2018年05月15日公開
2018年05月15日更新
アイズ(漫画)I''sのラストまでのネタバレあらすじ!登場するヒロインも紹介
漫画「I''s(アイズ)」は週刊少年ジャンプにて1997年から2000年まで連載されていた恋愛漫画です。連載が終了して20年近く経つ今でも色褪せない「アイズ」の魅力をたっぷりと紹介していきます。第1話から最終話までを「高校2年」「高校3年」「卒業後」に分けてラストまでのあらすじをネタバレを含めて紹介していきます。また作中の恋愛に絡む4人の魅力的なヒロインについても詳しく紹介していきます。ラストまでご覧ください。
目次
- 今なお根強い人気を誇る漫画「I''s(アイズ)」とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」というタイトルの由来とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」の主人公の瀬戸一貴とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」の正ヒロインの葦月伊織とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」を導いた恋のキューピッドの寺谷靖雅とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」のあらすじ紹介〈高校2年〉編
- 漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン候補の秋葉いつきとは?
- 漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじを紹介!
- 漫画「I''s(アイズ)」における障害・マリオネットキングとは?
- 漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン候補の磯崎泉とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」のあらすじを紹介!卒業後編
- 漫画「I''s(アイズ)」における障害・カミノギイサイとは?
- 漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン候補の麻生藍子とは?
- 漫画「I''s(アイズ)」は今なお色褪せない魅力を秘めている
今なお根強い人気を誇る漫画「I''s(アイズ)」とは?
漫画「I''s(アイズ)」は1997年から2000年まで週刊少年ジャンプにて連載された恋愛漫画です。主人公の「瀬戸一貴(せといちたか)」が高校2年になった時期から物語が始まります。一貴は同じクラスでグラビアモデルや劇団員として活躍している「葦月伊織(よしづきいおり)」に片想いしていますが、小学校6年の時に好きな子に「気持ち悪い」と言われた事がトラウマになっていて自分の気持ちを伝えられないでいます。
漫画「I''s(アイズ)」は完全版と文庫版がある
漫画「I''s(アイズ)」は通常の単行本のほかに完全版とコミック文庫版が発売されています。上の画像は完全版です。1巻~3巻から順に「葦月伊織」「瀬戸一貴」「秋葉(あきば)いつき」6巻が「磯崎泉(いそざきいずみ)」、7巻は下から順に「寺谷靖雅(てらたにやすまさ)」「ナミ」「森崎祐加(もりさきゆうか)」「越苗純(こしなえじゅん)」、11巻に「麻生藍子(あそうあいこ)」と主要キャラが揃っています。
漫画「I''s(アイズ)」というタイトルの由来とは?
漫画「I''s(アイズ)」の「''」は濁点だった
「I''s(アイズ)」のタイトルは色んな意味が込められています。そのひとつが一貴と伊織が「新入生ようこそパーティ」の実行委員に選ばれたことで「Ichitaka」「Iori」のそれぞれの「I」を取ってその複数形という意味で「I's」つまり「アイズ」とつけたことです。「I」という文字が複数形で「I's」だと「アイス」と読むため日本語的にSに濁点をつけて「''s」として「アイズ」となった経緯があります。
漫画「I''s(アイズ)」の主人公の瀬戸一貴とは?
「I''s(アイズ)」の主人公・瀬戸一貴のキャラクター像はラストまで一貫して「健全な男子高校生」です。クラスの女子に一目惚れして奥手で優柔不断な性格、好きな相手を前に緊張すると気持ちとは裏腹な行動を取り、グラビア雑誌で妄想を膨らませています。そんな一貴の信条は「片想いのままなら幸せは続く」です。というのも小学校6年の時に意中の相手に気持ちを悟られて「気持ち悪い」と言われたことが原因です。
奥手で優柔不断な一貴ですが、大好きなカノジョのためなら向こう見ずに突っ込んでいける勇敢さを兼ね備えています。そのひとつが上の画像のシーンです。伊織がグラビアに出ていることを知った校内の不良たちが演劇部の部室に詰めかけて「お高くとまんじゃねー!」などとヤジを飛ばすシーンです。それを見かねた一貴は木の棒を握りしめて不良集団に突っ込んでいくのです。ラストまでこの性格は変わりません。
漫画「I''s(アイズ)」の正ヒロインの葦月伊織とは?
「I''s(アイズ)」の正ヒロイン・葦月伊織のキャラクター像は「クラスの可愛い女の子」です。とは言え「学校中の全男子が虜」のようなマドンナ的存在ではなく、「目立たないがよく見ると可愛い」類の立ち位置です。夢はラストまで一貫して「役者になる」事で高校では演劇部「劇団わんだこ」に所属しています。グラビア雑誌に出た事が校内の噂に上ったのがきっかけで注目されるようになりトラブルに巻き込まれていきます。
「I''s(アイズ)」の正ヒロイン・葦月伊織は「グラビア雑誌の紹介ページ」という形で誰よりも最初に登場する。これは「I''s(アイズ)」という漫画のヒロインが葦月伊織であることを強く印象づける演出です。丸々1ページ分のグラビアを眺めたあとカメラが下がる形で一貴が登場し、読者とシンクロするという流れになっています。そしてラストは一貴とのツーショットで締めくくられます。
「I''s(アイズ)」の正ヒロイン・葦月伊織もまた、一貴と同じように自分の気持ちをはっきりと言うタイプではありません。想い人である一貴の本命が別の女性であるかもしれないという最悪の結末を恐れるかのように、少しずつ少しずつ一貴の気持ちを探り出そうとします。この性格もラストまであまり変わりません。
漫画「I''s(アイズ)」の主人公・瀬戸一貴は健全な高校生なので当然逞しい妄想を事あるごとに暴走させている。ある日、一貴は伊織を自分の部屋に招くことになる。そこで伊織に似た女の子のグラビア雑誌が広げたままになっており、伊織に見つかってしまう。軽蔑されたと覚悟する一貴に対して伊織が言ったセリフが上の画像です。両想いだと判明したあとの事件だとはいえ、伊織の優しさが垣間見える一幕です。
漫画「I''s(アイズ)」を導いた恋のキューピッドの寺谷靖雅とは?
出典: http://yaplog.jp
漫画「I''s(アイズ)」をハッピーエンドに導いた陰の功労者こそ「寺谷靖雅」です。寺谷は一貴の親友です。寺谷もまた健全な男子高校生なので一貴以上に逞しい妄想が大好物です。伊織がグラビア雑誌に出ることを一貴に教えたのが寺谷です。一貴にとっては頼れる恋愛相談相手ですが、真剣スイッチが切れると途端に逞しい妄想路線にシフトしてしまう妄想大王です。一貴が困った時の「寺谷に聞け」はラスト近くまで活躍します。
漫画「I''s(アイズ)」の陰の功労者・寺谷靖雅の真剣なシーンが上の画像です。真剣な時の寺谷は決まって核心をついた助言をしてくれます。一貴の恋愛は様々な人物が関わっていますが、中でも特に寺谷がいなければ「死ぬまで美化され続ける思い出」になっていたことでしょう。スタートからラストまで寺谷の功績は大きいです。
漫画「I''s(アイズ)」のあらすじ紹介〈高校2年〉編
漫画「I''s(アイズ)」の高校2年編のあらすじをネタバレ紹介!1巻「1話~7話」
漫画「I''s(アイズ)」の1巻は第1話~第7話まで。高校2年になった一貴が公園で伊織が載っているグラビア雑誌を読むところから、一貴の幼馴染みである女の子・「秋葉いつき」が登場するまでです。高校1年の入学式に伊織に一目惚れした一貴は以来ずっと声をかけるでもなく遠くから想い続けていました。2年に進級してもその状況は変わらず、「奇跡でも起こらなければ一生会話すらできない」と落ち込みます。
その矢先に奇跡が起こり2人は実行委員に選ばれ「チームI's」が誕生します。グラビア雑誌に載ったことで校内で有名になり、不良がこぞって伊織を付け狙うようになります。伊織を侮辱されたことに怒った一貴が不良たちを黙らせようと単身突っ込みますがうまくいかず。その後も寺谷の仕業が原因で伊織の機嫌を損ねてしまいます。その後仲直りができて伊織を部屋に招いたところ幼馴染みのいつきが居合わせ誤解されてしまいます。
漫画「I''s(アイズ)」の高校2年編のあらすじをネタバレ紹介!2巻「8話~16話」
続く2巻で3つ目の「I」である秋葉いつきが恋愛に関わってきます。伊織とは違い自分の気持ちをさらっとハッキリ伝えてくるいつきに一貴は翻弄され、次第にいつきを意識するようになっていきます。一方で一貴は伊織に誤解されたままの状況が続き、チームI'sも解散してしまいます。そんな折、商店街の抽選で伊豆旅行を当てたことで、一貴と伊織の2人で旅行に行くことになります。
ところが2人旅行は寺谷の策略で、本当は4人だったのです。騙されたことには怒る一貴だが気が楽になったのもまた事実でした。伊織やいつきと一緒に海をエンジョイしたあと、一貴は伊織と2人で散歩に出かけます。そこで一貴は思い切って告白しようと切り出すのですが、散歩前にやっていた怪談話のせいで伊織が勘違いしてしまい一切聞いて貰えなかったのです。一貴は拒絶されたと勘違いしてしまい寺谷のナンパに付き合うことに。
漫画「I''s(アイズ)」の高校2年編のあらすじをネタバレ紹介!3巻「17話~25話」
ナンパした女の子と付き合う直前まで来た一貴でしたが、ふられた(と勘違いしている)伊織のことを好きだと正直に話して関係を終わらせました。その後、告白のときの話をちゃんと聞くからと伊織が申し出て来たが、二日酔いでダウンした一貴は結局言えずに終わるがふられていなかったことに気付くのでした。旅行から戻ると今度は伊織の写真集騒動が起こる。ここでも誤解された一貴は落ち込むがいつきの励ましもあり立ち直るのです。
漫画「I''s(アイズ)」の高校2年編のあらすじをネタバレ紹介!4巻「26話~35話」
続く4巻では一貴の誕生日に一緒にメシに行くという約束がいつきの介入により台無しになります。それでも一貴は伊織を誘い続けます。そして一方的な約束を取り付けた翌日、一貴は誕生日に告白しようと息巻きます。最初は誰もその理由に気付けませんでした。そして人違いされたことで緊張が途切れ焦っていた理由に気付くのです。それは小学校6年の頃に好きだった「美代子ちゃん」にふられた過去に勝ちたかったのです。
漫画「I''s(アイズ)」の高校2年編のあらすじをネタバレ紹介!5巻「36話~45話」
前巻の後半から続く修学旅行では、伊織のすすめで訪れたお寺でいつきに頼まれていた「縁むすびっち」をみつけます。しかし販売所までの鳥居をくぐるには「恋人がいるもの」などの条件があり、一貴はこれも何かの縁だと信じて、伊織に「一緒に鳥居をくぐってくれないか?」と尋ねます。伊織は逃げつつも了承してくれます。途中、記憶の美代子に阻まれながらも最後の一歩で鳥居を潜りきるというところでケータイが鳴ります。
漫画「I''s(アイズ)」の高校2年編のあらすじをネタバレ紹介!6巻「46話~50話」
電話の内容はいつきのアパートが火事に遭ったという内容でした。せっかくの修学旅行をふいにしたくなかった一貴だが、いつきのことを思った瞬間、帰る決意を固めます。この一件でいつきをより意識し始めた一貴はうまくいかない伊織との関係を諦めようかと揺れ始めます。そして再び伊織が事件に巻き込まれて一貴が助けた後、いつきに「伊織じゃなきゃダメ」と言われ、いつきがアメリカへ帰っていくまでが〈高校2年〉編です。
漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン候補の秋葉いつきとは?
漫画「I''s(アイズ)」のヒロインの1人・秋葉いつきのキャラクター像は「仲のいい妹」です。一貴とは1歳年下で幼馴染みです。さっぱりとした性格で自分の気持ちはストレートに伝えてきます。あまりにもさっぱりすぎるので一貴には冗談と捉えられてしまい上手く伝わりません。それでも一緒にいる時間が増える中で一貴はいつきを意識し始めます。伊織への気持ちを確信したいつきは原作漫画6巻の半ばでアメリカへ帰っていきます。
いつきは一貴に想いを伝えようとする一方で、一貴が落ち込んでいる時には励ましたりアドバイスをくれる頼もしい存在です。それはひとえに「好きな人に幸せになってほしい」といういつきの純粋な気持ちからくるものでしょう。何度も伊織のことを諦めようとする一貴に対して伊織への想いを確信したいつきは「いっチャンは伊織さんじゃなきゃダメなんだよ」と最大級のアドバイスを送ります。好きな人のために身を引く優しさです。
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじを紹介!
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじをネタバレ紹介!6巻「51話~54話」
漫画「I''s(アイズ)」6巻51話「冬の気持ち」から〈高校3年〉編が始まります。そこから漫画11巻101話「熱狂的なファン」で一貴が高校を卒業して大学受験に失敗するまでが〈高校3年〉編です。一貴と伊織は再び「新入生ようこそパーティ」の実行委員に選ばれます。今回は寺谷たちクラスメイトが協力することになり、会議と称してナミの家で王様ゲームで遊びます。そこで一貴は伊織に少しだけ近づくことが出来ました。
一貴が王様ゲームの余韻に浸っている間に、催し物は一貴が女役で伊織が男役のお芝居に決まっていました。脚本担当である寺谷の策略によりお芝居の中とはいえ一貴が伊織に告白するというシナリオが用意されていました。役者でもなんでもない一貴にとってはお芝居とはいえ好きな人を前にして告白のセリフなど簡単には言えません。「好きな人に言うつもりで」という伊織のアドバイスに対して一貴は素の気持ちを口走ってしまいます。
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじをネタバレ紹介!7巻「55話~63話」
素の気持ちを打ち明けた一貴に対して伊織も役のセリフにはない言葉を返します。気持ちが伝わったと喜ぶ一貴に監督担当であるナミの「カット!」の声がかかり現実に引き戻されます。伊織も一貴の演技に圧倒されたと言ってうやむやになります。その後撮影のテープを紛失してしまったためみんなで探すことになり、一貴と伊織は旧校舎で床を踏み抜いてしまいます。そこで一貴は伊織にキスを迫りますが返って来たのはビンタでした。
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじをネタバレ紹介!8巻「64話~73話」
当分恋愛をやめると宣言した一貴だったが寺谷が企画した受験合宿に伊織も参加すると聞いてコンニャクな意志で参加します。一貴は海辺で指輪を探している女の子と出会い、一貴が潜って見つけてあげます。すると直後女の子はその指輪を海に投げ捨ててしまいます。ムカつく別れ方をした相手に貰った指輪だから自分で捨てたかったことが判明します。これが縁で一貴は3人目の「I」である磯崎泉と関わっていきます。
「名前を知っているとまた会える気がする」という泉の言葉通り、一貴が合宿の宿に戻り伊織と会って嫌われていないことがわかった直後に泉と再会してしまいます。積極的な泉を前に伊織はその場から立ち去ります。一貴を妬んだ寺谷の策略により一貴は女湯に放り込まれてしまいます。そこにいた泉のフォローで難を逃れるかと思いきや水中で息が続かず伊織たちにバレてしまいます。フォローのしようもなく一貴は伊織に軽蔑されます。
その後、泉の誘いで「五十一石(こいせき)の穴」という恋愛スポットにやって来ます。50個の黒石を男が積み上げてその上に1個の白石を女が積めれば「永遠の愛に守られる」というおまじないです。一貴は泉のためにこれに挑戦し50個の黒石を積み上げます。最後の白石を積んで振り向くとそこには伊織がいました。一貴と伊織の仲直りにという泉の計らいです。石の意味を考えて喜ぶ一貴に伊織は「合格祈願だから」だと言います。
海での一件ご、一貴は受け身ではダメだと思い直し、軽蔑されたままの伊織に対して果敢に話しかけようとします。受験にかこつけて伊織を誘い、喫茶店で思い切って告白しようと決意します。ところが座ったテーブルの後ろの学生が騒がしく気が散ってしまいます。その一瞬に伊織のケータイが鳴ってしまい一貴はひとりになります。そこで騒がしい学生に文句をつけて振り返った眼前にいたのは泉でした。そこに伊織が戻ってきます。
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじをネタバレ紹介!9巻「74話~83話」
漫画「I''S(アイズ)」の9巻では泉が正式に恋人宣言してきます。伊織は森崎の助言で素直に接するよう努める一方で、一貴は泉のモトカレとのトラブルに巻き込まれたりします。その後も泉の積極的なアプローチは続きイブにデートする約束をします。伊織とイブを過ごすなんてあり得ないとの判断から受けた一貴でしたが、寺谷のお膳立てにより4人でイブを過ごせることになります。
浮かれる一貴ですが約束がバッティングしていることを思い出し、泉との約束を取り消して貰おうとします。しかし泉の性格上ただでは引き下がりません。半ば強引に約束通りイブの日の夜7時にハチ公前で待っていることを言い渡されます。それでも一貴は食い下がり「今度埋め合わせするから」と言いますが泉は聞かずに立ち去ります。後ろめたさを抱えながらも一貴は伊織たちとの約束に参加します。
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじをネタバレ紹介!10巻「84話~93話」
漫画「I''s(アイズ)」9巻後半から一貴は伊織たちとのイブを満喫します。このイベントの思惑は寺谷は一貴と伊織をくっつけようとしていて、寺谷以外は森崎と寺谷をくっつけようとしています。一貴は酔った勢いで伊織に告白しますが伊織の返事は「みんな好き」と空振り。その後、泉の約束を反故にしたことを知ったモトカレに絡まれ、一貴は泉の元へ急ぎます。泉と会って戻ると森崎が玉砕しており3人で帰ることになります。
帰りの電車の中で一貴は「オレも結局告白できなかった」とこぼします。これを伊織が拾って「誰に告白するつもりだったの?」と返してきます。いままで散々告白し損ねておいてこのような形で伝えてしまうところが一貴らしくもあります。この後はじめてお互いの両想いが明らかになります。嬉しさのあまり伊織を自分の部屋に招いた一貴ですが、大失態をやらかします。そして両想いの喜びが嘘のような重い空気の中帰宅が決定します。
その時のことを寺谷に詳しく話しているところに伊織から電話がかかってきます。久しぶりに伊織に会える喜びよりも嫌な予感が勝っていました。指定された喫茶店に到着した一貴は入ることを躊躇いますが、窓越しに目があった伊織の笑顔に釣られて入ってしまいます。何気ない世間話のあと、ついに伊織から本題が切り出されます。「もう会わないほうがいいね」と。この言葉に一貴はショックを受けます。
一貴は伊織を追いかけますが見つかりません。弱り果てたところに泉が現れ「フラれたに決まってる」といって人目も憚らずに熱烈なアプローチをしてきます。伊織に別れを宣告されたも同然の一貴は泉の熱烈アプローチに気持ちが揺らぎます。帰宅してからも泉の感触を思い出していると伊織しか番号を教えていないケータイに着信があったことに気付きます。かけ直すと森崎が出て「一貴が伊織をフッた」ことになっていました。
漫画「I''s(アイズ)」の高校3年編のあらすじをネタバレ紹介!11巻「94話~101話」
慌てて伊織に電話をして会う約束を取り付けた一貴はありのままの気持ちを伝えて誤解を解きます。しかしその影には泉との関係の後ろめたさがありました。それを吹っ切るために一貴は泉に話を付けようとしますが泉のぺースに飲まれてしまい伝えられずに終わります。伊織が入った演劇プロダクションの関係で「これから会えなくなるから考え直したほうがいい」という伊織の言葉に一貴は「いくらでもギセイになる」と答えます。
そうして伊織と会えなくも幸せな日々をしばらく送ることになります。伊織との関係を泉に伝え損なっている一貴だが、プロダクション側から口止めされており打つ手がない状況です。そのせいで依然として泉の熱烈アプローチに晒されています。卒業を間近に控えた頃に伊織の合成画像がネットに出回っている事件が発覚します。そうして高校を卒業し、大学の受験に失敗するまでが〈高校3年〉編です。
漫画「I''s(アイズ)」における障害・マリオネットキングとは?
〈高校2年〉編の序盤にグラビア雑誌に出た伊織に対して下劣なヤジを飛ばしていた不良集団の中心人物であり、その後も校内で盗撮事件を起こしたり、伊織に執着して様々なトラブルを起こしてきた男のネット上の呼び名が「マリオネットキング」です。漫画「I''s(アイズ)」における最大の壁と言っても過言ではありません。
漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン候補の磯崎泉とは?
漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン・磯崎泉のキャラクター像は「積極的な後輩」です。いつきと同じくらい恋愛に積極的ですがいつきにある「家族っぽさ」がない分、泉のほうがより恋愛に積極的です。堂々とした性格をしていて一度決めたことは決して曲げずに主導権をとってきます。どことなく伊織に似て無くもないところが一貴にとっても悩ましい点です。
漫画「I''s(アイズ)」のあらすじを紹介!卒業後編
漫画「I''s(アイズ)」卒業後編のあらすじをネタバレ紹介!11巻「102話~103話」
漫画「I''s(アイズ)」11巻後半から卒業旅行に出かけます。そこに呼んでいない泉が現れ「伊織と恋人になった」ことを伝えないことに関して問題が起きます。頑なに伝えようとしないのは一貴自身のためだったのです。一貴は泉の誘惑に溺れたあとでようやく泉に伊織との関係を打ち明けます。結果、泉を傷つけてしまいます。
漫画「I''s(アイズ)」卒業後編のあらすじをネタバレ紹介!12巻~15巻「104話~最終話」
新生活でひとり暮らしを始めることになった一貴はアパートの隣人・麻生藍子が伊織に似ていることに動揺します。伊織が芸能人になるにつれて距離を感じ何もない自分と比べると劣等感を覚えるからです。しかし藍子にも伊織との関係を応援されたことで自分にできることをやろうと決意します。そうして最大の障害である「マリオネットキング」を撃退し、晴れて結ばれるラストを迎えます。
漫画「I''s(アイズ)」における障害・カミノギイサイとは?
伊織が所属する演劇プロダクションの有名な演出家が「カミノギイサイ」です。イサイは漫画「I''s(アイズ)」のラスト15巻で初登場し、「伊織のために別れてくれ」と宣告してきます。このイサイのイニシャルも「Isai」で「I」が含まれていることから漫画「I''s(アイズ)」において重要な役割を担う「I」であることが窺えます。イサイはラストまで一貴と伊織にとっての壁として立ちはだかります。
漫画「I''s(アイズ)」のヒロイン候補の麻生藍子とは?
一貴がひとり暮らしを始めたアパートの隣の部屋に住んでいる第4の「I(藍)」である女の子です。ラスト付近で登場する麻生藍子のキャラクター像は「距離の近い伊織」です。初対面の時に一貴ですら一瞬伊織だと見間違えてしまうほど伊織にそっくりです。そして藍子のトラブルを一緒に解決する中で一貴は健気で距離の近い藍子に惹かれそうになります。
漫画「I''s(アイズ)」は今なお色褪せない魅力を秘めている
漫画「I''s(アイズ)」のラストまでのあらすじやネタバレ、4人のヒロインを紹介してきました。既読の方には懐かしく思い返してもらえ、はじめての方には大まかな流れや関係性を分かってもらえたのではないでしょうか。優柔不断で奥手で何の取り柄もない一貴に自分自身を重ねて読んだ当時の感情は今でも色褪せていないことでしょう。漫画「I''s(アイズ)」を読んだことのない方はラストまで読んでみてください!