【魔法使いの嫁】灰の目とは何者？正体やチセを狙う理由をネタバレ考察

アニメ化もされて人気の高い漫画「魔法使いの嫁」ですが、あまり詳しく作品を知らないという人もいるかもしれません。今回は魔法使いの嫁に登場する灰の目について、その正体やなぜチセを狙うのかといった、気になる情報をまとめて紹介します。まだ魔法使いの嫁を読んだことがないという人も、灰の目についてを知ることで作品自体にも興味を持つことができるかもしれません。

灰の目についてを紹介する前に、まずは灰の目が登場する魔法使いの嫁という作品についてを紹介します。魔法使いの嫁はヤマザキコレ先生が描くファンタジー作品で、「まほよめ」という略称で親しまれています。マッグガーデンの「月刊コミックブレイド」にて2013年11月から連載が続けられている漫画で、2014年9月以降はオンライン雑誌の「コミックブレイド」と「月刊コミックガーデン」にて、同時連載が続けられています。

2016年にドラマCD化されたことがきっかけとなり、OVA化に始まり2017年にはテレビアニメ化もされました。アニメを製作したのはWIT STUDIOで、2017年10月から翌年3月までの2クール構成で、TOKYO MXなどで放送されました。このほかにも2019年には舞台化もされるなど、その人気をますます加速させている作品です。

生まれつき人ではないものを見ることができる、という能力を持っていた主人公の羽鳥智世(チセ)は、他人だけでなく家族からも疎まれる存在でした。不幸と孤独を味わってきたチセは自暴自棄の最中、謎の男に促されて訪れたイギリスで闇オークションの商品になります。そこで彼女を落札したのは、骨頭の人外エリアス・エインズワースでした。エリアスは魔法使いとしての素質を持つチセを弟子として、そして嫁にすることを話します。

不幸な身の上から思わぬ才能を見初められる主人公のチセですが、魔法使いの嫁には灰の目と呼ばれる存在も登場し、彼女を狙うようになります。続いては魔法使いの嫁の灰の目とは一体何者なのか、気になるその正体についてをネタバレと共に、順番に紹介します。まだ作品を読んだことがなく、ネタバレを知りたくないという人は閲覧にはくれぐれもご注意ください。

魔法使いの嫁に登場する灰の目とは、何千年も生きている存在であり、人間ではないといわれています。灰の目というキャラクターについてあまり多くは語られていませんが、只者ではないキャラクターだということはわかっています。人に非ざる旧き魔性の者とされており、基本的に人間や魔法使いに対して攻撃をして、傷つけるつもりはないようです。しかし一方で、人間の心を弄ぶような言動を楽しむ節も見せています。

灰の目が関係している事件に、ステラとの一件がありました。チセとエリアスは、ある日弟のイーサンが行方不明になってしまったのだという、ステラという少女に出会いました。しかし肝心の弟であるイーサンという人物について、ステラ以外の人物には記憶が無かったのです。イーサンが行方不明になる前に、ステラは彼と喧嘩をしていました。その時にステラは、イーサンのような弟はいらないと言い放ってしまったのです。

実はイーサンが行方不明となった事件の犯人は、灰の目だったのです。弟がいらないと言ったステラに対して、彼を捨てたのはステラ自身であり、戯れの言葉でも縁を切る呪いになるのだと話しました。売り言葉に買い言葉として酷い言葉を口にしてしまう場面は、誰しも経験があるかもしれません。しかしそういった意図しない言動に対しても、気をつけるべきだと灰の目は注意を促していたのでした。

その正体について謎が深まる灰の目ですが、エリアスの所へ時々やってくるキャラクターであることがわかっています。チセを弟子にしたというエリアスを真似て、イーサンを自分の弟子にしようかと発言したこともありました。そういった言動からも、エリアスに憧れを抱いている魔法使いが正体なのではないか？とも考えられます。チセの魔力で生み出した結晶の花に興味を示したことから、妖精が正体である可能性もありそうです。

妖精なのかもっと別の何かなのか、明確な正体が気になってしまう灰の目ですが、主人公であるチセに対しても彼女を狙う場面が見られます。続いては灰の目がなぜ彼女を狙うようになったのか、気になるその理由についてを、チセとの出会いも含めてネタバレと共に紹介します。灰の目が彼女に執着する理由とは、一体何なのでしょうか？

チセが初めて灰の目というキャラクターに出会ったのは、彼女がエリアスの弟子になったことを耳にした灰の目が、家にやってきた時でした。対面してすぐに彼女に触れた灰の目は、彼女の素性を読み取っていました。灰の目の正体が妖精であるからなのか、半端者の魔法使いであるエアリスの弟子という立場だからなのか、興味を示す理由は明確にはわかりません。しかし彼女の理性を取り払うため、人狼の毛皮を被せたこともありました。

弟が行方不明となっていたステラの一件でも、灰の目は彼女が人狼の毛皮を使わなければ解決できないような遊びを持ちかけてきました。傷つけるつもりはないと言いながらも矛盾した行動を取る灰の目は、人間であるチセに対して、彼女が本能で動く姿になってほしいのではないかと考えられる行動を取るのです。

灰の目は、彼女に対して「我らをとらえ縛る一族の末子」という発言をしていました。人間という生き物に対して、灰の目は恨みを抱えているのではないかということがわかります。そんな灰の目が彼女を狙うのは、貴重なスレイ・ベガという存在である彼女を、完璧な魔法使いに育て上げることを目的としているのではないかと予測されています。

スレイ・ベガとは夜の愛し仔と表記され、特殊な魔法的性質を持つ人物のことを表します。チセはそんなスレイ・ベガの中でも珍しいとされているタイプで、そういった点においても灰の目が彼女を狙う理由が強まっているのではないかとも考えられます。

魔法使いの嫁の中でも謎の多い灰の目ですが、魔法使いの嫁のファンからはどのような目で見られているのか、気になった人もいるのではないでしょうか？続いては正体不明の灰の目というキャラクターについて、実際に漫画を読んだりアニメを観た人の、感想や評価についても少しだけ紹介します。時には人間を弄ぶような言動をすることもありますが、意外と好意的な意見も多いキャラクターかもしれません。

魔法使いの嫁に登場するキャラクターの中でも、灰の目が好きだというファンも少なくありません。謎が多いキャラクターであるからこそ、どんな人物なのかを知りたいという興味を惹かれるのかもしれません。容姿が美麗なキャラクターが好きだという人も多い一方で、こうした不思議なキャラクターに魅力を感じるファンにとっては、たまらない登場人物であるといえそうです。

灰の目が作中で口にしたセリフに、共感をしたという感想もありました。普段は何気なく口にしている言葉であっても、言霊のように相手に届くことで思わぬ影響を与えることもあるかもしれないと考えると、作品の影響で言葉の大切さを考え直した人もいたのかもしれません。

テレビアニメ版の魔法使いの嫁で灰の目の声を担当していたのは、声優の中田譲治さんでした。アニメ化された作品では、キャラクターのイメージに合う声優さんを起用してほしいと感じるファンも多いものですが、まさにぴったりの配役であったと感じた人が多かったようです。そしてこの配役だからこそ、キャラクターに対してその正体は一体何なのか、より一層気になったという人もいるのかもしれません。

魔法使いの嫁に登場する灰の目というキャラクターについて、気になる正体やチセを狙う理由などをまとめて紹介しました。これまでは好きなキャラクターばかりに注目していたという人も、改めて灰の目について知りたくなったのではないでしょうか？

現在も連載が続いている魔法使いの嫁ですが、まだ作品に触れたことがないという人は、この機会に漫画を読んだりアニメの視聴をしてみるのもオススメです。魅力的なキャラクターが多数登場している作品なので、きっと気に入るキャラクターを見つけることができるはずです。