ピアノの森のネタバレあらすじ！感動的なラスト・見どころや感想を紹介

『ピアノの森』は『ヤングマガジンアッパー』に1998年9号から連載され、2005年には『モーニング』に移籍した一色まことさんによる青年漫画です。長く休載や不定期連載があり、2015年に約17年の連載に幕を閉じて完結しました。2018年４月からはNHKでアニメが放映されています。非常に感動的でドラマティックな『ピアノの森』のアニメ化は古くからのファンにとって待望であり、「楽しみ」という感想が飛び交っていました。

『ピアノの森』はその名の通り「ピアノ」を演奏する人々のお話です。コミックスはもちろん、アニメでもピアノを演奏するため、ピアニストが必要になりました。そこで驚くのが『ピアノの森』のピアニスト選出方法です。主人公やライバルの子供時代のピアノ演奏はなんと一般募集しました。子供時代のピアノであるため、募集要項は「6歳から15歳」までとなっており、多くの子どもたちがそのオーディションを受けたと言われています。

『ピアノの森』は実は2007年にアニメ映画化しています。まだ連載途中ですから小学生時代までを描いています。キャストは主人公の一ノ瀬海役が上戸彩、そのライバルの雨宮修平役が神木隆之介、その他に有名な芸人や声優の方もたくさん出ており、当時は豪華キャストとして世間を騒がせました。独特な雰囲気が漂う『ピアノの森』の舞台に原作のファンの方は不安を抱えていましたが「思った以上によかった！」という感想が多いです。

見どころのネタバレをする前に、まずはピアノの森に登場する主要人物をそのCVを担当する声優と共に紹介していきます。ここでキャラクターをしっかりと理解しておくとみどころや結末のネタバレを見た時に、より感動できます。

最初に紹介するのはピアノの森の主人公である一ノ瀬海です。作品の中では「カイ」と呼ばれています。長髪に優しい顔立ちをしているため女性と間違われることが多く、高校でも最初は女装して演奏していました。生まれながら天才的なピアノの才能を持ち、作品の中でもいくつも見どころのシーンがあります。幼い頃から「森のピアノ」を遊び半分で弾いて育ちましたが、コンクールに出場し「人に演奏を聞かせる」ことを覚えました。

ピアノの森の子ども時代の一ノ瀬海役を演じる声優は白石涼子さんです。1982年生まれの35歳で、青二プロダクションに所属しており、声優活動は2002年から行っています。ピアノの森以外に出演している作品とその担当キャラクターは、『蒼穹のファフナー』シリーズの西尾里奈、蔵前果林、ショコラ、クー役、『魔法先生ネギま！』シリーズの長瀬楓役、『ハヤテのごとく！』シリーズの綾崎ハヤテ役などがあります。

ピアノの森の高校時代の一ノ瀬海役の声優は斎藤壮馬さんです。1991年生まれの27歳です。ピアノの森以外に出演しているアニメ作品とその担当キャラクターは、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のグレン＝レーダス役、『クオリディア・コード』の朱雀壱弥役、『風夏』の三笠真琴役などがあります。声優活動は2010年から始めていますが2014年以降数々の主要人物のCVを担当しており、今後の活躍が期待される声優です。

次に紹介するのはピアノの森の主人公・カイの最大のライバルである雨宮修平です。ライバルでもありますが、親友関係でもあります。自由気ままに「自分の」ピアノを弾くカイとは違い、雨宮はカイを意識してカイに勝ちたいと思ってピアノを弾いています。雨宮は子供のころからピアノの英才教育を受けており、コンクールではノーミスで満点をとるほどの実力です。そんな雨宮とカイの結末は本作で一番の見どころでもあります。

ピアノの森の小学生時代の雨宮修平役を演じたのは大地葉(たいちよう)さんです。年齢は非公開で、ヴィムスに所属しています。ピアノの森以外で担当したアニメ作品とそのキャラクターの一覧は、『恋愛ラボ』の水嶋沙依理役、『ゼロから始める魔法の書』のアルバス役、『魔法陣グルグル』のジュジュ・クー・シュナムル役などがあります。ピアノの弾き語りが得意と言うことも「雨宮修平」の役を演じるのにぴったりと言えます。

高校生の雨宮修平を演じているのは花江夏樹さんです。1991年生まれの26歳でアクロスエンタテインメントに所属しています。ピアノの森以外に担当したアニメ作品とそのキャラクターの一覧は、『政宗くんのリベンジ』の真壁政宗役、『食戟のソーマ』のタクミ・アルディーニ役、『四月は君の嘘』の有馬公生役などがあります。26歳にして人気アニメの主要人物を担当しており、今後の声優界をひっぱっていく人物だと言われています。

次に紹介するのはカイの師である阿字野壮介(あじのそうすけ)です。音楽教師になる前は有名なピアニストであり、国内のコンクールでは負けなしともいえるほどたくさんの賞をとっていました。もちろんその実績によりショパンコンクールにも出場していますが、予選で敗退しています。交通事故に遭ったことで、婚約者を失ったほか、左手が不自由になり引退しました。ピアノの森の阿字野の結末に絶賛する感想が飛び交っています。

ピアノの森の阿字野壮介役を演じている声優は、諏訪部順一さんです。1972年生まれの46歳で、東京俳優生活協同組合に所属しています。1995年から活躍しているベテラン声優で少しでも声優に興味がある方で知らない人はいないのではないでしょうか？ほかに担当した作品とそのキャラクターとして、『夏目友人帳』シリーズの的場静司役、『食戟のソーマ』シリーズの葉山アキラ役、『黒子のバスケ』の青峰大輝役などがあります。

次に紹介するのは丸山誉子(まるやまたかこ)です。カイと誉子が初めてであったのは全日本ピアノコンクールの中部南地区予選でした。持っている実力は素晴らしいものの、いつもコンクールでは緊張してしまい上手くピアノが弾けません。出会ったときも緊張していましたが、カイと会話をしたことで本領を発揮することができました。カイの演奏に惚れ込んだ中の一人ですがそのカイ本人からは「便所姫」というあだ名をつけられています。

ピアノの森の丸山誉子役を演じている声優は悠木碧さんです。1992年生まれの26歳で、プロフィットに所属しています。身長が147cmとかなり小柄な声優さんです。ピアノの森以外に担当したアニメ作品とそのキャラクターの一覧は、『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役、『ソードアート・オンラインⅡ』のユウキ、紺野木綿季役、『幼女戦記』のターニャ・デグレチャフ役など数々の有名作品を担当されています。

それではピアノの森のあらすじをネタバレしていきます。まず、ピアノの森は主人公たちの子供時代(小学生時代)と高校生時代に分けることができます。まず最初に小学生時代のあらすじと結末のネタバレ、また見どころを紹介していきます。

主人公の一ノ瀬海は、森の端と呼ばれる田舎の町に生まれました。母親は娼婦として働いており、町自体がヒトから避けられているようなところに住んでいました。そんなカイが唯一楽しみにしていた事が、小学校の近くにある森に捨てられてあったピアノを弾くことです。特に誰かに弾き方を習ったわけでもなく、カイはこのピアノをお弾いて遊んでいました。そんなとき、彼の通う小学校にライバルになる雨宮修平が転校してきました。

クラスで自己紹介をしたときに雨宮は「ピアニストになりたい」と言いました。このことがきっかけで雨宮はからかわれるようになります。そしていじめっ子に「森の中にピアノがある。壊れているのに夜に音が聞こえてくる。近く人の死遺体が発見されたらしいから、その幽霊が弾いているらしい。お前確かめてこい！」と無茶ぶりを言われます。あたふたしていた雨宮に声をかけたのが、一ノ瀬海であり、２人の最初の出会いでした。

海はそのピアノは自分のものであり、ちゃんと弾くことができると主張します。喧嘩がエスカレートしていったその時、音楽教師の阿字野がやってきて、喧嘩は終結しました。その後、カイが雨宮にピアノの音を聞かせてやると森に誘います。雨宮が森のピアノを弾いても何も音はなりません。しかし、カイが弾くとちゃんと音が出ます。この時、なぜカイだけが音をだすことができるのか、雨宮も、そしてカイ自身もわかっていませんでした。

ある日、カイと雨宮は音楽教師である阿字野の話をしていました。するとそのことに気づいた雨宮の母親が、阿字野先生は昔、コンクールの賞を総なめするほどのピアニストであることを教えました。このことを聞いた雨宮は阿字野に森のピアノをカイだけが弾けること、そしてその音色が素晴らしいことを伝えました。阿字野はそのことに対して非常に驚きます。なんと、このピアノはもともと阿字野が特注でつくったものだったのです。

先ほどネタバレしたように、森のピアノはもともと阿字野の所有物でした。阿字野が名声も手に入れていたころ、彼は事故で婚約者と左手の自由を失います。こうしてピアノを弾くことができなくなり、ピアノに対する関心がなくなってしまいました。大学講師として呼ばれても、すぐに解任され、現在の小学校の音楽教師になります。そしてある時、急に自分のピアノに会いたくなり、森に捨てられたと聞いていたピアノを見に行きました。

しかし、阿字野が触れてもピアノは音をださずに涙しました。それから3年が経ち、カイが弾けるという情報を耳にします。是非音色を聞きたいといった阿字野を雨宮が連れて行きます。そこには現役時代の自分が弾いていた時の音色を出しているカイの姿がありました。感動した阿字野は思わず「一緒にピアノをやろう！」とカイに声を掛けます。しかし、幼い頃から遊びとしてピアノを弾いてきたカイはこの誘いをあっさりと断りました。

天才的な才能であらゆる楽曲を弾くカイでしたが阿字野が弾いた「子犬のワルツ」だけが弾けませんでした。カイは阿字野に教えを乞うに行くと「全日本学生ピアノコンクールに出る」ことを条件に指導することを承諾しました。そして二人の物語は幕を開けます。この見どころはなんといっても阿字野の変化です。ピアノを諦めていた阿字野がカイに出会い、失っていた心を徐々に取り戻していくことが良くわかるので、注目してください！

そしてカイと阿字野の猛レッスンが始まります。カイは初めて「レッスン」を受けたことで、雨宮の大変さと真面目さを理解しました。まずは指の練習曲から始め、最終的に「子犬のワルツ」を弾くことに成功しました。そして、阿字野はピアノのコンクールに出場するようにカイに伝えます。冗談だと思っていたカイは最初は断りますが、阿字野の真面目な顔となにか思いの詰まったような言葉から、コンクールに出場することを決めました。

その時、雨宮もコンクールに出場するということを耳にします。阿字野は最初、雨宮の母にコンクールの審査員を頼まれていましたが、教え子であるカイが出場するということで、審査員を辞退していました。その後、自由にピアノを弾いてきたカイと、努力だけで楽しさを感じてこなかった雨宮は対峙し、雨宮はカイに「コンクールでピアノの勝負をしよう」と告げます。それからコンクールまでカイは時間を惜しまず練習にふけりました。

ひたすら練習したカイですが、阿字野に今は阿字野のマネであって、カイのピアノではないと怒られてしまいます。それからカイは「自分のピアノ」を考えるようになりますが、結論が出ないままコンクール当日を迎えます。控室でカイはもう一人の主要人物・誉子に出会います。誉子はプレッシャーに弱く、天才少年・雨宮修平がいるから勝てるわけがないといって最初からコンクールの賞を放棄していました。そこにカイがやってきます。

トイレで愚痴をいいながら泣きじゃくる誉子に集中しろ、落ち着けとアドバイスをします。誉子はトイレは落ち着くが、いつものトイレじゃないとまたわがままを言います。そして、飼い犬であるウェンディを撫でたいと言い始めます。そしてそのウェンディの毛並みはカイの髪の毛とそっくりでした。そういったわけで、誉子はカイに抱きつきます。本番を迎えた誉子は、落ち着いてピアノを演奏し、過去最高のパフォーマンスをしました。

この時点で雨宮がノーミスの演奏をしています。そしていよいよカイの出番となります。カイはピアノを見るとたくさんのモーツァルトがいました。振り払おうと上手な演奏をしますが、突如演奏をやめてしまいます。そしてなんとカイはネクタイをとり、靴を脱ぎ棄ててもう一度ピアノに向かいました。そこに蟻を一匹見つけます。この蟻を中心に演奏するカイの周りの世界は森へと変化していきました。

ここまでくると会場は森となり、モーツァルトのお化けはすべて消えていきました。演奏が終わると拍手喝采でアンコールが鳴りやまず、雨宮も負けを悟って涙しました。しかし、結果は予選敗退です。楽譜を無視したアドリブの演奏、演奏を途中でやめただけではなく、ネクタイや靴を脱ぎ捨てるなど演奏以外の面を評価されてしまいました。これがカイが小学生の時のコンクールの結末です。そして雨宮との別れがやってきます。

雨宮は東京に帰ることになりました。カイは雨宮を見送りに行きます。本戦で優勝するように応援しました。自分より素晴らしい演奏をしたカイが予選落ちしたことに雨宮は泣いてしまいます。こうして二人は別れを告げました。

幼い頃から弾いていた森のピアノも次第に音が出なくなってきます。そうです、ピアノに寿命が来てしまったのです。これは、カイの「世界への旅立ち」を示唆させます。ずっとこの森で過ごしてきたカイでしたが、今後は世界を相手に、ピアニストとして活躍していかなければなりません。そのためにもこの森とピアノから離れることは必要なことでした。阿字野のピアノの最期を見届けます。大絶賛する感想も多い名シーンです。

こうしてピアノの森の舞台は高校生時代へと移ります。高校生になったカイと雨宮、そして誉子はそれぞれどのような活躍をしているのでしょうか？ピアノの森の高校生時代のあらすじと結末、そして見どころをネタバレです！

あの日から5年の月日が経ちました。カイは現在高校2年生です。画像のようにとても美しい大人びた顔立ちになりました。昔のカイはどこへ行ったのか、今では進学校に通う特待生です。そして阿字野は小学校の音楽教師はやめています。カイを全力でサポートするために、音楽大学の教授になっていました。そして、雨宮は留学していました。その雨宮が一時的に日本に帰ってきたのです。帰国した雨宮はもちろんカイに会いに来ました。

雨宮と再会したカイですが、カイは雨宮から一つのビデオテープを渡されます。それを見てみると、映っていたのはなんと現役時代の阿字野です。その演奏はもう感想がでないほど感動的なものであり、カイは涙を流します。「これだけピアノが上手いのに、いきなり引けなくなるなんて耐えられるわけがない」というのがカイの素直な感想です。こうして、カイには新たな目標ができました。それは「現役時代の阿字野」を超えることです。

そして、カイはついにショパン国際ピアノコンクールへの切符を手にします。世界最高峰のコンクールにも拘わらず、賄賂やコネが飛び交う複雑な世界です。しかし、カイは冷静でした。阿字野もそんなカイに期待しています。ここで、カイは高校生になった誉子にも出会いました。お互い覚えておりカイは誉子を「便所姫」と呼びました。そしてショパンコンクール本番、カイはショパンコンクールで見事優勝を果たしました。

今までピアノの森のネタバレをしてきましたが、ショパンコンクールで優勝して終わりではありません。なぜ、カイはショパンコンクールの優勝にこだわったのか？それは世界的な名医に「ショパンコンクールで優勝したら阿字野の手を治してもらう」ということを約束していたからでした。カイの目標は「阿字野を超えること」でした。その阿字野が復活しないことには自分の挑戦は始まらないと思っていたのです。

さいごは阿字野の見どころと結末のネタバレです。阿字野は結局左手の治療を受けることを決意します。そして、長い月日をかけて完治させました。第二の人生を与えてくれたカイに感謝し、阿字野はピアノの前へと戻ってきます。阿字野のカムバック・リサイタルはもう涙涙の感想の嵐です。「このときを…私は待っていた。」最後にはカイも演奏に加わり、フィナーレを迎えます。こうしてピアノの森は18年の連載の結末を迎えました。

ピアノの森のたくさんのネタバレや見どころを紹介してきました。世の中の感想はどうなのでしょうか？少し調査しました。するとマイナス的な感想は一切出てきていません。「男女問わず、子供から大人までみんなに読んでほしい」「控えめに言って最高でしたね」など大絶賛している感想ばかりです。連載が不定期になり18年かけて完結したというところにも大きな思いを感じる感想が多く見られました。

ピアノの森のネタバレはいかがでしたか？ポジティブな感想が飛び交う非常に感動的な作品で、ついにアニメ化されて現在放送中です。一時は漫画だからこそ、素晴らしいピアノを想像できるという声もありましたが、アニメも「すごくいい」との感想が相次いでいます。ここで紹介したネタバレはまだまだ一部です。詳細を知りたい方は是非アニメや漫画を見てみましょう！