【ダンガンロンパ】大和田紋土はおしおきで大和田バターに？元ネタはある？

ダンガンロンパといえば、個性的なおしおきによってキャラクターが酷い目に遭う展開などが有名な作品ですが、大和田紋土は大和田バターにされてしまったといわれています。今回は大和田バターになったという大和田紋土について、大和田バターというおしおきの内容や、元ネタだといわれているちびくろサンボについてなどをまとめて紹介します。ネタバレを含む内容なので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。

ダンガンロンパとは、スパイク・チュンソフトから発売されているゲームシリーズの総称で、「ダンロン」という通称で親しまれています。主に携帯ゲーム機をプラットフォームとしており、これまでに本編となる「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 -」「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 -」というシリーズが3作発売されています。

このほかにスピンオフとなる「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode -」も発売されており、PSP、PS4、PS Vitaといった媒体用のソフトとして発売されています。小説も発売されているほか、テレビアニメ化もされている作品です。アニメは「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」というタイトルで、2013年7月4日から9月26日までアニメイズムにて放送されていました。

ダンガンロンパは主にミステリーや推理といった要素が中心となる、アドベンチャーゲームです。「超高校級」と呼ばれるあらゆる才能を持つ生徒たちが集められ、「コロシアイ」という強制的な極限生活の中で起こる殺人により、誰が殺人を犯したのかを「学級裁判」で議論し、投票をしていくという内容です。殺人を暴かれた生徒は「おしおき」と称して、恐るべき処刑のされ方をしていくこととなります。

ダンガンロンパには、マスコット的キャラクターが存在しています。「モノクマ」と呼ばれるそのキャラクターは、クマのぬいぐるみで左右が白黒に分かれた特徴的な見た目をしています。身長は65cmで、「うぷぷぷ～」という独特な笑い方をします。希望ヶ峰学園の学園長を名乗るキャラクターでもあり、ボクという一人称を使う、謎の多いクマです。大山のぶ代さんが声優を務めています。

主人公の苗木誠は、一見ごく普通の平凡な少年です。しかし実際には「超高校級の幸運」の持ち主で、同じく「超高校級の才能」を持つ高校生しか入学することができないといわれている「希望ヶ峰学園」に入学できることとなりました。この学園を卒業すれば、人生の成功が約束されるといわれています。晴れて入学式を迎えた苗木でしたが、玄関ホールに入ると突然意識を失い倒れてしまったのです。

目覚めると、苗木は校舎内にある教室にいました。その窓は鉄板で塞がれ、監視カメラなどが至る所に設置されていたのです。玄関ホールへ向かった苗木は、そこで他の新入生たちに出会います。苗木と同様に状況を把握していなかった一同ですが、彼らは鉄の扉に閉ざされた校舎の中に閉じ込められてしまったのです。そこに現れたモノクマによって、「外に出るためには誰かを殺さなければならない」というルールを告げられます。

突然の殺し合いに参加をさせられることとなった主人公たちですが、そんな中で「おしおき」を受ける場面が登場します。大和田バターになってしまったとされる大和田紋土ですが、彼が受けたおしおきの内容は一体どのようなものだったのか、詳細が気になった人もいるはずです。大和田紋土が受けたおしおきは、「猛多亜最苦婁弟酢華恵慈(モーターサイクルデスケージ)」というものでした。名前だけでは想像がつかないおしおきです。

猛多亜最苦婁弟酢華恵慈は、まずバイクに乗せられます。そして球状のケージの中に入れられて、そのまま高速回転させられることとなります。そうすることで中にバイクに乗せられた大和田紋土は、大和田バターになってしまったのです。大和田バターという名前だけを聞けば普通に売っていそうなバターですが、その元ネタの工程と中身を知ればとても食べる気にはなれないはずです。

恐ろしい工程で生み出される大和田バターですが、なぜ高速回転したことでバターになってしまうのか、理解できなかった人もいるかもしれません。実は大和田バターには、元ネタとなった作品があったのです。続いては大和田バターの元ネタになった「ちびくろサンボ」についてを紹介します。これまでおしおきの内容が理解できなかったという人も、元ネタのちびくろサンボの内容を知れば、理解を深めることができるはずです。

ちびくろサンボとは、世界的に有名な童話や絵本として知られていたものです。しかし一時的に世界中で絶版となってしまう問題が起こりました。それは黒人差別に関わっているとされたためで、1988年のことでした。その後1997年になり、ちびくろサンボは再び復刊されることとなりました。ちびくろサンボはヘレン・バンナーマンというスコットランド人が、自身の子どもたちのためにと描いた絵本が基となっています。

著作権が混乱したことによって、アメリカでのちびくろサンボは海賊版が横行していました。原作と異なる絵が使用されることも多く、インドの少年ではなくアフリカ系の黒人少年に置き換えられていたことがあったり、少年が迷い込む場所が竹やぶから森に変えられているなど、設定に関しても置き換えられている部分が多かったのがアメリカ版のちびくろサンボです。

ちびくろサンボでは、主人公の少年サンボが竹やぶに出掛けていきます。そこで複数の虎に襲われそうになりますが、両親に買い与えてもらったばかりの洋服などをひとつずつ虎にやることで、食べられずに済んでいたのです。やがて虎たちはその戦利品を奪い合い、お互いの尻尾に噛み付き始めます。そしてその状態で、木の周りをぐるぐると回転し始めたのです。虎たちは回り続けすぎたために、バターになってしまいました。

サンボはバターを家に持ち帰ると、そのバターを使って家族でパンケーキを作って食べたのでした。実際に虎が回転してバターになることはないはずですが、遠心分離といった理由などでバターになったのだと考えられます。仮にバターになってしまうとして、虎たちがそこまでの速度で回転し続けられるとは思えませんが、絵本だからこそ成立していたものが、ダンガンロンパではおしおきとして使用されてしまいました。

ダンガンロンパで大和田バターになってしまった大和田紋土ですが、テレビアニメ版では豪華声優が起用されていたことでも話題となりました。続いてはダンガンロンパのアニメ版で、大和田紋土役を演じていた、声優の中井和哉さんについても少しだけ紹介します。キャラクターに合った声優陣が起用された作品でしたが、中でも大和田紋土役の声優はかなりぴったりだったのではないでしょうか？

名前：中井和哉(なかい かずや)
生年月日：1967年11月25日(現在52歳)
出身：兵庫県神戸市
身長：169cm
血液型：A型
職業：声優、ナレーター
所属事務所：青二プロダクション

声優の中井和哉さんは、元は公務員として働きながら青二塾へ通い続けていた人物です。大阪校の第11期生として卒業後は、1995年に「空想科学世界ガリバーボーイ」で声優デビューを果たします。「ONE PIECE」のロロノア・ゾロ役をきっかけに知名度を上げた声優で、声優としてだけでなくナレーションなどでも耳にする機会の多い人物です。2011年には、第5回声優アワードで「助演男優賞」を受賞しています。

アニメで大和田バターとなった大和田紋土の声優を担当した、中井和哉さんの声優としての主な出演作品は、「ONE PIECE」「サムライチャンプルー」「トリニティ・ブラッド」「銀魂」「デジモンセイバーズ」「xxxHOLiC」「無限の住人」「明日のよいち!」「戦国BASARA」「青の祓魔師」「黒子のバスケ」「血界戦線」「ジョーカー・ゲーム」「妖怪アパートの幽雅な日常」「RobiHachi」「炎炎ノ消防隊」などが挙げられます。

大和田バターにされて命を落としてしまうこととなった大和田紋土ですが、実は兄がいるキャラクターでもありました。続いては大和田紋土の兄についてや、大和田紋土自身の性格などについても順番に紹介します。彼についての詳細を知ることで、大和田バターを直視するのがつらくなってしまうこともあるかもしれません。

大和田紋土は、関東を制圧するほどの巨大さを持つ暴走族「暮威慈畏大亜紋土(クレイジーダイアモンド)」で、二代目総長を務めている不良のキャラクターです。実は兄の大亜が初代総長を務めており、紋土は2歳年上の兄を幼い頃から尊敬していました。地元でも有名な兄弟で、大亜と紋土という名前を合わせて、「ダイアモンド兄弟」と呼ばれていたりもしました。

大和田紋土は超高校級の暴走族で、身長187cm、体重76kgと体格も良く、金髪のリーゼントが特徴的なキャラクターです。全国の不良の憧れでもあり、少年鑑別所に入っていたこともありました。しかし極悪非道を自称する性格とは裏腹に、義理や人情に厚い熱血漢な部分も持ち合わせた人物で、兄の教えによって「男の約束」はどんな状況になろうとも守ることを、心に誓っているという芯の強さも持っているキャラクターです。

女性への対応は上手くないキャラクターで、緊張により怒鳴り癖があることから、告白も思うようにできずに10連敗を記録しています。しかし女性に対して暴力を振るうような真似は、絶対にしないことを誓っています。暴走族を卒業した後の生き方について不安を感じていたものの、苗木からの言葉によって心が決まり、世界一の大工になることを目指そうとしていました。

声優は豪華で大和田バターとしての最期も派手な大和田紋土ですが、このおしおきに対しては、実際にそれを目にした人はどんな感想を抱いたのか、気になった人もいたのではないでしょうか？続いては大和田バターに関する、Twitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。

大和田バターが、ダンガンロンパという作品にハマるきっかけとなったという、驚くべき感想もありました。しかし一度目にすれば、間違いなく印象に残るおしおき内容であるだけに、元ネタを知らなければ「こんな死に方は見たことがない」となるのかもしれません。すぐにちびくろサンボが元ネタだと気づく人の方が、少ない可能性もありそうです。

ネタにされることもある大和田バターですが、ファンとしては「死因」をきちんと知りたいという感想もありました。確かに回転させられてバターになったと言われても、納得できない部分も多いかもしれません。科学的な根拠が欲しいと感じるのは、ファンとしては当然の部分なのではないでしょうか？

悲しむよりも、笑ってしまうという感想もありました。あまりにも残酷すぎるおしおき内容であるだけに、いっそ笑いのネタになると考えるファンも少なくないようです。
 

公式のコラボメニューに、バターがたっぷり使われたメニューが登場しています。ファンからだけでなく、公式からもネタにされてしまう大和田バターですが、それだけキャラクターと共におしおき内容も愛されているということなのかもしれません。

こちらもコラボメニューを見ての感想ですが、ホットケーキの上に乗る、かつてキャラクターだったバターということで、衝撃を受けたファンも多かったようです。普通の人間だったキャラクターがバターになってしまうという経験は、そうそうするものではないはずです。実際にコラボカフェでこれを目にしても、戸惑ってしまう人も少なくないのではないでしょうか？

ダンガンロンパで大和田紋土がおしおきを受けてなってしまった大和田バターについて、その内容や元ネタなどをまとめて紹介しました。これまで大和田バターについては知っていても、元ネタについては知らなかったという人もいたのではないでしょうか？

すでに大和田バターとなり死亡してしまったキャラクターなので、今後の新作で登場する可能性は低いと考えられるキャラクターです。しかしだからこそ、改めてダンガンロンパのゲームをプレイするなどして、キャラクターについてを深く知ってみるのも良いかもしれません。