ゴースト・イン・ザ・シェルの評価まとめ!攻殻機動隊実写映画化の感想・海外では?

「ゴースト・イン・ザ・シェル」は2017年4月に公開され、士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」を原作としたアメリカのSF映画です。主演はスカーレット・ヨハンソン、ビートたけしや桃井かおりなど、日本の有名俳優もキャストとして出演しています。日本の原作ファンや日本のアニメ・漫画に注目している海外からの評価も高い作品です。「ゴースト・イン・ザ・シェル」の評価や感想、ネタバレを紹介していきます。

ゴースト・イン・ザ・シェルの評価まとめ!攻殻機動隊実写映画化の感想・海外では?のイメージ

目次

  1. ゴースト・イン・ザ・シェルとは?
  2. ゴースト・イン・ザ・シェルのあらすじネタバレ
  3. ゴースト・イン・ザ・シェルのキャスト
  4. ゴースト・イン・ザ・シェルに関する感想や評価
  5. ゴースト・イン・ザ・シェルに関する海外の反応や評価
  6. ゴースト・イン・ザ・シェルの評価まとめ

ゴースト・イン・ザ・シェルとは?

「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」を原作とし、ルパート・サンダースが監督、ジェイミー・モス(英語版)とウィリアム・ウィーラー、アーレン・クルーガーが脚本を手掛けた、原作の「攻殻機動隊」のリメイク作品です。

キャストには、「アベンジャーズ」シリーズで有名な、スカーレット・ヨハンソンなど有名な俳優陣が起用され、注目の作品となっています。

ゴースト・イン・ザ・シェルの概要

人類が人体パーツを義体化させるのが当たり前になった近未来が舞台です。脳以外は全て義体化された女性、ミラ・キリアン少佐率いるエリート捜査組織「公安9課」は、サイバー犯罪、テロを防ぐ為、日夜任務を遂行していました。

そんな中、ハンカロボティック社のサイバー技術の破壊をもくろんだテロ活動が始まり、少佐は同僚のバトーらと共に捜査にあたりますが、事件を調べていくにつれ、自分の記憶が何者かによって操作されていたことに気付きます。

ゴースト・イン・ザ・シェルの予告編動画

見どころの詰まった「ゴースト・イン・ザ・シェル」の予告編です。予告編だけでも、迫力が伝わってくる映像です。キャストのスカーレット・ヨハンソンのアクションにも注目です。この予告編の映像だけでも、高く評価されています。

ゴースト・イン・ザ・シェルの原作は攻殻機動隊

「ゴースト・イン・ザ・シェル」の原作は、日本の漫画です。士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」が元になっています。「攻殻機動隊」は、1995年に押井守監督によって、日本でも劇場公開されたアニメです。劇場公開された劇場版「攻殻機動隊」長年愛されたアニメだけあり、ファンの評価も高い作品でした。

20年以上前の作品であるにも関わらず、今でもまだ人気のある、まさに神アニメです。「ゴースト・イン・ザ・シェル」の日本語吹き替え版のキャストも日本のテレビアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(S.A.C.)シリーズと同じ声優が起用されています。そのことも日本のファンからは評価が高いです。

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ゴースト・イン・ザ・シェルのあらすじネタバレ

日本で大人気の漫画「攻殻機動隊」が原作となっている「ゴースト・・イン・ザ・シェル」。この作品のあらすじやネタバレを紹介します。

あらすじネタバレ①ハッキング

脳以外を義体化された主人公ミラは、公安9課で課長・荒巻のもと、優秀な部下を率いて数多くのテロを鎮圧していました。ある日、ミラはロボット・テクノロジー分野でトップの企業「ハンカ・ロボティックス社」の幹部が商談を行っているビルの屋上に待機するよう、荒巻に命じられます。

幹部たちが商談を行う中、給仕をしていた芸者ロボットが突然、何者かにハッキングをされ、次々にハンカ・ロボティックス社の幹部たちを殺害していきます。待機していたミラは、芸者ロボットを次々に破壊しますが、1体の芸者ロボットがハンカ・ロボティックス社の幹部・オズモンドを電脳ハックして、殺害する現場を目撃します。

ミラは、すぐにその芸者ロボットを破壊しますが、ロボットは「ハンカと手を組めば必ず破滅する」とメッセージを残します。ミラの義体化は、ハンカ・ロボティックス社の天才科学者オウレイ博士によって行われたものだったため、このメッセージにミラは疑問を抱きます。

その後の調査で、一連のハッキングを行っていたのは、「クゼ」という謎のハッカーで、「クゼ」はハンカ・ロボティックス社を狙い撃ちしていることを突き止めます。

あらすじネタバレ②悲劇

クゼの居場所を突き止めたミラ少佐は、公安9課のメンバーを率いてクゼのアジトに侵入します。そこには、多くのサイボーグ達が、ケーブルに繋がれている異様な光景が広がっていました。そして、クゼは彼らの電脳で張り巡らされた独自のネットワーク上に存在するハッカーだと言うことが判明します。

単独行動をしていた少佐は、クゼに捕まってしまいますが、少佐はそこでクゼから衝撃の事実を告げられます。クゼは、少佐と同じくハンカ・ロボティックス社の極秘プロジェクトである「全身サイボーグ化」の被験者であり、クゼは失敗作で、クゼの他にもたくさんの被験者がおり、全員失敗作として廃棄処分をされたと少佐に明かします。少佐は唯一の成功例だったのです。

あらすじネタバレ③計画実行

事実を知った少佐は、荒巻に連絡をとり、ハンカ・ロボティックス社の社長カッターが極秘プロジェクトのために自分を含め、罪のない人たちを被験者にして、次々と殺害していたことを伝えます。荒巻は、カッターの逮捕状を取るため、総理官邸へと向かいますが、少佐と荒巻の会話はカッターによって、ハッキングされていました。

カッターは、荒巻をはじめ、公安9課のメンバーを全員を始末するため、ハンカ・ロボティックス社の特殊部隊を刺客として送り込みます。単独で行動しているところを刺客に狙われた荒巻と公安9課のメンバーでしたが、刺客達の奇襲攻撃を次々と返り討ちにしていきます。

あらすじネタバレ④復讐

ハンカ・ロボティックス社の極秘のプロジェクトにより、少佐と同じく全身サイボーグ化の実験台にさせられたクゼ。彼は、少佐にハンカ・ロボティックス社と関わるのをやめるように告げます。少佐が母のように慕っているオウレイ博士から渡されている、バグのための薬も使うなと忠告します。

クゼの胸には、少佐が夢でよく見る「小屋」の幻覚と同じ模様が刻まれていました。少佐は、クゼに何らの関係があることを感じ取ります。クゼは、ハンカ・ロボティックス社は「過去をすべて奪った」と言い、自分の体をサイボーグに改造した上に、失敗作として始末しようとした、ハンカ・ロボティックス社の幹部たちを次々と殺害し、復讐していたのでした。

あらすじネタバレ⑤母親

オウレイ博士から極秘プロジェクトについて聞かされた少佐は、オウレイ博士からある人物の住所を教えられます。その住所には一人の日本人の女性が住んでおり、彼女は一年前に娘とその恋人を亡くしたと少佐に話します。その娘の名前は「草薙素子」。女性は、その素子の母親でした。素子はある日、「サイボーグ化反対運動」のため家を出ていき、そのまま帰らぬ人となり、警察から素子の遺骨だけが送られてきたと、母親は話します。

少佐は、幻覚で見ていた小屋を訪れます。そこにクゼも現れ、彼の名前は「クゼ・ヒデオ」だったことを語ります。そこで、少佐は自分が「草薙素子」であり、以前、素子とヒデオは同じ思想を持ち、恋仲になり、二人はこの小屋で生活をし、ある日ハンカ・ロボティックス社の襲撃を受け、連れ去られてしまったことを思い出します。

あらすじネタバレ⑥真の敵

真の敵は、ハンカ・ロボティックス社だったと少佐は確信しますが、それに気づいた時は、タッカーがリモート操作する軍用の多脚戦車が襲い掛かってきます。クゼは、戦車からの攻撃を受けながらも、少佐と応戦しますが、クゼは顔面を潰され、少佐は両手を失い、腹部をえぐられ、動けなくなってしまいます。クゼは二人で肉体を捨て、ネットに融合して強大な力でハンカに復讐しようと少佐に提案しますが少佐はそれを拒みます。

クゼは、ハンカ・ロボティックス社の軍用ヘリで完全に破壊されてしまいます。絶体絶命の少佐を救ったのは、公安9課のバトー達でした。真の敵、ハンカ・ロボティックス社のカッターは、荒巻によって射殺され、事件は終息を迎えます。少佐は、母親の元へ出向き、「草薙素子」として生きていくことを告げ、これまでと同じように公安9課で世界を救い続けるのでした。

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ゴースト・イン・ザ・シェルのキャスト

原作の「攻殻機動隊」は、日本で長年に渡って愛される大人気漫画です。海外版の「ゴースト・イン・ザ・シェル」では、そのキャストにも注目が集まりました。ここでは、「ゴースト・イン・ザ・シェル」のメインキャストを紹介していきます。どの作品でも高い評価を得ている俳優陣です。

ミラ・キリアン少佐役/スカーレット・ヨハンソン

主人公のミラ・キリアン少佐を演じたのは、スカーレット・ヨハンソンです。代表作は、マーベル作品で有名な「アベンジャーズ」シリーズのナターシャ・ロマノフ役。2003年には「ロスト・イン・トランスレーション」、「真珠の耳飾りの少女」での演技が高く評価され、同年のヴェネツィア国際映画祭ブレイク女優賞やロサンゼルス映画批評家協会賞ニュー・ジェネレーション賞を受賞しました。

バトー役/ピルー・アスベック

ミラ・キリアン少佐の相棒・バトーを演じるのは、デンマーク出身のピルー・アスベックです。彼は、14歳の時にヨーロッパで公開された、押井守監督の劇場版「攻殻機動隊」を見て、「攻殻機動隊」の世界に魅了されたとインタビューで話しています。主人公のスカーレット・ヨハンソンとは、2014年公開の「LUCY/ルーシー」で共演しています。

荒巻大輔役/ビートたけし

日本では、お笑い芸人としても映画監督としても有名なビートたけし。今や、知らない人はいないといってもいいくらいの超有名人です。1997年に映画『HANA-BI』が、第54回ヴェネツィア国際映画祭で日本作品として40年ぶりとなる金獅子賞を受賞し、映画監督「北野武」の名を海外に広めていきました。自身の映画作品に俳優として出演することも多く、俳優としての演技も高く評価されています。

「ゴースト・イン・ザ・シェル」の作品の中で、ビートたけしだけがセリフを日本語で話しています。実は、出演に際し、ビートたけし側から「下手な英語より、日本語でセリフを言いたい」と要望があったといいます。制作側は反対だったのですが、「戦場のメリークリスマス」や「HANA-BI」を観て、ビートたけしを尊敬したというサンダース監督の説得によって、ビートたけしの出演が決まったという経緯があります。

オウレイ博士役/ジュリエット・ビノシュ

物語の鍵を握る人物の一人、オウレイ博士役を演じるのは、ジュリエット・ビノシュです。1991年公開の「ポンヌフの恋人」でヨーロッパ映画賞女優賞を受賞。1993年公開の「トリコロール/青の愛」でヴェネツィア国際映画祭 女優賞とセザール賞主演女優賞を受賞しました。2000年公開の『ショコラ』での演技で高い評価を得て、アカデミー主演女優賞にノミネートされています。

クゼ役/マイケル・カルメン・ピット

16歳の時に俳優になるためにニューヨークに出てきたマイケルでしたが、その時は無一文だったということです。1999年にブロードウェイの舞台でデビューを果たします。2000年にはテレビシリーズ『ドーソンズ・クリーク』に出演し、翌年ヒットした舞台の映画化『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』に出演して、その名を知られるようになります。

トグサ役/チン・ハン

公安9課のメンバーであるトグサを演じたのは、シンガポールの俳優チン・ハンです。2000年代以降からは、ハリウッドにも進出し、アベンジャーズシリーズの「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」のイェン評議員役や「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」のジャン司令官役などを演じています。

ゴースト・イン・ザ・シェルに関する感想や評価

日本の「攻殻機動隊」の原作ファンやアニメの劇場版ファンには海外の実写版はどのように映ったのか、実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た人たちのネタバレや感想、評価を集めました。

押井守監督の劇場版「攻殻機動隊」を知っている人は、海外のハリウッド版「ゴースト・イン・ザ・シェル」には、少し抵抗があったようですが、スカーレット・ヨハンソンの演技やキャラクター作りに安心してハリウッド版を観れたという評価をしている方も多いです。

原作の「攻殻機動隊」と海外で実写化された作品の「ゴースト・イン・ザ・シェル」とは、ストーリー構成が異なります。そこが気になった原作ファンもいたようですが、原作「攻殻機動隊」と海外版「ゴースト・イン・ザ・シェル」は別物という前提で、ネタバレや感想を語っているファンもいました。

実写版ではキャストに注目が集まり、原作との比較の感想が多いですが、海外の実写版を観た人達の中では、映像の美しさに注目する人もいます。「攻殻機動隊」の世界観を見事に再現した映像には、称賛の声も多いです。

ゴースト・イン・ザ・シェルに関する海外の反応や評価

日本のアニメが海外でも注目されている中、実写化した「ゴースト・イン・ザ・シェル」。米の大手映画批評サイト「Rotten Tomatoes」における「ゴースト・イン・ザ・シェル」の評価は2017年4月の時点でプロの批評家による支持率が42%、一般視聴者の支持率が65%とかなりの低評価でした。特にプロの批評家は厳しい意見を寄せていました。海外での反応や評価、感想をまとめました。

デビッド・シムズさん

「この映画はパクリ映画のパクリで、アニメの要素をいくつか加えているけど、それ以外はほとんどオリジナルの要素を省いている」

かなり厳しい意見です。アニメの要素は入っているますが、オリジナル要素はないとの感想です。日本のファンでは、オリジナルすぎるという声も多かったのですが、それとは逆の感想です。

ベス・アコマンドさん

「日本のアニメがやりたいことと大金を使ってハリウッドがやりたいことの方向性の違いこそがこの映画の問題」

日本のアニメの「攻殻機動隊」は、キャラクターの細かい心情や複雑な人生などを中心に物語が進んでいきますが、海外版の「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、主人公たちの複雑な心情などの細かい部分の再現が足らないという感想です。

テディ・ダージンさん

「この作品のファンでもない私が何を思ったか。それは映画ですらないということ。今年10月に公開されるブレード・ランナー2049の予告動画みたいな内容だった」

「ブレード・ランナー」に似ているという感想は、日本のファンの中でも多くあった感想でした。「マトリックス」に似ているというのも、多かった感想のひとつです。

リッチBさん

「素晴らしい実写化で、きれいだし、とても上手く作られている。演技もいいし、追加されたストーリーも歓迎できる。白人だらけとかいう批判なんかは聞かないでいい」

この映画のキャストに関して、アジア人キャラクターの草薙素子役に白人女性のスカーレット・ヨハンソンをキャスティングしていることに対し、激しい議論が起こり、人種的不適当、非白人の役を白人が演じるホワイトウォッシングであるという批判が起りました。しかし、ストーリーや映像美の方を称賛する声も多いです。

ゴースト・イン・ザ・シェルの評価まとめ

ハリウッドの実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」についてのネタバレと感想をまとめました。大人気な漫画作品だけに、長年のファンにはストーリーやキャストについて、いろいろな感想や評価が飛び交いましたが、主演のスカーレット・ヨハンソンの演技や「ゴースト・イン・ザ・シェル」の世界観を再現した映像には、原作ファンも納得の出来だったという感想が多くみられました。

吹替版では、アニメ「攻殻機動隊」の声優キャストである、草薙素子役の田中敦子、バトー役の大塚明夫、クゼ役の小山力也、トグサ役の山寺宏一などキャストとして起用されていますので、字幕版でも吹替版でも楽しめる作品になっています。

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