帝一の國をネタバレまとめ！漫画最終回での生徒会長選挙の結果・結末は？

2017年大ヒットした映画の『帝一の國』。帝一の國の原作は古谷兎丸先生の漫画です。帝一の國は昭和時代に日本一の名門校に通う生徒が将来の鍵になる生徒会長の座を掴むために知略や謀略を尽くして戦う政治漫画です。今回は原作の漫画である帝一の國の最終回・結末、漫画版の個性的なキャラクターを紹介します。

赤場帝一は海帝高校に入学しました。それは同時に帝一は海帝の生徒会長になる戦いが始まりました。海帝の生徒会長は政財界で出世するためのカギであり、彼の夢の総理大臣になるためには必須アイテムである。生徒会長になるためにはルーム長になる必要があります。ルーム長になるためには多額の寄付金が必要であり、帝一の父の譲介は帝一を生徒会長にするために学校に寄付し、帝一は1年1組のルーム長に就任しました。

1組のルーム長は帝一、2組は腐れ縁の菊馬になりました。他の組も帝一が知る人物がなりましたが、6組だけは担任が寄付金制度で決めなかったために大鷹弾という公立出身の外部生でした。弾は大人顔負けの頭脳と身体能力とを持ち、苦学生だがバイトを掛け持ちしているなどと、誰もが認める高校生でした。帝一はそんな弾を本当は野心家だと嫉妬し、弾と同じく外部テストを受けました。結果として1点差で勝ち、帝一は喜びました。

帝一は2年になった時に会長候補に推薦してもらうために、今年の生徒会長になりそうな人を品定めして、その人の犬にならなければなりませんでした。帝一が忠誠を誓ったのは2年の氷室ローランド。アメリカ人とのハーフでカリスマ性に溢れた最も生徒会長に近い男です。同じく菊馬も氷室い忠誠を誓い、生徒全員の情報メモを彼に売りました。その後、二人は氷室から新聞製作の勝負をさせられます。そこで帝一は見事に勝ちます。

この合宿で勝利をしたら、票数が3票分加算されます。帝一の父の譲介はこの合宿で菊馬の父の卯三郎に敗北してしまい、選挙に差がついてしまいました。そこで美美子が帝一のために学校まで足を運びます。この時にたまたま弾と美美子が遭遇し、互いを意識し合う様になります。帝一は美美子と弾がいる姿を見て、鬼のような形相になり弾をハチの巣にします。氷室は弾切れのため、森園に撃たれて敗北します。

二学期になり、帝一と菊馬は氷室から候補になりうる草壁を失墜させるように命じられます。まず、情報を網羅している菊馬は草壁が女好きという弱点を突いたハニートラップを使いますが、あと一歩のところで失墜させられませんでした。帝一は光明の作った嘘発見器で草壁が1年前の文化祭で同学年の本田が担当していた照明に細工をして失墜させたことが明らかになりました。帝一は草壁を陥れることに成功しました。

帝一は文化祭の開会式を成功させ、また株が上昇しました。そして、氷室からは弾を仲間に入れるように言われていました。そこで、弾が再び帝一の彼女の美美子と歩いているのを目撃しました。帝一は弾に対して友達と思っていないと一喝しました。そして、氷室は菊馬の情報を頼りに弾に資金援助の話を持ち掛けますが、弾は迷いを無くすために氷室を殴ります。

文化祭で帝一の父の譲介と氷室の父が睨みあっていました。その後、譲介は帝一に自分が氷室の父の出世を潰した張本人であることを告げました。氷室の父は外国車を日本に売る予定でしたが、通産省の譲介を中心に日本車優遇処置が進み、その責任を氷室の父が責任を負うことになりました。帝一達は氷室の家を根津を利用して盗聴した所、帝一の事は切り捨てると発言しました。帝一は氷室派を抜ける結末を迎えました。

氷室と絶縁した帝一は弾と本田の助け舟もありながら土下座をして森園派に入ります。優秀な手駒を失った氷室は自信を支援してくれる団体には費用を上げたり、または賄賂を払うなどの手に出ました。森園はすかさずにその情報を沢山の人にばら撒き、氷室はさらに窮地に落ちます。それでも、票数はやや森園の方が低かったため、弾は打開策として菊馬と根津を森園派閥に入れます。菊馬も納得し、あっさりと氷室を裏切ります。

候補の本田が辞退したために森園と氷室の対決になりました。氷室は泣き落としの手に出ますが、副ルーム長の駒ですら彼を見限り、氷室は破れて森園が生徒会長になりました。狂った氷室は屋上から飛び降り自殺をしますが、光明がたまたま引いてたマットの上に落ち、一命を取り留めました。相方の駒もまた一緒にてっぺんを目指そうと言い、森園も彼を副会長に任命するという意外な結末を迎えました。

長い選挙の後に帝一は弾が美美子に告白をしに行くことを思い出しました。弾はいざ美美子の所に会いに行くと、帝一の事を裏切れないから、美美子と会う事を辞めると告げる。変装していた帝一は喜んでいたが、美美子は今の帝一が好きなのかどうかが分からず、弾も帝一も友達だという結果を出しました。プライドの高い帝一は恋人から友達への降格とショックを受けました。

帝一は晴れて2年生に進級しました。海帝の評議会には、アイドルの夢原、不良の久我、将棋名人の羽生、デザイナーのルルカ、教祖の高天原、そして現総理大臣の息子の裕次郎のような個性的な1年生が加わりました。帝一は特に裕次郎に積極的なアプローチをかけますが、器の小ささが露呈し、裕二郎に避けられます。そして、他の一年にも避けられてしまいます。また、裕二郎は弾の知り合いであり彼の派閥に入りました。

今まで選挙権を持っていたのは、各クラスのルーム長と副ルーム長、各部活の部長、各委員会の委員長と副委員長でした。限定された人選なので、氷室のような度が過ぎた賄賂などの問題が発生していました。そんな状況を打破するために、森園は学園集会で生徒全員が選挙権を得れる政策を打ち出しました。帝一と菊馬は始めは反対でしたが、森園に逆らえないためにやむを得ず賛成してしまい、生徒全員が選挙権を持つようになりました。

帝一は1年生から拒絶されていました。そんな状況に絶望した帝一は家出をして荒れ狂っていました。そんな中、譲介が帝一を探し回り、清掃活動をしていた久我達が帝一を発見しました。久我は同じ元不良の氷室を崇拝しており、大人しくなった原因が帝一が裏切ったからと菊馬に唆されていました。譲介はその事件は両親同士のいざこざから生まれた物だと話、久我は菊馬に騙されたことに気付き、帝一派に入ります。

元々、夢島は男でありながら男らしい久我に好意を持っていました。しかし、田舎育ちの久我にはボーイズラブが受け入れられずに夢島に酷い態度を取りました。それを聞かれた周りに二人は揶揄われるようになりました。そして二人は仲違いしました。光明は二人の派閥が事あるたびに喧嘩を起こすからという理由で生徒会長の森園の協力のもと、芝居を打って仲直りをさせ、夢島も帝一派に迎えました。

高天原が手に入れた帝一と弾と美美子の3人が映っている写真を菊馬は不純異性交遊だと評議会に訴えました。菊馬は次々と証拠を出し続けました。生徒会長の森園は参考証人として美美子を評議会に呼びました。帝一と弾は不純異性交遊ではなく真剣な恋であることを証明するために、生徒会長になった方が美美子と結婚というプロポーズをしました。美美子はこれを受け、菊馬の罠は不発でした。そして、野々宮は美美子を見つめます。

野々宮は美美子が好きになり、探偵を雇って彼女の素性を詮索しました。偶然を装って、美美子と仲良くなり、俳優である野々宮は出演女優の駆け落ちを斡旋し、代わりの女優として素人の美美子を監督に強引に使わせました。そして、二人が出演している太陽が泣いてやがるが国民的ドラマになり、美美子も野々宮同様に国民的スターになってしまいます。そして、急展開の結末までつながります。

今年の海帝祭では菊馬は高天原とサーカスをしていました。海帝の1年2年限定のステージであり、そこでは終末説を述べて票集めをしていました。また、エンディングは森園発案のダンスパーティーが始まり、男女ペアを組んで踊っていました。そこで全てを持っている弾を憎んだ野々宮は美美子と踊っている弾を殴り飛ばしました。野々宮は帝一が嫌いなので、消去法で菊馬を支持するようになりました。

菊馬派に入った野々宮は高天原と再開します。一触即発かと思いきや、ユウとヒルとあだ名で呼び合う関係でした。この二人は小学生にして世間を騒がせたマヨネーズ事件を起こした主犯でした。粗暴な二人は高天原の親の洗脳システムで矯正されましたが、元に戻りました。野々宮が首相になり、高天原の宗教を国教にするという約束の元、菊馬を会長にさせる計画が始まりました。

帝一は高天原達の悪事を暴くために光明に囮捜査を命じました。しかし、光明は潜入捜査がバレてしまい、洗脳されてしまいます。1年の羽生を指揮に光明奪還作戦を繰り広げましたが、結果としては失敗に終わりました。解放された光明は帝一に再開すると、唾を吐きかけ、毒舌を吐くという通常の光明ではあり得ない行動をとり、帝一はまた登校拒否になりました。

伴侶の光明を失った帝一は自殺を決意していました。父の譲介も卯三郎に負けた時に自殺を決意し、その後毘沙門天を背中に刻みました。そして、学校に復帰した際に、命を懸けてきた会長の座を目指すのを辞退を全校生徒に告白しました。そして、菊馬を生徒会長にしないために、弾を生徒会長にすると決意しました。その証拠に彼も父同様に背中に毘沙門天を背中に刻みました。

元々、弾は野々宮の家から援助を受けていました。しかし、野々宮が離反したので、野々宮は父にバレないように秘書に弾の学費を支払わないようにしました。弾と帝一と彼等の仲間は弾の学費のために働きますが、選挙前日にようやく学費が払えるようになり、選挙前に活動が全く出来ずに終わってしまいます。

今年の選挙は美美子と野々宮の件があり、ワイドショーで放映されることになりました。会長候補を辞任した帝一ですが、森園は認めず、氷室が帝一を壇に上げました。帝一、菊馬、弾の3人で選挙をすることになります。通常は1年と2年による選挙ですが、森園の新政策により3年も選挙に加わるという物でした。1年と2年に向けてしか活動をしていなかった菊馬達は面喰い、3年生は帝一に投票しました。

帝一の國の漫画の主人公です。1組のルーム長であり、多くの人からも次期生徒会長になると期待されています。中学時代は相棒の光明と共に生徒会長を務め、同学年だけでもなく他学年からの人望も集めています。幼い頃からピアノが得意でプロ顔負けの腕を持ちますが、父の譲介や小学校からの腐れ縁の菊馬達にからかわれるのが嫌になり、誰にも邪魔されないようにピアノを弾くために総理大臣を目指します。

性格は極度の負けず嫌いであり、かなりの野心家です。特に弾に対しての対抗心が強く、美美子へ想いやテストの点に対して常に自分が勝っていると鼓舞をしています。多くの人には雲の上の存在に思われますが、弾や野々宮のような頭のいいキャラには人間性を見透かされています。最終回では総理大臣になります。

帝一の良き伴侶の光明です。帝一と同じ1組の副ルーム長です。女子の様な容姿で猫が好きな不思議ちゃんですが、帝一にアドバイスをしたりして彼の窮地を何度も救ってきました。また、実家の工場の手伝いをしているために非常に手が器用であり、コピー機や嘘発見器などを1人で製造し、菊馬からは戦国時代に核兵器を持ち込むようなものだと揶揄されています。見た目は男ですが、帝一の國の漫画内ではヒロインのような立場です。

6組のルーム長であり、会長候補の一人です。難関な外部入試を乗り越えた頭脳、卓越した身体能力、外部生でありながら即座にクラスの中心にいる人望から、寄付金無しでルーム長に選ばれました。そのために担任の玲子が周りの教師から色々言われるのを見て、海帝高校がおかしいと思うようになります。帝一や菊馬と違い、会長になるという野心が皆無ですが、森園との出会いがきっかけで次第に目指すようになります。

家が貧乏のため古びた平屋に住みながら兄弟と母親のためにアルバイトをしています。中学生でありながら現総理大臣の息子の家庭教師をしたり総理の仕事の手伝いをしたりをして、帝一の國の漫画内の中でも超人扱いされています。また、帝一の彼女の美美子とも仲が良く、負けず嫌いの帝一からは嫉妬の対象として見られています。そして、美美子と仲が良くなるうちに恋心を抱く様になります。最終回では生徒会長になります。

都内女子高に通う帝一の恋人。帝一と菊馬と同じ小学校の同級生。元々優しい帝一と彼のピアノが好きでしたが、選挙に燃える帝一とは喧嘩ばかりしていました。合宿時に学校に訪れた際に、弾と会い、彼に心が揺らいでしまいます。また、弾にも好意を寄せられます。そして、二人にプロポーズされた際に、野々宮にも好かれ、既成事実を作られます。序盤の活躍は少ないですが、ていいｔ漫画の終盤ではキーマンのような存在です。

2組のルーム長で、会長候補の一人。帝一とは腐れ縁であり、小学校の頃は相棒の根津と帝一をいじめていました。腐っても菊馬というのが信条であり、どんな汚いことをしてでも勝てば許されるという姑息な考え方をしています。生徒のあらゆる情報を網羅しており、それを使って妨害などが得意です。彼の父は帝一の父の譲介に選挙で勝っており、帝一に撮って負けられない相手です。て最終回では意外な行動に出ます。

2組の副ルーム長です。ガニ股でケッというのが口癖です。菊馬の良き悪友で小学校の頃は二人で帝一をいじめていました。壁をよじ登ったり電灯の上からスパイ活動をするなどと、常人離れした身軽さを持ち、周囲からは妖怪と言われています。この異様な動きは靴にあるかなり尖ったスパイクに秘密があります。また菊馬からは同じ副ルーム長の光明と比べられて、サンドバックにされていることもしばしばあります。

帝一達の1学年上のルーム長です。普段は穏やかな文化少年ですが、勝負ごとになると執念深く一切の妥協をしない負けず嫌いです。たまに見せる表情は帝一も怯えます。弾と同様に野心はありませんでしたが、文化祭での弾のラブコールを聞き、生徒会長を目指します。自分を将棋の歩と思っており、周りの駒を操る技術に長けています。そして、氷室を制して、生徒会長になります。

帝一達の1学年上のルーム長です。才色兼備の白人ハーフであり、はじめは帝一も彼の犬になっていました。元々は金髪の狂犬と呼ばれた不良であり、喧嘩の様なやり口で物事を進め、自分にたてついたものは何人たりとも許しません。不良の頂点を目指していましたが、喧嘩をすると相方の駒が退学になってしまうので、喧嘩から足を洗い、海帝の頂点を目指すようになるという背景があります。森園に負け、副会長に就任します。

帝一の1つ下の学年のルーム長です。弾とは古い知り合いであり、現総理大臣の息子でありながら俳優としても活躍している青少年です。しかし、本性は悪質であり、小学校の頃は親友の高天原とマヨネーズ事件という社会犯罪を起こしていました。学校に来た美美子に惚れてしまい、既成事実を作るなどして美美子を自分の物にしようとします。また、全てを持っている弾に対して帝一以上に嫉妬をしており、弾をかなり苦しめます。

選挙中に現総理大臣の野々宮の父が海帝に現れます。野々宮の父は裕二郎が幼い頃に高天原とマヨネーズ事件を犯し、それを自身の保身のために隠蔽し、彼等を洗脳した事を全国ネットに告白しました。そして、その責任のために総理を辞任しました。野々宮はこのような過去が露呈し、周りに避難されました。彼は父を見返し美美子を手に入れたかったと告げます。野々宮は自信を鍛え直すために、はじめは支持していた弾に票を入れます。

光明は潜入捜査の際に仲が良い猫に盗聴していたレコーダーを首輪に仕込んでいました。帝一はその猫を見つけ、久我にそのレコーダーを放送させ、光明は全てを思い出し洗脳が解けました。また、蒜山と裕次郎の悪事も全て露呈し、高天原が詐欺をしていたことが明らかになり、高天原の信者はほとんど見限り、弾と帝一に投票しました。選挙後、高天原は海帝高校を中退する結末を迎えました。

漫画内でずっと帝一のライバルとして君臨してきた菊馬ですが、高天原の失脚後、そうそうと相棒の根津と共に彼を裏切り、候補者でありながら、帝一に票を入れました。菊馬と帝一は親同士が30年前に海帝選挙で闘った者同士であり、彼等も競い合ってきた仲ですが、はじめは菊馬が優勢でも最後は帝一が追い抜くといのが常であり、菊馬は清々しい表情をしながら腐れ縁だと言います。そして、美美子に告白しますが、あしらわれます。

候補者の帝一・菊馬・弾の3人を選ぶ生徒全員で行われた選挙が開始されました。最後に弾と帝一のどちらかになりましたが、最後に帝一が弾に票を入れ、弾が生徒会長というのが最終回の結末の1つです。そして、帝一と菊馬は副会長、光明が会計、根津が書記を務めることになりました。弾は当たり前の学園生活を送るために癒着や謀略の会長選挙から立候補制の会長選挙に変更するという結末を迎えました。

結局、帝一は生徒会長になることが出来ないという結末を迎えました。海帝の生徒会長は政界で出世するためには必須条件の物であり、帝一の父は菊馬の父に負け、それ以降は菊馬の父の部下として働いていました。しかし、弾が会長になることで、生徒会長のブランドが無くなり、帝一は自身の努力で総理大臣になるという最終回を迎えて帝一の國は終わります。

今回は帝一の國の漫画のあらすじや最終回の結末や帝一の國の漫画版の個性的なキャラクターを紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか。1年生編では森園が生徒会長になり、2年生編では弾が生徒会長になる結末でした。帝一は惜しくも弾には敗れましたが、弾の政策のおかげで会長派閥が無くなり、帝一は努力で総理大臣になるという感動の最終回を迎えました。