【少年アシベ】ワンさんは犬に似てる王々軒の店長！声優や店員も紹介

ここでは、人気マンガ「少年アシベ」に登場する、王々軒（わんわんけん）の店長のワンさんについて、紹介していきます。犬に似ていると言う事で作中に登場するワンさん、どのような点が似ているのか等、まとめて紹介します。合わせて、店長のワンさんの周りを固める、王々軒の店員も簡単に紹介します。その前に、まずは少年アシベの基本情報から押さえていきましょう。

少年アシベは、森下裕美先生作の4コマギャグ漫画です。主人公の小学1年生のアシベとゴマフアザラシの赤ちゃんのゴマちゃん、及びその周辺の人々との交流などを描いています。漫画としては、1988年から1994年まで「週刊ヤングジャンプ（集英社）」で連載されていました。4コマで様々なキャラクターのストーリーが同時に展開していく作りが、当時は斬新な手法と評価されていました。

2000年から2004年にかけて、少年アシベの続編に当たる「COMAGOMA（コマゴマ）」が連載されました。単行本は8巻刊行されており、さらに2011年には作者自ら厳選した「少年アシベセレクション」が刊行されました。2017年より「月刊アクション（双葉社）」にて、高校1年生になったアシベ達を描く「青少年アシベ」が連載されています。

アニメは、1991年に「少年アシベ」、1992年に「少年アシベ2」がTBS系列で放映されました。1995年8月の夏休みにはTBS系列の一部局で「少年アシベ2」の再放送を、平日の10:30〜11:00に放映していました。そのため、この頃ちょうど小学生だった世代は、「夏休みに見たアニメ」として認識している人も少なくありません。1話完結のお話を1回3話ずつ放映するスタイルでした。

芦屋アシベは小学校1年生。初対面でもすぐに打ち解けられる明るい性格の男の子で、多くの人に好かれていますが、声が大きい事が難点で、時々周囲に珍事を起こしてしまいます。物語は、そんなアシベが「大工の父ちゃんが火の不始末で、建築中の家を燃やす」という不祥事のため、家を引っ越し、転校したところから始まります。

新しい友達やちょっと変わった先生達、王々軒の人々との出会いもあり、新生活も楽しく過ごしていました。そんなある日の学校帰り、通りかかったトラックから「白い魚？」が目の間に落ちてきました。アシベは食べようと持ち帰りますが、それはなんとゴマフアザラシの赤ちゃん。父ちゃんが食べるのはかわいそうだというと、「飼おう！」と言い出すアシベ。こうして、ゴマちゃんと名付けられ、芦屋家の一員となりました。

一方、アシベととても仲がよかった阿南スガオは、アシベが引っ越し、いなくなってしまった悲しみに打ちひしがれていました。さらに、自身も父の転勤でネパールに移住する事になります。さらにその後、フランス領のコラコラ島に転勤になります。トラブル多発の日々ですが、スガオは雪山のイエティやネパールやコラコラ島でできた友達、鳥や蛇などの動物達等、種別問わず様々な出会いと経験を得ていきます。

他にも、王々軒の店員・リャンリャンの恋模様や、アシベのじいちゃん（社長）の会社の人間模様や出来事、ゴマちゃんが密かに人間に慣れると信じている模様など、様々な物語が要所要所に描かれています。最後にはスガオくんは無事に日本に戻る事ができ、クリスマス会でアシベと再会するというところで、少年アシベは幕を閉じます。

2016年に、「少年アシベGO！GO！ゴマちゃん」として、NHKで放送が開始されました。新シリーズとして放映されるにあたって、声優が入れ替わっています。また、少年アシベに登場した一部の人物が出ていなかったり、人物の設定が多少変更になっている場合があります。

ワンさんは、町中にある中華料理店「王々軒」で店長をしています。娘・リャンリャンがいますが、それ以外の親族は不明です。基本的に一人で調理を担当し、お客さんの「おいしい」と言う言葉を聞く事を楽しみにしています。中華料理一筋なあまり、例えばフランス料理を作っても、中華味になってしまうという難点があります。ちなみに、ワンさんのモデルは、作者が昔住んでいた近所の焼き肉屋のおじさんだそうです。

ワンさんは小柄で犬の耳のような形の髪形をしているため、垂れ耳の犬に間違えられることがあります。アシベも初めて会った時には、「ワイドショーで見たしゃべる犬」と言いました。ワンさんの犬の耳のように見える部分は髪の毛ですが、髪をかきあげると耳が隠れています。漫画では、アシベにしゃべる犬と言われた直後に、耳を見せている場面があります。

犬に似ているという事から、様々な事が起こります。いくつか出来事を挙げてみました。

• 夜中に侵入した泥棒に出会った時には、犬のふりをしてやり過ごした
• アシベの父ちゃんに犬と勘違いされて、口笛で遊ばれた
• お見合い相手として犬好きを紹介され、いざ会った時に犬のように可愛がられる
• 子犬がワンさんによく似ていて、関係があるのではないかとアッキーに思われる

ここからは、アニメ「少年アシベ」でワンさんを担当した声優を紹介します。少年アシベは先述した通り、全3作が放映されており、初期の「少年アシベ」と「少年アシベ2」はワンさん役を茶風林さんが担当されていますが、3作目の「少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん」は岸尾だいすけさんが担当されています。お二人の簡単なプロフィールと代表作については、次の通りとなっています。

茶風林さんは、1964年12月4日生まれ、埼玉県出身の声優・ナレーター・俳優です。本名は嶋沢弘隆（しまざわひろたか）さんで、茶風林の芸名の由来は「チャップリン」から来ています。茶風林さんはその独特な声から、アニメでも映画吹き替えでも、中高年のキャラクターなどの個性的な役柄を多く手掛けており、人気の高い作品にも多く出演しています。声優としての主な出演作品は次の通りです。

• 磯野浪平（サザエさん）
• ちびまる子ちゃん（永沢君、ヒデじい）
• 目黒警部（名探偵コナン）
• チャルロス聖（ONE PIECE)
• バーバパパ（バーバパパ世界をまわる）
• ピーター・ペティグリュー（ハリー・ポッターシリーズ映画版）
• チェシャ猫（アリス・イン・ワンダーランド）

岸尾だいすけさんは、1974年3月28日生まれ、三重県出身、愛知県生まれの声優・歌手です。歌手としても幅広い活動を行っていますが、声優としてもアニメはもちろん、映画の吹き替えも担当しています。少年アシベの中では、ワンさんだけではなく、多田勘太（スガオの先生）やアシベのじいちゃんなども担当しています。その他、代表作は次の通りとなっています。

• バンブルビー（トランスフォーマー アニメイテッド）
• バン・フライハイト（ゾイド -ZOIDS-）
• ジース（ドラゴンボール改）
• レミー（レミーのおいしいレストラン）

ワンさんの娘で、王々軒の店員の一人です。アシベとの出会いのきっかけは、リャンリャンのピンチをアシベが救った事です。出前の道中で不良に絡まれていたところに、大きな声で歌いながらアシベが通りかかりました。アシベのあまりの大きな声に、不良達はやられてしまい、結果としてリャンリャンは助かったのです（ただし、アシベは無自覚）。その事がきっかけで、王々軒にも訪れるようになりました。

リコの次に王々軒の店員となったアッキーは、特徴的な髪形と、語尾に「～の」とつく話し方が特徴的です。料理に使われるカエルを逃がしてあげたり（ワンさんにとっては迷惑）、出前を届けた先の病人の介抱をしたり（なかなか出前から帰ってこないので、両々達は心配した）、リコの短大に提出するレポートを代わりに作成するなど、心の優しい青年です。実は医大生で、苗字は「沢田」と言います。ただし、名前は不明です。

リコは短大生で、ベビーシッター、フランス料理店のウェイトレスなどのアルバイトを経験し、王々軒の店員となりました。ちょっと言葉使いが荒く、そのため初めはアッキーにも嫌われていましたが、いつの間にか恋人同士となっていました。リコの髪形が上の方の横で結んでいるような形のため、ゴマちゃんには頭からしっぽが映えているように見えたようで、唯一抱っこさせてもらえません。

Twitter上では、少年アシベのワンさんに似ている物や似ている人を挙げる投稿が、いくつもあります。人では、「料理店の主人」「映画監督の押尾守さん（一時期）」が挙がっています。また、「ボブの髪型にしたら、ワンさんのようになってしまった」という呟きもありました。物では、Nintendo Switchが多く挙がっています。

また、サンリオの犬のキャラクター「ポチャッコ」を挙げる人もいますが、これはワンさんが犬に似ていると少年アシベの漫画の中で言われてしまうため、ある意味納得できる例えと言えるでしょう。

「少年アシベGO！GO！ゴマちゃん」の脚本担当の方のつぶやきもありました。その中で、「ワンさんが芸を確立し始める」というコメントがありましたが、「少年アシベGO！～」として放送されてからは、犬ネタよりも、客から棒棒鶏（バンバンジー）の注文が入ると、その客の目の前で「バンジー！」と叫びながら天井からバンジージャンプをするというネタが取り入れられたそうです。

今回は、少年アシベに登場する、王々軒の犬似の店長・ワンさんについて、紹介しました。脇役でありながら存在感のあるワンさん、少しはその魅力が伝わったでしょうか？また、犬だけでなく、様々な人や物に似ているという情報が上がっている事を初めて知ったという人も、もしかすると笑ってしまったという人もいるかもしれません。少年アシベは20年以上も長く愛されている漫画です。これからも、楽しませてくれることでしょう。