正解するカドのあらすじ・感想を考察!最終回の結末がひどいと言われる理由は?

「正解するカド」は、東映アニメーションがオリジナルで制作したテレビアニメ作品です。様々な事象が交錯し、その入り組んだ物語から、ファンによって沢山の考察がなされたこの作品ですが、最終回の結末の内容がひどいと話題になったそうです。この記事では、ひどいと言われる「正解するカド」の最終回についてのあらすじをネタバレ有りで紹介し、結末についての感想や考察について詳しく紹介しています。

正解するカドのあらすじ・感想を考察!最終回の結末がひどいと言われる理由は?のイメージ

目次

  1. 正解するカドとは
  2. 正解するカドのあらすじを考察
  3. 正解するカドの最終回の結末がひどいと言われる理由
  4. 正解するカドは途中まで大傑作だった
  5. 正解するカドの総集編とは
  6. 正解するカドに関する感想や評価は?
  7. 正解するカドのあらすじ・感想まとめ

正解するカドとは

東映のオリジナルアニメ

「正解するカド」とは、東映アニメーションが制作したTVアニメ作品で、2017年の4月から6月まで放送されました。また、2018年の5月には続編である「正解するカド 12.5話 KADO:Beyond Information」が東映アニメーションのYouTubeチャンネルで公開されるなど、話題を呼んだ作品だと言われています。

「正解するカド」は、東映アニメーションのオリジナルCGアニメーションプロジェクトとして、2015年の11月に第2四半期決算にて発表されました。東映アニメーション初の、フルCGキャラクターを使いながらのセル調の表現に挑戦するプロジェクトとして話題となったそうです。また、各話の冒頭のナレーションを俳優の上川隆也が担当することでも話題となったそうです。

野口光一が野崎まどにオファー

「楽園追放 -Expelled from Paradise-」を手がけるなどしたプロデューサーの野口光一は、今敏監督の「妄想代理人」のように、10年後でも面白いと思えるような作品を目指したそうです。プロデューサーの野口光一は、小説家の野崎まどを知り、オリジナル作品を一緒に作りたいをオファーをして「正解するカド」のプロジェクトは始動しました。

「正解するカド」の脚本を担当したのは、ファンタジスタドールや、日本SF大賞にノミネートされた作品「KNOW」を作った野崎まどです。東映アニメーションオリジナル作品ということで、大衆に流されないユニークな作品が生まれるのではないかと当初は期待する声が多く見られたそうです。

東映アニメーションの初めての試みとは

東映アニメーションは、セルで作られたような感じを出しながらCGでキャラクターを作るという初の試みをしました。CGではキャラクターの服の表現が難しく、キャラクターの一人であるヤハクィザシュニナのマントは、当初アニメーターから反発があったそうです。

「正解するカド」作中に登場する「カド」の表現は特に難しかったそうで、幾何学的な模様が常に動いているという設定のため、それを表現するのにいくつものプラグラムを使用したそうです。「3Dフラクタル」という技術を用いて「カド」の表現が出来上がったそうです。

正解するカド KADO: The Right Answer

正解するカドのあらすじを考察

あらすじ考察①未知のテクノロジーの扱い

「正解するカド」は壮大なSF作品となっており、地球外生命体と接触していくシーンはとても面白いと言われており、ファンの間でも多くの考察があげられました。電力を無限に生み出すことのできる「ワム」や、起きている自分と寝ている自分がどちらも自分、というSFのような複雑な異方のテーマがたくさん取り入れられています。

あらすじ考察②「カド」の可能性

突如現れて飛行機を包み込んでしまった「カド」には未知の可能性が秘められていて、異方からの交渉官であるヤハクィザシュニナは、異世界の強力なパワーを次々に人類へ見せつけていきます。無限に電力を生み出すことのできる「ワム」など、異世界の驚異的な技術をめぐり、人類の間でも争いが起こっていきます。異世界人対人類の構造だけでなく、人類の中でも争いの起こるストーリーラインが面白いと話題になったそうです。

あらすじ考察③9話以降の三角関係

異方から来たと言うヤハクィザシュニナは、第8話までは人類を導く異世界からの超存在として描かれていましたが、9話以降でもう一人の交渉官・徭沙羅花、ヤハクィザシュニナ、そして真道幸路朗の三角関係が描かれることとなります。嫉妬したヤハクィザシュニナは真道幸路朗のコピーを作ったりなど、よく分からない恋愛要素がいきなり登場し、戸惑ったという感想も多く見られたそうです。

ヤハクィザシュニナは地球に来た当初は感情のない、冷淡で平坦な性格の持ち主として描かれていましたが、9話以降は真道幸路朗との三角関係により感情豊かなキャラクターへと激変し、独り言を言ったり叫び声を上げたりなどするようになります。いきなりのキャラの性格変化が、「正解するカド」がひどいと言われる理由の一つと言われているそうです。

あらすじ考察④唐突に始まるバトル

主人公である真道幸路朗は敏腕の交渉官だったはずですが、交渉ではなく激しいバトルが繰り広げられていきます。突然ヤハクィザシュニナの手から光るブレードが出てきたり、真道幸路朗を徭沙羅花は不思議なバリアで守ったり、と次々と特殊能力を発動させていきます。強みである交渉より、激しいバトルが多く繰り広げられ、その急な展開に困惑する、という感想も見られたそうです。

あらすじ考察⑤強さのインフレ

バトルでのストーリー構成はドラゴンボールに似ているところも多々あり、最終話で新キャラクターが現れ、また、そのキャラクターが今まで登場したどのキャラクターよりも強いという強さのインフレが生まれてしまっているそうです。しかも、その新キャラクターは主人公である真道幸路朗と徭沙羅花の娘で、ヤハクィザシュニナを瞬殺していまいます。

あらすじ考察⑥主人公死亡?

駄作では「主人公が死ぬ」という要素があるとよく話題になりますが、「正解するカド」でも、主人公である真道幸路朗、そしてヤハクィザシュニナまでも死んでしまいます。なぜ死ぬのか、結末で死ぬ意味があったのか、などの問題が「正解するカド」の結末がひどいと言われる理由だと言われています。

結末がひどいと言われる理由は他にもあり、主人公である真道幸路朗が死んだのに、仲間たちや重要な人物である徭沙羅花も晴れやかな顔をしており、青空も後ろに写っています。また、最終回に突如現れた娘もあっさりとしており、主人公の死亡を悲しまない登場人物たちがひどいという感想も沢山見られたそうです。

正解するカドの最終回の結末がひどいと言われる理由

理由①交渉官の交渉は無かった

「正解するカド」の第1話では、主人公の真道幸路朗が「自分の利益を勝ち取るのが交渉の目的だが、相手を打ち負かしてその場の利益を得ても、後に必ずしっぺ返しが来る。双方に利益が生まれることが、最大の利益なんだ」という趣旨の発言をしていて、観客は、人類と異世界の住人たち双方に利益の出る交渉を最後にしてくれる、という考察が多くあったそうです。

しかし、物語が進むにつれて、双方に利益が生まれるような交渉が生まれることは全く無く、さらに「相手を打ち負かしてその場の利益を得る」という選択までもしてしまいます。真道幸路朗は「外務省の交渉の切り札」や「国内最高のタフネゴシエーター」と呼ばれていましたが、そのような描写は一切なく、結末で伏線が回収されなかったことにひどいという感想が見られたそうです。

理由②ヤハクィザシュニナがつらい

異方からの交渉官として登場していたヤハクィザシュニナでしたが、最終回の結末にていきなり登場した真道幸路朗と徭沙羅花の娘に瞬殺されてしまいます。ヤハクィザシュニナは、人類に嘘をついたり、突然人間に攻撃をすることもありましたが、始めの冷酷な性格から少しずつ人間らしい心が生まれる描写もあり、それに感情移入し愛着を持っているファンも多くいたそうです。

真道幸路朗とヤハクィザシュニナ、徭沙羅花の三角関係で嫉妬に狂ってしまい、最終回には無残にも殺されてしまいます。重要人物として描かれていただけに、最終回でいきなりでてきた登場人物に物語の結末で殺されてしまうのはひどいという感想も多く見られたそうです。ヤハクィザシュニナに感情移入していたファンにとっては特に無残なラストだったと言われています。

理由③おかしな人間性

最終回の結末で登場するのは真道幸路朗と徭沙羅花の娘でしたが、それはヤハクィザシュニナを倒すための二人の計画的行動でした。ヤハクィザシュニナを倒すためだけに子供を作るという主人公たちの人間性に疑問を抱いた、という感想もあったそうです。

また、その二人の間に生まれた子供は異方存在を超えるほど強力な子供として誕生しましたが、真道幸路朗と徭沙羅花の二人は子供を作るときにそうなる確信があったのか、など最終回に対して様々な考察が生まれたそうです。徭沙羅花は第9話で人間ではなく異方の存在だったと明かされますが、それまでの伏線もほとんどなく、急すぎる展開についていけないというファンもいたそうです。

理由④花森の壮絶な使命

「正解するカド」の登場人物の一人である花森が、この物語の一番の被害者なのではないかという感想も見られたそうです。隔絶空間で16年間も孤独な時間を過ごし、真道幸路朗と徭沙羅花の娘を育てるも、そのゆきかちゃんからは父親扱いもされず、ただ空虚な時間だけが過ぎてしまいます。

その後結末で、徭沙羅花や真道幸路朗からのフォローが何も無いのも、花森がかわいそうという感想を助長させたのではないかと言われています。

理由⑤ヤハクィザシュニナの願い

ヤハクィザシュニナは人類に様々な技術を見せつけて人類を異方に送るのが目的でしたが、主人公・真道幸路朗と徭沙羅花との三角関係が生まれてから恋愛要素が入り込み、物語本来の目的があやふやになってしまっていたそうです。

正解するカドは途中まで大傑作だった

おおまかな作品説明で心躍るアニメ

おおまかなあらすじを紹介します。羽田空港の滑走路に突然巨大な立方体が出現します。人々を驚かせたその立方体は一辺2キロメートルほどもありました。立方体が現れた羽田空港に、たまたま居合わせた旅客機256便。旅客機256便は、乗客もろともその不思議な立方体に飲み込まれてしまいます。政府は必死にその立方体の正体について調査したり飲み込まれた乗客を救出しようとします。

そして立方体の上にヤハクィザシュニナと名乗る人物と、256便に乗っていた交渉官・真道幸路朗が現れます。真道幸路朗は、ヤハクィザシュニナと人類の仲介役を引き受けることとなります。一方、日本政府も国際交渉官である徭沙羅花(つかい さらか)を代表として現場に送り込みます。ヤハクィザシュニナとは何者か、そして、彼の狙いは何なのか、というのが「正解するカド」の主なあらすじとなっています。

5話で内容は絶頂

最終回の結末がひどいという感想の多い「正解するカド」ですが、途中まではポジティブな感想が多く見られ、高い評価のある作品でした。特に、5話で内容は最高潮に達したそうです。ここでは、「正解するカド」第5話のあらすじを紹介しています。

夢のエネルギーである「ワム」を手に入れた日本ですが、国連はそれを許すはずもなく、全てのワムを提出するよう日本に要求します。それは、強力なエネルギーが一国に偏ってしまうと世界的に不都合だという国連の考えからでした。

交渉官である徭沙羅花とヤハクィザシュニナが対決します。ワムを人類にもたらすべきであると主張するヤハクィザシュニナと、ワムを手に入れた日本は世界と衝突することになってしまうと意見が衝突します。ヤハクィザシュニナと犬束総理は会談しますが、「我々は、それぞれの国家の利害を超えて人類全体が幸福となれる方法を創造できるはずだ」「人類の幸福。それは人類が全員で考えるべきことだ」と感動する言葉を述べます。

7話までは傑作アニメ

「正解するカド」7話のあらすじを紹介しています。7話では、「真実を知り、それを包み隠さずに全世界に伝えたい」という熱意を持つ報道マンの言野の感動する行動が見られます。「ヤハクィザシュニナ、今世界は、異世界やカドについての情報を待ち望んでいる」とヤハクィザシュニナに詰め寄ります。ヤハクィザシュニナは人間たちと接するようになって、冷酷な姿から笑顔を見せるまでの柔らかいキャラクターへと変わっていきます。

また、この7話では日本文化特有の祭りを浴衣を着て楽しむヤハクィザシュニナが描かれたり、その中で真道幸路朗と徭沙羅花の深刻そうな会話が生まれたり、と楽しいシーンもありながら、シリアスなシーンを盛り込まれています。最終回の結末がひどいと言われる「正解するカド」ですが、5話や7話のあらすじにある通り、前半はとても面白いストーリーラインになっていると言われています。

前半のおおまかなストーリー

外務省交渉官の真道幸路朗は、異世界から突如現れたヤハクィザシュニナとの交渉の中で、オーバーテクノロジーな技術や装置をもらいそれを世界に広めていきます。異世界生物は人言を異世界にまで取り込もうとし、それを阻止したり、退治しようとする物語で、数々のかっこいい技術が登場します。

9話での超展開とは

徭沙羅花の交渉によって心を動かされた主人公・真道幸路朗は、ヤハクィザシュニナと正直にお互いの気持ちを語り合うべく「飲みニケーション」つまり、お酒を飲みながら交渉しようと試みます。「技術の進歩によって生まれる変化の加速についてどう思うか」など踏み込んだ話をしますが、ヤハクィザシュニナの答えからさらに疑問は深まっていきます。

「サンサ」と呼ばれる物質をみた品輪博士は、取り憑かれたように研究を始めます。「サンサ」を目にしたことで異方の感覚がより理解できるようになるようで、そんな博士に対し徭沙羅花は焦った様子で研究を急ピッチで進めるよう催促します。

「ナノミスハイン」は宇宙内部から操作を行うことができる、という超能力的もので、ヤハクィザシュニナは重力制御、慣性制御など、人間を超越するパワーを使います。

異方存在は、高度に進化しすぎて情報に飢えた結果、宇宙や人類を生み出したとヤハクィザシュニナは言います。そこから言葉巧みにヤハクィザシュニナは真道幸路朗を異方に行くように促します。徭沙羅花は、ヤハクィザシュニナに消されそうな真道幸路朗を謎のシールドで守ります。ついに、徭沙羅花は人間のふりをして人類を観察していた異方からきた存在だということが明かされます。

このように、9話では「正解するカド」の決定的真実が次々と明かされる重要な回となりましたが、今まで人間だと思っていた敏腕交渉官・徭沙羅花が実は人間ではなく異方の存在だったことや、ヤハクィザシュニナの加速する人類への干渉など、今までのストーリーをひっくり返すような事実が数多く現れ、困惑した観客も多かったようです。

正解するカドの総集編とは

総集編12.5話はそれなりの名作?

東映アニメーションのYouTubeチャンネルにて公開された「正解するカド 12.5話」は、それまで正解するカドを一度も観たことがない人も楽しめる内容となっているそうです。12話の後のストーリーではなく、1話から12話までの総集編となっています。

2時間映画を観るように一気に観ることができ、本編が放送されたときに話題になった最終回の結末がひどい、という内容がばっさりとカットされ、名作に落ち着いているそうです。

アニメを観る前に観るべき?

7話までは傑作と言われていた「正解するカド」は、9話で超展開を迎え、最終回の結末はひどいと言われるほどの内容となってしまいましたが、12.5話では、そのような超展開なども描かれておらず、本編よりまとまった、洗練された内容になっているそうです。本編を観る前にこれを観ると、「正解するカド」の世界観をより深く知ることができるので、アニメを観る前に視聴するのがオススメだという声が多いようです。

まとまりがある総集編

「圧倒的な力を与えてくれる異世界とのファーストコンタクトを試みる人類の物語」という内容で、地球にないような圧倒的な力を見せつけてくる異世界人に対してどう行動していくか、という人類の挑戦が描かれています。

9話の超展開もなかったことになり、真道幸路朗が自主的にヤハクィザシュニナと話しに行ったことに変更されています。いきなり出てきた真道幸路朗と徭沙羅花の恋愛要素もバッサリとカットされています。本編を組み合わせた総集編なので、時折疑問に残るシーンもありますが、それでも放送された本編より良いという感想が多く見られたそうです。

正解するカドに関する感想や評価は?

これまで「正解するカド」のあらすじやひどいと言われる最終回についての考察やストーリーを紹介してきましたが、ここでは「正解するカド」に関する感想や評価を紹介しています。東映アニメーションのオリジナル作品ということで、多くの感想がありました。

当初「正解するカド」は多くの異方技術などSF的要素をふんだんに取り入れたり、複雑なミステリー要素も入ったストーリーが魅力の作品でしたが、途中からヤハクィザシュニナ、真道幸路朗、徭沙羅花の三角関係や嫉妬、恋愛要素など、人間らしいテーマが目立つようになりました。

そんな展開に対してネガティブな意見もありましたが、中には、高度な技術を持つヤハクィザシュニナは人間の気持ちや感情などは理解することができず、最後にはヤハクィザシュニナまでも感情を持って暴走してしまう、という一段上のストーリーになっているのではないか?という考察も見られました。

最終回である12話は、物語中盤で驚きの新事実を次々と明かしていきましたが、それを覆すほどの驚きの要素がふんだんに散りばめられていたそうです。報われないヤハクィザシュニナや、真道幸路朗とヤハクィザシュニナの死など、驚きという言葉では言い表せないほどの展開でしたが、12話で終わりではなく、さらに2クールにして物語を深く掘り下げてほしいという声も見られたそうです。

「正解するカド」では、SF要素の他にも、世界の情勢、国々の対立や、異方からきた高度の技術が世界のあり方や考え方を根底から変えてしまう、という今までに見たことのないようなテーマで繰り広げられていました。総理が国を守り、人類の幸せのために語るシーンも、感動するシーンとして話題になったそうです。

SF要素と他の要素が絡み過ぎてわかりにくい部分もありましたが、どのアニメとも似ていない唯一無二の作品になったのではないかと言われているそうです。

正解するカドのあらすじ・感想まとめ

「正解するカド」は壮大なSFCGアニメーションでした。急展開があり、最終回の結末がひどいという意見も見られましたが、様々な考察が生まれるほど観客を引き込むストーリーだったと言えそうです。この機会に是非「正解するカド」を見てみてはいかがでしょうか?

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