2021年07月22日公開
2021年07月22日更新
【それでも世界は美しい】最終回(完結)のあらすじ・感想ネタバレ! 二人のその後は?
椎名橙による漫画「それでも世界は美しい」。世界を支配する「晴れの大国」の王・リビと、美しい歌声で雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」公女ニケが織りなすロマンス作品です。これから、それでも世界は美しい・25巻最終回(完結)のあらすじや感想をネタバレで解説していきます。気になる2人のその後はどうなったのでしょうか?さらには、最終回(完結)までのストーリーをご存じない方のために、結末に至るまでの経緯についてもネタバレで紹介します。この機会にぜひご覧ください!
目次
それでも世界は美しいとは?
それでも世界は美しいの原作漫画
椎名橙による漫画作品「それでも世界は美しい」。世界を支配する「晴れの大国」の太陽王・リビ(リビウス一世)と、美しい歌声で雨を降らせるアメフラシの能力を持つ「雨の公国」第四公女ニケが織りなすロマンス作品です。
白泉社の少女漫画雑誌・花とゆめに読み切り作品として3回にわたり掲載されました。その後2012年2号から連載が開始され、2020年11・12合併号にて最終回を迎えています。また、花とゆめコミックスより単行本が刊行され(全25巻)、2020年9月時点での累計発行部数は300万部を超えています。
それでも世界は美しいのアニメ情報
漫画・それでも世界は美しい連載から2年後の2014年1月14日、テレビアニメ制作の発表がありました。アニメ・それでも世界は美しいは、同年4月より日本テレビやBS日テレなど地上波・衛星放送で放送されたほか、バンダイチャンネルなどでインターネット配信も行われました。
アニメ化にあたり、漫画それでも世界は美しい読者の「主人公ニケは晴れの大国まで歩いて来たの?」という疑問に答える形で、原作者による序章・前日譚が追加されアニメ第1話となりました。
それでも世界は美しいが完結!25巻最終回をネタバレ!二人のその後は?
最終回結末ネタバレ①守護者となったニケ
ここからは、本記事のメインテーマであるそれでも世界は美しいの25巻最終回結末をネタバレで解説していきます。リビとニケ2人のその後はどうなるのでしょうか?
その後守護者となることが運命だと悟りリビと別れ、守護者に認証されたニケ。彼女は、持てる力をリビの異母兄アルターリヤを助けるために使います。そのことを知ったリビは、母シーラに加えてまた大切な人を奪われたと、アルターリヤへの憎しみの情をさらに募らせその場に泣き崩れました。そして、「何で俺を選ばないっ!おまえがいないとダメなのに!」とニケに訴えかけるように、空に向かって叫びました。
ニケは、無意味に犠牲になったわけではありませんでした。ニケが守護者となったとき、雨が上がり晴れ渡った空には美しい虹がかかりました。その日を境として砂漠と化した地域にも雨の恵みが訪れ、世界は再生に向かって動き始めました。
最終回結末ネタバレ②ニケのいない生活を送るリビ
突然ニケのいない生活に舞い戻ってしまったリビ。彼女のいない寂しさを抑えて、国王としての執務を粛々とこなします。首席秘書官ニールや叔父のバルドは、ニケと出会う前の冷酷なリビに戻ってしまうのではないかと気が気ではありません。
ある日、リビはかねてよりニケのためにと思っていた庭作りに1人専念していました。空から降る雨を見るとニケのことが思い出され、リビの顔に笑みがこぼれました。ところが、次の瞬間憎んでも憎み切れないアルターリヤの顔が浮かんできます。リビはアルの処遇を決めらずに悩んでいました。
いっそのこと処刑してしまえば事は簡単なのですが、ニケとの出会いで変わった彼の心がそれを許しません。リビは事態を打開するため、アルターリヤに会いに出かけることにしました。
最終回結末ネタバレ③アルターリヤの心
久しぶりにアルターリヤの顔を見た瞬間、リビはここにやって来たことに後悔しました。そこには悪びれた様子もなく平然とした表情のアルが立っていたからです。全てを犠牲にしたニケの行為は無駄ではなかったのか?やりきれない思いがリビを襲います。
ところが、床にふと目をやったリビ。そこにはかつて自身も服用していた、強い依存性を持つ睡眠薬の瓶がたくさん転がっていたのです。その空瓶に目を落としてアルターリヤが静かに語り始めました。彼は、この薬を服用しないと眠れないことや、自ら命を絶とうとしたことをリビに告げました。ところが、そのたびに雨が降り、その後雨が上がると虹の向こうに優しい表情をしたニケの顔が浮かんで自死を思いとどまったとも。
すべての思いを打ち明けると、アルターリヤは感極まって泣き崩れます。その様子を見ていたリビは、ニケの決断が無駄ではなかったことを悟ります。そして、アルターリヤに生きて苦しむことが君の罰だと言い残して、その場を去りました。
最終回結末ネタバレ④その後リビとニケは再会
それでも世界は美しいの最終回結末ネタバレ、いよいよ大詰めになります。リビは何とかしてニケを取り戻したいと考えるようになります。そんな折から、湖の王国第一王子で研究家のメンフィスが、古代語の書物の中にかつて守護者が帰還した事例を発見します。その事例とは、守護者と同等の呪術者もしくは生命体と交代するという形で守護者の帰還に成功したというものでした。
そこで、ニケと同等の生命体として名前が浮上したのが、悪霊・シドンでした。ただ、シドンは悪霊の一部に過ぎず、世界中に散乱しているかけらを集めてシドンを完全な状態に戻す必要がありました。ニケは各国国王や国民にお願いして、シドンが封印されている世界中の碑(いしぶみ)を集めます。その結果、シドンは完全体となってニケと交代、数千年もの間待ち焦がれていたティルスとの再会にこぎつけました。
ところが、それから1カ月がたってもニケは帰ってきません。悪霊シドンが消えて守護神交代は完了したにもかかわらずです。すでにニケがいなくなって6年もの年月が経過していました。すっかり大人へと成長したリビは、以前ニケのために作った花畑に出かけました。
すると、突然空に光りが走りました。リビが振り返ると、何とそこにはあの夢にまで見たニケが立っていてリビを見つめています。2人は無言で駆け寄ると抱きしめ合いました。熱い涙があふれて2人の頬を伝って流れました。以上、それでも世界は美しい・25巻最終回結末のネタバレあらすじでした。
それでも世界は美しいの最終回に至るまでのあらすじをネタバレ
あらすじネタバレ①序章・晴れの大国編
前項では、それでも世界は美しいの25巻最終回結末のあらすじをネタバレで解説しました。しかし、最終回(完結)までのストーリーをご存じない方もいることでしょう。次にそのような方のために、それでも世界は美しいの25巻最終回結末に至るまでのあらすじをネタバレで紹介します。
「雨の公国」の第四公女ニケ・ルメルシエと世界を支配する「晴れの大国」の王リヴィウス・オルヴィヌス・イフリキア(通称:リビ)の婚約が整います。一時世捨て人となり王国を離れていたリビの叔父バルドが、花嫁を見定めようと帰国。ニケが間に入りリビとの関係も修復します。王妃となったニケの影響を受けて、晴れの王国は徐々に変化を遂げていきます。
あらすじネタバレ②雨の公国編
雨の公国の前公王でニケの祖母にして育ての親、トハラ。ニケの婚約を知って彼女を連れ戻そうと人芝居を打ちます。危篤と噓を言いニケとリビを公国に呼び付けます。
リビと賭けをして2人の間を引き裂こうとしますが失敗。ニケとリビには他人が入り込めない強い絆で結ばれていることを知り、最後は雨送りで2人を送り出しました。
あらすじネタバレ③砂の皇国編
砂の皇国・第一皇太子イラーダの接待で皇国の少雨化問題を知ったニケ。皇国を訪ねる旅に出ます。皇国に着いたニケは、砂嵐に巻き込まれてケガを負います。皇太子イラーダの部下のはかりごとで亡き者にされそうになります。
これを知ったイラーダの叔父・皇弟の配慮で、ニケはイラーダの従者ファラハに助けられながら、王都まで逃げ切ります。ニケに一目惚れして追いかけてきたイラーダを前に、今は亡き彼の妹アマルディナが愛した花を咲かせてみせ難逃れました。
ニケは大陸からやって来たリビと再会します。砂の皇国でのリビとイラーダの間のやり取りを聞いて嫉妬するリビ。それに対してニケは、体に触れられたいのはリビだけだと囁き、2人は初めて床を共にしました。
あらすじネタバレ④湖(ウミ)の王国編
湖の王国の王女アマルナ・ルイラサエル(ルナ)がリビを訪ねてきました。自由自治州のフォルティス公との婚約が嫌で、幼馴染のリビに助けを求めてきたのです。さっそくリビはニケを伴い、湖の王国へ向かいます。ルナたちには作戦がありました。まず、ニケに男の格好をさせルナの恋人を装います。そして、おびき出したフォルテス公を無人島に島流しにしようという残酷なものでした。
しかし、悪天候により4人とも無人島を離れることができなくなってしまいます。フォルテス公は、ルナとの婚約の目的を明かします。自治州に蔓延する麻薬の出所を確かめるため、ルナとの婚約を利用して王室内部に潜入しようとしていました。フォルテスの高貴な志を知ったルナは、彼との婚約を了承しました。
あらすじネタバレ⑤大国祭編
リビの12歳の誕生日を祝う生誕祭の準備で、王国はにぎわいを見せていました。ニケの前にプラチナブロンドの髪をした少女が現れます。その少女は、氷の大国の第一王女ウルスラ・レイルイチャーニエでした。かつて氷の大国を滅ぼしたリビを憎んでいます。
生誕祭当日ウルスラは舞踏会場を襲撃、リビの命を狙います。しかし、リビをかばったニケが刺されてしまいます。その後ウルスラは白に火を放ち、リビは窮地に立たされます。
しかし、ニケが能力を使い雨を降らして鎮火。ウルスラは企みを遂げられず撤退します。ところが、刺されたニケが強力な毒の影響で我を忘れて暴走してしまいます。姉のカラがニケを食い止めますが、ニケの能力は広く世間の知るところとなりました。
あらすじネタバレ⑥空の大公国編
猛毒の後遺症に苦しむニケ。リビは師と仰ぐ森の大魔女カッサンドラに会うため旅に出ます。カッサンドラの力を借りるため、森での試練に挑みます。
亡き母シーラの幻影に惑わされることなく、見事試練をクリアします。カッサンドラの魔法によりニケの治療にも成功。この時、ニケは嫉妬を抑えられないという自身の悩みを吐露します。
あらすじネタバレ⑦リビの過去編
陰で暗躍するアルターリヤを追い詰めるため、北に向かって出発したリビやニケたち。その夜、リビは自身の過去をニケに打ち明けます。大王レオニダスIII世のお気に入りだったリビですが、正室アントニアには疎まれていました。
その後、大王の落胤・アルターリヤは第二皇子オルビアを暗殺し、リビの母シーラの犯行に見せかけた上で彼女を殺害します。また大王も戦火の最中に負傷し亡くなります。リビは絶望の中復讐を誓うとアントニオやロムレス王たちを殺害します。アルターリヤは「再びリビの前に現れる」という言葉を残して湖に入水しました。ニケにすべてを告白したことで、リビは母シーラの死に区切りをつけることができ心の平安を取り戻しました。
あらすじネタバレ⑧氷の王国編
かつてリビに父・国王をはじめ家族を皆殺しにされたウルスラ。復讐を胸にカラオス会の手を借りて世界を滅ぼそうと企みます。一方、拉致された首席秘書官ニール救出のため、リビは1人ウルスラと対峙します。格闘の末、取り押さえられるリビ。彼の手にお守りとして巻かれていたニケの髪が古代装置に触れました。
装置からは破局コードが送信され、世界各地で異変が発生します。リビとウルスラ、ネロの3人は、氷の下に投げ出されました。命の危機に瀕した3人は、力を合わせて脱出を試みます。
そこにニケがやって来て、世界の破局コードの作動を1カ月先送りすることに成功します。ウルスラは「憎しみの連鎖を断ち切りたい」と言い、リビに激しい制裁を加えます。その後ウルスラはリビを解放し、「お前が幸せになったとき私の苦しみがわかる」という言葉を残して去っていきました。
それでも世界は美しいの主な登場人物
ニケ・ルメルシエ
最後にそれでも世界は美しいの主要登場人物を紹介しておきましょう。最初は、本作それでも世界は美しいの主人公ニケ。
雨の公国の第4公女として生まれ、後に晴れの王国の王リヴィウス(リビ)と婚約・王妃となります。雨を降らせる能力を持り、持って生まれた明るさと行動力で運命を切り開いていきます。
リヴィウス・オルヴィヌス・イフリキア
晴れの大国の王リヴィウス(通称:リビ)。母を殺害されたトラウマから無慈悲な国王となりますが、ニケとの出会いにより人間らしさを取り戻していきます。
ニール
リビの首席秘書官ニール。戦争孤児として不遇な幼年時代を送りました。リビの数少ない理解者の1人です。
バルドウィン・シシル・イフリキア
通称バルドは、リビの叔父でニール同様に彼のよき理解者です。女性に優しすぎるところが玉に瑕ですが、国民から広く支持を集めています。
シーラ
リビの実母シーラ。遊牧民部族出身で、レオニダスIII世の側室となりリビを出産しました。後にアルターリヤの策謀により殺害されてしまいます。
それでも世界は美しいの最終回に関する感想や評価
ここまで、それでも世界は美しいの25巻最終回の完結あらすじをネタバレで解説してきましたが、最後にそれでも世界は美しいの最終回結末に関する感想や評価をTwitterより紹介します。
「それでも世界は美しい」最終回。
— 前田玲奈(◜‧̮◝ ) (@renamaeda07) May 30, 2020
ニケに出会って、私の世界もより美しくなった。
キャラクターコンテスト1位も自分のことのように嬉しく。。愛としか言いようのない二人の扉絵から最後のページまで、心がじんじんしたりギュッとしたりしながら、視界がぼやけてしまったので、また何度も読みます。 pic.twitter.com/2gEpSMgnZo
最初に紹介するそれでも世界は美しいの25巻最終回(完結)に関する感想や評価は、キャラクターコンテストでニケが1位になったことに喜びの感想を呟く方のツイートからです。
ニケに出会って投稿者の世界が美しくなったと感想を述べています。漫画の主人公が人生に与える影響の大きさを改めて感じさせてくれるのではないでしょうか?心がじんじんしたりギュッとするなど、独特な言い回しに最終回結末を見た投稿者の感動の度合いが伝わってくるようでした。
『それでも世界は美しい』第12話(最終回)観た。いや〜素晴らしい最終回だった。二人が惹かれて恋に落ちるまでの過程がすごく丁寧描かれていて毎回鳥肌たっていたな。作画も最後まできれいだったし、特にニケ役の前田玲奈さんの歌が素晴らしく毎回感動的でした。 #soreseka_anime
— Dolphin Computer (@matsutake86) July 8, 2014
続いて紹介するそれでも世界は美しいの25巻最終回(完結)に関する感想や評価、こちらも最終回のすばらしさに賛辞を惜しまない方のツイートです。
2人が惹かれ合って恋に落ちるまでの描写が鳥肌ものだったと感想を述べています。作画の素晴らしさもさることながら、ニケ役の声優・前田玲奈の歌唱力に毎回感動していたそうです。
5月20日発売の花とゆめでそれでも世界は美しいが最終回という事実をまだ受け入れられないしきっと読んでも受け入れられないと思う
— MALIA (@Aurora8947) April 25, 2020
最後に紹介するそれでも世界は美しいの25巻最終回(完結)に関する感想や評価は、それでも世界は美しいが最終回を迎えたことを受け入れられないという感想を持った方のツイートからです。
2度も出てくる「受け入れられない」という表現が印象的です。心から大好きなものを失う寂しさ、ショックを回避・拒絶する心の働きの表れなのでしょうか?
それでも世界は美しいが完結!最終回ネタバレまとめ
ここまで、それでも世界は美しいの最終回(完結)のあらすじや感想をネタバレで解説してきました。25巻結末、愛し合う二人のその後が気になっていた方は、お楽しみいただけたでしょうか?
波乱万丈で数奇な運命に翻弄されてきたニケとリビ。最後はロマンス漫画にふさわしいハッピーエンドで、どなたも幸福感を感じられる結末となっていたのではないでしょうか?漫画を完読された方は、次はアニメで最終回をご覧になると漫画とはまた違った味わい・発見があるかも知れません。