【みなみけ】保坂は残念なイケメン！春香との関係や「カレーの妖精」とは？

「みなみけ」は、この記事で紹介する保坂が登場する作品です。個性的で面白いキャラクターが数多く登場する作品ですが、その中でも特に奇行が目立つ人物でもあります。しかし、根は親切で優しい気遣いもでき、周囲のキャラクターのみならず「みなみけ」ファンからも愛されています。

「みなみけ」は、桜場コハルの漫画が原作の作品です。ゆるい日常系コメディとして人気を博し、2007年にアニメ化されました。アニメはその後も続編として、「みなみけ・おかわり」「みなみけ・おかえり」「みなみけ・ただいま」が次々と制作されました。

南家は、高校生の穏やかで優しい春香、中学生の元気で明るい夏奈、小学生の毒舌でクールな千秋の三姉妹で暮らしていました。彼女たちを取り巻く個性豊かな友人たちとの掛け合いなどがコミカルに描かれた日常コメディです。

「みなみけ」の保坂は男子バレー部の部長をしており、イケメンで高身長かつ筋肉質で汗っかきです。よく妄想をしては、だらだらと大量の汗を流しています。暑がりであるためか、制服のネクタイはつけておらず、シャツのボタンは大きく開けています。活動後に汗を拭いてもらいたいという理由から、片思いの相手である春香を男子バレー部のマネージャーにスカウトしたいと考えています。屋内スポーツであるためか、色白です。

単純な部分もあるため、同級生の速水からはからかわれることもしばしばあります。勘違いとはいえ、春香が子持ちの女性という情報を得た時も、恋する気持ちに変化はなくその子供たちのパパになる妄想をしています。このことから、春香への気持ちは深いものであることがわかります。何かと不思議な言動が目立ちますが妄想癖が激しいゆえのことであるため、同級生の速水からは「近づかなければ無害が売り」と言われています。

クオリティを気にして春香に弁当を差し入れることを躊躇したり、家族の食事作りで部活動に参加できない後輩のナツキを気遣って、代わりに彼の家族分の食事を作って持ってきたりなど、他人を思いやる優しさも持ち合わせています。「みなみけ」作中でひどい扱いをされても怒ることはなく、器の大きさも感じさせます。苗字しか出てきておらず、フルネームは不明です。

「みなみけ」の保坂は、南家の長女で高校2年生の春香に片思いをしています。春香は妹の千秋と夏奈の面倒を甲斐甲斐しくみる面倒見がよく優しい性格です。ロングヘアでスタイルもよく、料理が得意です。バレーボールが得意で、女子バレー部部長の速水からは部活に引き入れたいと思われています。

一度も会話を交わしていない上、やや鈍感なこともあり、保坂から寄せられる好意には気が付いていません。女子バレー部のマキとアツコは、春香とは仲の良い友人です。保坂は彼女らを通して春香の情報を聞き出そうとしたり、距離を縮めようとしたこともあります。保坂のことを「気持ち悪い」と思っているマキは、春香から保坂を遠ざけようと色々と気を回しています。

脳内では結婚して共に生活をする妄想までしている保坂ですが、実は春香と会話を交わしたことすらありません。毎回登場する度に2人の仲が進展することを期待する「みなみけ」ファンもいましたが、やはり全て妄想で終わってしまいます。2人の関係は、話数を重ねても話したことのない知り合いという関係止まりのままでした。

当初、保坂はバレーが上手いという噂から、春香の存在は知っていたようです。ある日、女子バレー部部長の速水と共に、春香、マキ、アツコらがバレーをしている姿を見ます。特に会話を交わしていないことから、一目惚れであることがわかります。女子バレー部員であるアツコは、春香にバレー部に入るよう呼びかけますが、家に手が掛かる子供が2人いるから部活には入れないと言います。

バレーの技術力があることから、速水はバレー部に勧誘したいと思っていることを保坂に言います。保坂も彼女の思惑に賛同し、春香をバレー部に引き入れることにします。昼休み、保坂はマキに春香を男子バレー部のマネージャーに勧誘するよう頼みにいきます。それは、バレーの練習の後、春香に汗を拭いてもらいたいという願望のためでした。危険を察知したマキは、春香は子育てが忙しいから部活動には参加できないと返します。

保坂の妄想の中の千秋と夏奈は、春香のことを母と呼び幼い姿で登場します。放課後、女子バレー部が練習を行う中、保坂はアキコとマキを呼び出し、春香の子供のことを聞きます。そこで、可愛い子供が2人いるという情報を得ます。このことから、妹の千秋と夏奈のことは妹ではなく、春香の娘と思い込んでいます。

ここでは、保坂が「気持ち悪い」と言われている理由について紹介していきます。「みなみけ・おかえり」第2話で、千秋は春香のお使いのためにスーパーに出向きます。しかし、メモにはターメリックやシナモンなどの香辛料が書かれていました。名前に馴染みがないため、千秋は何を買えばいいのかわからず困ります。そんな時、偶然買い物をしていた保坂とすれ違います。

メモの内容を口にしながら歩く千秋を見て、保坂は「カレーの歌」を思いつき、その場で歌い出します。「カレーの歌」を歌う保坂のおかげで、千秋はメモに書かれた品目がカレーの香辛料であることに気がつきます。気がつかせてくれた保坂を、千秋はカレーの妖精なのだと思い込みます。千秋は、保坂が歌っていた「カレーの歌」を口ずさみながら家に帰ってきます。

気持ち悪い理由2つめの理由は、妄想です。保坂は「みなみけ」作中で、何度もまだ一言も会話を交わしたことがない春香と恋人同士のような触れ合いや、結婚生活など妄想をします。春香の手のかかる妹2人のことを、彼女自身の子供と勘違いしています。結婚している妄想では、すでに春香の夫となっており、千秋と夏奈のことは実の娘として接しています。さらに独り言も多く、教室やスーパーなどでもその癖が出てしまいます。

気持ち悪い理由の3つめは、脱ぎ癖があることです。保坂は、高身長かつ筋肉質のスタイルが良いイケメンです。妄想で気持ちが高まると、制服のボタンを外して服を脱ごうとする癖があります。どのタイミングで脱ぐのか、周囲には判断が難しく、いきなりの行動に引かれています。

アニメ「みなみけ」の保坂の声を演じた声優は、小野大輔でした。小野大輔は現在フリーで活動している人気声優で、第2回声優アワードサブキャラクター男優賞、第4回声優アワード主演男優賞、アニメージュ第33回アニメグランプリ声優部門グランプリ、第9回声優アワード主演男優賞、パーソナリティ賞など数多くの受賞歴を持つ実力派でもあります。

小野大輔の主な出演作に、「宇宙戦艦ヤマト2199」古代進役、「ダンタリアンの書架」ヒューイ役、「おそ松さん」松野十四松役、「はたらく細胞」キラーT細胞役、「神々の悪戯」ハデス・アイドネウス役、「ばらかもん」半田清舟役、「繰繰れ！コックリさん」コックリさん役、「ブラッククローバー」ウィリアム・ヴァンジャンス役、「斉木楠雄のΨ難」燃堂力役、「進撃の巨人」エルヴィン・スミス役などがあります。

ここでは、「みなみけ」保坂に関する感想や評価を紹介していきます。マキからは「気持ち悪い」と言われているキャラクターですが、奇想天外な妄想と言動をすることから面白いキャラクターとしてファンからは愛されています。そのため、アニメ放送時は保坂が登場する回はファンの間で会話が弾んだりと、盛り上がりを見せていました。

「みなみけ」の保坂は、後輩のことをきちんと気遣う優しい性格です。妄想癖による奇妙な言動をのぞいたら、好青年という感想もあります。春香の友人のアキコからも、この点を残念に思われています。

「みなみけ」の保坂のカレー回は、非常に人気の高いエピソードの一つでもあります。スーパーマーケットで偶然すれ違った千秋のつぶやきから、保坂はカレーの歌を歌います。このことで、千秋は保坂のことをカレーの妖精であると判断します。保坂が披露した、香辛料の名前がたくさん登場するカレーの歌も好評でした。

ここまで、「みなみけ」保坂に関する情報を紹介してきました。先輩としては評価されている良い人ではありますが、妄想癖が激しく不思議な行動をとる残念なイケメンキャラクターです。「みなみけ」作中での彼の妄想の内容や、思わず笑ってしまう勘違い、空回りっぷりをご覧ください。