リビドーズをネタバレ解説！あらすじ・登場キャラクターや最終回の結末は？

異色の題材が話題を呼んだ「リビドーズ」は、性欲が刺激されることで怪物化してしまう感染症に立ち向かう、人類の奮闘を描いたバトル漫画です。以下では、「リビドーズ」から、劇中設定のネタバレ解説や、漫画のあらすじネタバレ、最終回のあらすじネタバレ、個性的なキャラが目を引く登場人物・キャラのネタバレ、漫画「リビドーズ」に関する感想などを、あらすじを交えながらネタバレ解説します。

漫画「リビドーズ」は、2018年～2020年にかけて「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた、笠原真樹先生のバトル作品で、単行本は全7巻で構成されています。また、笠原真樹先生は、人気漫画「群青戦記」の作者としても知られています。

漫画「リビドーズ」の作者・笠原真樹先生は、過去に「キングダム」で知られる原泰久先生や橘賢一先生のアシスタントをしていました。橘賢一先生のアシスタント時代には、橘先生の代表作「テラフォーマ―ズ」のグロテスクシーンの作画を担当していたと言われています。

漫画「リビドーズ」から、斬新な設定が面白いとの感想が見られる、リビドーズの設定をあらすじネタバレ解説します。

「リビド」とは、ウイルスに感染した人間の性欲が高まることで、身体が膨張していく現象で、女性に比べて男性の方が身体の膨張率や変化率が高いことが特徴です。これらウイルスの発生源は不明とされる一方で、粘液を通じて他者に感染するリスクや、短時間で人類を絶滅に追い込むほどの危険性が非常に高く、日本列島で猛威を振るいました。

漫画「リビドーズ」では、粘液を介した感染の他、性欲をきっかけとする生理現象で身体が肥大すること、感染者の性癖・性欲に合った対象者を襲う、活動は夜の方が活発、性欲を満たすことで元の姿に戻ることが判明しています。一方、リビドの感染から発症までの時間は、早くて感染の翌日以降と言われ、感染すると自我を失う一方、身体のある部分を切り取ることで、感染を抑えることが可能です。

漫画のタイトルにもなった「リビドーズ」とは、ウイルスに感染後も自我を失うことなく、身体の一部を膨張させたり、変化させることで、自在に操ることができる人々を言います。リビドーズには、イサムのように手足を膨張させて身体能力をあげたり、シュウのように腕を縄状に変化させ対象物に絡むなど、個人差があります。

また、リビドーズとなった人間の中には、動物に変化できるものや、雷を放つものもおり、身体の一部の強化にとどまらない、様々な特殊能力を発揮しています。また、リビドーズの持つ特殊能力は、個人差がある一方、耳を巨大化させ聴力を上げる能力は、リビドーズメンバーが共通して持つ能力とされています。

人類にとって一番の脅威と呼べる存在で、両性具有と呼ばれています。アンドロギュノスは、球体に男女2人の個体を吸収したような異様な外見が特徴で、人間を自身の内部に取り込むことができます。当初は、あらゆる攻撃に対する耐性の高さから弱点はないと考えられた一方、特殊なリビドーズ・イサムを取り込むこんだ際、彼を外へ吐き出すなど、異常な行動を見せています。

アンドロギュノスについて判明していることは、銃弾・打撃攻撃に対する防御力が高いこと、リビド化する胞子を発生させる、取り込んだ人間を栄養分にしていることです。また、リビドと同じく自我ないと考えられる一方、両性具有のため、子供のアンドロギュノスを大量に生みだすことが可能で、親を殺すと、子供が執拗に追いかけてきて復讐を仕掛けてくる危険があります。

人類のリビド化の原因と考えられるアンドロギュノスは、体内に核（コア）が弱点であり、イサムを取り込んだ際、核（コア）を破壊されたことで消滅しました。

日本では敬遠されがちな、性的欲求をテーマにした「リビドーズ」は、メッセージ性の高い作風が評価され、多くのファンを獲得しました。以下では、リビドーズの漫画あらすじをネタバレ紹介します。

高校の陸上部に所属するワキヤイサムは、コンビニのアルバイト中、お客さんに対してくだらない妄想を膨らませている普通の学生です。近頃は、推薦のかかった駅伝大会への出場を控えており、コンビニバイトの行き返りを利用して、日々練習に励んでいました。そんなある日、バイトを終え自宅に帰ったイサムは、議員の不倫問題や電車の痴漢事件に関するニュースを目にします。

翌日、部活中に膝を痛めたイサムは、膝内側側副靭帯損傷との診断を受け、駅伝出場の見送りを言い渡されます。普通の生活もままならない中、イサムがレジを打ち込む隣で、女性客の胸の谷間を見て、ある生理現象を引き起こしたコンビニ店長が怪物化し、周囲は騒然とします。翌日、店長に襲撃された女性と接触したイサムは、隙を突かれて女性にキスをされ、粘膜を介したウイルス感染を引き起こします。

早くて翌日の13時には怪物化することを宣告されたイサムは、自ら命を断つことを決意し、怪物化する前に想いを寄せていたクラスメイト・初瀬に告白することを計画します。しかし、告白本番の直前、イサムの背後から怪物化した岩本が襲いかかり、初瀬を庇ったイサムは、その衝撃で生理現象を引き起こし、右手が怪物化します。

岩本の性癖を知るイサムは、初瀬にも協力してもらい、岩本を怪物から元の姿に戻すことができ、イサムの右腕も元通りになりました。そして、悪夢で目を覚ましたイサムは、右腕の件について父親に相談するべく、真夜中のリビングに向かうも、その先には怪物化した父親の姿がありました。

父親の怪物化の症状はリビドと呼ばれ、性欲の対象を執拗に追いかける習性から、父親はイサムがリビングに入ってきたことを気にも留めず、テレビにかじりついていました。そして、外から聞こえる女性の声に反応し、女性の住むアパートのドアへ向かい、暴走を始めます。そこへ、イサムの自宅へ事態を聞きつけたタカオが駆けつけ、イサムは岩本の時のことを思い出して右腕をリビド化させ、父親の暴走を食い止めます。

イサムの豹変ぶりに戸惑うタカオをよそに、イサムは父親を追い付め、これまでの憎しみをこめてとどめを刺します。イサムの両親は、父親の浮気が原因で離婚しており、母親が苦労していることをイサムは気にかけていました。同時に、父親のことを恨めしく思っていたイサムは、自分が父親のように性にはとらわれない人間になることを、固く決意します。

そんな中、国のある調査機関がイサムを探しており、彼の個人情報やウイルスに感染した経緯を把握していました。その頃、イサムは、父親が暴れた事件の現場検証に立ち合っており、警察官に事件の様子を語る中、調査機関の男・田丸が声をかけてきます。田丸は、内閣情報調査室所属の者と名乗り、イサムの一件が国家の存立にかかわる事態と認識し、特別班の派遣を要請します。

街では、リビド化した者が普通の人間を襲う事件が相次ぐ中、志望校の大学祭に訪れた初瀬も、リビド化した大学生に襲撃されます。事態を察したイサムとタカオは、中年男性・間淵と知り合い、共に大学を目指します。その頃、初瀬は友達と男子学生・駒井と共に避難し、サークルの部室に逃げ込みます。部室には、他の男子学生2人がおり、その中の田部はリビドに感染しており、怪物化していきます。

初瀬たちは再び窮地に陥るも、イサム達が駆けつけたことで難を逃れることができました。しかし、安心したのも束の間、リビドーズと名乗るシュウとゲジの襲撃に遭い、そこへイサムの行方を追う有坂も参戦します。リビドーズの目的は、男性のある部分を切断せず、リビドをコントロールできたイサムを捕らえることでした。

一方、イサム側は、リビドについて事情を知る間淵の協力により、イサムは力をみなぎらせるも、パワーを増強させる薬をシュウに横取りされたことで、イサム達は苦戦を強いられます。その時、初瀬がイサムに抱きついたことで、イサムはパワーを強大させていきます。

リビドーズに来るように説得するシュウをよそに、初瀬との幸せな未来を糧にしたイサムは、シュウを倒すことに成功します。その頃、大学では大騒動が巻き起こっており、その中には田丸の姿もあり、イサムとリビドーズの身柄の拘束を目論んでいました。イサムは、ひとまずタカオの家で休み、その後、有坂のマンションへ向かいます。

しかし、近道として新宿歌舞伎町にさしかかると、そこは力尽きたリビドであふれかえっており、イサム一行は襲撃を受けるも、井出とその仲間に救出されます。井出は、海外で目撃された両性具有・アンドロギュノスについて説明し、それらに対抗する戦力としてイサムの身柄を狙っていました。リビドーズのシュウの兄だと知ったイサム一行は、負傷したタカオを置いて、有坂の元へ向かいます。

密かに田丸と連絡を取っていた有坂は、イサムに2つの選択肢を提示し、初瀬との未来を望むイサムは、友達や恋人を救うべく、政府の被験者になることを決断します。そして、国立感染症研究所へ向かうべく、政府の護送車に乗ったイサム一行へ、アンドロギュノスが襲いかかります。

イサム達がアンドロギュノスと対峙している頃、井出に身柄を拘束されたタカオは、アンドロギュノスに関する知識を持つ医師から、それらの真の恐ろしさを聞かされます。アンドロギュノスの羽化した繭に出来た胞子は、生物でいう産卵を意味し、その胞子を吸い込むことで、人間がリビド化することを説明します。一方、イサムは、アンドロギュノスの内部に取り込まれる事態が起きます。

しかし、イサムはすぐさま吐き出され、アンドロギュノスは苦しみながら消滅していきました。イサムは重度の傷を負い、手術を担当する宇佐美は、イサム治療・イサムの寄生生物から幼若ホルモンを抽出する選択を、田丸に迫ります。結果、幼若ホルモンの抽出が選ばれ、イサムは手術を受けます。一方、研究所の外では、子のアンドロギュノスが仲間を引き連れて攻め込んできます。

田丸は、幼若ホルモンを守るべく、イサムを研究所に残し、初瀬たちと共にヘリコプターで脱出します。それから2年後、イサムから抽出された幼若ホルモンは、性欲を抑える薬として開発され、男女隔離政策により、出生率は0％になっていました。そんな中、イサムを置き去りにしたことを後悔する間淵は、彼を埋葬するべく、調達屋にイサムの捜索を依頼します。

研究所に向かう途中、ビデオショップのアダルトコーナーを覗き込んだ調達屋は、その先でアンドロギュノスを目撃し、捕まってしまいます。その時、繭を破ったイサムが出現し、異変を察したアンドロギュノスはその場を去っていきます。その後、イサムは倒れ込み、調達屋の手で間淵の元へ運びこまれます。

イサムの生存に安堵する間淵をよそに、イサムは初瀬との再会を望みます。しかし、初瀬は、田丸が進める「日本人絶滅保護法」により、人工的に妊娠させて子供を生ませる対象者に選ばれ、孤島にて隔離されていることを聞かされます。

「日本人絶滅保護法」を阻止するべく、イサム・間淵達は計画が進められている孤島を目指し、その道中で、アンドロギュノスから生まれた少年・ルイと遭遇し、彼の母親のアンドロギュノスと対峙します。一方、井出やタカオ達も別のアンドロギュノスと対峙しており、中竹の攻撃を受けたアンドロギュノスは、自身の核（コア）を露出させます。

その頃、ケンタを救うべく、イサムはアンドロギュノスに取り込まれ、それらの核を潰すことでアンドロギュノスを倒すことに成功します。その後、ルイを仲間に加えた一行は、漁師であるルイの叔父さんの元へ向かい、井出たちのトラップにハマったことで、イサムはタカオと再会します。その後、中竹率いるリビド―ズミリシャのアジトに入った一行は、政府の政策に反対する者同士として協力関係を結びます。

イサムから血液を提供されたミリシャは、それらを用いてアンドロギュノスの核を引き出すことに成功します。そして、政府側にクーデターを起こすべくイサム一行は、父島・母島へ向かい、間淵は1人残ってしんがりを務めます。一方、母島では、強制妊娠を待つ女性たちが集められ、初瀬もその日が間近に迫っていました。そんな中、イサム達を乗せた船が父島に近づき、自衛隊に攻撃が始まります。

また、大学祭でイサムと対峙したリビドーズ達もイサム達に加勢し、イサム達は目的地である母島へ上陸、一行は母島での人質救出班と、父島での政府軍討伐班に分かれます。父島でリビドーズと政府の攻防戦が繰り広げられる中、母島では、初瀬を人質にとる田丸がリビドーズ化し、イサムへ戦いを挑みます。

「リビドーズ」には、平凡な主人公・イサムをはじめ、個性豊かなキャラクターの登場し、彼らが持つ能力にも注目が集まっています。以下では、漫画「リビドーズ」の登場人物・キャラ一覧を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

漫画「リビドーズ」の主人公で、陸上を生き甲斐とする平凡な高校生です。名前の「ワキヤ」から脇役とあだ名をつけられ、自身も誰かの脇役だと思いながら、変わり映えのない日々を送っていましたが、バイト先の店長のリビド化をきっかけに、自身もリビド化する細菌に感染します。身体のある一部を切除すれば、感染が抑えられる一方、イサムは運命を受け入れ、片思いの相手・初瀬への告白後に命を断とうと決意します。

しかし、初瀬への告白中にリビド化した岩本の襲撃に遭い、身体の一部を変形できるリビドーズとして目覚めます。同時に、切除することなくリビドーズ化したイサムは、リビド化する細菌の抗体を持っていると目星をつけられ、田丸たち政府関係者や、他のリビドーズに追われることとなります。

イサムのリビド化は、初瀬への想いを原動力とし、なりたい自分のイメージを強く持つことで、身体を変形させます。リビド化では、右腕の膨張とパワーの増強や、肘に硬いシールドを張る行為、脚を膨張させて身体能力あげることが見られます。

イサムが小学校時代から想いを寄せるクラスメイトで、死を覚悟したイサムから告白を受け、その後の岩本との騒動を経て恋人同士になります。当初は、イサムがリビド化して身体を変形させるためのきっかけとなっていましたが、イサムのリビド化にも怯えることなく彼を支え続けました。また、リビド化には、それぞれの性癖を原動力とすると、イサムの場合は初瀬に対する愛情を行動源にしています。

劇中では、ある性癖を持つ岩本や、志望校の大学祭でリビド化した男子学生に襲われるなど、事件に巻き込まれることが多く、政府が進める「日本人保護絶滅法」」では、強制妊娠の対象者に選ばれました。しかし、イサム達の決死の行動で助け出され、最終回では、イサムとの子供に恵まれ、幸せな日々を送っています。

イサムの親友で、通称「タカちゃん」、非常に友達想いで、かつ喧嘩が強い男子高生です。イサムのリビド感染後も友達として接しており、彼の身に異常が起きた際には、すぐさま駆けつけるなど、頼りがいのある面も兼ね備えています。また、私生活では1人暮らしで、身の危険を案じたイサムたちを自宅に引き入れています。

とあるビデオ監督で、初瀬の危機を察し大学に向かうイサム達と偶然知り合い、その後、行動を共にします。リビド感染者ではないものの、リビド化についてある程度の情報は把握している模様で、漫画「リビドーズ」の解説役を担っています。

イサムが感染症研究所に送られてから2年後の世界では、政府が定める人類の隔離エリアには居住しておらず、イサムの死を弔うべく、彼の遺体を探している中、イサムとの再会を果たします。最期は、父島・母島に向かうイサム一行に希望を託し、自らはしんがりとして自衛隊の足止めに挑みました。

リビドーズの1人で、リビド化した恋人を救う方法をイサムに見出し、彼の行方を捜しています。人を切り刻むことに快感を覚える性癖から、リビド化では、恋人が愛用していた香水を行動源にして、手を刃に変形させます。感染症研究所での騒動から2年後には政府の計画に協力しつつも、イサムの安否を気にかけていました。

内閣情報調査室所属の人間で、特殊なリビドーズとなったイサムの動向を、早い段階から察知し、彼の保護を目指します。イサムの保護に成功後、彼の身体から若幼ホルモンを抽出し、性欲を抑える薬を生成します。2年後には、「日本人保護法」の中心メンバーとして、対象者に選ばれた女性を強制的に妊娠させ、子供を生ませる計画を推し進めます。

田丸は、イサムから抽出した若幼ホルモンを摂取することで、人工的にリビド化することに成功、女性に暴行を振るった時に走る快感を原動力に、身体を増強させ、イサムと対峙します。最終回では改心し、人類を救いたいという想いを胸に討伐隊に加入しました。一方、私生活では妻と子供がいましたが、リビドに襲われ、その後の安否は不明とされています。

危険地帯に活動拠点を置く民平組織のリーダーで、被虐性癖を原動力に、身体の筋肉量を変化させる能力を持つリビド―ズです。医者という経歴の持ち主で、リビドやアンドロギュノスに対する自身の無力さを痛感し、アンドロギュノスの駆逐方法を模索しています。

竹中率いる民兵組織のメンバーで、電気に関する事象に快感を覚える性癖から、身体から電撃を放ったり、自在に操る能力に目覚めたリビドーズです。また、ヘビースモーカーであり、世界が崩壊しても、タバコが吸えれば良いと思っています。

イデの兄で、初瀬の志望校の大学祭で、イサムと対峙したリビドーズです。また、イサムにとって初めて出くわしたリビドーズであり、縄を用いた事象に快感を覚える性癖から、腕を縄状に変形させ、相手の動きを封じめます。他のリビドーズが信念と目的を持って活動する一方、シュウは、己の利益と欲望を満たすために行動しています。

シュウと共にイサムの目の前に現れたリビドーズで、他人や仲間に危機が迫っても、自分の身の安全を優先し、積極的に関わろうとしないなど、ひねくれた性格の持ち主です。自身の容姿や足の短さにコンプレックスを持っており、興奮すると容姿がイケメンの青年に変身し、バトル時には長い刃に変形させた足を武器に戦います。

中竹のサポート役を担うリビドーズで、目を覆うほどの前髪とフードで顔を隠し、口数も少ない人物です。擬人化した獣が女性を襲うことに快感を覚える性癖の持ち主で、リビド化では狼のような風貌に変化することで、身体能力をあげます。また、民兵組織のメンバーでは、戦闘力が高いことも特徴です。

「リビドーズ」の最終回では、子宝にも恵まれたイサム・初瀬の幸せな日々や、アンドロギュノスの駆逐にいそしむリビドーズの活躍で締めくくられましたが、一部では、リビド―ズの最終回は打ち切り終了だったとも噂されています。以下では、漫画「リビドーズ」の最終回の打ち切り終了の真相のネタバレや、漫画最終回のあらすじネタバレを紹介します。

異色の題材と斬新なストーリー展開が話題を呼んだ漫画「リビドーズ」は、ファンに惜しまれながら7巻で最終回を迎えました。ファンからは、もっと続きが読みたかったなどの感想が寄せられた一方、あらすじネタバレでも紹介した5巻の急激な展開や、最終回までのストーリーが物足りなかった等の理由から、漫画「リビドーズ」は打ち切り終了だったとも噂されています。

また、「リビドーズ」の前に連載されていた「群青戦記」の最終回の打ち切り疑惑も、リビド―ズの打ち切り終了に拍車をかけました。一方、打ち切り終了説を否定する意見では、あらすじネタバレ5巻での時間軸の変更後も、ストーリーに違和感を感じなかったことや、まとまりのある最終回だったと言われ、「リビドーズ」の打ち切り終了は否定説が有力と推測されます。

イサムと対峙する田丸は、彼から抽出した若幼ホルモンで、人工的なリビドーズへ変貌します。また、特殊な性癖ほど強力な変異をみせ、人質にとった初瀬に暴行を働くことで体を巨大化させていきます。一方、イサムは、初瀬への純粋な想いを糧に体を強化し、田丸を倒すことに成功します。また、父島では政府軍が制圧され、イサム達の戦いは幕を閉じます。

リビドーズの勝利から3年後、日本列島はアンドロギュノスが猛威を振るい、井手や原口がアンドロギュノスの駆逐にいそしむ中、父島には、結婚したイサム・初瀬との間に子供が生まれました。その後、本土で活動するアンドロギュノス討伐部隊には、日本を救うべく田丸も加わり、イサムたちは人類の未来をかけて、アンドロギュノスの駆逐に精を出します。

設定ネタバレ解説や、あらすじネタバレで紹介したように、「リビドーズ」は斬新すぎる設定や、予測不能の展開・最終回が人気を集めています。以下では、漫画「リビドーズ」の面白い魅力について、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

漫画のタイトルにもなったウイルスは、「性」に関連する症状が特徴で、リビドーズと呼ばれるキャラクター達は、それぞれの性癖を反映させた能力を発揮します。斬新な設定は、読み手の好奇心を刺激する一方、ウイルスの感染者を通じて、「性」や「愛」について考えさせられる場面もあり、劇中で猛威を振るうウイルスは、漫画「リビドーズ」のメッセージ性を強めています。

漫画「リビドーズ」と言えば、理性を保ちながら、特殊能力を手に入れたリビドーズ同士の戦いも見どころです。劇中では、ある目的からイサムの身柄の拘束を目論むリビドーズが登場します。それぞれの性癖を反映させた能力を駆使して繰り広げられるバトルシーンだけでなく、彼らの性癖・コンプレックスに隠された意味を考えながら読み進めると、違った見方を発見できるでしょう。

インパクトある表紙から、「リビドーズ」はいやらしい要素を盛り込んだ作品というイメージがあったものの、実際に読んでみると人間の本能について考えさせられ、「リビドーズ」に対する印象が変わったとの感想が寄せられています。以下では、リビド―ズの漫画や最終回に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

漫画あらすじネタバレでも紹介したように、「リビドーズ」では性癖に関する描写が多く、読み始めたばかりの頃は、斬新過ぎる世界観に嫌悪を覚えるファンもいました。しかし、「リビドーズ」を高く評価するファンからは、「性」の在り方について考えさせられる奥深い世界観や、メッセージ性に富んだストーリーから、「リビドーズ」にハマってしまったとの感想も寄せられています。

ウイルスがもたらす人類の恐怖を描いた作品と言えば、ゾンビものが根強い人気を集める一方で、「リビドーズ」を新たなパンデミックホラーに数える感想が見られます。「リビドーズ」のリビドはゾンビとは異なる設定であるが、身近に潜む恐怖や、ゆっくりと迫りくる恐怖、感染に怯える人間たちの緊張感など、ゾンビものにはない、新たな恐怖体験が人気に拍車をかけています。

「リビドーズ」では、欲望を制御し切れなくなった人間の末路も描いており、あらすじネタバレで登場したイサムの父親も、リビド化したことで自身の欲望を抑えきれず、思わぬ事態を招きました。登場キャラがダメになっていく展開は、作品の数だけ様々なパターンが見られますが、イサムの父親のようなパターンは他では真似できない新鮮さが面白いとの感想も見られます。

「リビドーズ」に関する感想や評価の中には、突然の最終回やイサムたちのその後をもっと見たかったなど、最終回を惜しむ声も多数みられました。5巻ネタバレで紹介した2年後の世界への突然の場面転換などから、打ち切りの噂もささやかれましたが、イサムと初瀬が結ばれるハッピーエンドが良いとの感想も見られ、人類の希望が見えた結末ラストだったとも評されています。

漫画「リビドーズ」は、斬新な設定や作風が話題を集め、漫画ファンの中には、作品に対するいやらしいという先入観が消え去り、欲望や愛情の本質に迫った奥深い展開にハマったとの感想が寄せられています。また、漫画ファンからの感想の中には、「リビドーズ」を伝説の漫画に挙げる方もおり、メッセージ性の高いストーリー展開が高く評価され、おすすめ漫画にも取り上げられています。

漫画「リビド―ズ」の劇中設定のネタバレ解説や、漫画のあらすじネタバレ、最終回のあらすじネタバレ、登場キャラのネタバレ、作品に関する感想や評価をネタバレ紹介しました。「性」を題材にした作品は、日本では敬遠される傾向が強いですが、漫画「リビドーズ」では、人間が持つ本能について真剣に向き合ったストーリーが展開され、欲望や愛情について考えらさせられる奥深い世界観が高く評価されています。