じゃりン子チエの作者ははりき悦巳!プロフィール・主な作品や現在を調査

1979年(昭和54年)から19年間にわたり漫画雑誌・漫画アクションに連載された「じゃりン子チエ」。昭和を代表する作品の1つとして有名ですが、作者はりき悦巳についてはあまり知られてはおりません。この記事では、じゃりン子チエの作者・はりき悦巳にスポットを当て、プロフィールや妻との秘話、そして現在の活動状況に主な作品の情報までまとめてお届けします。作者のパーソナリティーに触れることで作品の理解が一層深まるかも知れません。この機会にぜひご覧ください!

じゃりン子チエの作者ははりき悦巳!プロフィール・主な作品や現在を調査のイメージ

目次

  1. じゃりン子チエとは?
  2. じゃりン子チエの作者ははりき悦巳!プロフィールや現在は?
  3. じゃりン子チエの作者のその他の漫画作品
  4. じゃりン子チエの最終回とその後
  5. じゃりン子チエに関する感想や評価
  6. じゃりン子チエの作者まとめ

じゃりン子チエとは?

じゃりン子チエの概要

双葉社が発行する青年向け漫画雑誌「漫画アクション」で約19年間にわたり連載されたじゃりン子チエ(1978年10月から1997年8月、全786話)。単行本の累計発行部数は、2020年6月時点で3000万部を超えています。

じゃりン子チエは、1981年4月に高畑勲監督によるアニメ映画が制作されたほか、同年10月と10年後の1991年10月にそれぞれテレビアニメが制作されTBS系列局で放送されています。さらに、舞台やラジオドラマ、ゲームなど様々な分野で本作をもとにした作品が制作されました。

じゃりン子チエのあらすじ

あらすじのイメージ

物語の舞台となるのは大阪市内の架空の下町、頓馬区西萩。主人公の竹本チエは、仕事もせずに博打にのめり込んでいる父親・テツに代わってホルモン焼の店を切り盛りする小学5年生です。ある日、チエは別居中の母ヨシ江と久しぶりに外で会い、親子水入らずの時を過ごしていました。ところが、少し離れたところからその光景をじっと見ている人物がいました。その人物とは、娘に頼りきりのダメおやじ、父親テツだったのです。

じゃりン子チエの作者ははりき悦巳!プロフィールや現在は?

はりき悦巳のプロフィール

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  • ペンネーム:はるき悦巳(はるき・えつみ)
  • 本名:(非公開)
  • 生年月日:1947年5月28日
  • 年齢:74歳(2021年6月現在)
  • 出身地:大阪府大阪市西成区
  • 職業:漫画家
  • 受賞歴:第1回平凡劇画賞(1977年)、第26回小学館漫画賞(1980年)

じゃりン子チエの作者として名高いはるき悦巳。実はこの名前はペンネームで、恥ずかしいからという理由から本名は公表されていません。また、「生来の怠け者」と言うはりき悦巳は、美大卒業後は定職に就かずアルバイトで生計を立てていました。その後、一念発起しマネキンを扱う会社に就職、マネキンに眼や唇を描きこむ仕事に就きました。ところが長続きはせず半年ほどして退職、元のアルバイト生活に逆戻りしています。

三十路に近づいた頃、はりき悦巳は自作漫画の売り込みに出版社に通うようになります。その理由はお金が底をついたからということでした。やがて念願かなってチャンスを手にします。「政・トラぶっとん音頭」が第1回平凡劇画賞の佳作に入選したのです。この作品は「平凡パンチOh!」1978年3月号に掲載されることになり、晴れて漫画家デビューを飾りました。

同じ年に「週刊漫画アクション」に「じゃりン子チエ」が単発読切り作品として掲載されます。好評につきその後も単発の掲載が続いた後、1979年に毎週連載に移行、はりき悦巳の代表作となりました。

はりき悦巳に妻はいる?

じゃりン子チエの作者はりき悦巳は結婚しているのでしょうか?実は彼には大学時代の同級生だった妻がいました。プロフィール欄でマネキン屋に就職したことに触れましたが、就職の動機は定職についていないと結婚するのに体裁が悪いからというもの。働くのが苦手というはりき悦巳は結局長続きせず、結婚後半年ほどで退職してしまいました。

はりき悦巳の妻もまた美大卒で作画の素養もありました。漫画創作に当たっては作者1人で手がけたいというはりき悦巳でしたが、忙しい時には妻の助けを借りていたようです。美大卒の妻がアシスタント役を買って出てくれたのです。その後、子供が生まれ子育てで妻が手伝えなくなった時、はりき悦巳は初めてアシスタント募集をしたそうです。

はりき悦巳の現在

2021年6月現在74歳になったじゃりン子チエの作者はりき悦巳。現在どのような作品を描いているのでしょうか?ネット検索で調べてみたのですが、2015年5月に「帰って来たどらン猫」シリーズをWEBコミックアクションに発表したのを最後に、新作情報は出てきませんでした。

ただ、漫画作品ではないのですが、2017年にインストゥルメンタル・ジャズバンド「Calmera(カルメラ)」のレコードジャケットのデザインを手がけています。なお、このバンドの名前・カルメラですが、漫画じゃりン子チエに登場するカルメラ兄弟から取ったとのこと。レコードジャケットにもカルメラの兄が描かれていました。

ネット情報がないことから、じゃりン子チエの作者はりき悦巳は現在漫画執筆から遠ざかっているのかも知れません。1997年にじゃりン子チエの連載が終了したのは、高齢の母を介護するためだったそうです。その後母を亡くしたことからもう人間は描きたくないと考えるようになったと言います。ただし猫が主人公の漫画なら筆を取りたいと、小鉄とアントニオJr.を主人公とした「帰って来たどらン猫」の連載が始まりました。

じゃりン子チエの作者のその他の漫画作品

日の出食堂の青春

ここからはじゃりン子チエの作者はりき悦巳のその他の漫画作品を紹介していきます。まずは、1981年日本文芸社から単行本として刊行された「日の出食堂の青春」。翌1982年にはNHKの銀河テレビ小説枠で熊谷真実と太川陽介主演でドラマ化もされています。

定職にも就かず生きる目標も持たない、ものぐさな青年と日の出食堂のマドンナであるミッちゃんの織りなす青春ドラマとなっています。

力道山がやってきた

ビッグコミック1980年3月10日号に掲載された短編集「力道山がやってきた」。「じゃりン子チエ」以前のはりき悦巳初期の作品群を読むことができます。実話に基づいているという表題作「力道山がやって来た」の他、じゃりン子チエの原型となった「ドンチャンえれじい」などが収録されています

ガチャバイ

「ガチャバイ」は1998年(上巻)と1999年(下巻)に小学館より刊行された単行本です。はりき悦巳お得意のなにわ人情があふれるコメディ作品となっています。

大阪の下町を舞台に、主人公・咲をはじめ親のいない小学生がメインキャラクター、そこに頼りないオヤジたちやおせっかいな老人、人間のようにふるまう動物たちが絡んでストーリーが展開します。親のいない厳しい現実の中にもほのぼのとした人情に包まれ、子供たちは逞しく成長していくのでした。

じゃりン子チエの最終回とその後

じゃりン子チエの最終回ネタバレ

アニメじゃりン子チエの最終回は、第64話「最終回とはいうものの…」です。前話で応援団団員の学生たちとトラブルを起こしたテツ。腕力にモノ言わせて学生たちをコテンパンにしてしまいます。応援団団長は大人の対応で団員たちの非を詫びますが、同時にテツにも謝罪を要求。それを拒むテツとの間で一騎打ちが始まろうとしていました。

団長の木刀が突進してきたテツの頭を一撃します。気を失って倒れ込むテツ。あっさりと勝負がついたかに思われました。団長も余裕の表情です。ところがそんなことでお陀仏するテツではありませんでした。すっくと起き上がると「復活ー!」と雄叫びを挙げます。チエは「うちしらんー!」と匙を投げます。

決闘が再開します。団長の木刀をさらりと避けたテツは、小石を団長の顔に命中させます。さらに大きな岩を抱え上げると、団長の頭に落とそうとします。「うしろ、うしろー!」、チエの援護で団長は最悪の事態を免れました。テツは一気に攻め立てようと団旗のポールを奪い武器にします。

その時、決闘の知らせを受けて駆けつけてきたヨシ江たちが到着。「やめなさーい!」。ヨシ江の叫びに一同ひっくり返ります。これにて喧嘩団体戦は終了。「チエ、帰りますよ」というヨシ江の一言が響きます。まだ喧嘩を続けているテツと団長を残して、チエたち一行は家路へと向かいました。

じゃりン子チエのその後

テレビアニメ第1期放送から10年後の1991年、アニメ第2期となる「チエちゃん奮戦記じゃりン子チエ」が放送されました(全36話)。

スタッフは音響監督の加藤敏や効果の倉橋静男以外は一新されていますが、監督には1期監督・高畑勲の薫陶を受けた弟子ともいえる存在の横田和善が就いています。

じゃりン子チエに関する感想や評価

ここまでじゃりン子チエの作者・はりき悦巳特集ををお届けしてきましたが、最後にじゃりン子チエに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するじゃりン子チエに関する感想や評価は、テレビで再放送のアニメを観ている方のツイートからです。チエの担任の先生と母親が好きだと言います。好きな理由は、セリフを含めて彼らのキャラがとてもリアルで、昭和にこんな人いたと思わせるところだそうです。時代が変わるとそこに生きる人々の言葉使いやしぐさ、さらには人格までも変化するのでしょうか?

次に紹介するじゃりン子チエに関する感想や評価も、じゃりン子チエの再放送を見ている方のツイートからです。大人になってから見た方がおもしろいと感想を述べています。人生経験を経てから改めて見ると、子供の頃には気づかなかった、あるいは理解できなかったこと意味がわかっておもしろく感じるのでしょうか?

最後に紹介するじゃりン子チエに関する感想や評価は、アントンJr.の名言に震えている方のツイートからです。一生懸命なものを見て勇気づけられるのは普通の反応でしょう。ところが死にたくなるというのは何か心に屈折したものがあるからに相違ありません。人生の機微を鋭くとらえた名シーン、名言に心震えたのかも知れません。

じゃりン子チエの作者まとめ

ここまで、じゃりン子チエの作者・はりき悦巳に焦点を当て、プロフィールや妻との関係を考察、さらには主な漫画作品やじゃりン子チエ最終回について解説してきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

本名を隠すほどの恥ずかしがり屋で、ネット上ではスナップ写真すら見当たらないはりき悦巳。しかし、彼が残してきた過去の発言やエピソードを丁寧に追っていくと、本文で紹介したように漫画家はりき悦巳のパーソナリティーをある程度把握することができました。

改めてじゃりン子チエを読んでみてはいかがでしょうか?作者の人柄を理解した上で作品を鑑賞すると、新たな発見があるかも知れません。

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