残響のテロルの評価・あらすじをネタバレ!登場キャラクターやアニメ声優も紹介

『残響のテロル』は主人公のツインとツエルブによる連続爆破テロや、原爆の材料となるプルトニウムの盗難事件などテロを題材としているがゆえに、国によっては問題視される作品です。しかし、日本に限らずアメリカやフランス、韓国など海外でも同時上映会が開催されているため作品内容の捉え方次第で評価が別れるようです。そこで、当記事では『残響のテロル』の評価とあらすじを紹介。また、登場キャラとアニメ声優の情報を交えつつ、作品が高く評価される理由をあらすじと共にネタバレ考察していきます。

残響のテロルの評価・あらすじをネタバレ!登場キャラクターやアニメ声優も紹介のイメージ

目次

  1. 残響のテロルとは?あらすじをネタバレ
  2. 残響のテロルの評価が高い理由や見どころを考察
  3. 残響のテロルの登場キャラとアニメ声優キャスト一覧
  4. 残響のテロルのOP・ED主題歌
  5. 残響のテロルの舞台化も話題に
  6. 残響のテロルに関する感想や評価
  7. 残響のテロルの評価とあらすじまとめ

残響のテロルとは?あらすじをネタバレ

残響のテロルの概要

『残響のテロル(ざんきょうのテロル)』は、アニメ制作会社・MAPPAの制作によるオリジナルテレビアニメです。キャッチコピーは「この世界に、引き金をひけ。」。2014年7月から9月にかけて「ノイタミナ」枠でテレビアニメが放送されており、『カウボーイビバップ』コンビで知られる監督の渡辺信一郎、音楽の菅野よう子が手掛けていました。

残響のテロルのあらすじ

ここでは『残響のテロル』のあらすじを簡単にネタバレ紹介します。学校でいじめに遭う少女・リサの前に、氷のような瞳を持つ少年と、太陽のような笑みを浮かべる少年の2人が現れたところから物語が大きく動き出しました。2人は核燃料再処理施設で原爆の材料を盗み、施設に「VON」という謎めいた文字を残して姿をくらませたテロリスト。リサはそんな2人と共に行動することになります。

しかし、次第に明らかになっていく2人の過去と共に、リサも彼らの犯罪に巻き込まれることになりました。一方、少年たちのテロ活動を阻止するべく動き出したのは、かつての凄腕刑事・柴崎。彼は閑職へと追いやられた硬骨漢でした。

捜査線上に浮かび上がった永田町の怪物と呼ばれる政治家・間宮俊造に対し、警告を発せられながらも捜査の手を緩めなかったため、閑職へと追い込まれていたのです。そしてツインとツエルブの2人は、そんな柴崎に対して謎を掛けます。執念深い柴崎は何が何でも解いてやろうと事件の捜査に乗り出すのですが、次第に少年たちの「施設の存在を認知させる」という真の目的に気付き始めます…

TVアニメ『残響のテロル』公式サイト

残響のテロルの評価が高い理由や見どころを考察

見どころ①過激なストーリー

1つ目の見どころ「過激なストーリー」から、『残響のテロル』の評価が高い理由をネタバレ考察していきます。あらすじでは触れていませんでしたが、本作には原爆の材料となるプルトニウムの盗難事件や爆破テロ、国家が証拠を隠蔽していた施設内における人体実験などを取り入れた重い内容がテーマとなっています。

日本では文化庁メディア芸術祭において審査委員会推薦作品に選出され高評価を受けている作品ですが、実は日本だけでなくアメリカやフランス、韓国など海外でも同時上映会が開催されるなど好評を博しています。しかし、やはり主人公がテロ活動をしたり、原子爆弾を製造したりする描写がテロ推奨作品として問題視されることもあるようです。

特に中国ではアニメは子供が観るものという固定観念が強いようで、中国政府は『残響のテロル』を規制強化3作品(BLOOD-C・学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD・本作)の1つとして列挙しています。しかし、中国共産党は3作品の他に『ワンピース』や『名探偵コナン』も規制対象にしているため、そもそも作品規制が厳しい国と言えるでしょう。

見どころ②リアルな空気感

2つ目の見どころ「リアルな空気感」から、『残響のテロル』の評価が高い理由をネタバレ考察していきます。物語の冒頭では冬の青森が舞台となっていますが、そこから話しが一転し、暑熱の東京へと舞台が移っています。

その時に描かれた空気感が実写よりも生々しく、さらにその後、リサがいじめられている学校へと切り替りヒリヒリとした空気感が漂っていました。一方、冒頭で描かれた青森の事件の影響で集まった捜査一課の面々。ナインとツエルブが起こしたテロ行為はかなり深刻な状況を生み出し、常に緊張感が演出されていました。

見どころ③カウボーイ・ビバップの最強コンビ

3つ目の見どころ「カウボーイ・ビバップの最強コンビ」から、『残響のテロル』の評価が高い理由をネタバレ考察していきます。『残響のテロル』の作品情報で簡単に触れましたが、カウボーイ・ビバップのコンビは渡辺信一郎と菅野よう子の2人が組んだチームです。

渡辺が手掛けた作品『サムライチャンプルー』や『交響詩篇エウレカセブン』は音楽の選曲やファッションスタイルなどスタイリッシュと言われる理由が存分に表現されており、高く評価されています。一方、菅野はアニメファンの間で有名な人物で、ポップからクラシックまで音楽の幅が広いです。さらに完成度の高い作品が多いので外れがありません。

見どころ④謎が多いキャラ

4つ目の見どころ「謎が多いキャラ」から、『残響のテロル』の評価が高い理由をネタバレ考察していきます。物語の主要人物は名前のないツインとツエルブ、そして久美冬二とハイヴです。

ストーリーが展開していくにつれてツインとツエルブ、ハイヴの3人が「施設」で育ち、人体実験の被験者であったことが明らかになっていくのですが、それが明らかになるのは終盤に差し掛かってからなので、この3人はほぼ全編を通して謎のキャラクターでした。というよりも、出生を隠された子供たちの生き残りと言った方が正しいかもしれません。

見どころ⑤頭脳戦

5つ目の見どころ「頭脳戦」から、『残響のテロル』の評価が高い理由をネタバレ考察していきます。ナインとツエルブによる「スピンクス」と警察(柴崎)の争いはいわばクイズ合戦。あらすじはスピンクスがクイズを出し、それを柴崎が解いていく展開が主軸となっています。

作中では柴崎が謎を解いて爆弾を仕掛けた場所を導き出したり、謎に隠されたメッセージを読み解いたりしていました。その謎に隠されたメッセージは視聴者にも分からないため、柴崎が捜査を重ねていくことで謎が明らかになっていく過程が楽しいです。

残響のテロルの登場キャラとアニメ声優キャスト一覧

ナイン ( 九重新 ) 役/石川界人

『残響のテロル』の登場キャラ・ナイン(九重 新)は、本作の主人公です。頭脳明晰かつ冷静沈着なキャラで、濃紺色の眼鏡をかけているのが特徴。幼少期にツエルブと共に優秀な孤児を集めた「施設」に収容されていた過去を持ち、その過去がきっかけで日本政府を敵視しています。

そんなナイン役を演じたアニメ声優は、声優事務所「プロ・フィット」で活動する石川界人です。2012年に『あの夏で待ってる』でアニメデビューを果たした声優で、2013年4月にはアニメ『翠星のガルガンティア』のレド役で初の主役を演じています。

ツエルブ ( 久見冬二 ) 役/斉藤壮馬

『残響のテロル』の登場キャラ・ツエルブ(久見冬二)は、本作のもう1人の主人公です。ナインとは常に行動を共にしているのですが、常に冷静沈着なツインとは違い明るく純粋な性格をしています。他のクラスの生徒の顔とフルネームを暗記するなど抜群の記憶力を持ち、さらに音や声を色として捉える共感覚を持ち合わせていました。

そんなツエルブ役を演じたアニメ声優は、声優事務所「81プロデュース」で活動する斉藤壮馬です。2010年に発売されたゲーム『剣と魔法と学園モノ。2G』で声優デビューを果たしていますが、それ以前に2008年に開催された第2回81オーディションで優秀賞を受賞しています。その後、第9回声優アワード新人男優賞やアニメージュのアニメグランプリ声優部門で受賞するなど数々の実績を積んでいるようです。

三島リサ役/ 種﨑敦美

『残響のテロル』の登場キャラ・三島リサは、本作のヒロインです。ナインとツエルブが転入した高校に通っている少女で、2人と知り合ったのはリサがクラスメイトからプールに突き落とされた時でした。その後、ツインとツエルブの2人と行動することで現状から逃れられると期待し、家出を決意しています。

そんな三島リサ役を演じたアニメ声優は、芸能事務所「東京俳優生活協同組合(俳協)」で活動する種﨑敦美です。憧れの声優は沢城みゆきと田中真弓とのこと。これまでに『となりの怪物くん』の夏目あさ子役、『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』の西之園萌絵役などに出演していました。

柴崎役/咲野俊介

『残響のテロル』の登場キャラ・柴崎は、警視庁の刑事です。与党議員秘書の転落死事故を追求し過ぎたせいで、間宮の逆鱗に触れ、文書課に追いやられてしまいました。しかし元々は捜査一課の凄腕刑事として活躍していたため、頭脳明晰なツインとツエルブのスピンクスとは対等に頭脳戦を繰り広げています。

そんな柴崎役を演じたアニメ声優は、劇団「青年座映画放送」で活動する咲野俊介です。声優としては1989年から活動を開始しており、主にアニメやゲーム、吹き替えのジャンルを中心に活動しています。特に吹き替えを担当することが多く、代表的な担当俳優にはイーサン・ホーク、ケヴィン・ベーコン、ジョシュ・ルーカスなどがいます。

ハイヴ役/潘めぐみ

『残響のテロル』の登場キャラ・ハイヴは、アメリカ政府と共に派遣されてきた、各緊急支援隊に所属する原子力科学者です。白髪が特徴的で、任務を果たすためであれば民間人の犠牲を厭わないなど非情な性格をしています。幼少期はツインとツエルブがいた「施設」で育ち、アテネ計画が中止された後はアメリカの機関に引き取られていました。

そんなハイヴ役を演じたアニメ声優は、芸能プロダクション「アトミックモンキー」で活動する潘めぐみです。デビュー作は大人気アニメ『HUNTER×HUNTER』の主人公・ゴン=フリークス。どうやらゴン役に選抜された際は、オーディションの100人を超す参加者の中からスタッフの満場一致で選ばれたようです。2017年には、第11回声優アワードで助演女優賞を受賞しています。

残響のテロルのOP・ED主題歌

残響のテロルのOP主題歌

『残響のテロル』のOP主題歌「Trigger」は主人公2人の関係性を軸に作詞されています。この曲の作詞を尾崎雄貴、ボーカルをGalileo GalileiのYuuki Ozakiとそれぞれが担当しています。そして菅野よう子がプロデュースを手掛けていました。なお、シングルは通常盤と初回限定盤の2形態が用意されており、初回限定盤は『残響のテロル』の描き下ろしイラストジャケットの仕様で販売されています。

残響のテロルのED主題歌

残響のテロル』のOP主題歌「誰か、海を。」は、深い海の底にいるような真っ暗な世界を歌った一曲です。この曲の作詞を青葉市子、ボーカルをAimerとそれぞれが担当しています。こちらもOP主題歌同様に菅野よう子がプロデュースを手掛けていました。2014年9月3日に「DefSTAR RECORDS」にて2タイプのCDが発売されています。

残響のテロルの舞台化も話題に

残響のテロルの舞台化の制作スタッフ

アニメ『残響のテロル』は、2016年3月2日から3月6日にかけて舞台化されており、『PREMIUM 3D STAGE 残響のテロル』のタイトルでZeppブルーシアター六本木にて上演されました。制作スタッフは、演出を奥秀太郎、脚本を熊谷純とそれぞれが担当しています。見逃した方は上演の様子をDVDで見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。

残響のテロルの舞台化キャスト

  • ナイン:松村龍之介
  • ツエルブ:石渡真修
  • 三島リサ:桃瀬美咲
  • 柴崎:滝川英治
  • ハイヴ:潘めぐみ
  • 羽村: 井深克彦
  • 倉橋:郷本直也
  • 六笠:かぬか光明
  • クラレンス:チャド・マレーン

ここでは『PREMIUM 3D STAGE 残響のテロル』の舞台化キャストをチェックしておきましょう。舞台キャストについては上記にて一覧化していますので、DVDをご覧になる際は参考にしてみてください。

残響のテロルに関する感想や評価

感想や評価:隠れた名作

こちらでは『残響のテロル』の魅力に関する評価があがっています。この方は「心理戦・謎解き」を高く評価し、作り込まれた作品と感じているようです。特に7話からの展開が引き込まれると言われているので、7話のあらすじをチェックしてみると良いかもしれません。

感想や評価:意欲的な内容と音楽が魅力的

こちらでは『残響のテロル』の魅力に関する評価があがっています。感想では意欲的な内容と高く評価されているので、当記事のまとめで紹介した見どころを元に考察してみると、より作品の魅力に気付けるかもしれません。また音楽も魅力的と言われているので、OP・ED主題歌にも注目してみてください。

感想や評価:ストーリーがしっかりしている

こちらでは『残響のテロル』のあらすじと声優キャストに関する感想と評価があがっています。この方も作り込まれた作品として高く評価しているようなので、こちらも今回ご紹介した見どころとネタバレ考察の参考にしてみてください。また、声優キャストも「引き込まれた」と好評なので、キャストにも注目してみると良いでしょう。

残響のテロルの評価とあらすじまとめ

『残響のテロル』が高く評価され理由をあらすじのネタバレ考察と共に紹介してきましたがいかがでしたか?主人公がテロ行為を引き起こして混乱を招くなどの過激なストーリーやキャラクターの謎、頭脳戦が本作の見どころ。

そして高く評価される理由についてもネタバレ考察してきましたが、国によっては規制対象になるなど捉え方次第で問題視されることもあるようです。当然、本作は悪事を誘発したり、残酷さを強調したりする作品ではありません。当記事の考察で興味を持たれた方は、作品の見どころに注目して独自の考察を展開してみるのも良いかもしれません。

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