【源君物語】最終回のネタバレあらすじと感想！打ち切り終了だった？

漫画「源君物語」は、源氏物語を研究する叔母の指導の元、現代の光源氏を目指す美少年の主人公と、叔母の紹介で出会った女性たちとの恋模様を描いたラブコメディです。以下では、打ち切りも噂された漫画「源君物語」の最終回ネタバレあらすじと、打ち切りの真相、「源君物語」の登場人物一覧と感想や評価を紹介します。

稲葉みのり先生の漫画「源君物語」は、2011年～2019年にかけて「週間ヤングジャンプ」で連載されたラブコメディ作品で、単行本は全16巻で構成されています。「源君物語」は、日本古典文学・源氏物語をモチーフとし、光源氏と彼に愛された女性たちの恋愛を現代風にアレンジした、斬新なストーリー展開が注目されました。

父親の再婚をきっかけに叔母・藤原香子と同居することになった源光海は、香子の研究の一環で現代の光源氏を目指すことを言い渡されます。中学時代のいじめから女性恐怖症に陥っていた光海は、香子からの手ほどきや、彼女から紹介を受けた女性たちとの交流を通じて、精神的に成長していきます。

様々な女性との恋模様や、香子との禁断の関係など、紆余曲折を経ながら精神的に成長した光海に、ある感情が芽生えていました。以下では、漫画「源君物語」の最終回あらすじをネタバレ紹介します。

光海の異母弟の面倒を見ていた月子の元へ、光海・朝日が合流します。そして、話題は月子の新刊の話から光海がこれまで関わってきた女性たちの近況が明かされ、それぞれ前向きな日々を送っていました。

家業を継ぐべく実家に戻った明石夢告は、大阪に転勤した常夏夕と親しくなり、光海に異常な執着心を見せた六条美也は、紫雲大学の准教授に昇進します。光海との一夜後、前向き思考になった瀬見伊予は、歯科医・源内典子の秘書として働き始めます。また、花田千里がアルバイトをする蕎麦屋には、玉鬘るりと朧凪子がお昼を食べに来るようになります。

一方、声優を目指す末摘華はテレビ出演を果たすなどの活躍をみせ、年下の小若紫亜・三宮乙女は仲良く遊ぶ友達となりました。そして、高校時代からの親友・村上は、乙女の姉・三宮乙姫と付き合いはじめ、最愛の女性・藤原香子さんは、別大学へ教授として転勤しました。

香子との2年間の同居生活を経た光海は、想いを寄せる香子に対する愛情として、大学卒業後は「源氏物語」の研究者を志します。驚きを隠せない朝日よそに、月子は光海が香子を選んだことを察します。

自販機で飲み物を購入する際、月子から光海に彼女がいないことを聞かされ、動揺した朝日は誤って牛乳を買ってしまいます。しかし、牛乳は光海の手にわたり、ストローをさして飲み始めます。光海にとって牛乳は、いじめのトラウマでしたが、香子との奇妙な同居生活は、光海を精神的に成長させるきっかけをもたらしました。

現代の光源氏を描いた「源君物語」は、その過激な内容ゆえに、一部では打ち切り終了の噂も浮上しています。以下では、「源君物語」の打ち切り終了の真相を考察しました。

光源氏と多くの女性たちの恋愛模様をモチーフにした漫画「源君物語」は、女性恐怖症の主人公・源光海と、香子を含めた14人の女性との交流が人気を呼びました。やや過激な描写が多いものの、心をときめかせる魅力あふれるヒロインの活躍・嫉妬など、「源氏物語」を彷彿させるキャラ設定やシーンも高く評価されています。

一部では、打ち切り終了の噂もささやかれる漫画「源君物語」でしたが、原作者・稲葉みのり先生は、さらに大人向けの作風を目指していたとも言われています。そのため、「ヤングジャンプ」で、より濃厚なストーリーを描くには限界があったとも考えられ、漫画「源君物語」の完結は、原作者の意向だったでしょう。

以下では、源氏物語の登場人物をモチーフにした、源君物語の主な登場人物・キャラ一覧を紹介します。

「源君物語」の主人公で、紫雲大学文学部1年生、女性よりも可愛いと称させる中性的な容姿の持ち主です。中学時代に受けた女子からの執拗ないじめをきっかけに、女性恐怖症・牛乳恐怖症に陥るも、叔母・香子の研究に付き合う形で様々な女性と交流関係を持ちます。最終回では、トラウマを克服するとともに、源氏物語の研究者を志します。

光海の父方の叔母、紫雲大学の准教授で、日本古典文学を研究しています。兄から頼みこまれて光海との同居を承諾し、「源氏物語」の主人公・光源氏の心情を研究する目的で、光海に14股を実行させます。初期から、光海に対して特別な感情を持っており、源氏物語では若紫がお気に入りです。また、香子と光海の関係は、若紫（光海）を理想の女性に育てた光源氏（香子）でしょう。

光海の父方の従姉で、香子のゼミに所属する紫雲大学4年生です。香子の思惑で14股の最初の女性に選ばれるも、当初は2次元キャラにしか興味が無く、光海のことは異性として意識しつつも、プラトニックな関係に終わっています。桃園朝日のモデルは、光源氏の従姉・朝顔の君です。

光海の2人目の女性で、彼の14股を知るネイルサロンの経営者です。当初は、高圧的な態度を見せつつも、次第に心を許すようになり、光海と関係を持ちます。また、漫画「源君物語」では、重度のファザコンと明かされています。桐山葵のモデルは、左大臣の娘で、光源氏の最初の正妻・葵の上です。

光海の3人目の女性で、紫雲家政専門学校の1年生です。蕎麦屋「紫雲そば」でアルバイトをする癒し系女子であり、男性恐怖症を香子に相談したところ、光海を紹介されお互いのコンプレックスを解消するべく、交際をスタートさせます。後に光海から交際の続行を望まれるも、別れる結果となりました。花田千里のモデルは、花散里です。

紫雲大学の教員で、香子の後輩にあたる女性で、14股計画を知った上で、光海の4人目の相手となります。光海の中学時代に教育実習生として赴任した過去を持ち、光海をいじめから救えなかった自責の念や、彼の心の傷を癒せるのは自分だけと思い込み、光海へ異常な執着心を見せました。モデルは、光源氏の年上の愛人・六条御息所です。

香子の知人の娘で、ツインテールが特徴の紫雲大学初等部の5年生です。まだ、幼さは残るものの、光海に異性を意識させる不思議な魅力と、光海を兄のように慕うかわいい女の子です。小若紫亜のモデルは、「源氏物語」の若紫の巻に登場する紫の上で、光源氏最愛の女性です。

紫雲大学売店の店員で、光海初の眼鏡かつ彼氏持ちの女性です。浮気性の彼氏にうんざりし、自己嫌悪に陥っていたが、光海と一夜を共にしたことをきっかけに、前向きな気持ちを芽生えさせました。瀬見伊予のモデルは、「源氏物語」初期に登場する人妻・空蝉です。

紫雲フィットネスクラブのインストラクターで、光海と交際に発展した女性です。大阪転勤に伴い遠距離恋愛となったものの、2人の関係に嫉妬する六条美也の妨害に遭い、破局を迎えました。常夏夕のモデルは、光源氏の若き日の恋人・夕顔で、別名「常夏」とも呼ばれています。

トラウマを克服し、前向きになった主人公ヒロインたちの恋模様から目が離せない、漫画「源君物語」に関する感想や評価を紹介します。

光源氏とは対照的な主人公と、源氏に愛された女性になぞられたヒロインたちが登場する、漫画「源君物語」は、現代の光源氏を描いた異色の作風が話題を呼んだ、知る人ぞ知るラブコメディです。作品の認知度は低いものの、熱烈なファンからは、ストーリーが面白い、一度は読んでほしいとの感想や評価が多く寄せられ、漫画好きなら一度は読んでほしい注目の作品です。

男女問わず高評価を受ける「源君物語」の最大の魅力といえば、光海と関係を持つ14人のヒロインです。彼女たちは、「源氏物語」の登場人物をモチーフに描かれ、個々の性格はモデルとなった人物を反映させています。隣にいてほっとする癒し系や、年上のお姉さん、素直に愛情表現ができないクールな女性など、男性読者からは、ヒロインのような彼女が欲しいとの感想が寄せられています。

様々なヒロインが登場した「源君物語」の中でもっとも高い人気を誇るのが、光海の2人目の相手・花田千里です。可愛い笑顔と癒しの雰囲気を醸す花田千里は、光海とのゴールインが望まれ、惜しくも別れる結果となったキャラでしたが、他の女性にはない包み込むような優しさが支持されています。一方、花田千里のモデル・花散里も、家庭的で温かく、心穏やかな性格とされ、光源氏の心を癒しました。

漫画「源君物語」の最終回あらすじネタバレと、打ち切り終了の真相、登場人物・キャラ一覧、「源君物語」に関する感想や評価を紹介しました。恋に不器用な現代光源氏と、様々な悩み・葛藤を抱いたヒロイン達との恋模様は、読む人の心を前向きにしてくれる、新感覚ラブコメディです。