水は海に向かって流れるのあらすじネタバレ!田島列島新作漫画の魅力と登場人物は?

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』は、2018年から「別冊少年マガジン」にて連載されていた作品です。田島列島は『子供はわかってあげない』で様々な賞を受賞した漫画家で、これからの活躍に期待されています。では、『水は海に向かって流れる』の面白い魅力とは何なのでしょうか?当記事では『水は海に向かって流れる』のあらすじをネタバレしていき、作品の魅力に迫ります。また、登場人物・キャラクターも紹介していますので、ネタバレと合わせてご覧ください。

水は海に向かって流れるのあらすじネタバレ!田島列島新作漫画の魅力と登場人物は?のイメージ

目次

  1. 水は海に向かって流れるとは?
  2. 水は海に向かって流れるのあらすじネタバレ
  3. 水は海に向かって流れるの面白い魅力
  4. 水は海に向かって流れるの登場人物・キャラクター一覧
  5. 水は海に向かって流れるが受賞した賞
  6. 水は海に向かって流れるの最終回3巻ネタバレ
  7. 水は海に向かって流れるに関する感想や評価
  8. 水は海に向かって流れるのネタバレまとめ

水は海に向かって流れるとは?

水は海に向かって流れるの概要

『水は海に向かって流れる』とは、2018年から「別冊少年マガジン」にて連載されている漫画です。漫画家・田島列島による作品となっており、本作では男女5人の共同生活が描かれています。これまでに第2巻が刊行され、2019年に開催された宝島社の「このマンガがすごい!」では2020オトコ編第5位にランクインしました。漫画好きや著名人の間で話題になっているようです。

水は海に向かって流れるの原作者は田島列島

『水は海に向かって流れる』の原作者である田島列島は、青年漫画誌「モーニング(講談社)」でデビューを果たした漫画家です。多摩美術大学映像演劇学科を卒業し、それから数年後には田谷野歩(たやの あゆむ)の名義連載した漫画『ごあいさつ』が、MANGA OPEN 第24回さだやす圭賞を受賞しています。

さらに2020年4月には『水は海に向かって流れる』と『ごあいさつ』が第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しました。男女や家族の機微を、柔らかな言葉と絵で表現する独自性が高く評価されたようです。『水は海に向かって流れる』に関するインタビューでは、当初、グルメ漫画として描いていたことが明らかになっています。そして、2020年に漫画『子供はわかってあげない』の実写映画が上白石萌歌(かみしらいし もか)主演で公開されています。

水は海に向かって流れるのあらすじネタバレ

ここからは早速、田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』のあらすじをネタバレ紹介していきます。『水は海に向かって流れる』のあらすじネタバレでは、熊沢直達の父親と榊千紗の母親が不倫をした過去が明かされたことで、その事実を知った直達と千紗の複雑な心情が描かれていました。果たして2人の関係はどのようになっていくのでしょうか?それでは、ここから『水は海に向かって流れる』のネタバレあらすじをご覧ください。

あらすじネタバレ①出会い

高校入学と同時に、漫画家をしている親戚の歌川茂道(うたがわ しげみち)の家に引っ越した熊沢直達(くまざわ なおたつ)。歌川茂道の家では共同生活をしており、女装占い師の泉谷(いずみや)、OLの榊千紗(さかき ちさ)、大学教授の成瀬(なるせ)の3人がそこで暮らしています。引っ越しの当日、直達は茂道の代わりに迎えに来た千紗と一緒に家に向かいました。

家に到着した後、早速千紗が手料理を作ってくれるということになりますが、直達はその時に食べた手料理「ポトラッチ丼」のあまりのおいしさに恋に落ちそうになりました。それから千紗が茂道の彼女ではなく、複数いるルームメイトの1人であることがが判明したことで喜ぶ直達。さらに千紗が作ってくれたポトラッチ丼は、彼女の私財で購入した高級な肉だったとのことでした。

あらすじネタバレ②不倫

直達は海外から帰国してきた教授・成瀬(なるせ)と対面していました。その後、成瀬の帰国を祝して、茂道の家でバーベキューをすることになります。それから時間が経ち、今回の主役である成瀬は食べ過ぎたことで動けなくなっていました。そこで千紗が成瀬を部屋に連れていくことになります。

その時でした。直達は父親・熊沢達夫(くまざわ たつお)と榊千紗の母親が不倫し、駆け落ちをしたことによって千紗の母親が戻ってこなかったという会話を立ち聞きしてしまったのです。一緒にそれを聞いていた泉谷楓(いずみや かえで)は直達を心配し、彼に「これからどうするの、あの家に住むの?」と問いかけました。少し考えた直達は「明日の朝、布団の中にイワシの頭が入ってたら考える…」と返し動揺していました…

あらすじネタバレ③榊千紗へ謝罪

直達はゴールデンウィークということで実家に帰省していました。直達が母親と出かけた後、直達の父親・熊沢達夫が茂道の家にやってきます。玄関で達夫を迎えたのは千紗でした。そこで千紗は楓に、達夫が来訪していることを茂道に知らせて欲しいと伝えます。千紗は淡々とお茶を出していたのですが、その時に達夫が過去の不倫の話を持ち出します。

その話題で、達夫は千紗の母親が不倫で駆け落ちした後に家に戻ってこなかったことを知り、千紗に謝罪…。その後、達夫は息子である直達と千紗の関係がが気になり「直達はこのことって…」と質問しました。あまりにも自分勝手な発言が千紗の気に障り、千紗は持っていたお盆を達夫に投げつけ、「バチって当たるんですね」と言いその場を後にしました。そのお盆が達夫の鼻に当たったことで、茂道の家は一時的に騒ぎが起こります。

あらすじネタバレ④全てを背負い込もうとしていた榊千紗

直達は成瀬教授から、千紗に直達が不倫の事実を知っているのを話したことを聞かされていました。成瀬教授は直達と千紗が複雑な事情を抱えていることを心配し、未だその事情を知らない茂道に今回のことを説明したほうがいいと直達に提案します。直達は茂道に事情を説明しようと決意しますが、彼はある不安を抱えていました。

「俺、この家に居ていいと思います…?」と言い、成瀬教授に自分が同居人達に迷惑をかけるのではないかという不安を吐露します。一方、電話で成瀬教授から直達と話した内容を聞いた千紗は、茂道に不倫のことを話さずに仲直りをしようと決意していました。

千紗は自分1人で全てを背負い込もうとしていたのです。その後、直達と千紗は玄関で鉢合わせます。直達はその時に「いい子じゃなくていいから…半分持ちたい」と言い、千紗の意見に反発しました。

あらすじネタバレ⑤泉谷楓の恋

茂道の家で共同生活をしている女装占い師・泉谷の妹・泉谷楓(いずみや かえで)は、美術部に所属しているクラスメイトの藤浪(ふじなみ)から絵のモデルになって欲しいと頼まれていました。それを了承した楓は美術部に通うようになります。

そんなある日、美術部の教室から出る時に直達と鉢合わせ、楓はその時に直達の口から口止めされていた茂道の家で起きた問題が解決したことを聞きました。それを聞いた楓は「アレは2人だけの秘密じゃないんだ」と言い寂しげな様子でした。それから直達がその場を立ち去った後、2人の会話を美術部の教室で聞いていた藤浪は、彼女に「熊沢のことが好きなの?」と聞きます。そう問いかけられた楓は何も言わず、黙って頷いていました…。

あらすじネタバレ⑥「いらない」と言う榊千紗

学校の放課後、会社帰りの千紗と会った直達。気まずさと会話の無さに困った直達は、千紗に「榊さんって彼氏とかいるんですか?」と聞きました。その問いに対して「いらない」と言う榊千紗。「彼氏がいる」か「彼氏はいない」のどちらかで返ってくるとばかり思っていた直達にとって、千紗が言う「いらない」の言葉が気になって仕方がありませんでした。

そこでそのことを楓と藤浪に相談します。藤浪は「子供の頃、恋愛に幻滅するようなことがあったとか?」と答えました。直達は、藤浪のこの言葉から千紗の心の中には不倫のトラウマが深く刻まれているのではないのかと考えます。やはり、母親が子供を残して不倫した末に、駆け落ちして戻ってこなかったという体験は、子供の心に深い傷を負わせたのでしょうか?

あらすじネタバレ⑦熊沢直達の母親の入院

直達の母親が頭を打って入院したことを達夫から聞いた直達は、急いで母親が入院している病院へ向かっていました。母親の病室に着いた直達は、「第一王子ナオタツ」と冗談を言う母親の声を聞いて安心している様子。そんな直達を見て、直達の母親は「重めのACアダプタを振り回していたら、自分の頭に当たった」と明るく話します。

しかし、その後直達は達夫から本当のことを聞かされました。千紗のために千紗の母親を探していた所で達夫の母親に見つかったため、取り乱した達夫の母親がACアダプタを振り回したことで頭に当たってしまったとのことでした。どうやら、あらすじのネタバレに登場するたび明るい様子を見せていた達夫の母親も、達夫の不倫に苦しめられ続けていたようです。

あらすじネタバレ⑧熊沢直達の恋愛しない発言

ここでのあらすじネタバレでは、なんと直達の恋愛しない発言が飛び出してきます。直達は雨が降ってきたことを理由に母親が入院する病院を後にしていました。一方、入院先から帰宅する直達を傘を持って迎えに行く千紗。合流した2人は茂道の家に帰る途中で、彼氏はいらないと宣言した千紗の話をしていました。達夫は千紗に彼氏を必要としない理由について、千紗に「不倫をしていたのが原因なんですか」と直球で聞きます。

そんな気遣いの無い質問が気に障ったのか、千紗は「だったら、どーだっていうの」と言い突き放しました。そこで、直達は「俺も恋愛しません!」と口にします。直達の恋愛しない発言は千紗のことを思っていったのではなく、千紗の母親の行方を探している達夫のことを見ていたからでした。前向きな考えを持っている達夫の意見と、後ろ向きな考えを持っている千紗との意見がぶつかり合っています。

あらすじネタバレ⑨門司明大の登場

ここでのあらすじネタバレでは、新たな登場人物が現れます。ある日、直達の携帯に達夫から「探偵の門司さんという方がそちらに行くのでよろしく」という内容のメールが届きました。それから、茂道の家にやってきた探偵・門司明大。彼は早速、千紗に彼女の母親の居所が記載されている調査報告書を渡しました。役目を終えた門司は茂道の家を後にします。

その直後、千紗は直達に「何もなかったことにして、今まで通り暮らしたい」と言いました。千紗の気持ちを理解した直達は、今までは千紗の後ろ向きな考え方を怒りたかった感情を押さえつけていたのですが、千紗の母親を前にすれば感情を抑えることなく怒るという考えを千紗に打ち明けます。それを聞いた千紗は母親がいる場所を訪れる覚悟を決めます。その後、千紗は直達と一緒に母親が住んでいる街へ向かうことになりました。

あらすじネタバレ⑩榊千紗の母親との再会

ここでのあらすじネタバレでは、遂に榊千紗と母親が再会を果たします。電車に乗った千紗と直達は、千紗の母親が住んでいる家を発見していました。その後、千紗の母親と思われる女性と女の子が家から出てきたことで、思わず逃げてしまった千紗と達夫…。

千紗は母親の現状を確かめるために、門司から受け取った調査報告書を見ると、そこには高島沙苗(たかしま さなえ)という名前と子連れであることが分かりました。千紗の母親は再婚し、再婚相手との子供もいたのです。それを見た千紗は「もう期待しなくても済む」と言い、諦めていました。そんな千紗を見て直達は再び高島沙苗の家に向かいます。

その後、家に招き入れられた千紗でしたが、千紗の様子を見た沙苗から「ずっとこの先も怒って生きていくの?」と言われてしまい、怒りを露わにしました。大好きだった母親にこんなことを言われてしまい、怒ることでしか関係を繋ぐことができない千紗の不器用さが分かるシーンでした。

あらすじネタバレ⑪宿泊

千紗の母親・沙苗との再会後、千紗と直達の2人は海で濡れてしまったため、近くの宿に泊まることになりました。夕食を済ませるために近くのファミリーレストランで食事をしている千紗と達夫。その時、千紗は高島一家の家族団欒を見てしまったため、その光景を見ていられなくなりたまらずファミリーレストランから出ていきました。沙苗の目にその姿が映ったため彼女は達夫達を追いかけます。

達夫達に追いついた沙苗は「本当にごめんなさい」と言いますが、それを聞いた直達は沙苗にお金を要求。そして貰ったお金をファミリーレストランの募金箱に入れ、直達達は宿に戻っていきました。これまでに、直達は包帯を巻いて帰ってきた達夫と沙苗の2人にカツアゲをしたため、「カツアゲを2回もしたし…」と言って後悔している様子でした。心が処理できなくなってきているのでしょうか?

あらすじネタバレ⑫家を出る宣言

未来がある直達にとって、自分の存在は邪魔になると考えた千紗。そこで、その考えを成瀬教授に打ち明けて「家を出る」と言いました。一方、直達は千紗が沙苗と再会した後に2人の間にすれ違いが続いていたため、自分は避けられていると感じ始めていました。

その後、実家に遊びに行った直達。そこで達夫の不倫事情を知ったということをカミングアウトします。それを聞いた母親は、直達に気に病むことは無いとアドバイスを送りました。それから直達は茂道の家に帰ってきますが、玄関先で千紗の口から家を出る宣言を告げられてしまいます。

千紗が家を出るという事を聞いた直達は…。『水は海に向かって流れる』のあらすじネタバレはここで終了です。この時点では千紗から家を出る宣言を告げられた時の反応は描かれていません。興味がある方は当記事で『水は海に向かって流れる』の最終回を紹介していますので、ぜひ最後まで読み進めて最終回をご覧ください。

水は海に向かって流れるの面白い魅力

面白い魅力①ボーイミーツガール

『水は海に向かって流れる』の面白い魅力、1つ目は1つ屋根の下系訳あり「ボーイミーツガール」という所です。あらすじネタバレでは、登場人物の複雑な心情が描かれていました。本作の登場人物・熊沢直達はヒロインである千紗の母親と自分の父親が不倫関係にあったという衝撃の事実を知ったことで、ずっとモヤモヤする感情を抱きながら、1つ屋根の下で千紗と生活を共にしています。

そんな状況で片方は関係を修復しようとしますが、片方は壊れたままでした。その時、直達と千紗が抱えている気持ちと考えを素直にぶつけてしまえば問題は解決するのかもしれませんが、千紗は直達に「子供には関係ない」と言い1人で問題を抱えようとしていたため、結局問題は解決していません。大人らしく振舞う千紗と、全てを知りながら周囲の人達を気遣う子供らしくない直達の姿が描かれています。

面白い魅力②静かに進んでいく物語

『水は海に向かって流れる』では複雑な心情を抱く登場人物がいるため、もっと関係がギスギスしていてもおかしくありませんが、あらすじは静かに進んでいました。『水は海に向かって流れる』はどうしようもない心の隔たりを隠そうとしながら同居生活を送る人達が描かれているため、ストーリー重視で漫画を読みたいという方にとって『水は海に向かって流れる』はおすすめできる作品と言えるでしょう。

水は海に向かって流れるの登場人物・キャラクター一覧

これまでに田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』のあらすじネタバレと面白い魅力を紹介してきました。では、『水は海に向かって流れる』の登場人物・キャラクターはだ誰が登場していたのか?ここでは、『水は海に向かって流れる』のあらすじネタバレで登場していた登場人物・キャラクターを一覧形式で紹介していきます。登場人物は全員で7人います。それでは最後までご覧ください。

登場キャラクター一覧①熊沢直達

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・熊沢直達(くまざわ なおたつ)は、あらすじネタバレで自分の父親と千紗の母親との不倫事情に振り回されていたキャラクターです。高校1年生の男の子ですが、実家から遠く離れた学校に通うことになったため親戚・歌川茂道の家に引っ越すことになっています。

千紗の恋愛しない宣言を聞いたことで自分も恋愛しない宣言をするなど、影響されやすく、また千紗のことが気になっているのも分かります。しかし、歳が離れすぎているため、直達は千紗から異性として見られていない様子でした。千紗への思いもありますが、心配する気持ちもあってかいつも寄り添っていることがあることから直達の健気さと優しさが感じられます。

登場キャラクター一覧②榊千紗

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・榊千紗(さかき ちさ)は、あらすじネタバレで直達の父親と自分の母親が不倫関係にあった事実に悩まされていたキャラクターです。不倫関係の事実を子供の頃に突き付けられているため、直達に恋愛しない宣言をするなど恋愛に後ろ向きな様子が描かれていました。また不倫のトラウマが性格に影響を与えており、後ろ向きな考えをしています。

茂道の家での共同生活では淡々と生活していたのですが、直達が引っ越してきてからはその生活の中で徐々に過去のトラウマを引きづり続けているけているのが判明、それに伴って感情的な部分を見せていくようになりました。ネタバレあらすじでは今後の直達のために家を出る宣言をした千紗。今後、千紗がどのように問題を解決していくのか注目しておきましょう。

登場キャラクター一覧③歌川茂道

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・歌川茂道(うたがわ しげみつ)は、あらすじネタバレで熊沢直達、榊千紗、成瀬教授、泉谷楓の四人を家に住まわせていたキャラクターです。本作の主人公・直達の母親の弟で、直達の叔父でした。

茂道は漫画家で、普段はメガネをかけています。漫画家としてのペンネームは「ニゲミチ先生」となっていました。元々はサラリーマンとして働いていたようで、その時の忙しさのせいか10年前に起きた義理の兄・達夫と千紗の母親の不倫の詳細は知りませんでした。

登場キャラクター一覧④成瀬教授

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・は、あらすじネタバレで古くからの友人として千紗の相談役を引き受けていたキャラクターです。メガネをかけた大学教授の男性でした。千紗からは「ナルちゃん」と呼ばれ親しまれています。

教授は10年前に起きた不倫事情を知っていたため、千紗の気持ちを直達に伝える代弁者のような役割を担っていました。優しくひょうきんな性格をしているのですが、鋭い指摘をするなど教授らしく頼もしい姿が描かれています。

登場キャラクター一覧⑤泉谷楓

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・泉谷楓(いずみや かえで)は、あらすじネタバレで直達が不倫事情を知った時に彼のそばにいたキャラクターです。楓は茂道の家で共同生活をしている泉谷さんの妹で、直達のクラスメイトでもあります。美術部に所属している藤浪からモデルをお願いされるほどの美少女でした。直達が千紗のことを好きと知りながらも直達に思いを寄せている健気な女性です。

登場キャラクター一覧⑥藤浪

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・藤浪(ふじなみ)は、あらすじネタバレで楓をモデルにして絵を描いていたキャラクターです。美術部に所属しているメガネをかけた女の子でした。美術部の教室の外で直達と楓の会話を少し聞いていただけで、楓が直達に好意を寄せているのを見破っていることから洞察力が長けているのが分かります。直達と楓の悩み相談を聞いてくれる貴重なキャラクターです。

登場キャラクター一覧⑦ミスター・ムーンライト

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・ミスター・ムーンライトは、あらすじネタバレで土手に捨てられていたトラ柄の猫キャラクターです。直達が飼い主を探していた時に中学生の襲撃を受けていました。その後、泉谷さんが動物病院に連れていき、手当を受けさせた後に茂道家に連れ帰っています。名前を付けたものの、フルネームが長かったためみんなからは「ムーちゃん」と呼ばれていました。

登場キャラクター一覧⑧泉谷さん

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の登場人物・泉谷(いずみや)さんは、あらすじネタバレで茂道の家の飼い猫になったミスター・ムーンライトを連れてきていたキャラクターです。女装占い師の男性で、下の名前は分かっていません。直道からは密かに「泉谷(兄)」と呼ばれていました。優しくさっぱりとした性格をしています。

水は海に向かって流れるが受賞した賞

『水は海に向かって流れる』の作品情報では簡単に受賞歴を紹介していました。実は、まだ『水は海に向かって流れる』が受賞した賞は多くあり、この実績から田島列島の手腕の高さが分かります。ここでは、『水は海に向かって流れる』が受賞した賞を紹介していきますので要チェックです。

水は海に向かって流れるは「このマンガがすごい」にランクイン

『水は海に向かって流れる』は、「このマンガがすごい」のオトコ編第5位にランクインしました。2021年1月時点で、講談社の漫画配信サイト「マガポケ」にて第1話~第24話まで読むことができます。第1話は無料で読めるので、この機会にぜひチェックしてみてください。

水は海に向かって流れるはその他にも様々な賞を受賞

『水は海に向かって流れる』は、その他にも様々な賞を受賞しています。漫画好きが選ぶその年のおすすめ漫画に与えられる「マンガ大賞2020」で第5位を獲得し、1年の間に読んだ漫画で面白かった作品を選ぶ企画「俺マンガ大賞」でも第1位を獲得。

またマンガガイド本「フリースタイル」の「このマンガを読め!2020」で第2位を獲得するなど、輝かしい実績も生んでいます。ちなみに、『海に向かって流れる』の前に描かれた漫画『子供はわかってあげない』も各マンガ賞を総ナメにする結果となっていました。

水は海に向かって流れるの最終回3巻ネタバレ

ここでは、『水は海に向かって流れる』の最終回となった3巻のあらすじをネタバレしていきます。未来がある直達にとって、自分の存在は邪魔になると考えた千紗は茂道家を出ていきました。最終回では、果たしてどのような結末を迎えたのでしょうか?早速、最終回のあらすじネタバレを見ていきましょう。

最終回ネタバレ①BBQ

『水は海に向かって流れる』の最終回の序盤では、千紗のアパートのチャイムを鳴らす直達の姿がありました。チャイムの音を聞いてドアを開けた千紗に、直達は「これ、昨日忘れてったカボチャです」と言ってカボチャを渡しました。

千紗が家を出て行ってから1年が経っていた昨日、藤浪と泉谷が直達のもとにやってきていました。泉谷は直達に「よかったね、榊さん来るって」と言います。しかし、それを聞いた直達は唖然とした表情をしていました。急に無言になった直達を見て、泉谷は「さては振られたな?」と追撃。それに対して直達は「あの人家を出てってから全く姿を現さないから、分からない」と呟きました…。

その後、茂道の家の外でBBQがおこなわれます。主役は肉ではなくカボチャで、1人1個は持ち帰れるほどの量がありました。みんなにカボチャを突いていると、茂道は千紗に「この家出てったっきり、遊びにもきやしなかったよな」と問いかけます。千紗はその後、みんなから言いたいように言われてしまい、気を悪くしたことでもう帰る、と言いその場を後にしました…

最終回ネタバレ②家を出ていった理由

家に帰った千紗を見た茂道は、直達に走ってカボチャを押し付けてこいと指示しました。大急ぎで千紗を追いかけている直達は、植え込みに激突して道にうずくまっている千紗を見かけます。この時に、千紗は家を出ていった理由を告白しました。

「ずっと一緒にいるのが怖かっただけ。私は直達くんを嫌いたくなかったし、直達くんに嫌われたくなかった。それに1年も合わなけりゃ頭も冷えるでしょう」

千紗の告白を聞いた直達は、その後千紗と2人で駅に向かって歩くことにしました。駅に到着すると、直達は近いうちに千紗の自宅にうかがっても良いかと言いながらカボチャを渡します。これに対して、千紗は直達に「これ忘れていくから暇なとき届けに来て」と返しました。この時のシーンが序盤のシーンに繋がっていたのです。

最終回ネタバレ③普通に幸せになる道

千紗の自宅に遊びに行くと言ったその翌日。直達は千紗に忘れ物であるカボチャを返すために彼女の自宅へと訪れていました。自宅にお邪魔した直達に対して、千紗は「まだ引き返せるよ、普通に幸せになる道」と言います。

千紗は直達が誰かと一緒に不通の幸せを手にしてほしいと願っていたのです。しかし、直達はその言葉を否定します。「さも良いことを言ってるていで俺を突き放すのをやめてほしい」と。その後、直達はベランダに出て外を眺めていました。すると、直達の後ろから千紗が抱きつき「最高の人生にしようぜ」と言います。それに対し、直達は「はい」と返しました。千紗の止まっていた時間が流れ出す瞬間でした…。

水は海に向かって流れるに関する感想や評価

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の感想では、セリフや擬態語まで言葉や文字の感触が心地いいと言われています。父親と母親の不倫事情に振り回されている直達と千紗の関係性が特に気になる所ですが、こちらの方は脇役もみんないい味をしていると思ったようです。これを機に、当記事で紹介した『水は海に向かって流れる』のあらすじネタバレでキャラクターの様子にも注目してみると良いでしょう。

こちらでは2020年のお気に入り作品として漫画『水は海に向かって流れる』の名前が挙がっています。名前が挙がった作品を見ていくと、どうやら独自の世界観を描いた作品が多いようです。もしかすると、『水は海に向かって流れる』の名前がお気に入り作品として挙がったのは、ディープな設定で表現する静かなストーリーとボーイミーツガールという世界観が理由となっているのかもしれません。

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』の感想では、登場人物のテンポと言葉選びの良さ、軽いタッチの絵柄が好きと言われています。こちらの方が言われている要素がシリアスな話を感じさせないようにする田島列島は今後注目の漫画家と言えるのではないでしょうか?

水は海に向かって流れるのネタバレまとめ

田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』のあらすじネタバレと、田島列島新作漫画の魅力と登場人物を合わせて紹介してきましたがいかがでしたか?『水は海に向かって流れる』を手掛けた田島列島は『子供はわかってあげない』で数々の賞を総なめにした漫画家でした。

ボーイミーツガールの要素と静かに進んでいく物語という面白い魅力を、不倫関係を続けた末に駆け落ちするというディープな設定で表現している独自の描き方が高い評価を得る理由なのでしょう。今回は『水は海に向かって流れる』のネタバレや面白い魅力、登場人物などを紹介していますので、ぜひこの機会に作品をご覧になる際は当記事を参考になさってください。

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