、肉体的なダメージはポイント倍増、ポイントが一番低いグループには、看守役の死が待っていました。しかし、全グループが0ポイントになった場合は、全員の解放を認めることとなり、集まった各グループのリーダーは、0ポイントでこの窮地を乗り切ることを決めます。

そして、ゲーム終了後、全4グループのうち3グループは、計画通り0ポイントを達成することが出来ましたが、ゲーム中にいざこざが発生した月岡グループだけは、2,530点という驚異的な数字を出していました。実は、月岡グループは、グループ最下位を免れるべく、簡単な暴力でポイント稼ぎを行なうも、次第にヒートアップ、死亡者こそ出なかったものの、ネズ達が現場に駆けつけた時には凄惨な光景が広がっていました。

3巻あらすじネタバレ

旧校舎内では、みきお以外の人間による殺人事件が発生し、主謀者であるみきおも命の危険にさらされつつありました。そんな中、みきおの次の実験・不人気投票が開始され、クラスメイトでもっとも「悪」と思われる人間を投票で決め、一番票を集めた者へ罰を与えるものでした。しかし、ネズの提案により、自分の名前を票に記入することで、みきおの実験を失敗に追い込みます。

一方、自分の計画がことごとく失敗に終わっていることに気が付いたみきおは、ネズへの警戒心を強めながら、二者面談・花いちもんめ改と命名された実験が繰り広げられます。夢崎みきおの実験から27時間が経過し、ここまで計4名の死亡者が確認されました。

4巻あらすじネタバレ

花いちもんめ改のでは、くじ引きで選ばれた人間が、必要な人間・不要な人間を選別していく実験が行われ、小学校時代に自己中で知られたしょーやんこと杉田将矢は、自分が斬り捨てられることに、苛立ちを募らせます。そして、実験終了後には、二者面談の結果を書いた紙が貼りつけられ、不要のレッテルを張られたしょーやんは、自分を罪人に挙げたクラスメイトの名前を覚え、復讐に燃えます。

そして、みきおの煽りを受けたしょーやんは、精神崩壊を招き、屋上へ向かいます。それらを見逃さなかったみきおは、生存者を煽ってしょーやんの行方を捜索させます。その後、しょーやんはネズ・未来によって発見されるも、暴走が止まらないしょーやんの攻撃を受けたネズは、意識を失います。1時間後、目を覚ましたネズは、未来がしょーやんの手で殺され、しょーやんもみきおの返り討ちに遭い、死亡したことを聞かされます。

未来としょーやんの死・イメージ画像

死亡者は6人となり、ここでみきおの目的が明かされ始めます。この計画は、心理学者で殺人鬼であるみきおの母・夢崎亜夜子によるもので、みきおは実験の結果を報告する役目を担っていました。そして、極限状態に追い込まれた人間の善性を調べるには、自分が一番善人だと思う人間の利用が必須で、みきおにとってネズがそれらに該当しました。

この実験は、ネズの善性を試すためだけに仕組まれたもので、次の実験では、ネズがみきおを殺せるかという、究極の選択を迫る内容でした。渡された銃をみきおに向けると同時に、先生や他の生存者がネズを止めに入ります。みきおは、別の拳銃で先生たちを討ち、ネズの善性を揺さぶります。しかし、ネズの銃口がみきおの心臓部に接近しても、ネズは引き金を引こうとしませんでした。

5巻あらすじネタバレ

ネズが引き金を引かなかったことにより、クラスメイトたちはお互いに敵意をむき出し始め、この中に裏切り者がいるのではと、疑心暗鬼に陥っていました。そして、みきおの最後の実験・王様ゲームが開始され、各グループごとに王様を1人決めます。ネズ達Aグループでは、ネズと石井による議論が巻き起こり、Dグループでは、暴力で恐怖政治を敷く長谷部が王様に決定します。

そして、各グループの王様に決まったクラスメイトがみきおの元を訪れ、電流が流れる腕輪とリモコンを与えます。これらは、王様役の言うことを聞かないメンバーに対する粛清の為であり、いち早く拳銃を手にしたい長谷部は、それらを悪用し暴走を始めます。一方、他のグループでは、みきおの実験を第三者が乗っ取ろうとしていることを予感し始め、メンバー同士の対立が浮き彫りにされます。

そんな中、実験開始から2時間が経過しても、知らせに来ないみきおを不審に思ったクラスメイトは、暴走する長谷部を阻止し、みきおの捜索にあたります。みきおは、図書館で変わり果てた姿で発見されます。そして、主謀者・みきおの死が、本当の恐怖の始まりとなりました。

6巻あらすじネタバレ

みきおの死を受け、生存者たちはみきお殺害の犯人探しに乗り出し、みきおの実験を乗っ取ろうとした第三者の特定を目指します。そんな中、犠牲者の1人・桐嶋未来の遺体が持ち去られたことが判明します。後に、事情を知る安藤たちによって未来の生存が明らかにされ、みきおを殺した犯人が未来であることを打ち明けます。

クラスメイトたちは、つもりに積もった鬱憤をみきおの遺体にぶちまける中、未来の計画を知る安藤は、ネズに対して、計画に無かった事態が起きていると話します。実は、みきおの殺害後、未来と連絡を取るはずでしたが、肝心の未来は拳銃を持ったままどこかにいることを明かします。ネズたちは未来を助けるべく、彼女の捜索に向かい、拳銃を狙う長谷部はネズの後を追います。

そんな中、ある小紅は、みきおの遺体が笑っていることに気がつき、途中で駆けつけた溝口と共にノートパソコンを発見し、みきおの母親から連絡が入ります。この実験は、みきおの母親によって仕組まれたものであり、小紅たちは窮地に陥ります。一方、屋上に到達したネズは、未来の変わり果てた姿を発見し、大切な人を失った悲しみから、ネズは精神崩壊を招き、復讐にかられます。

また、暴力による支配に囚われた長谷部・及川も狂気をみせはじめ、安藤と礼夏の身に危険が迫ります。一方、図工室を通りかかった小紅は、親友の礼夏が長谷部に襲われている光景を目の当たりにし、一瞬の隙をついて礼夏を救出します。しかし、小紅の行動に怒りを誘発された礼夏は、長谷部を道連れにして階段から転落します。事件解決まで残り16時間に迫る中、あと2人の犠牲が示唆されます。

7巻あらすじネタバレ

未来を殺した犯人への復讐を目論むネズは、生存者17名を集め、犯人探しに乗り出します。早乙女は警察に任せるように諭すも、この手で犯人を討ちたいネズは、彼らの忠告を聞きません。一方、小紅は、みきおの母親から、もし旧校舎から逃げれば、ここでの出来事を拡散すると脅されており、残されたクラスメイト達は、次の攻撃対象をネズに定め、委員長こと橘を中心に計画が進められます。

狂気を見せ始める生存者たち・イメージ画像

その頃、ネズはみきおの母親と結託し、ネズの復讐劇が幕を開けます。そして、翌朝8時、ネズの犯人探しが行われる中、生存者たちはネズの復讐劇を阻止するべく、それぞれの計画を打ち出します。そんな中、安藤・倉本があげた狼煙を受け、消防車が旧校舎へ駆けつけます。警察が来るのも時間の問題と思われた矢先、ネズは未来から取り上げた拳銃を安藤に向けます。

一方、旧校舎内に侵入した消防士たちは、廊下に横たわる遺体を見て、異常事態が起きていることを察します。それぞれの証言から、未来を殺した犯人が早乙女だと察したネズが銃の引き金に手をかけた瞬間、真犯人は自分だと葉月が名乗り出て、事態は一変します。

なれの果ての僕らの死亡者や生存者一覧

なれの果ての僕らの死亡者や生存者一覧・イメージ画像

漫画「なれの果ての僕ら」で描かれた人体実験の多くは、某国で実際に行われた監獄実験をモデルとしており、壮絶すぎる実験内容や、狂気に満ちた人々の争いから多くのクラスメイトが犠牲になりました。以下では、漫画「なれの果ての僕ら」の事件の死亡者・生存者一覧を、あらすじネタバレを交えながら一覧にて紹介します。

なれの果ての僕らの死亡者

なれの果ての僕らの死亡者・イメージ画像

「なれの果ての僕ら」のプロローグから、事件の死亡者は計12名と説明され、同級会開催時点で、みきおの計画を妨害しようとした谷口純太、会場から逃げようとした中座貴司(タカポン)が犠牲になりました。残り10名のうち、小清水唯・杉田将矢(しょーやん)は、みきおの手で殺害され、事件の主謀者・夢崎みきおも、未来の手で殺害されました。

そして、残り7名のうち、生徒側の犠牲者は、相沢すみれ、坂本大聖、石井礼夏と彼女の道連れにされた長谷部弘二、桐嶋未来です。残り2名の犠牲者は、6年2組の元担任・桜庭橋子、みきおの母で、息子の死後、実験の乗っ取りを目論んだ夢崎亜夜子です。

なれの果ての僕らの生存者

警察に連行される生存者たち・イメージ画像

「なれの果ての僕ら」の生存者の中には、警察隊の突入後に殺人罪等で逮捕された4人も含まれ、物語は逮捕された4人の証言によって展開されました。逮捕者のうち、1人目の生存者は、ネズこと真田透で、事件判明後は少年Aと表記されています。ネズは、元担任・桜庭橋子の嘱託殺人と、夢崎亜夜子に対する殺人未遂で逮捕されましたが、後に両者の正当防衛が認められました。

生存者のその後を紹介・イメージ画像

2人目の生存者・山口茉莉花は、少女Bと呼ばれ、かつて自分をいじめていた同級生・相沢すみれを毒殺した罪に問われました。3人目の生存者・葉月依利奈は、少女Cと呼ばれ、同級生2人を殺害した罪に問われるも、坂本の殺害は正当防衛と認められました。また、桐嶋未来の殺害に対しても、早乙女を通じて謝罪の言葉を述べました。

そして、最後の生存者・早乙女菊也こと少年Dは、葉月の殺人事件の証拠隠蔽・死体損壊で少年院へ送られました。事件の3年後、ネズに連れ出され、2度目の同級会へ出席し、葉月から謝罪文を預かっていました。事件の犠牲者でありながら、加害者になってしまった生存者4人でしたが、彼らの悲劇は取材に訪れた星野薫子によって、世に知れ渡りました。

なれの果ての僕らの面白い魅力

なれの果ての僕らの面白い魅力の紹介・イメージ画像

目を背けたくなるような凄惨な実験や、狂気に陥ったクラスメイトによる殺戮など、極限状態に追い込まれた人間の欲望をありのままに描いた「なれの果ての僕ら」は、圧巻のストーリー展開が読み手を引き込む、注目作品です。以下では、漫画「なれの果ての僕ら」の面白い魅力を、あらすじネタバレを交えながら、一覧にまとめて紹介します。

面白い魅力①数々の実験

「なれの果ての僕ら」で繰り広げられた実験の目的は、仲良しだったクラスメイトを極限状態に追い込み、彼らの善性を試すもので、主謀者・夢崎みきおのサイコパスな好奇心を満たすために行われました。みきおがクラスメイトに課した実験は、クラスメイトたちとの信頼関係を測ると同時に、人の本性を暴く巧妙さにも長けています。

実験は、仲良しだったクラスメイトたちの知られざる過去が次々と暴露させるだけでなく、お互いの善性を疑い、クラスメイトの心の闇を目の当たりにし、ついには己の欲望のために、命を狙い合う危険な状況に発展させていきます。そして、彼らの暴走は、みきおの死による実験中止後も収まることなく、過激さを増し、実験以上の大惨事を引き起こしました。

「なれの果ての僕ら」で描かれた実験は、スタンフォードの監獄実験や心理学の実験をベースとし、それらを応用した内容となっています。自分が助かるためには、他人を犠牲にしなければいけない究極の選択や、不の連鎖による登場人物たちの狂気は、興味をそそります。

面白い魅力②欲望を満たそうとしているクラスメイトたち

漫画「なれの果ての僕ら」は、事件の主謀者・夢崎みきおが考案した人体・心理実験だけでなく、極限状態に追い込まれたことで、本性を露わにしていくクラスメイトたちの変貌ぶりも見どころです。最初の実験では、クラスメイトのいじめの暴露や恨みなど、特定の人物との知られざる関係が明かされる程度でしたが、これらは、クラスメイトのバケモノの皮が剥がれ始まる前兆にすぎませんでした。

そして、クラスメイトたちの状況を鋭く観察するみきおの心理操作によって、追いつめられたネズ達は次第に本性を露わにし、バケモノの皮を完全に剥がされてしまいます。始めこそ、みきおを説得して危険な実験を終わらせるという共通の目的で動いてきたクラスメイトでしたが、みきおに追い詰められるにつれ、他人の命よりも、自分の欲望を満たすための行動に出ます。

過去の因縁から特定の人物に憎悪をたぎらせる者や、実験を通じて疑心暗鬼に陥った者、暴力による支配への快感を覚えてしまった者など、狂気におどらされるクラスメイトの末路は、地獄絵図に例えられるでしょう。

面白い魅力③圧巻のストーリー

「なれの果ての僕ら」の執筆・イメージ画像

漫画「なれの果ての僕ら」は、結末から語られる新感覚のストーリーで、事件の全貌は拘置所に収監された生存者・4人の回想という形で、事件当時の状況が明かにされていきます。結末を知っていても、その状況に陥るまでの経緯を読むことが出来ない予測不能な展開や、事件を通じて変貌していくクラスメイトの姿は、「なれの果ての僕ら」の注目ポイントです。

なれの果ての僕らに関する感想や評価

なれの果ての僕らに関する感想や評価・イメージ画像

事件そのものの恐ろしさだけでなく、極限状態を通じて人間の本性を露わにしていく、登場人物の狂気も作品の恐怖を煽る、漫画「なれの果ての僕ら」に関する感想や評価を紹介します。

感想1:リアリティある展開にハマった

小学校の同級会で起きた凄惨な事件を主軸に、人間が秘める憎悪や欲望を描いた漫画「なれの果ての僕ら」は、極限状態の中で悪事に手を染めていく人々のリアルさや、事件後の証言と事件当時の出来事を交互に描いた手法が評価されています。また、続きが読みたくなるようなストーリー展開も人気に拍車をかけ、一度読み始めたら止まらないとの感想も見られます。

感想2:予想外の展開の多さに恐怖を覚えた

事件の結末を明かした上で物語が進行する「なれの果ての僕ら」は、どのような経緯を辿って結末に到達するのかが予測できないとの感想も見られ、結末を分っていながら先が読めないという独特の作風が怖いとの声も寄せられています。また、ファンの中には、どの回も予測不能な展開が続き、読み進めるたびにゾクッとするとの感想も見られ、内容は怖いけど面白いとも評されています。

感想3:様々なことを考えさせられる作品

漫画「なれの果ての僕ら」は、かつてのクラスメイトを実験体に、人間の善性を試す実験が繰り広げられるホラー・サスペンスであると同時に、人間が秘める善や悪について考えさせられる奥深い作品とも言われています。ファンの中には、「なれの果ての僕ら」を理解するのが難しいとの感想も見られ、作品に込められたメッセージを読み解くために、もう1度読み返したいとの声も寄せています。

なれの果ての僕らの登場人物まとめ

なれの果ての僕らの登場人物まとめ・イメージ画像

漫画「なれの果ての僕ら」の登場人物とあらすじネタバレ一覧、漫画のあらすじネタバレ、死亡者・生存者一覧、「なれの果ての僕ら」の面白い魅力や作品に関する感想等を紹介しました。「なれの果ての僕ら」は、結末から事件の真相を紐解く新たな手法は勿論、過酷な実験と極限状態を通じて、己の欲望をむき出しにしていく登場人物の狂気は、例えようのない恐怖を醸しています。

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