2020年08月19日公開
2020年08月19日更新
サカサマのパテマのその後を考察!アイガやパテマの生活は?イザムラは生きてる?
「サカサマのパテマ」は、2013年11月に公開され吉浦康裕が原作、監督、脚本を務めたアニメーション映画です。物語のラストでは、アイガ人とサカサマ人にまつわる衝撃の事実が発覚しました。その後、独裁者イザムラを失ったアイガ君主国や、パテマとエイジはどうなっていくのでしょうか?この記事では、「サカサマのパテマ」のその後の展開や、悪役イザムラが生きてる可能性などを考察していきます。
目次
サカサマのパテマとは?
サカサマのパテマの概要
「サカサマのパテマ」は、2013年11月に公開されたアニメーション映画です。スコットランド・ラブズ・アニメ 2013観客賞及び審査員賞、第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞といった受賞歴があります。原作、脚本、監督は全て吉浦康裕が務めました。吉浦康裕は、アニメーション作家や監督として活動しており、スタジオ六花の代表でもあります。
制作会社は製作会社アスミック・エース、音楽は第52回毎日映画コンクール音楽賞、第31回日本アカデミー賞最優秀音楽賞などの受賞歴を持つ大島ミチルが担当しています。スピンオフ作品に「サカサマのパテマanother side」があります。こちらはスクウェア・エニックス刊行の「月刊ビッグガンガン」で2012年Vol.04か2013年Vol.09にかけて連載されていました。
主人公のパテマ役の声優は、「甘城ブリリアントパーク」ラティファ・フルーランザ役や「最弱無敗の神装機竜」クルルシファー・エインフォルク役などで知られる藤井ゆきよが演じています。エイジ役には、「ゴーストハント」ジョン・ブラウン役、「鋼殻のレギオス」レイフォン・アルセイフ役、「夢色パティシエール」樫野真役などで知られるプロ・フィット所属の岡本信彦が抜擢されました。
サカサマのパテマのあらすじ
アイガ君主国はイザムラの独裁国家であり、多くの罪人が空に落ちていったという歴史を教えられていました。アイガ人の学生だったエイジは、ある日重力が真逆の少女・パテマに出会います。パテマたちサカサマ人は、アイガ君主国の地下世界に住んでいました。エイジはパテマに手を貸し、匿ってあげることにします。しかし、パテマの存在はイザムラに知られ、治安警察に捕らえられてしまいます。
サカサマのパテマのその後をラストから考察!アイガ生活は?
考察①アイガの人々は地下で生活?
アイガ君主国の独裁者・イザムラは、重力が自分たちとサカサマ人のことを汚れた存在として見下していました。しかしその後、「サカサマのパテマ」物語終盤で、アイガ人の方がサカサマだったことが発覚します。事実は、科学に精通しているパテマたち民族がアイガ人を守っていたのでした。その後、エイジやジャクは、他のアイガ人たちにこの真実を伝えるものと考察されます。
「サカサマのパテマ」ラストまで、アイガ君主国の国民の重力が戻ることはありませんでした。しかし、アイガ人が自分たちが本当は地下世界に住んでいたと知ったからといって、どうすることもできません。創られた空間とはいえ、現実世界のような環境であり、生活する上で特に不便はありませんでした。独裁者だったイザムラもいなくなったため、さらに良い政治体制になっていくものと考察されます。
こうしたことから、その後アイガ人はそのまま地下世界に住み続ける可能性もあります。しかし、重力を元に戻す研究を進め、将来的にパテマの一族たちと一緒に暮らしていく展開も考えられます。地下世界に住んでいたパテマたち一族は、高度な科学技術を持っています。彼らの協力があれば、アイガ人の重力を元に戻すこともできるかもしれません。
考察②アイガの政治体制
エイジが暮らすアイガ君主国は、イザムラが統治する独裁国家でした。イザムラは、重力が自分たちとは真逆のサカサマ人は罪人であり、空も浮上なものと国民に教えていました。国の方針に沿った行動をしているか常にチェックされており、生活態度によって市民権を得られるかが決まります。エイジの父親は、空を飛ぶ機械を開発しその後亡くなっています。
不浄な空を目指した人の息子ということもあり、エイジは教師から目の敵にされていました。空を少し見上げるだけで減点されてしまいます。厳しい独裁政権であることから、会社や学校に通う国民は、生気のない表情を浮かべていました。アイガ君主国の独裁者・イザムラは、「サカサマのパテマ」ラストで重力が真逆になり、地下深くに飛んでいきました。
国民を苦しめていた独裁者がいなくなったことで、アイガ君主国は良い政治体制になっていくでしょう。イザムラが信頼していた部下で治安警察中央区管轄隊の隊長・ジャクも、ラストはイザムラを裏切りエイジたちに手を貸す良心的な人物でした。その後、ジャクが政治に関わる役職につけば、アイガ君主国も住みやすい国になるのではないかと考察されます。
サカサマのパテマその後をラストから考察!パテマやイザムラは?
考察①イザムラは生きてる?
アイガ君主国の独裁者・イザムラは、「サカサマのパテマ」のラストでパテマたちを追って地下世界へと足を踏み入れます。エイジとパテマを追い詰めるも、地面に穴があき重力が反転して地下深くへと落ちて消えていきました。
底がない世界のため、生きている可能性は低いのではないかと考える視聴者が多くいます。「サカサマのパテマ」のラストでは、手帳から続編を期待できそうな手紙が出てきました。仮にイザムラが生きていた場合は、執念深そうな性格を考えると再びパテマたちの元に復讐のため現れる可能性もあります。
考察②パテマの一族
地下世界に住んでいると思われていたパテマたちは、高度な科学技術を有した一族であり、アイガ人たちを長年守ってきました。これは、パテマたち一族が代々守り抜いてきた掟でした。「サカサマのパテマ」ラストのその後も、彼らは掟に従いアイガの人々を守っていくものと考察されます。
サカサマのパテマに関する感想や評価
「サカサマのパテマ」
— たっちん (@TouchMOVIE) February 16, 2020
この映画で印象的だったのは、俯いてベルトコンベアに乗っているロボットみたいな学生たち。
この映画が伝えたいのは、空だと思ってたものが地下だったように、ただ教えられたものを受動的に受け取るだけでなく、それは真実なのか、正しいのか問うことの重要だったと思います。 pic.twitter.com/cq4AnW3m7i
「サカサマのパテマ」のエイジたちが住むアイガ君主国は、イザムラが統治する独裁国家でした。空は罪人が連れて行かれた不浄なものという教育で国民を洗脳しており、市民権を得るためには国の方針に沿った行動をしなければなりません。生きづらさを感じている人が多いためか、通勤通学をする人々は生気のない表情を浮かべています。社会や教育のあり方の観点から見てもメッセージ性の深い作品だったとった感想もありました。
『サカサマのパテマ』、「空に落ちるかもしれない」という恐怖が途中から主人公のエイジとパテマ2人の間で反転する部分が、「歩み寄り」や成長の描写として特殊設定ながら機能してていいんだよな pic.twitter.com/5yo2ErYsIy
— グレジャム (@grejum567) March 29, 2020
「サカサマのパテマ」の主人公のパテマは、治安警察に襲われアイガ君主国に迷い込み、捕らえられました。エイジとポルタが助けに向かいますが、ジャクとイザムラに見つかり追い詰められます。足に重りをつけられたパルマとエイジは、上空へ落ちていきます。その先には、広大な地面が広がっており、今度はエイジが逆さまの状態となりパテマの気持ちを実感しました。2人の対比や成長がよかったといった感想もありました。
映画『サカサマのパテマ』(2013)観た。
— 朧おぼろ (@oborondon81) August 11, 2020
地中で暮らす主人公の少女・パテマがある日逆さまに立つ男に出くわし、驚いて穴に落ちた先には逆さまの世界が広がっていて…という話。
世界観で鳥肌が立ったのは久しぶり。空に落ちるのが斬新だし手を繋いで歩いたり浮遊する姿が面白い✨
新感覚の素敵な作品。
「サカサマのパテマ」は重力が正反対のサカサマ人であるパテマが、アイガ君主国に迷い込みます。当初、重いリュックを持っていたことから、パテマはエイジと手を繋いだ状態で空へと浮いていきます。重力が正反対という世界観が新鮮でよかったといった感想もありました。
サカサマのパテマ見終わりました!!
— 👻 神崎あいりす 👾 (@YASU_SAIJO_0217) March 6, 2020
作画、背景美術共にとても綺麗で、音楽も幻想的でとても良かった。
物語も斬新で面白くて、ラストはすごく感動した。
一言、サカサマで抱き合ってるのが69に見えた俺は末期 pic.twitter.com/zGlqLkqS3A
「サカサマのパテマ」の音楽、主題歌の「Patema Inverse」は、編曲・作曲家として活躍する大島ミチルが担当しています。大島ミチルは、日本アカデミー賞優秀音楽賞、ジャクソンホール映画祭ベスト映画作曲賞など数多くの賞を獲得しています。「サカサマのパテマ」の音楽が幻想的な世界観にマッチしていてよかったといった感想も多くありました。
結局の所、パテマとエイジはくっ付くかも知れんけど、サカサマ同士では恋愛には発展せず。共生って感じなんだろうな。続編があるとしたら重力を元に戻すのかな?まあ、まだ色々描く余地は有る作品だと思う。
— 牡丹棚 (@botandana) November 10, 2013
「サカサマのパテマ」のエイジとパテマは、物語が進むにつれお互いに信頼し合う仲になっていきました。しかし、ラストまでお互い重力は真逆のままでした。同じ地に立てないことから、その後恋愛関係には発展しないのではないかといった意見も見られました。
『サカサマのパテマ』を観た。地上と空を逆の視点で見せたりまた戻ったりしていく構成によって、不思議な感覚を味わうことができて面白かった。ラストの価値観大逆転も良い。自分が正しい・普通と思っていたことが、実は全然そうでもなかったという転回は、個人的にとても好きな展開です。
— タカノンノ@2巻発売中 (@takanonnotakano) April 2, 2016
「サカサマのパテマ」の悪役だったアイガ君主国の独裁者・イザムラは、重力が真逆の地下世界に住むパテマたち一族を毛嫌いし差別していました。しかし、ラストで本当に重力が逆だったのはアイガ君主国に住む人々だったことが発覚します。物語ラストの展開がよかったという「サカサマのパテマ」視聴者の声も多くありました。
サカサマのパテマのその後まとめ
「サカサマのパテマ」ラストのその後どうなるのかの考察や、視聴者の感想などを紹介してきました。その後は、このままの生活が続く、アイガ君主国の国民の重力を元に戻す研究が進む、アイガ君主国が平和になるなどの展開がファンの間で多く予想されていました。「サカサマのパテマ」に関する感想は、重力が真逆という幻想的な世界観や作画の美しさ、手に汗握るストーリー展開などを評価する声が多く見られました。