2020年12月13日公開
2020年12月14日更新
ONE OUTS(ワンナウツ)の感想・評価まとめ!渡久地東亜とはどんな人物?
『ONE OUTS(ワンナウツ)』はビジネスジャンプにて連載されていた野球漫画ですが、本作の場合は通常の野球漫画と違いギャンブル要素が多いです。その特徴から野球版『カイジ』と言われることもあります。作者は『LIAR GAME』を手掛けたことで知られる甲斐谷 忍。当記事では、そんな『ONE OUTS(ワンナウツ)』の感想や評価をまとめています。アニメ版の最終回のあらすじや渡久地東亜の魅力をまとめていますので感想や評価と合わせてご覧ください。
ワンナウツとは?
ワンナウツ(ONE OUTS)の原作情報
出典: https://ynjn.jp
漫画『ワンナウツ(ONE OUTS)』は、1998年から2006年までビジネスジャンプにて連載された野球漫画です。作者は週刊少年ジャンプにて連載が開始された漫画『翠山ポリスギャング』で連載デビューを果たした甲斐谷 忍。代表作に『LIAR GAME』や『ソムリエ』などがあります。なお、単行本は全20巻(19巻)まで連載されており、その後2008年から放送されるアニメ化に伴い『ONE OUTS 疑惑のオールスター戦編』が短期集中連されています。
ワンナウツ(ONE OUTS)のアニメ情報
『ワンナウツ(ONE OUTS)』のアニメについては、2008年から2009年までの間に放送されていました。タイトルは『ONE OUTS -ワンナウツ-』となっており、日本テレビにて放送されています。基本的には原作に忠実に制作されているのですが、原作ではリカオンズ側がビジターであったのに対して、アニメ版ではホームに変更されているなど原作とアニメで若干の違いがあります。
ワンナウツ(ONE OUTS)のあらすじ
ここでは『ワンナウツ(ONE OUTS)』のあらすじを紹介していきます。物語はプロ野球チーム「埼京彩珠リカオンズ」に所属する天才打者・児島弘道と、賭野球「ワンナウト」で無敗を誇るピッチャーであり、天才勝負師でもある渡久地東亜が出会った所から大きく展開されていきます。児島は一度も優勝経験のないリカオンズが「実力や運ではない何かが欠けている」ことを悟っていました。
そんな時にルールを逆手に取る渡久地東亜に出会っています。そして児島は彼の勝負哲学を知り、彼はリカオンズに欠けているのが勝負師としての考え方であることを認めました。そこで児島は渡久地をチームに加入するように説得したことで渡久地はリカオンズへ入団することになります。それからは、弱小チームであるリカオンズの逆転劇が始まります…
ワンナウツの渡久地東亜とはどんな人物?
考察①たばこを吸いながら夜景を見るシーン
『ワンナウツ(ONE OUTS)』の渡久地東亜とはどんな人物なのか?彼については、タバコを吸いながら夜景を見るシーンで性格が分かります。渡久地はリカオンズでの活躍によって年棒何十億という額を短期間で稼ぎました。それがきっかけでリカオンズのオーナーである彩川から嫌われてしまうのですが、そのオーナーから渡久地は「最近スポーツカーを買ったらしいな」と言われていました。
それと同時に渡久地がスポーツカーを降りて夜景を観ているシーンが映されるのですが、彼のプライベートを見ることができるのはこのシーンのみです。野球の試合中は、冷静沈着で無感情のような印象を受けるのですが、このシーンからは彼が心の疲れを癒しているように見えるため、人間らしい部分が垣間見えます。また、スポーツカーも買っているため、車にも興味を持っているのが分かります。
考察②真面目で練習熱心?
『ワンナウツ(ONE OUTS)』では、渡久地東亜が努力している姿を見る事があまりありません。しかし、賭け野球「ワンアウト」しかしてこなかった渡久地が新しいルールを覚え、さらにそのルールを理解し応用しているため、ここまで活躍するまでにかなりの努力を積み重ねてきたはずです。
実際に諸事情により渡久地はファーストの守備を任されることになり、渡久地はピッチャーの経験しかないはずだと踏んだ相手の選手は「あいつは下手だから渡久地の所へボールを飛ばせ」と言っていますが、渡久地は十分にファーストの守備ができていました。またリカオンズの選手もピッチャーの経験しかないはずだと嘆いていたため、渡久地は誰にも見られず1人で練習してきていることが分かります。
考察③弱点が無い?
『ワンナウツ(ONE OUTS)』の渡久地東亜は弱点がありません。この弱点が無い所も含めて、作者である甲斐谷も「渡久地には人間らしいところが無い」と言っていました。勝負事に意識を向けた場合はかなり魅力的なキャラクターですが、そうでない場合は人間味が一切無いという所で評価が下がってしまうのかもしれません。
考察④対戦相手のほとんどがおじさん?
『ワンナウツ(ONE OUTS)』の特徴として挙げられるのが、対戦相手のほとんどがおじさんという事です。おそらく、渡久地のずば抜けた頭脳や知恵と比べることができるのが選手ではなく、おじさんである「監督」だからなのでしょう。
『ワンナウツ(ONE OUTS)』ではプレイヤー同士がぶつかり合う描写がほとんどなく、あくまでも戦略を競い合う野球漫画となっています。必然的に渡久地東亜と「監督」との戦いが描かれることになっていました。
考察⑤児島との熱い戦い
『ワンナウツ(ONE OUTS)』の序盤では、渡久地東亜と児島弘道との真剣勝負が描かれていました。渡久地と児島の性格は正反対でしたが、児島が渡久地との勝負をしている内に渡久地の考えを受け入れるようになっています。
児島はニヤケ顔で「俺の勝ちだろ、渡久地」と言っているのですが、その時は児島がわざとデッドボールを受けていました。今までの児島であれば、野球をコケにしているように感じ激怒していたはずです。しかし、渡久地にコテンパンにされたことによって自分の弱さやプライドを見つめ直し、柔軟な考えを持つようになりました。
ワンナウツは面白い?魅力を紹介
面白い魅力①勝つためにはどうしたらいいか考える
漫画のタイトルになっている「ワンナウツ」というのは、そもそも渡久地がリカオンズの選手になる前にやっていた賭け野球の事を意味しています。そのワンナウツの勝負で、渡久地はピッチャーとして500戦中無敗を誇っていました。そしてその戦績は漫画でよく見る「主人公の才能」ではなく、本作の主人公・渡久地自身の考え方と努力による結果です。
理詰めで勝つためにはどうすればいいのか?と考え続けるからこそ結果が出ているため、その特性はプロ球団に入ってからも発揮されることになります。『ワンナウツ(ONE OUTS)』の魅力はまさに主人公が勝つために考える姿勢です。漫画では「運」の要素が極力排除されており、そんな分かりやすい漫画だからこそ高く評価されているのでしょう。
面白い魅力②敵キャラ
『ワンナウツ(ONEOUTS)』の魅力・評価ポイントとして挙げられるのが、敵キャラの存在です。渡久地と敵対するのは対戦相手の監督だけではありません。渡久地が所属しているリカオンズのオーナー・彩川も敵キャラの1人です。オーナーの特徴は守銭奴であり、お金のためであればどんな手段も厭わない所があります。渡久地はワンナウツ契約によって年棒を上げ続けていたのですが、彩川にとってはそれが許せませんでした。
そのため、分かりやすいくらいに策略を仕掛けており、自分の利益のために契約条件を変えるなど渡久地にとって不利な状況に持ち込もうとしています。しかし、渡久地はそんな策略をものともせず、彩川を返り討ちにしてきました。同情の余地が無い敵キャラであるため、そんな敵キャラが痛い目に合うのは爽快感があります。
面白い魅力③名言が多い
『ワンナウツ(ONE OUTS)』には人生や仕事で役立つような名言が多く存在しています。常識として認識されている概念を覆すような名言・セリフを述べることが多いのですが、それも本質的で的を射ているものばかりです。特に菅平が残したチームプレイに関する名言は、仕事で役立つセリフとなっているためぜひチェックしてみてください。
ワンナウツの最終回結末ネタバレ
最終回結末ネタバレ①最終戦の膠着状態
ここでは、アニメ『ワンナウツ(ONE OUTS)』の最終戦におけるあらすじを見ていきましょう。最終回では児島の視点で物語が進んでおり、彼はリカオンズが優勝するために何が必要なのかを長い間探し求めていました。そして最終戦はリカオンズとマリナーズの試合。試合は膠着状態となっており、リカオンズの高橋とマリナーズの河中との投げ合いがおこなわれていました。
最終回結末ネタバレ②リカオンズの優勝
続いては、アニメ『ワンナウツ(ONE OUTS)』のリカオンズの優勝へと繋がるあらすじを見ていきます。児島はマリナーズの河中にツーナッシングへと追い込まれていました。そこでタイムを取り、渡久地と過ごした日々を思い返してバッターボックスに立ちます。その時に渡久地からかけられた「勝ちたければ鬼になれ」というセリフを思い出しました。
そして河中と児島が対峙。結果は、児島が河中のボールをジャストミートで捉え、バックスクリーンに放り込み、2対0へと試合を動かしました。それからは優勝決定戦に相応しい好プレーが続き、見事リカオンズは優勝。天海は敗因について「勝利の鬼だった」と語っていました。
最終回結末ネタバレ③東亜の行方
最後にアニメ『ワンナウツ(ONE OUTS)』のリカオンズが優勝した後に東亜はどうなったのか?このような疑問に関するあらすじを見ていきます。児島は長年追い続けてきたリカオンズの優勝をやっと掴むことが出来ました。その思いを渡久地と共有しようとベンチをみますが、そのベンチには渡久地の姿はありませんでした。
それからリカオンズは日本シリーズも圧勝。初代監督として児島を迎え、再興の道を歩んでいましたが、そこには渡久地の姿はありません。さらに、渡久地は選手たちの前に顔を出すことはなかったのですが、児島は信じていました。空の下のどこかでリカオンズを見守っている渡久地を…
ワンナウツに関する感想や評価
感想や評価:
ワンマンで邪道なのがワンナウツの魅力だね!あと東亜がかっこいい。
— ゆきじ (@41065) April 30, 2014
こちらの感想・評価では『ワンナウツ(ONE OUTS)』がワンマンで邪道な所と、東亜のかっこいい姿が魅力だと言われています。東亜は数々の名言を残しているキャラクターなので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
感想や評価:
内海賢二が逝ってしまってから 改めて ワンナウツの豪華声優陣の魅力的な配役の素晴らしさを噛み締める 憎々しいワンマンオーナーの内海賢二 オーナーと渡久地の間を右往左往な及川に古川登志夫 力強き不動の4番に磯部勉 オーナーの犬だった監督に飯塚昭三 広岡を思わせる敵監督に小川真司
— トモヒコ (@tomo558) June 23, 2013
こちらの感想・評価では『ワンナウツ(ONE OUTS)』の声優陣についての内容が投稿されています。本作の声優を務めたのが豪華と言われており、配役の素晴らしさを噛みしめているようです。ぜひこの機会に誰が役を演じているのか、声優陣の情報もチェックしてみると良いでしょう。
感想や評価:
雨のマリナーズ戦ですね
— 新・信長公記~ノブナガくんと私 6巻12月9日発売@甲斐谷忍 (@mangakap) April 1, 2019
こちらの感想・評価では『ワンナウツ(ONE OUTS)』の4巻が好きと言われています。感想の通り、4巻ではリカオンズとマリナーズ戦となっているのですが、その時は東亜が雨の事まで予測した試合を展開していました。雨の事を考慮した上で戦略を練っていたという展開に驚いた方はきっと多い事でしょう。東亜がかなり用意周到な人物であることが分かるシーンでもありました。
ワンナウツの感想まとめ
『ワンナウツ(ONE OUTS)』の感想や評価を、渡久地東亜の特徴や最終回のあらすじに触れながら紹介してきましたがいかがでしたか?本作の魅力は渡久地東亜という男が奇想天外な展開に持っていく様子が面白く、冷静沈着で思慮深い性格をしているため、そんな彼から発せられるセリフはビジネスにも役立ちます。これを機に最終回のあらすじだけでなく、1巻からのあらすじをご覧になってみると良いでしょう。