クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~のあらすじは?最新巻までネタバレ

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、大人気の不良漫画『クローズ』に登場した九頭神竜男を扱ったスピンオフ作品です。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、「男とは何であるか?」「喧嘩とは何であるか?」などに答えている作品ともいえます。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』のあらすじやネタバレを18巻までご紹介し、あわせて『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の魅力についてもご紹介していきます。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~のあらすじは?最新巻までネタバレのイメージ

目次

  1. クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~とは?
  2. クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~あらすじを10巻までネタバレ
  3. クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~あらすじを最新刊までネタバレ
  4. クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~の魅力や今後の展開は?
  5. クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~に関する感想や評価
  6. クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~あらすじまとめ

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~とは?

不良少年少女を主題とした漫画をヤンキー漫画といいます。古くは1975年の『嗚呼!!花の応援団』や1974年の『男組』などが有名です。最近のヤンキー漫画でヒットした作品で、1990年から1998年まで『月刊少年チャンピオン』に連載されていた高橋ヒロシの『クローズ』というヤンキー漫画がありました。コミックで全26巻で、更に外伝が3巻あります。小栗旬が主演だった2007年公開の映画『クローズZERO』の原作です。

この高橋ヒロシによる『クローズ』の派生作品(スピンオフ)には、高橋ヒロシ以外が書いた作品があります。その中の一つが鈴木大が書いた『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』という作品です。『クローズ』には喧嘩に明け暮れる不良高校生たちが多数登場するのですが、コミック25巻と最終巻である26巻に最強の不良として登場するのが九頭神竜男(くずがみたつお)という名の不良少年です。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~の概要

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、日本の不良高校生の中で喧嘩が一番強いと呼ばれた九頭神竜男の中学校時代から物語を始めています。九頭神竜男が喧嘩に強くなっていった事情や、九頭神竜男の顔面にある傷のいきさつなどを丁寧に描いていきます。鈴木大の『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、高橋ヒロシの『クローズ』で書かれていた九頭神竜男のタッチやキャラを崩さないように書いています。

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、化け物とまでいわれるほど喧嘩に強い九頭神竜男の誕生についてを丁寧に描きだしたものです。本編である『クローズ』には、九頭神竜男が日本最強の不良として登場するだけであり、なぜ九頭神竜男が強くなったのかが書かれていなかったのです。この点を重視してスピンオフさせたのが『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』という作品なのです。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~の原作者

高橋ヒロシの『クローズ』は、いくつかの派生作品を生みました。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の作者である鈴木大は、『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の他にも『クローズ』の派生作品として『クローズLADIES』や『春道』なども手掛けています。鈴木大の代表作には『BANG』や『MASTER GUN MASTER』などがあります。現在は鈴木大と表記していますが、過去には鈴木ダイとしていた時期もあります。

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クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~あらすじを10巻までネタバレ

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、日本の不良高校生のなかでも喧嘩が一番強く、怪物とまで言われた九頭神竜男の物語です。ヤンキー漫画のテイストには幾つかありますが、この『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、いわゆる正統派です。つまり、喧嘩に明け暮れる高校生たちの青春を描いたものです。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、喧嘩の仕方を知らなかった中学生の九頭神竜男から始まります。

1巻あらすじネタバレ

九頭神竜男は、身体が大きく、しかも父親がヤクザの組長でした。このため九頭神竜男は周囲から疎外され、友達もいない生活を送っていました。ある日、同級生のマサに頼まれ、中学校の番長グループの対立中学校との喧嘩に助太刀をします。喧嘩の仕方を知らない九頭神竜男でしたが、父親の名前を出せば相手がひるむと考えた中学の先輩が考えた策でした。これをきっかけに九頭神竜男たちの中学校は勢力を広げていきます。

これまでの孤独から仲間ができたと感じた九頭神竜男でしたが、覆面の男に襲われます。カッターナイフで顔面を切られたのです。この男が、九頭神竜男が仲間だと思っていた中学校の同級生のマサでした。このマサの裏切りをきっかけとして、九頭神竜男の中にあった怪物が目覚めます。一匹狼であり、喧嘩の強さだけで生きていくことになる九頭神竜男の誕生の瞬間というのが、第1巻のあらすじです。

2巻あらすじネタバレ

九頭神竜男は中学校の番長となり、市中の中学校をすべて配下に納めます。ここに登場するのが、のちに九頭神竜男の右腕となる、このときは別の中学校で番長であった甲上年男でした。甲上年男は九頭神竜男の背景など関係なく、タイマンで勝負をつけようと挑んできました。ところが喧嘩の日、九頭神竜男は父親の組の次期組長を狙う林馬が仕向けた児玉に監禁されてしまいます。児玉は拷問マニアで、九頭神竜男を徹底的にいたぶります。

九頭神竜男の世話人だった真木幸四郎が救出に現れ、児玉は命を落とします。拷問の直後で身体もまともに動かない九頭神竜男でしたが、約束だからと喧嘩にでかけます。仕組んだのは林馬であることを直感した真木幸四郎は、組の未来を考えると林馬に二代目を襲名させるべきではないと考えました。そのころ、病に倒れていた九頭神竜男の父親の九頭神組長は、林馬に殺されてしまいます。

3巻あらすじネタバレ

父親が死んだことも聞かされ、複雑な思いをしていた九頭神竜男でしたが、年男との喧嘩は勝ちます。甲上年男は九頭神竜男の子分となります。組長になった林馬は好き勝手な行動をとり、長年のライバル関係にあった組と同盟関係を結ぶことまでしでかします。真木幸四郎は林馬に対して不信感が募ります。九頭神竜男と甲上年男は同じ高校に進学します。そして二人は高校生活初日で3年生まで制圧します。

高校の情報屋のコージが九頭神竜男の配下につきますが、林馬が同盟を組んだライバル組親分の息子である安差一磨に拉致されます。一磨は異常ともいえるほどの不良で、半グレ集団を率いていました。コージを救出に向かった甲上年男は重傷を負わされます。年男の顔面の傷は、この時にできたものでした。これが『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の第3巻のあらすじです。

4巻あらすじネタバレ

一磨は九頭神竜男に喧嘩を売ります。コージは一磨に麻薬などを使われ洗脳され、九頭神竜男を殺しに来ます。仲間には手を出さないと決めていた九頭神竜男でしたが、最後はキレてしまいコージは叩き潰されてしまいました。

組長の死に不信感を感じていた真木幸四郎は、主治医を訪ねますが狙撃された直後でした。殺害の手口に心当たりがあった真木幸四郎は、スナイパーのもとを訪れます。スナイパーに対してヤクザらしい方法で林馬からの依頼だったと確認しようとしたとき、真木幸四郎の舎弟が発砲します。しかも真木幸四郎に向けて、発砲したように見えたのでした。ここで、『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の第4巻が終わります。

5巻あらすじネタバレ

舎弟はスナイパーを殺害しました。舎弟がいうには、怪しい動きをしたからだといいますが、舎弟のほうが怪しい動きをしています。一方、九頭神竜男は安佐一馬と喧嘩します。この様子をビデオに撮ろうとしている男がいました。林馬が同盟を結んだライバルヤクザのかんぶである蛭川でした。組長が溺愛している息子の一磨が九頭神の組である千侍會を名乗って一磨と喧嘩すれば、火種になると考えていたのでした。

そこへ真木幸四郎が登場します。蛭川と壮絶な戦いをします。同時に、九頭神竜男と安佐一磨も壮絶な戦いとなっていました。一磨は初めて恐怖を感じます。蛭川と真木幸四郎との戦いは、頭脳戦となって最終的には真木幸四郎の勝ちに見えました。ただし、蛭川の死体がなくなっていました。九頭神竜男と安佐一磨の闘いも、真木幸四郎と蛭川煌との闘いも、勝負がついたはずですが決定的なものが見えないまま、第5巻が終わります。

6巻あらすじネタバレ

九頭神竜男と安佐一磨との戦いは、九頭神竜男の勝利でした。一磨はがれきの中に埋まってしまい、行方不明扱いになります。一方、真木幸四郎の舎弟は、林馬からの命令で真木幸四郎を殺害しに来ます。ところが察した真木幸四郎は迷わず舎弟を殺害し、遺体とともに車に火をつけます。舎弟の携帯にかかってきた林馬からの電話に真木幸四郎は宣戦布告します。真木幸四郎は破門され、命を狙われる身となります。

真木幸四郎は、組の次期組長として九頭神竜男を見込んでいました。ところが追われる身となってしまったので、九頭神竜男に別れを告げます。真木幸四郎は、逃亡生活を続けます。その中で盲目の女性と出会い、居候することになります。あるとき、情報屋から殺し屋コンビが真木幸四郎を狙っていると知ります。一方で、九頭神竜男は強い相手がいないかと、物足りない毎日を過ごしていました。

7巻あらすじネタバレ

殺し屋の素性を紹介するページが続きます。そしてこの二人組の殺し屋が、林馬の依頼を受けて真木幸四郎殺害へと動き始めます。二人組の殺し屋は、九州ヤクザに追われていました。二人はヤクザの組長を殺害したから追われていたのです。二人の殺し屋が潜伏していた倉庫に九州ヤクザが乗り込みましたが、逆に全員が殺されてしまう結果になりました。二人組の殺し屋は、それほどまでに最強の殺し屋でした。

そして二人の殺し屋は、林馬から真木幸四郎の殺害を依頼されます。真木幸四郎と一緒に暮らしていた盲目の少女が二人組に誘拐されます。一方、九頭神竜男は不注意で車に轢かれてしまいます。その車は政治家の車で同乗していたのは政治家の娘でした。運転していたのは秘書で、事故発覚を恐れ九頭神竜男の殺害を計画します。九頭神竜男の首に薬の入った注射器が刺さったところで、7巻が終わります。

8巻あらすじネタバレ

麻酔薬を首に討たれた九頭神竜男でしたが、薬の量が九頭神竜男の体格にはあっていなかったために効果が薄くなってしまいました。ナイフで切りつけられるものの、政治家の娘に助けられ逃亡を図ります。ところが直前で政治家の息子が登場し、戦闘状態に入りそうになります。しかしそれも、秘書が首をつっているのを発見してしまったことで持ち越しとなります。

一方、真木幸四郎は盲目の少女を救出するために二人組の殺し屋の呼び出しに応じます。死闘が繰り広げられ、殺し屋の素性が分かると、新たな殺し屋が登場します。死を覚悟した真木幸四郎たちでしたが、ライバルヤクザの本部長である余一(あまりはじめ)の登場で形勢逆転となります。しかし、最後の最後で、余は真木幸四郎に銃口を突きつけます。ここで、『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の8巻は終わります。

9巻あらすじネタバレ

政治家の息子が九頭神竜男をアメフト訓練に呼び出します。九頭神竜男は屈辱を味わい、リベンジを誓います。一方、真木幸四郎に銃口を向けた余一たちは殺し屋の催眠術にかかってしまいます。余は真木幸四郎を逃がします。そのころ、殺し屋は盲目の少女に助けられ一緒に逃亡します。少女は真木と一緒に殺してくれと殺し屋に懇願し、殺し屋は了承します。殺し屋は実行役の相棒を探し始めます。

林馬は悪徳警官の乾を使って、ライバルヤクザを壊滅する算段を立てます。殺し屋は町で体躯の良い九頭神竜男を見つけます。催眠術で心の中に入りますが、心にものすごい数の怪物を抱えていたのが分かり、早々にあきらめます。政治家の娘は九頭神竜男に恋心を抱いていますが、九頭神竜男は女心が分かりません。政治家の息子が殺し屋の催眠術にかかりますが、逆に殺し屋が壊されてしまいました。

10巻あらすじネタバレ

政治家を抱き込みたい林馬でしたが、正攻法では落ちなかったので、乾を使って罠にはめようとします。その乾は真木幸四郎を抱き込み、政治家を失墜させる作戦に出ます。乾が悪徳警官になった経緯や実は林馬を完全殲滅しようという野望を持っていたことを、真木幸四郎に打ち明けます。そして政治家は失墜し、乾はライバルヤクザの余にも策を打ち始めます。林馬が政治家の息子にコンタクトをとったところで、10巻が終わります。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~あらすじを最新刊までネタバレ

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は不良界最強と言われる九頭神竜男の誕生を丁寧に描いた作品です。途中、九頭神竜男が全く出てこないストーリーもありますが、「九頭神竜男とは何か」に正確に答えるにはこうしたエピソードが不可欠です。『クローズ』の外伝なので、深く深く掘り下げた結果ということです。「九頭神竜男の強さとは?」や「九頭神竜男の弱さとは?」などに答えているのです。

11巻あらすじネタバレ

政治家の息子は林馬から「地獄はこれからだ」と言われます。そして周囲から疎外されます。そして暴力に走り始めます。九頭神竜男に対しての憎悪が巨大化していきます。町で暴れ始めた政治家の息子は九頭神竜男を誘い出すことに成功します。そして建設途中のビルの中で、二人の死闘が始まります。瀕死の状態の二人が、そろそろ決着をつけようとしたところで、11巻が終わりになります。

12巻あらすじネタバレ

政治家の息子は九頭神竜男に負けました。しかし負けたことで生きる希望が出てきました。一方、真木幸四郎は乾を信じて共同戦線をはることにします。その状況のもと、異常性のあるヤクザが出所し、林馬に向かい入れられます。このヤクザには真木が組長を殺害したと林馬が吹き込んでいました。異常性のあるヤクザは刑務所内で死んだはずの蛭川にあったとも話しました。同盟を組んでいたヤクザが杯を返し、全面戦争になります。

13巻あらすじネタバレ

13巻は、余一と妹と異常性のあるヤクザとは養父の指示で競馬場でスリをさせられていました。我慢の限界にきた三人は養父を殺害し、家の下に埋めました。罪をかぶった余一は自首し、少年院に入ります。残された二人は施設に戻りますが、異常性のあるヤクザは林馬と出会います。ヤクザの構成員になり、生活も潤い始めた時、余一が死んだと知らされます。霊安室には極度に痩せ細った余一が横たわっていました。

14巻あらすじネタバレ

異常性のあるヤクザは余一の死因を突き止め、妹とともに復讐を誓います。訓練や周到な準備を整えたのち、とどめを刺すことに成功します。この時から、妹は女を捨てて余一を名乗るようになります。異常性のあるヤクザは真木幸四郎に協力を求めます。異常性のあるヤクザは全面戦争の後、余と真木を幹部として林馬を失脚させ、九頭神竜男を組長にすると考えていました。

15巻あらすじネタバレ

ヤクザ抗争が激化します。余と真木幸四郎と異常性のあるヤクザとライバルヤクザの組員が戦闘になります。強奪し隠してある2億円をめぐり、命がけの闘いが続きます。町はヤクザの抗争で荒れています。そのような時、九頭神竜男は高校の屋上で、魂が抜けたようになっていました。強い男がいないからです。そのとき天馬と呼ばれる男が登場します。

16巻あらすじネタバレ

風変わりな登場をした天馬は、釣りをしている九頭神竜男に出会います。一緒に釣りをしていたところで喧嘩となりますが、互いに只者ではないと気が付きます。やる気がなくなった九頭神竜男率いる不良たちが別の派閥に押され始めます。別の派閥の頭が皮で釣りをしていた九頭神竜男に襲い掛かりますが、一発で倒されます。天馬のもとに不良たちが集まり始めたのを、九頭神竜男は不敵な笑みを浮かべます。

17巻あらすじネタバレ

ヤクザの世界は不安定な状態が続き、林馬も慎重な行動をとるようにしていました。真木幸四郎たちは林馬を襲う計画を立てていました。その計画で、一番問題だったのは悪徳警官の乾でした。乾はヤクザの抗争が続き弱体化したところで二つとも叩き潰すつもりで動いてきましたが、恩師の墓の前で殺害されます。一方、天馬は不良グループを叩き潰し、町の一大勢力になっていきます。

18巻あらすじネタバレ

九頭神竜男は町を荒らしていた天馬一派を叩き潰しました。天馬は、天馬を利用しようとした連中に制裁を加えます。天馬の過去が紹介されます。天馬は以前あった不良チーム二つのうちの一つの頭でした。天馬は九頭神竜男と河原で決闘します。一方、ヤクザたちの抗争に天馬がいた半グレ集団が加わります。林馬もいよいよ疑心暗鬼になり、これまでバラバラだったエピソードが絡まってきます。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~の魅力や今後の展開は?

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は『クローズ』の25巻と26巻に登場した九頭神竜男の物語です。不良界最強の男と言われた九頭神竜男とは何者なのかを描いたものです。『クローズ』の最大の魅力は、喧嘩のインフレがほとんどなく、成長や修行をしてと良くなっていく点です。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』もそれを踏襲しているので、丁寧なストーリー展開になっています。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~の魅力

不良漫画の魅力の一つは、いわゆる青春漫画であることです。学生時代の権力に反抗する姿や、自分の思い通りにならないことに対しての怒りの行き先などを、喧嘩というステージで表現している点です。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、『クローズ』のスピンオフ作品です。『クローズ』の最後に登場した不良界最強の男とは、いったいどのような男だったのかを深く掘り下げています。

九頭神竜男が初めから無双状態であったわけではなく、過酷な環境のなかで心の中で蓄積された「負のエネルギー」が不屈の精神を作り上げていきました。九頭神竜男とは何かを明確にするには、日本全国に拠点を持つようになった不良グループからの視点だけでは不十分なのです。『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』の魅力とは、こうした細かい背景の作り込みを読みとこことこそ、最大の魅力と言えるのです。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~の今後の展開

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』のコミック18巻で、亡き父親のヤクザの組とライバルの組との抗争が激化し、周辺の半グレ集団なども巻き込んでいきます。政治家の息子との戦いの後、敵がいなくなって活力が落ちていた九頭神竜男でしたが、いよいよ動き始めます。兄との関係や日本全国に多くの支部を持つ不良集団結成のいきさつなどが、今後の展開によって解明されていきます。

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クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~に関する感想や評価

幾つかある『クローズ』のスピンオフ作品の中でも、『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は丁寧に話を進めている作品です。高校生という設定に違和感があるものの、『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』では、主人公の九頭神竜男が中学生の頃からの様子を丁寧に描いています。父親がヤクザの組長であったがために孤独な生活を強いられ、家族とは何か、暴力とは何かということを一つずつ経験していきます。

衝撃的な作品

フィクション色が濃い不良漫画であれば、喧嘩するにしても「最強」が何人も出てきたり、超人技がエスカレートしたりすることもままあります。ところが『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、父親のヤクザ組織の抗争なども九頭神竜男の成長に大きく関与している点も注目しています。「怖い」「残酷」「まさに不良漫画」との声が多く聞かれます。

『クローズ』との関係

本編である『クローズ』では、日本不良界において最強の男と言われた九頭神竜男が、負けるという感覚を初めて味わいます。そして、それをきっかけに兄が組織のトップであった不良グループを、組織の下部に位置する会の頭として支えていきます。「クズ!!を読めば、この流れが納得できるわ」などと、本編につながる丁寧な設定をしていると、『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』を称賛する声があります。

濃い暴力シーン

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』は、中高生の不良たちの青春像を追いかけていただけにとどまりません。九頭神竜男とは何者かを語るに必要な、生い立ちをも含めた結果、父親のヤクザ世界をも包括する大きな暴力漫画になりました。惨殺シーンは、「かなりグロテスク」「ちょっと、引く」という声も聞かれるほど、残忍です。高校生の拳で勝敗を決める喧嘩は喧嘩であり、ヤクザの世界とは異質ということが分かります。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~あらすじまとめ

『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』とは、『クローズ』に登場した日本不良界における最強の男といわれた九頭神竜男を描いた物語です。2020年5月現在、まだまだ九頭神竜男が最強といわれた『クローズ』登場時には至っておらず、今後の展開が期待されています。軽いヤンキー漫画に飽きてきたのであれば、ぜひ『クズ!!〜アナザークローズ 九頭神竜男〜』を読んでみてください。

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