【学校の怪談】天の邪鬼がかっこいい！さつきとの関係や声優・最後も紹介

今回のまとめでは、テレビアニメ「学校の怪談」に登場する妖怪の天の邪鬼についてまとめていきます天の邪鬼のかっこいい魅力や主人公・さつきとの関係、天の邪鬼の最後やアニメの最終回について紹介していきます。また、天邪の鬼の声優についてもまとめていきます。その前に、テレビアニメ「学校の怪談」の概要やあらすじについて見ていきましょう。テレビアニメ「学校の怪談」とは一体どんなアニメなのでしょうか？

テレビアニメ「学校の怪談」は、2000年に放送されていた常光徹さんによる小説『学校の怪談』を原作としたテレビアニメです。「学校の怪談」は全20話で構成され、アニメーション制作はスタジオぴえろが担当していました。監督は阿部記之さんが、シリーズ構成は橋本裕志さんが務めています。「学校の怪談」のオープニングはHysteric Blueさんの「グロウアップ」、エンディングはCASCADEさんの「Sexy Sexy,」です。

テレビアニメ「学校の怪談」の最高視聴率は14.0%、平均視聴率が12.2%と人気の高い作品として知られています。原作者の常光徹さんは民俗学者や文筆家として活動する国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授です。児童書などのシリーズを多く刊行しています。因みに、1995年から1999年にかけて実写映画化された「学校の怪談」シリーズの題材にもなっている書籍です。

常光徹さんの刊行書籍には『怪談レストラン』、『怪談オウマガドキ学園』、『めしくわぬにょうぼう』、『妖怪図鑑』などがあります。気になった方はぜひ「学校の怪談」の原作となった書籍もチェックしてみてください。では、アニメ「学校の怪談」のあらすじはどんな内容なのでしょうか？天の邪鬼と出会った経緯やオバケ日記を見つけた経緯などについて紹介していきます。

小学5年生の主人公・宮ノ下 さつきと小学1年生の弟・宮ノ下敬一郎は、母親の佳耶子を病気で亡くし、その後佳耶子が住んでいた旧家に引っ越してきました。そして、佳耶子が通っていた天の川小学校に転入することになったのです。自宅が隣り合わせになった同じく小学5年生の青山ハジメとは同じクラスということから登下校を共にすることになります。転入初日、さつきと敬一郎の他3名は天の川小学校の旧校舎へ迷い込みます。

旧校舎へ迷い込んだ経緯として、さつきが自宅で飼っているカーヤという猫が旧校舎へ入っていったところを追いかけるようにして入ったことが原因でした。旧校舎の中はカビ臭く薄暗いどんよりした雰囲気です。カーヤを探して早く出ようとしますが、入り口のドアが開きません。次の瞬間、妖怪と思しき物体に襲われかけ、3人は必死に逃げます。そしてたまたま逃げ隠れた音楽室で佳耶子の物と思われる”オバケ日記”を見つけました。

オバケ日記には数々のオバケたちのイラストと正体や能力、そしてそのオバケを封印させる”霊眠”の呪文や方法などが記されていました。後に、この日記は28年前の小学5年生だった佳耶子が書いた物だということが判明します。そして、今追いかけられているオバケが天の邪鬼という事を突き止めオバケ日記を使い霊眠に成功しました。ですが、天の邪鬼が霊眠した場所は猫のカーヤの中だったのです。それから日常は一変します。

「学校の怪談」の舞台となる天の川小学校には旧校舎があります。天の川小学校旧校舎に忍び入ったさつきたちは、天の邪鬼に追われたまたま入ったのは旧校舎の校長室でした。校長室には歴代校長の写真が飾ってあったのです。実は、さつきと敬一郎の祖母は昔天の川小学校の校長をしていたことがありました。歴代の額縁には祖母の顔も並んでいたのです。懐かしく思っていると、額縁の裏オバケ日記と書かれたノートを発見しました。

天の邪鬼はかっこいい妖怪として登場します。学校の裏山に霊眠させられていた妖怪たちは裏山の再開発によって霊眠から目覚めてしまいました。天の川小学校にオバケが出現し始めたのは、そうした経緯からです。もともと裏山に霊眠させたのはさつきたちの母親・佳耶子でした。天の邪鬼は、霊眠させられていた妖怪の中でも強い能力を持った妖怪として知られます。

当初は佳耶子の娘であるさつきたちを襲いますが、猫のカーヤに霊眠させられてしまった天の邪鬼は、本来の力を発揮できなくなりました。嫌々ながらもカーヤとして過ごすことになった天の邪鬼は、オバケ日記を手にし日常が一変したさつきたちを影ながら嫌々ながらもサポート・助言していくようになります。因みに、天の邪鬼は妖怪でありながらも他の妖怪たちとは違い人間と共生することのできる自我を持っています。

登場時は感じの悪い天の邪鬼でしたが、最終回になるにつれだんだんとかっこいい妖怪として登場することが増えていきました。また、さつきや敬一郎の他、隣に住む青山ハジメや自称心霊研究家の同級生柿ノ木レオ、霊感のある小学6年生の恋ヶ窪桃子のピンチも助けます。それでは、さつきや敬一郎がピンチの時には意地悪ながらも手助けをするかっこいい天の邪鬼とさつきと敬一郎との関係について見ていきましょう。

天の邪鬼とさつきの関係は一体どんなものなのでしょうか？天の邪鬼は、さつきの手違いによって猫のカーヤに霊眠させられたことから当初はさつきに対し憤怒の気持ちを抱きます。また、天の邪鬼を一番最初に霊眠させたのがさつきの母親である佳耶子でした。そのことから、親子2代に渡って自分を霊眠させた人間として恨みの感情を持ちます。また、猫のカーヤに霊眠させられたことにも不満を持っていました。

一方、さつきも天の邪鬼に対しては快く思っておらず、他の妖怪たちが霊眠から目覚めたり良くないことが起きたりするとまず初めに天の邪鬼仕業では？と疑うなど全く信用していませんでした。ですが、大切な猫であるカーヤの身体を弄ばれては困る為、度々気に掛けることはありました。

そんな天敵同士な2人でしたが、回を追うごとに絆は強くなっていき最終回では感動的な別れとなります。さつきがピンチの時は謀らずも助けたり、自分が盾になったりと関係性は良くなっていきます。その関係が如実に分かるのが最終回でした。

続いて、さつきの弟である敬一郎との関係性や”約束”についてです。敬一郎は、猫のカーヤが大好きでいつも一緒にいたため、天の邪鬼がカーヤになってからも「天の邪鬼」ではなく「カーヤ」と呼んでいました。幼く純粋だった敬一郎は、天の邪鬼にとっては敵ではありませんでした。むしろ天の邪鬼はそんな敬一郎を一番信頼し素直に接していました。また、敬一郎も「カーヤ」と呼び信頼しいつも一緒にいました。

また、幼いながらに母親を亡くした敬一郎は寂しがり屋でもあったため、天の邪鬼はそんな敬一郎の個々の拠り所でもあったのです。では、敬一郎と天の邪鬼が交わした”約束”とは一体何のことでしょう？それは、母親・佳耶子が好きな水仙の花を天の邪鬼と一緒に摘みお墓へお供えに行こうというものでした。

自分を霊眠させた張本人である佳耶子を恨んでいたはずの天の邪鬼でしたが、敬一郎の願いということでしぶしぶそれを約束したのです。ですが、最終回で天の邪鬼は身を呈しさつきたちを守ったことからその約束は果たされることはありませんでした。ですが、天の邪鬼は約束を忘れていなかったのです。なんと、天の邪鬼は約束を覚えていました。そのシーンは最終回の最後で描かれています。最後のシーンは必見です。

テレビアニメ「学校の怪談」で天の邪鬼の声優を務めたのは声優のほか俳優や歌手、演出家としても活動している中尾隆聖さんです。中尾隆聖さんは1951年2月5日生まれの東京都出身、2019年12月現在68歳です。身長は165cm、血液型はA型です。81プロデュースに所属しています。幼少の頃に「劇団ひまわり」に入団し活動を始め、高校生の頃に吹き替え声優やテレビアニメの声優として活動を始めていきました。

早稲田実業学校を卒業後も声優として活動を続け、後に「アンパンマン」のバイキンマンや「ドラゴンボール」のフリーザなど様々な人気作品に参加し、有名声優となっていきます。第25回日本映画批評家大賞ではアニメ部門最優秀声優賞を受賞、第11回声優アワードでは富山敬賞を受賞しています。では、中尾隆聖さんは他にどんな作品に参加していたのでしょう？

そんな声優・中尾隆聖さんの主な出演作は、テレビアニメ「トッポ・ジージョ」トッポ・ジージョ、「京極夏彦 巷説百物語」又市、「BLEACH」涅マユリ、「BUZZER BEATER」ハン、「スイートプリキュア♪」ノイズ、「幕末Rock」吉田松陰、「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」鷲匠鍛治、「魔法少女サイト」サイト管理人 漆、「CHEATING CRAFT」老試験官、「ミイラの飼い方」アーやんなどがあります。

さつきや敬一郎たちとの生活にも慣れたある日、天の邪鬼との別れは突然やってきます。それは最終回の第19話「さらば天の邪鬼 逢魔降臨」です。ある朝、いつものように登校していると当たりの雰囲気が普段とは違うことに気が付いた一行と天の邪鬼。何と、天の邪鬼よりもはるかに強力な霊力を持つと言われる”逢魔（おうま）”が復活し、さつきたちが霊眠させたはずの妖怪やオバケたちが再び目覚めてしまっていたのです。

逢魔の復活は裏山とは関係なく、霊眠させられながらも自らの力で能力を蓄え自分自身で復活をしたといいます。逢魔の力は強力なもので、妖怪やオバケの他人間も操ることができます。学校の先生やクラスメイトのほか、町中の人々が逢魔に操られ旧校舎へと向かっていくのを目撃した天の邪鬼は、逢魔が復活したことを悟りました。逢魔との戦いは、さつきの母親・佳耶子で旧姓・神山家に伝わる「大試練」でした。

逢魔は積年の恨みを晴らすべく、神山家の血を引くさつきたちを標的に襲ってきたのです。さつきと敬一郎は大ピンチに陥りますが、そんな時天の邪鬼がさつきたちの見方となり、自らの霊力を存分に使い逢魔から守りました。オバケ日記からは佳耶子の霊力も尽力し、天の邪鬼とともに旧校舎の時計塔の鐘に霊眠させられたのです。天の邪鬼は逢魔とともに霊眠させられる時に「ありがとうよ」という言葉を残していきました。

天の邪鬼は、さつきたちと過ごす日々の中で人間も悪くないなと思い始めていました。そして、さつきや敬一郎とも信頼や絆で繋がれていくようになったのです。そんな人間たちが怨霊の逢魔に襲われていることに気付いた天の邪鬼は自らの霊力を人間のために使ったのです。そして、霊眠させられる時「お前（逢魔）のせいで大事な約束を破っちまった」と惜しみながらも最後は逢魔と霊眠しました。

そして、天の邪鬼がカーヤの肉体から離れ、カーヤは最終回ではこれまでの普通の猫に戻ったのです。その”大事な約束”というのは、先ほども紹介したように”佳耶子の墓前に水仙の花をお供えする”という約束でした。敬一郎は、天の邪鬼が消えてしまったことに大変ショックを受けます。そして、佳耶子の法事の際、猫のカーヤと一緒に「約束」を果たすため水仙を摘みにいくと、辺りが暗くなっていきました。

敬一郎は天の邪鬼が戻ってきたと感じますが、それは一瞬のことですぐに晴れ間が戻ってきます。ガッカリしていると木の下に水仙の花が置いてあることに気が付きます。そして、天の邪鬼の特徴ある笑い声が聞こえ、敬一郎たちは天の邪鬼が敬一郎との約束を果たしにやってきことを悟ったのです。天の邪鬼は最後まで敬一郎との約束を守ったことになりました。

テレビアニメ「学校の怪談」初登場時の天の邪鬼は、さつきたちの母親である佳耶子によって霊眠させられたことに恨みを持ち怒りに溢れ感情のままさつきたちを怖がらせます。また、天の邪鬼のエネルギーの源泉は人間たちの恐怖だったため、必要以上に追いかけ回すのでした。ですが、オバケ日記を見つけたさつきによって天の邪鬼はカーヤに霊眠させられてしまったのです。

天の邪鬼かっこいい魅力その2は、「学校の怪談」12話で描かれてた「死を告げる看護婦 母の想い」でもみることができます。敬一郎はある時、学校の保健室で休んでいると看護師姿のオバケと遭遇してしまいます。そのことをさつきに言うも、さつきはその話題になると怒りっぽくなるため、敬一郎はますます怯えます。さつきは母親が病院で亡くなったことから病院や看護婦がトラウマになっていたのです。

また、その看護婦は「看護婦が訪れた病室の患者は必ず急死する」という言われがあり、さつきは口にするなと言います。ですが、その看護婦は悪いオバケではなく、生前の佳耶子から託された父親やさつき、敬一郎に宛てた手紙を渡しに来ていたのです。敬一郎は、佳耶子が入院していた病院へ天の邪鬼を連れてプチ家出をしました。

そして、佳耶子が入院していた病室へ行き、母親との最後のエピソードを話し涙ぐみます。すると、天の邪鬼は敬一郎の心情を察し「言うな」とそれ以上感傷的にならないようにと計らったのです。「学校の怪談」12話は「感動した」といった感想が多くあります。ストーリー序盤はいつも通り怖い雰囲気なのですが、最後は涙なしでは見れないストーリーとなっています。

天の邪鬼かっこいい魅力その3は、15話「悪魔のおまじない 闇の儀式」にありました。この回は、さつきのクラスの松田しのぶという女の子が恋に効くおまじないがあるとクラスの女の子がさつきたちを誘います。放課後、魔法陣が書かれた紙の周りで呪文を唱え儀式は終わりました。ですが、その直後からさつきは違和感を覚えます。次の日、学校へ行くと昨日一緒におまじないをした1人の女の子がいなくなっていました。

行方不明ではなく、存在自体がないのです。さつきは怖くなりおまじないを解消したいとしのぶに相談しました。すると、解消のおまじないを教えてくれました。ですが、それは自分の存在自体を消し去ってしまう「闇の儀式」だったのです。天の邪鬼は、さつきがとんでもないことに手を出していることに気が付き直前で儀式を妨害、今やろうとしていたものが「闇の儀式」であったこを伝えたのです。

翌日学校へ行くと、松田しのぶという生徒はおらず存在が消えたクラスメイトは帰ってきました。松田しのぶは、28年前、6年4組に存在していた女子生徒でした。例のおまじないによって闇目を呼び出してしまい、松田しのぶに憑依してしまい現在は異世界の魔物となってしまっていたのです。天の邪鬼ですら「ヤバいやつ」というほど強力な魔物でした。さつきを守ってくれた天の邪鬼のかっこいい魅力はまだまだあります。

天の邪鬼は妖怪で人間嫌いでありながら、人間界の食べ物である餃子が好きです。さつきは、母親が亡くなってからは宮ノ下家の母親代わりとなり家事を担当していました。そして、毎晩夜ご飯を作るさつきは敬一郎に「ハンバーグと餃子、どっちがいい？」と聞いたことがあったのです。すると、敬一郎ではなく天の邪鬼が「餃子」と答えました。さつきは「あんたには聞いてない」とあしらいますが、結局その日の夕飯は餃子でした。

そして、天の邪鬼はちゃっかり餃子をもらい食べていたのです。因みに、餃子はさつきの得意料理でもあり、佳耶子直伝のレシピでもあります。妖怪でありながら猫の肉体で生活する天の邪鬼は、佳耶子という宿敵の娘を恨み、最初は嫌々生活していましたがだんだんとさつきたちの生活に馴染んでいたのです。天の邪鬼が悠々自適に生活する様子や最初と最終回との態度の違いに注目してみるのも面白いでしょう。

続いては「学校の怪談」や天の邪鬼に関する感想や評価を紹介していきます。最終回の天の邪鬼に感動したという感想が多く見受けられました。初回登場時はまさかさつきたちとの間に絆が生まれ信頼関係を築くとは予想だにしていなかった人が多いのではないでしょうか？最終回視聴後は天の邪鬼ロスが生まれること間違いなしです。

2020年でアニメ「学校の怪談」は20周年を迎えます。「学校の怪談」は今後も親しまれる作品となるでしょう。個性豊かなキャラクターの中でも、最後は逢魔と霊眠してしまった天の邪鬼の人気は根強いです。

アニメ「学校の怪談」は「激こわアニメ」と称さるほど子ども向けでありながらホラーが強めの作品となっています。怖いにもかかわらず見てしまうのは、「学校の怪談」全体にドラマ的なストーリー性や日常と非日常が組み合わさっている所にあるでしょう。今見ても十分に楽しめるテレビアニメとなっていますので、ホラーが好きな方や「学校の怪談」という懐かしい響きに惹かれる方はぜひ本編をご覧になってみてください。

以上、テレビアニメ「学校の怪談」に登場する妖怪・天の邪鬼の最終回のかっこいい魅力や最後のかっこいい登場、天の邪鬼の声優を担当した声優・中尾さんやさつきたちとの関係についてまとめてきました。子ども向けのアニメでありながらも大人が見ても十分に楽しめるアニメとなっていますのでぜひこの機会にご覧になってみてください。サイト内には、「学校の怪談」以外のまとめもありますのでそちらもぜひ参考にしてみてください。