【クジラの子らは砂上に歌う】リョダリの性別は男？女？アニメ登場回や声優も紹介

本記事で特集するリョダリの話題に入る前に、クジラの子らは砂上に歌うの作品情報について紹介します。

梅田阿比による漫画「クジラの子らは砂上に歌う」。「クジ砂」と略称で呼ばれることもあります。秋田書店の月刊少女漫画雑誌「ミステリーボニータ」に2013年7月号より連載され、2019年12月現在継続中です。

砂の海に浮かぶ巨大な船「泥クジラ」を舞台に、主人公で泥クジラの記録係、少年チャクロの語りを通して船内で暮らす人々の運命を描いていきます。

メディア展開も積極的に行われており、2016年4月に舞台化され初演、さらには2017年に「ミステリーボニータ」作品としては10年ぶりとなるアニメ化もされています。

物語の舞台となる、砂の海に浮かぶ巨大な船・泥クジラ。この中には2種類の住民が暮らしていました。一つは住民全体の9割を占める「印」という人々で超能力・情念動を持っていました。不思議なことに彼らの平均寿命は短く、みな30歳前後で命を落としていました。残りの少数派の住民は「無印（むいん）」といい、彼らには超能力はありませんでした。

本作の主人公、印の少年チャクロは、ある日砂の海に辿り着いたボロボロの船を確認しに行き、その中にいた少女リコスと出会います。チャクロが泥クジラで一緒に暮らすようリコスに勧めたちょうどその時、外の世界からの攻撃が加えられました。何とか撃退するチャクロ。リコスは襲撃者が彼女の祖国・帝国の軍隊であることをチャクロに伝えます。

泥クジラでは、帝国の襲撃で命を落とした首長タイシャに代わって無印の青年スオウが首長の座に就きます。泥クジラの政治を執り行う集団「長老会」は、彼に帝国と泥クジラとの関係を説明。帝国は泥クジラ住人の祖国で帝国より追放された流刑囚たちが泥クジラ住民の祖先であると。

長老会は泥クジラを沈めてすべてを清算しようと計画、しかしその決定にスオウは反対します。チャクロやリコスたちの協力を得て帝国と対戦、帝国の手から逃れた泥クジラ一行は、新天地を求めて砂の海の航海に出発しました。

ある日、帝国以外の国から訪問者が訪れます。スィデラシア連合王国の領主を父に持つロハリトたちでした。スオウはロハリトを仲間として受け入れることにします。その後、ロハリトを足がかりに彼の故郷スィデラシア連合王国を訪れたスオウは、領主と定住の交渉を始めます。しかし交渉はまとまらずに決裂。一転、無印たちは囚われの身となってしまいます。チャクロたち印は彼らを救うため王国内へ潜入しました。

ここからは、クジラの子らは砂上に歌うの謎に迫っていきます。最初は印（しるし）の謎についてです。

泥クジラで生活する民の実に9割が印と呼ばれる人々です。ところが、この印には未だ謎の部分が残されていました。その一つが30歳前後という若さで人生を終えてしまうということ。この謎はスィデラシア連合王国からやって来たロハリトが明らかにしてくれました。

泥クジラにはヌース（魂形）・ファレナと呼ばれる生物がいて、それが動力となって船を動かしていました。そしてこのヌース・ファレナがエサとしていたのが、印の人々の生命力でした。つまり、泥クジラは印の人々の寿命を奪いながら航行を続けていたのです。泥クジラに住む印たちは元々短命なのではなく、船の航行の代価として自らの生命を差し出していたことになるのです。

クジラの子らは砂上に歌うに関する謎、続いては「ヌース」の謎です。泥クジラの心臓部ともいえるヌースにはどんな謎が隠されているのでしょうか？

8体あると言われるヌースの中でも泥クジラに生息するヌースは特別なもので、別名「ヌース・ファレナ」と呼ばれていました。前述のように泥クジラの住人、印の人々の生命力を吸収し動力としていました。

泥クジラの人々の祖国である帝国でも、砂の海を渡るための設備として船が使われていました。しかし、帝国の船が積んでいるヌースは泥クジラのものとは異なっていました。帝国のヌースは印の人たちの感情を栄養分として動きます。そのためか帝国の人間は感情的起伏が乏しく、泥クジラの一員となったリコスも例外ではありませんでした。

ここからは、本記事で特集するクジラの子らは砂上に歌うに登場するキャラクターの1人、リョダリについて紹介していきます。まずはプロフィールから。

リョダリは、帝国の印の民で年齢は15歳。泥クジラの住民となったリコスとは幼なじみでした。常軌を逸した言動が目につくため、家族にも見放されていました。主人公チャクロら泥クジラの住民たちを恐怖のどん底に突き落とした帝国兵士の1人として登場します。彼はヌースに感情を吸い取られている帝国の印としては例外的に豊かな感情を持っていました。

それゆえ他の兵士のように感情をキッチリとコントロールすることができず、泥クジラ襲撃のメンバー選定にも漏れてしまいます。ところがそんなことは意に介さず、リョダリはメンバーの中に潜り込み戦闘に参加しました。

戦闘でやって来た時、泥クジラの住民が恐れや悲しみの情を顕わにしているのを目撃し狂喜乱舞します。そして、自らの手で感情を持つ人間を殺害し、悶え苦しむ最期を目にしたいという倒錯した欲望が彼の中に湧き上がります。

しかしリョダリの攻撃もそこまで。自警団の団長シュアンの攻撃を受け致命傷を負ってしまいます。最後は砂の海に転落しますが、砂マンボウに安全な場所まで運ばれ何とか生き長らえます。その後、リコスの兄オルカの子分にさせられたリョダリでしたが、再びファレナを襲撃するにはオルカに追従するのが得策だと考えます。そしてオルガを襲う敵を身を張って退けるのでした。

次にリョダリの性別ですが、男、女、どちらなのでしょうか？外見では女性のようにも見えますが、リョダリの性別は男性です。クジラの子らは砂上に歌うに初登場した時も、リョダリは性別不明！と話題になりました。それもそのはず、作者・梅田阿比の描く男性は妖しげで中性的な美しさに満ちており、性別不明なキャラが多いのです。

リョダリもその中の1人でした。さらに、漫画の表紙やアニメのイラストに描かれたリョダリの髪の毛は、ピンク色をしていました。そうしたこともリョダリの性別をあいまいなものにしていたのでしょう。

リョダリという聞き慣れない名前の由来ですが、実はライオンを意味するギリシャ語「Λιοντάρι」から付けられたようです。ライオンのように獰猛な性格をしているリョダリに相応しいネーミングと言えるでしょう。

帝国の印はヌースに感情を吸い取られているので、本来感情が表に出ない人間が多いはずです。ところが、リョダリだけは違いました。彼は逆に有り余る感情を抑制できないという例外的なキャラをしていました。

そんなリョダリの性格は、サイコパスのそれと言っても良いものでした。他人が恐怖に震え上がったり、悲嘆に暮れて涙を流したりする光景を見るのが何より楽しいと述べています。「クジラの子らは砂上に歌う」では、チャクロに敵対する悪役キャラとして圧倒的な存在感を示していました。

人気漫画・クジラの子らは砂上に歌うには数々の関連グッズが用意されています。ではどのようなグッズがあるのでしょうか？次にリョダリ関連のグッズを紹介します。

まず最初に紹介するグッズは、アクリル製のアクセサリー、アクリルチャームです。つぶらな瞳で可愛く見つめているこのグッズのコンセプトは”ボッチくん”。身に付けるグッズとして、またこのグッズを飾っておくだけでも癒されることでしょう。商品の画像は著作権の関係で紹介できませんが、Amazonで検索してみてください。

クジラの子らは砂上に歌うのリョダリ関連グッズ、続いて紹介するグッズは、ピンで服にも簡単につけられる缶バッジのグッズです。リョダリの3種類のパターンがデザインされたグッズで、その日の気分によって気軽に付け変えることのできるグッズです。

リョダリはアニメ・クジラの子らは砂上に歌うの2つのエピソードで登場します。それでは、1話ずつ見ていきましょう。

第2話で外の世界（帝国）から襲撃を受け倒れていった泥クジラの住人たち。その中にはチャクロの幼なじみサミもいました。サミはチャクロをかばい銃弾を受けてしまったのです。ここから3話へと続きます。サミの死を悲しむチャクロ。

そんなチャクロも何者かに襲われます。チャクロに攻撃を仕掛けたのは、帝国でのリコスの友人リョダリでした。今回の襲撃は泥クジラの住人を殲滅することではなく帝国の総指揮官オルカの妹リコスを連れ戻すことにあったようです。リョダリはリコスに帝国へ戻るよう説得しますが、当のリコスは泥クジラに残ると主張し譲りません。

その後、オルカからの伝言を受け取るリョダリ。そこには妹リコスを泥クジラに残し、ファレナの影響を調べるためのサンプルとすると記されていました。リョダリは「ひっでぇ、死んだと思ってた妹が生きてたってのに。おいサンプル4番（リコスの呼称）、お前兄貴に見捨てられたってよ」と笑いながらリコスに伝えました。

リョダリの登場回、２つ目のエピソードは第8話「この世から消えてしまえ」です。この回でリョダリに関して新たな展開がありました。リョダリの過去が明らかにされるのです。

前述のように、帝国では人々の感情はヌースにより吸い取られます。ところがリョダリの場合、吸い取られた感情が逆流して戻ってきたのです。感情を持つリョダリは、他の人々とは異なる存在になってしまいました。

さて、泥クジラでは、リョダリと泥クジラ自警団の団長シュアンの睨み合いが続いていました。口火を切ったのはシュアン。彼の放った一撃がリョダリを捉えます。倒れたリョダリに連打を浴びせるシュアン。最後の止めを刺そうとしたとき、それを遮る手が伸びます。

愚連隊「体内モグラ」のリーダー、オウニでした。必死で逃げるリョダリ。子供たちが逃げるリョダリに向けて一斉に弓矢を放ちます。その内の1本の矢がリョダリに突き刺さり、バランスを崩したリョダリは泥クジラから落ち砂の海に消えて行きました。

テレビアニメクジラの子らは砂上に歌う」でリョダリの声を演じたのは、声優の山下大輝（やました・だいき）です。

• 名前：山下大輝
• 性別：男性
• 出生地：静岡県浜松市
• 生年月日：1989年9月7日
• 年齢：30歳（2019年12月現在）
• 身長：158 cm
• 職業：声優
• 事務所：アーツビジョン

映画「アラジン」でジーニーの吹き替えを担当した声優の山寺宏一に憧れ、声優という仕事を意識するようになったと言います。高校卒業後はミューズ音楽院ボーカル専攻科に進学し音楽を勉強しますが、声優の仕事を諦められず日本ナレーション演技研究所に入所。声優の道へと進みます。

2012年アニメ「リトルバスターズ!」で声優デビュー。翌2013年には、アニメ「ガイストクラッシャー」のオーディションを勝ち抜き、白銀レッカ役で初の主役を演じました。2014年には第8回声優アワード新人男優賞を受賞しています。

• 2013年 弱虫ペダル（-2018年、小野田坂道）
• 2015年 ダイヤのAシリーズ（-2019年、瀬戸拓馬）
• 2016年 TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-（-2017年、小林芳雄）
• 2016年 僕のヒーローアカデミア（-2019年、緑谷出久]）
• 2017年 クジラの子らは砂上に歌う（リョダリ）
• 2017年 ROBOMASTERS THE ANIMATED SERIES（タンタン）
• 2018年 ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風（-2019年、ナランチャ・ギルガほか）
• 2019年 ポケットモンスター（ゴウ）

ここまで、クジラの子らは砂上に歌うのリョダリ特集をお届けしてきましたが、最後にリョダリに関する感想や評価を紹介します。

リョダリに関する感想や評価、最初に紹介するのは、泥クジラで生まれていればと言う桜庭ハルさんのコメントです。ヌースに感情を吸い取られてしまう帝国にあっては、異質の存在で疎まれていたリョダリ。しかし泥クジラに生まれていれば、普通の人間として生きることができたことでしょう。生まれてくる子供にとっては、親も選べなければ国も選べません。そんなことを考えされられる意見ではないでしょうか？

次に紹介するリョダリに関する感想や評価は、シュアンとの関係が気になるという”るちあ”さんのツイートからです。リョダリは感情を失ってしまう場所に生まれたのに感情豊かで、逆に感情を持てるところに生まれたシュアンは、何かをしたいという欲求がなく無表情。泥クジラで対峙するシュアンとリョダリですが、人間的にも正反対なのが興味深かったようです。

リョダリに関する感想や評価、最後に紹介するのはチャクロとの共通点を挙げる立花千代子さんのツイートからです。感情に大きな影響を受けるという点が共通していると言います。ただし、その発露の方法が全く正反対で、チャクロは記録係として書くことにより、またリョダリは殺戮を通じて感情を昇華させているのだそうです。

ここまで、漫画・クジラの子らは砂上に歌うのリョダリを特集し、性別や性格などプロフィールからアニメでの登場回や声優、そして関連グッズを紹介してきました。

特殊な環境で育ち、とても危険な考え方を持つリョダリ。クジラの子らは砂上に歌うに新鮮な刺激を与えてくれているようです。この記事を読んでリョダリに興味を持った方は、彼の登場回を中心にチェックしてみてはいかがでしょうか？