となりのトトロの声優キャストを一覧で紹介！TARAKOも出演していた？

『となりのトトロ』は1988年に公開された、スタジオジブリ製作の長編アニメ映画です。監督は宮崎駿。昭和30年の埼玉県所沢市を舞台に、草壁サツキと草壁メイが不思議な生物『トトロ』と交流する様子を描いたものとなっています。元々は、「人間との戦いに敗れたトトロ族の末裔が、所沢に顔を出す」という物語にする予定だったようですが、打ち合わせを重ねた結果、内容が変更されたそうです。

公開当初は『風の谷のナウシカ』に比べ動員数が少なく、興行的には失敗だったとのこと。しかしその後地上波放送を通し人気が上昇。スタジオジブリの看板作品とまで言われるようになりました。2001年にDVD版がリリースされた際には、なんとオリコンチャート500週連続ランクインを達成。2020年現在も大人から子供まで楽しめる作品として扱われています。

主人公は小学生のサツキと妹のメイ。2人は、母の療養の為、お父さんと一緒にとある農村へやってきます。引っ越してきた家は少し古びてはいるものの、一見するとごく普通の家。しかし、その中には「まっくろくろすけ」という小さなおばけのような不思議な生物が住み着いて居てました。更に1人で遊んでいたメイは、庭で不思議な生き物を発見。

その生き物を追いかけて森に入ると、メイが追いかけていた生物とそっくりでありながら、はるかに大きな生き物が寝転んでいました。メイが名前を尋ねると生き物は咆哮をあげ、メイにはそれが「トトロ」といってるように聞こえたため、それ以降メイはその生き物の事を「トトロ」と呼ぶようになります。さっそく家族にトトロの存在をしらせようとするメイですが、その場ではトトロと再会する事ができませんでした。

お父さんとサツキにトトロの存在を証明できなかったメイはふてくされてしまいます。しかしその後日、サツキがメイと共にバス停で雨の中父の帰りを待っていると、なんとそこへトトロが。ずぶ濡れになったトトロに、父親の為に持ってきた黒い傘をサツキが貸すと、トトロはそのお礼に木の実が入った包みを渡し、バスの姿をしたネコに乗って去っていきました。この出来事をきっかけにサツキもトトロの存在に惹かれていくことになります。

そんなある日、母が入院する病院から、草壁家へ電報が。入院中の母が体調を崩し、予定していた一時退院が延期となってしまったのです。仕方のないことだとサツキはメイを諭しますが、メイは駄々をこね始めます。とうとう2人は喧嘩してしまいますが、その後メイが迷子になってしまい…というのが『となりのトトロ』のあらすじとなっています。

ここからは『となりのトトロ』の声優キャストについて一覧で紹介していきます。声優キャスト一覧でまず最初に紹介するのは、主人公の1人、草壁サツキの声を担当した日高のり子さんです。日高のり子さんは1962年5月31日生まれの東京都出身。声優として活動する他、ラジオのパーソナリティーや女優、歌手としても活動されています。

元々は歌手兼アイドルとして活動されていましたが、ブレイクとはいかなかったそうです。1984年頃に担当していたラジオ番組のリスナーから、「声優にむいているのでは」という指摘があり、そこから声優を意識するように。その後1985年放送された『タッチ』のヒロイン浅倉南役で大ブレイクし、不動の地位を築きました。『DETHE NOTE』ニア役や『名探偵コナン』の世良真澄役等、近年も精力的に活動されています。

声優キャスト一覧で次に紹介するのは、サツキの妹「草壁メイ」の声を担当した坂本千夏さんです。坂本千夏さんは1959年8月17日生まれの声優で、東京都出身。1981年に『ダッシュ勝平』で声優としてデビューし、その後様々な役柄をこなされています。主に動物の声や子供の声が得意で、『デジモン』シリーズではアグモンの声を担当。その一方で『ふしぎ遊戯』の柳宿役をこなすなど、声優として幅広く活躍されれています。

声優キャスト一覧で続いて紹介するのは、『となりのトトロ』の作品内では「お父さん」と呼ばれている草壁タツオの声を担当した糸井重里さんです。糸井重里さんは元々声優としてではなく、コピーライターやタレント、エッセイストとして活躍されていました。生年月日は1948年11月10日。出身地は群馬県。声優として活動したのは『となりのトトロ』のお父さん役を含め4作品のみ。

では何故糸井重里さんがお父さん役をつとめることになったかと言うと、『となりのトトロ』を製作中、宮崎駿監督は「子供と友達になれるお父さん」をイメージしており、一般的な「威厳あふれるお父さん」や「子供の事を全て理解しているお父さん」とは違うイメージの声を当てたいと考えていたそうです。その為、ベテラン声優ではなく、素朴な声を求め、糸井重里さんをお父さんに抜擢したのだそうです。

声優キャスト一覧で次に紹介するのは、サツキとメイの母親である草壁ヤス子の声を担当した島本須美さんです。島本須美さんは1954年12月8日生まれで、高知県出身。声優、女優、ナレーターとして活躍中。中学の頃は新体操部に入部していたものの、高校では新体操部がなかった為に演劇部に入部。そこで審査員から褒められたことをきっかけに、演技に興味をもつようになったそうです。

元々はテレビドラマの出演を中心に活動されていたそうですが、1979年に声優としてデビュー。声優として数多くの役を担当されています。特に有名な作品は『それゆけ！アンパンマン』のしょくぱんまん役や『名探偵コナン』の工藤有希子役等。2019年に公開された『天気の子』にも間宮夫人の担当声優として出演しています。

『となりのトトロ』声優キャスト一覧で続いて紹介するのは、トトロ役の高木均さんです。高木均さんは1925年2月26日生まれで、東京都出身。俳優兼声優、ナレーターとして活躍されていました。元々俳優として活動されており、テレビドラマだけでも担当した役は数えきれないほど。声優としては温厚なキャラクターを担当されることがほとんどでしたが、テレビドラマでは一変して、狂気じみた悪役を演じる事がほとんどだったようです。

声優として有名な役柄は、1969年から1972年に放送された『ムーミン』のムーミンパパ役や、『銀河鉄道999』でのナレーション役等。2004年ファンに惜しまれながらお亡くなりになられました。

『となりのトトロ』の声優キャスト一覧で次に紹介するのは、草壁家の隣人でありカンタの祖母として登場した、おばあちゃんの役を担当した北林谷栄さんです。北林谷栄さんは1911年5月21日生まれで、東京都出身。女優兼声優として活躍されていました。30代の頃から女優として老女を演じる事が多く、「日本一のおばあちゃん女優」という肩書も。

高木均さんと同様に、演じた役柄は数えきれないほどとされています。声優としては海外ドラマや海外アニメの吹き替えが中心で、1958年に公開された『白雪姫』では女王・妖婆を担当。その他1961年版の『シンデレラ』では継母役を演じています。2010年に肺炎の為、惜しまれながらお亡くなりになられました。

『となりのトトロ』の声優キャスト一覧で続いて紹介するのは、カンタ役の雨笠利幸さんです。雨笠利幸さんは1976年8月25日生まれの俳優。『となりのトトロ』で声優として参加された方々の中では、当時最年少だったそうです。子役俳優としての活動が中心で、映画『白い手』のヒロミツ役や1991年に放送されたNHKドラマ『太平記』での足利尊氏の少年時代役等が知られています。

続いて紹介するのは、サツキのクラスメイトで、サツキの隣の席に座っていた女子学生であるミチ子の声を担当した神代智恵さんです。神代智恵さんは1960年5月31日生まれの山口県出身。声優として活動する傍ら、2008年と2009年には声優仲間とジャズライブを開催しています。有名な出演作、役柄は『おぼっちゃまくん』での御坊茶魔役や『魔法陣グルグル』でのトマ役、『デジモンセイバーズ』でのファルコモン等となっています。

ここからは『となりのトトロ』の中でも、ほんの少ししか出番のないキャラクターの声優キャストについて一覧で紹介。ちびまる子役で人気の声優TARAKOさんが、メイの声の一部を演じたという話の真偽についても、ここで触れていきます。

『となりのトトロ』その他キャラクターの声優キャスト一覧でまず最初に紹介するのはカンタの母を演じた丸山裕子さんです。丸山裕子さんは女優兼声優として活躍。ドラマ『おしん』では女中・つね役として有名です。声優としては『はじめ人間ギャートルズ』のゴン役が有名。声質が似ていることから、『ドラえもん』の野比のび太の代役を務めたこともあるそうです。

『となりのトトロ』その他キャラクターの声優キャストとして次に紹介するのは、サツキの通う学校の先生を演じた鷲尾真知子さんです。鷲尾真知子さんは女優兼声優。女優としては『救命病棟24時』の須藤昌代役を始め、数多くのテレビドラマに出演。声優としては『うる星やつら』のサクラ役が有名です。

続いて『となりのトトロ』その他キャラクターの声優キャストで紹介するのは、サツキのクラスメイトの女子を演じたTARAKOさんです。キャラクター名は明らかにされていませんが、エンドクレジットに登場していますので、『となりのトトロ』にTARAKOさんが登場していたのは間違いありません。TARAKOさんと言えば『ちびまる子ちゃん』のちびまる子役で有名な声優。

『となりのトトロ』では、そんなTARAKOさんについて1つの噂があります。それは「メイがサツキと喧嘩したときに言った『お姉ちゃんのバカー』というセリフの部分だけ、TARAKOさんが演じている」というもの。メイ役の坂本千夏さんのスケジュールがとれず、その部分だけTARAKOさんが代役とし演じたという噂があるのです。この噂については声質も似ていることから信じているファンも沢山いらっしゃいます。

しかし、こうした情報はwikiにも書かれていますが、wikiは誰でも編集することが可能です。更に、噂を確かめようとしたファンの多くから「改めて聞いてみたけれど、坂本千夏さんの声にしか聞こえない」という指摘が。1つのセリフだけを他の声優が演じるのも不自然ですので、TARAKOさんが担当したのはクラスメイトの女子だけという正しいとされているようです。

『となりのトトロ』その他キャラクターの声優キャストとして次に紹介するのは声優の大谷育江さんです。大谷育江さんは『ポケットモンスター』のピカチュウ役や『ONE PIECE』のチョッパー役の他、『名探偵コナン』の円谷光彦役でとても有名な声優。『となりのトトロ』に出演したのはデビュー間もない頃だったため、キャラクター名のない人物を演じました。気になる方は是非チェックしてみて下さい。

となりのトトロ』その他キャラクターの声優キャストとして続いて紹介するのは、草刈りをしている男性の声を務めた千葉繁さんです。千葉繁さんと言えば『北斗の拳』の次回予告や『ハイスクール！奇面組』の一堂零の他、『幽☆遊☆白書』の桑原和馬に『ONE PIECE』のバギー役等で有名な声優。有名になる前に演じた貴重な場面となっています。

次に『となりのトトロ』その他キャラクターの声優キャストとして紹介するのは、サツキに電話を貸してくれたお家のおばあちゃんを演じた鈴木れい子さんです。鈴木れい子さんは老女役を担当する事が多いことで有名な声優で、『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部ではエンヤ婆役を演じた他、お菓子『ねるねるねるね』の魔女の声を担当したことで知られています。

『となりのトトロ』では、サツキがメイを探しに行く途中で、農業車に乗っている男女が登場します。次に紹介する声優キャストは、農業者に乗っていた男性を担当した中村大樹さん。中村大樹さんは『NARUTO』の山中いのいち役や『頭文字D』での末次トオル役等を演じていらっしゃいます。

次に紹介する声優キャストは、農業者に乗っていた女性の声を担当した水谷優子さんです。水谷優子さんは声優としてとても有名な方で、『ちびまる子ちゃん』でのお姉ちゃん役や『ブラックジャック』のピノコ役で知られています。2016年5月17日にファンに惜しまれながらお亡くなりになりました。

『となりのトトロ』に登場した郵便配達員の声を担当したのは、声優兼俳優、シンガーソングライターとして活躍されているの西村智博さんです。声優としては『それゆけ！アンパンマン』の2代目SLマンや『南国少年パプワくん』のタンノくん役や『十二対戦』の怒突役が有名です。

『となりのトトロ』に登場したバスの車掌を務めたのは、声優の平松晶子さんです。平松晶子さんが演じた役の中でも特に『SLAM DUNK』の赤木晴子役や『ケロロ軍曹』のギロロ伍長役、『ポケットモンスター』のムサシ役等が有名となっています。

日本で名作として知られている『となりのトトロ』ですが、『となりのトトロ』は海外でも人気の作品として知られています。ここからは『となりのトトロ』の海外版声優キャストを紹介します。まず最初に紹介するのは草壁サツキの声を担当したダコタ・ファニングさん。ダコタ・ファニングさんはアメリカの映画女優。『アイ・アム・サム』の子役として大ブレイクしました。現在も『トワイライト』シリーズ等で活躍しています。

『となりのトトロ』海外版声優キャストで次に紹介するのは草壁メイの声を担当したエル・ファニングさんです。エル・ファニングさんはアメリカの女優兼モデルで、海外版の草壁サツキの声を担当したダコタ・ファニングさんの実の妹。『アイ・アム・サム』にもダコタ・ファニングと共に出演しました。『SUPER8/スーパーエイト』で子供たちの中心人物を演じたことでも有名です。

『となりのトトロ』の海外版声優として「お父さん」こと草壁タツオを演じたのは、アメリカの俳優兼声優、プロデューサーであるティモシー・デイリーさんです。ティモシー・デイリーさんはアニメ『スーパーマン』でスーパーマン役を演じたことのある方です。俳優としては『逃亡者』や『The Daly Show』等、ドラマを中心に活躍されています。

『となりのトトロ』の海外版声優キャストで、「お母さん」こと草壁ヤス子を演じたのは、フィリピン出身の女優兼歌手として活躍しているレア・サロンガさんです。レア・サロンガさんはその歌唱力から『アラジン』でジャスミン姫の歌声や『ムーラン』のファ・ムーランの歌声を担当。舞台を中心にあらゆる役で活躍しています。

『となりのトトロ』で海外版声優キャストとしてトトロを演じたのはアメリカの声優フランク・ウェルカーさんです。フランク・ウェルカーさんは「声優の神」とまで言われている有名声優で、多くのカートゥーンやアニメで活躍。『アラジン』のアブー役等を務めています。また、実写映画でも声の出演が多く、実写映画『トランスフォーマー』シリーズでメガトロンやガルバトロンの声を担当していらっしゃいます。

ここからは『となりのトトロ』に関する評価・感想を紹介していきます。まず最初の評価・感想は「大人になってから観かたが変わった」というものです。『となりのトトロ』は子供の視点で楽しむと「ファンタジーとして楽しめる」という感想が多い一方、大人の視点で見てみると「子供たちやお父さんの頑張っている姿に感動する」と言われることの多い作品。見る年齢によって感想が分かれる作品となっているようです。

次に紹介する評価・感想は「サツキが泣いてくれて安心した」というものです。作中、入院中の母親に代わり妹の世話をしたり、料理をしていたサツキですが、サツキはあくまで小学生の女の子。ファンからは「良い子過ぎて心配する」「頑張り過ぎじゃないか」という声もあげられています。その為、後半になって小学生らしく感情をあらわにしたサツキを見て安心したというファンもいらっしゃるようです。

最後に紹介する評価・感想は「エンディングでサツキが子供らしく遊び、メイが成長している姿が描かれていて感動した」というものです。作中、サツキは入院中の母に代わって奮闘しており、メイは幼さ故に我儘にふるまう様子が描かれています。しかし、本編終了後のエンディングでは、母が退院し、サツキが学校で遊んでいて、メイが年下の子に気を使っている様子が描かれていました。そうした姿に感動したファンもいらっしゃるようです。

今回は『となりのトトロ』の声優キャストについて一覧で紹介しました。『となりのトトロ』にはまる子役を務める人気声優TARAKOさんを始め、2020年現在では有名な声優が名前のないキャラクターとして登場しています。気になる方は、是非耳を澄ませながら『となりのトトロ』を確認してみて下さい。