2019年08月13日公開
2019年08月13日更新
オカルティック・ナイン(Occultic;Nine)のアニメの感想や評価ネタバレ
科学アドベンチャーシリーズの一つでもあるアニメ「オカルティック・ナイン」を、まだ観た事がない人もいるかもしれません。今回はそんなオカルティック・ナインという作品について、あらすじや感想・評価などをネタバレと共にご紹介します。結末までに様々な感想が浮上している本作ですが、どういった魅力を持つ作品なのかを感想と共にたっぷりまとめています。まだ作品自体を知らなかったという人も、感想を見ればきっと興味を持てる筈です。
目次
オカルティック・ナインとは?
現在は様々なジャンルのアニメが放送されていますが、個性的なアニメが好きだという人も多いのではないでしょうか?今回は「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」というアニメについて、ネタバレを含めたあらすじや感想、評価などについてをまとめてご紹介します。魅力的なキャラクターが多数登場するアニメなので、視聴者の感想やキャラクター重視でアニメを選んでいるという人も必見です。
オカルティック・ナインの作品情報
オカルティック・ナインは2016年10月から12月までTOKYO MXなどで放送されていた全12話構成のアニメで、志倉千代丸原作のライトノベルを原作とした作品です。タイトルの通りオカルト要素だけではなく科学的な要素もあり、考察をしながらアニメを観るのが好きだという人にもおすすめです。更に個性的な男女のキャラクターが多数登場する作品となっている為、キャラクターを観る目的でも楽しめるアニメです。
オカルティック・ナインの予告編動画
オカルティック・ナインの予告編動画を観てもわかる様に、セリフ数が多い作品となっているのでアニメは比較的早送り気味の速度で進められていきます。オカルトや科学要素だけではなくグロテスクな表現も多数含まれる作品となっているので、そういったものが苦手だという人はあらすじのネタバレだけでも注意が必要です。
オカルティック・ナインのアニメあらすじネタバレ
続いては早速、オカルティック・ナインのあらすじについてをネタバレと共にご紹介します。グロテスクな描写や伏線などの評価も高いオカルティック・ナインですが、そういったものが苦手だという人やネタバレは見たくないという人は、あらすじの閲覧にはくれぐれもご注意ください。オカルトと科学の入り混じったオカルティック・ナインは、タイトルを知らなかった人もあらすじや感想で興味を持つ事ができる筈です。
あらすじネタバレ①超常科学キリキリバサラ
「キリキリバサラ」というまとめブログの管理人である我聞悠太は、ブログの広告収入で生活するという夢を持っていました。そんなある日、我聞は相川実優羽という人気の女子高生占い師の存在を知り、興味を抱きます。そんな彼女が学校の視聴覚室を利用して占い番組を収録している事に気付いた我聞は、後輩でありキリキリバサラスタッフの成沢稜歌と共に彼女に会いに行ってみる事にしました。
相川は我聞に対して、待っていたと告げてブログのスタッフになる事を承諾します。スタッフが増えたキリキリバサラですが、内容が安易であると指摘する成沢の提案により、オカルト肯定派であり科学者の橋上諫征教授へインタビューする事にします。一方で我聞行きつけのカフェのマスター和泉公平からの勧めにより、女子二人は紅ノ亞里亞という黒魔術代行業をしている女性へのインタビューを行う事となりました。
あらすじネタバレ②犯行現場を目撃
2月24日に教授の研究所へ足を運んだ我聞でしたが、そこには教授の死体がありました。驚く我聞は持ち歩いていたスカイセンサーというラジオから聞こえた声に導かれ、教授の奥歯をペンチで抜き取って逃げ出します。その奥歯は、何故か鍵の形をしていたのです。警備員の通報によって警察が駆け付けますが、武蔵野警察署の刑事である森塚駿は、何者かにCODEというダイイングメッセージを伝えてその証拠を消し去りました。
亞里亞は教授に対する呪いの依頼を受けており、相棒である日下部吉柳が殺人はしないという契約を無視したのだと判断します。けれど日下部は犯行を否定し、教授への呪いに対する依頼料と頭髪を郵便ポストに入れた人物は誰だかわからないままでした。29日、教授の殺害方法が西園梨々花という人物の描いた同人誌に酷似している事に気付きますが、捜査を進展させる様な手がかりを得る事はできませんでした。
あらすじネタバレ③巨大な陰謀
翌朝に、井の頭公園の池の中から256人もの人間の遺体が発見されます。教授が殺害された日に、我聞が教授の研究所にいた事を教授の息子である橋上サライが知り、我聞の元を訪れます。彼は我聞が犯人ではないとの考えを伝えた上で、真犯人の捜査の為に協力を依頼してきました。一方で「月刊ムムー」というオカルト雑誌の編集部員である澄風桐子は、教授殺害事件の真相についてを探っていました。
その中でキリキリバサラが事件に関係していると気付くと、澄風は我聞に接触しようと試みます。事件の影響を受けてキリキリバサラのアクセス数がみるみるうちに伸びていく事を喜ぶ我聞でしたが、気付かないうちに新・世界システムという名の巨大な陰謀に巻き込まれつつある事を彼はまだ知らないのでした。
オカルティック・ナインのアニメの魅力
ネタバレを知った人からは賛否両論の感想や評価が見られるオカルティック・ナインですが、アニメには様々な魅力が含まれています。続いてはオカルティック・ナインという作品について、注目したい魅力を順番にご紹介します。グロテスクな作品はちょっと観るのに勇気が必要だという人も、これらの魅力を知る事で作品に対する感想や評価も変わってくるかもしれません。
魅力①科学アドベンチャーシリーズの関連作品
アニメのオカルティック・ナインは、原作者である志倉千代丸さんが関係している「科学アドベンチャーシリーズ」の関連作品です。アニメだけでも十分に完成された作品だとの感想もありますが、これらのシリーズを知る事でより物語を楽しむ事ができるという感想も見られます。シリーズを知らなかったという人は、アニメの視聴を機会に関連作品をチェックしてみるというのもおすすめです。作品に対する感想も変わるかもしれません。
オカルティック・ナインではオカルトのまとめブログの管理人と、その読者である登場人物達を中心として描かれていく作品です。更にオカルトやオタク的な要素だけでなく、スカイセンサーといったアイテムが鍵となり巨大な陰謀論へと発展していく点が、狭い世界に留まらず予測できない結末を生み出す魅力の一つとなっています。全12話という短い話数の中に、凝縮された魅力が詰め込まれたアニメとなっています。
魅力②魅力的なキャラ
オカルティック・ナインには多数のキャラクターが登場しますが、どの人物もとても個性的でキャラ被りをしていません。アニメといえば見た目で判断がつきにくいといった場合もありますが、オカルティック・ナインに関しては個性派なキャラクターが勢揃いしているので区別もつきやすい筈です。更に美男美女ばかりなので、ストーリーはあまり評価できなかったという場合でも目で見て楽しめたとの感想もありました。
ヒロインでありキリキリバサラのスタッフでもある成沢稜歌は、大きな胸が特徴的な可愛らしいキャラクターです。女性キャラクターは可愛い子から美人な子まで勢揃いなので、きっと好みのキャラクターを見つける事ができる筈です。もちろん男性キャラクターもオタクな主人公から知的なキャラクターなど、個性派揃いです。まずはキャラクター目当てに視聴してみるのも良いのではないでしょうか?
魅力③グロい描写
オカルティック・ナインといえば、外せないのがグロテスクな描写の数々です。キャラクターを見てわかる様に、個性的でありながら可愛らしい絵柄となっているので、油断してアニメを視聴した人もいたかもしれません。しかしグロテスクな描写には容赦がなく、免疫の無い人からは描写がきつくて視聴を続けられないといった感想も見られました。しかしそのギャップこそが、オカルティック・ナインの魅力の一つでもあるのです。
人が殺されてしまう様な描写くらいなら耐えられるという人であっても、オカルティック・ナインではかなり過激な描写として描かれているので、視聴するには厳しい感想も出てくるかもしれません。しかし描写が過激であるからこそ、背筋が凍りつく様な恐怖を感じさせてくれるのもオカルティック・ナインの持つ魅力と言えるのかもしれません。
魅力④伏線が多い
情報量が多く早送り・早口アニメと言われてしまうオカルティック・ナインですが、だからこそ伏線も非常に多く張り巡らされている事がわかります。流し見してしまう人も多いオープニングやエンディングといった映像部分にも、実は細かな意味を持つネタバレ要素が盛り込まれているのです。伏線を見つけて考察をしていくのが好きだという人にとっては、何度でも繰り返し鑑賞して楽しめるといった感想もある様です。
しかしその一方で、伏線が多すぎるあまりに回収しきれていないと指摘する感想もありました。大筋の事件は解決する事ができたものの、回収されていない伏線については、モヤモヤが残る終わり方だとの感想もあります。そういった伏線については、考察サイトや感想のまとめなどを見て理解していくしかなさそうです。オカルティック・ナインのその点の感想や評価は特に賛否両論であると言えるのかもしれません。
魅力⑤石浜監督色の濃い6話
全12話となるオカルティック・ナインの中でも、特に注目を集めたのが第6話です。こちらの監督を務めたのは石浜監督で、「新世界より」といったアニメの作画や演出といった部分を担当している人物です。オカルティック・ナインの6話はこの石浜監督の色がかなり濃く出ている回との感想があり、良い意味でも悪い意味でも目立つ6話となりました。アニメをよく観る人にとっては、冒頭だけで空気が違うという感想が出るほどです。
6話では「コトリバコ」という恐ろしい箱の存在について、背筋の凍るホラー演出がされています。石浜監督は密着マルチといった撮影の技法を好む人物であり、そういった撮影処理を多用し恐ろしい演出を見せつけた6話はまさに石浜監督色が濃い回となっています。気になった方は是非オカルティック・ナイン以外にも、石浜監督が担当したアニメ作品などを視聴してみてはいかがでしょうか?
オカルティック・ナインのアニメOP・ED主題歌
恐ろしい演出や圧倒的な情報量で話題となったオカルティック・ナインですが、その魅力を深めているのは本編の内容や考察をするファンの評価だけでなく、OPとEDを彩る主題歌にもありました。続いてはオカルティック・ナインの作品の魅力をたっぷり詰め込んだ、2つの曲についてもご紹介します。
主題歌①聖数3の二乗/いとうかなこ
オカルティック・ナインのアニメOPを担当したのは、歌手のいとうかなこさんです。2002年に「鬼哭街」というゲーム作品の主題歌を担当した事で歌手デビューをし、その後もゲームやアニメの主題歌を数多く担当している人物です。「聖数3の二乗」はいとうかなこさんの29枚目のシングルで、2016年10月26日に発売となりました。こちらの楽曲の作詞作曲は志倉千代丸さんが担当しています。
主題歌②Open your eyes/亜咲花
オカルティック・ナインのアニメEDを担当したのは、歌手の亜咲花(あさか)さんです。幼い頃はアメリカのミシガン州で暮らしていた帰国子女で、同じく歌手であるMay'nがきっかけとなりアニソン歌手を志す事となりました。「Open your eyes」は亜咲花さんのデビューシングルでもあり、2016年10月26日に発売となりました。こちらの楽曲もOPと同様に志倉千代丸さんが作詞作曲を担当しています。
オカルティック・ナインに関する感想や評価
魅力溢れるアニメ作品のオカルティック・ナインですが、あらすじなどは理解できても実際にアニメを視聴した人の評価や感想についても、気になっているという人は多いのではないでしょうか?続いては実際にオカルティック・ナインを視聴した人の、感想や評価なども少しだけご紹介します。オカルトと科学の要素が融合したオカルティック・ナインという作品は、どの様な評価や感想を得ているのでしょうか?
『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』を鑑賞。ああ、なんだこの才能は……やはり志倉千代丸は天才だった。こんな傑作を見逃していたのか私は。オカルトを科学で解き明かし、科学でオカルトを具現化する巧みなシナリオ構成。ハイテンポな台詞にビビットな演出。何も信じるな、その全てが真実だ。 pic.twitter.com/VQ4BbwvbOE
— 元木浩稀㌠ (@motoki_kouki) August 4, 2019
オカルティック・ナインではセリフのテンポが早すぎてついていけないとの感想もある一方で、原作者である志倉千代丸さんの才能についてを改めて評価する感想も見られました。単なるオカルトのストーリーではなく科学をもって謎を解明していく流れが好まれており、張り巡らされた伏線がどの様に回収されていくのか、物語の後半になっていくにつれて驚かされる場面が多いとの感想もありました。
アニメのミステリでは、『氷菓』と、あと志倉千代丸のシュタゲとオカルティック・ナインがすごくうまくやっているのじゃが、そのうまさを伝える術がわからない。伝えなくてもよいのかも知れぬが。つまんね、って言われたら、そうですか、というだけじゃからな。まあいい。
— 元祖ヲイヴォレンヂャー・KEN (@MMM21W) August 3, 2019
オカルティック・ナインが面白いという感想を抱いたからこそ、人に勧めるのが難しい作品だとの感想もありました。内容や登場人物の他にも、作風が万人受けするアニメではない為に、好き嫌いの感想が分かれやすい作品でもあります。だからこそ実際に本作を視聴してハマる人はとことんハマる作品でもあり、夢中になって12話を観てしまったという感想もある様です。
ただただ曲がかっこいい。そうは思いませんか?
— かむい@アニメ垢(多忙の為、アニソン紹介頻度やや低下中) (@kamuanime) June 20, 2019
「Open your eyes」
歌 - 亜咲花
Occultic;Nine
-オカルティック・ナイン- ED
(2016年)#かむあに #アニソン pic.twitter.com/umxBgpxcKa
オカルティック・ナインの作品本編だけではなく、EDの楽曲を評価する感想も多く見られました。前述の通りEDの楽曲を担当した亜咲花さんはこの曲がデビュー作であり、歌唱力の高さが大きく評価されています。アニメ本編はグロすぎて最後まで観る事ができなかったという人でも、EDの曲だけは繰り返し聴いている場合もあるかもしれません。
オカルティック・ナインの感想や評価まとめ
科学とオカルトの融合を楽しむ事ができるオカルティック・ナインという作品について、あらすじや感想などをまとめてご紹介しましたが、アニメは見逃していたという人でも感想を見て興味を持つ事ができたのではないでしょうか?過激な作品や個性の強い作品には苦手意識を持っているという人であっても、視聴してみると夢中になってしまったとの感想もあるものです。
全ての伏線は回収されていないながらに続編などの発表はされていないオカルティック・ナインですが、この機会に本編を復習して考察に挑戦してみたり、科学アドベンチャーシリーズに手を出してみるのも良いかもしれません。本作で与えられる情報以外に物語を深く楽しむ事で、最初に作品を観た時とはまた違った感想が出てくる場合もあるかもしれません。