図書館戦争の実写版キャストまとめ！映画版・ドラマ版のあらすじと相関図は？

図書館戦争の原作小説は2006年発行以来、シリーズ累計600万部を突破。2013年に実写映画、2015年にドラマ版と続編の映画が公開された。2013年公開の映画図書館戦争「LIBRARY WARS」の3日間の観客動員数は25万人で、興行収入3億円を超え、作品の満足度98.2％という高い数字を記録した。2015年公開の映画図書館戦争「THE LAST MISSION」も興行収入3億円を突破し、第1作の初日データに比べて動員150.1％、興行収入152％の伸びを記録した。映画化以外にもアニメ化、漫画化もされている。

その図書館戦争第1作のあらすじ、第2作のあらすじ、図書館戦争特別ドラマ版のあらすじ、全てのあらすじを紹介。図書館戦争に登場するキャストの面々についても徹底的に紹介！ドラマ版、第2作から新たに加わったキャストも含めて紹介していく。

図書館戦争の舞台は2019年、近未来の架空の日本である。昭和の終わりの1988年、「メディア良化法」が施行された。その法律により言語統制が行われ、風紀を乱す言葉の書かれた有害図書とみなされた書籍が、その秩序を守るメディア良化隊により本屋から次々と処分されていった。メディア良化隊は政府の元に作られ、銃器による武装化をし、検閲には武力行使さえ厭わない強制的なものだった。

元号が昭和から正化となった後の正化11年(1999年)、メディア良化法に反対していた「日野市立図書館」が突如襲撃される。それは大惨事となり「日野の悪夢」と呼ばれた。その事件の唯一の生存者仁科巌(石坂浩二)によって正化16年(2004年)、メディア良化法に対抗して図書を守り、言論の自由、表現の自由を守る組織として「図書隊」が作られた。図書隊は図書館の敷地内では専守防衛で実弾を使っての抗争が合法化されている軍隊である。

正化26年（2014年）、笠原(榮倉奈々)は当時高校生で、本屋で発売日を楽しみにしていた本を手に取る。そこで良化隊の検閲に遭遇し、本を取り上げられてしまう。必死に抵抗していると、突如図書隊の堂上(岡田准一)が現れ、検閲対象とされた本を“見計らい図書”とし、良化隊を追い返した。このことをキッカケに、顔の記憶も曖昧な王子様のような図書隊堂上に憧れて図書隊を目指し始める。

正化31年（2019年）、笠原は念願の図書隊へと入隊する。そこで指導教官となったのが堂上だが、憧れの「王子様」とは正反対の鬼教官だった。その後、笠原は手塚光(福士蒼汰)と共に「図書特殊部隊（ライブラリー・タスクフォース）」へ配属される。笠原は生まれ持った高い身体能力を見込まれて、初の女性隊員となった。月日が経つにつれ、笠原はなぜか優しかった憧れの王子様とは真逆であるはずの堂上のことを意識しはじめる。

ある日、小田原の情報歴史図書館が閉館することになり、全資料が関東図書隊に移管されることになった。その資料の中にはメディア良化法の不正記録の資料が保管されていた。しかし、財団法人による図書館のため、良化隊はこれまで検閲を行う事ができなかった。玄田隊長(橋本じゅん)は、移管日には図書隊とメディア良化隊との全面戦争が避けられないことを全隊員に告げる。

移管日当日、笠原は図書基地司令仁科の護衛にまわることになったが、良化隊と繋がる黒幕により2人は誘拐されてしまう。堂上と小牧(田中圭)ら図書隊は、仁科の義足に仕込まれたGPSを頼りに監禁された場所を特定し救出に向かう。戦闘の末、仁科司令と笠原は無事救出され、この戦いは図書隊の勝利となる。最後のシーンで笠原は堂上に頭を撫でられ、その瞬間に堂上が王子様だと悟るのだった…。

小田原の全面戦争から約半年後、笠原が所属する武蔵野第一図書館は平和な日々を取り戻していた。笠原は頭を撫でられた感覚から、堂上が憧れの王子様だったのではと気づき始める。ある日、小牧の幼馴染の聴覚障害をもつ中澤毬江(土屋太鳳)が図書館に訪れる。毬江はいつも小牧にお薦めの本を教えてもらって読んでいた。笠原は彼女の表情を見て、毬江が小牧へ恋心を抱いていることに気付く。そんな中突然、小牧が薦めた本が障害者に配慮しておらず不適切な内容だということでメディア良化隊に拘束されてしまう。

一方で、図書館で窓口業務をしていた柴崎(栗山千明)は、学芸員の朝比奈修二(中村蒼)と頻繁に会うようになっていた。朝比奈は柴崎のことが気になっている様子だ。柴崎に想いを寄せる手塚光はそのことを知り複雑な気持ちになっていた。図書館内では様々な恋模様が繰り広げられている。

入隊して2年が経過し残業をしていたある日、笠原は同期の野村(大塚ヒロタ)に段ボール運びを頼まれ、一緒に手伝うことになった。そのことがきっかけで笠原は、査問委員会にかけられることになる。その日、笠原は野村が段ボールを運びながら言い放った言葉に激怒し、段ボールを置いて立ち去ったのだが、その後野村は段ボールの中身を燃やしていた。段ボールの中身は図書で、いずれも図書隊を批判するものだった。

図書を守るべき存在の図書館内で「焚書（ふんしょ）」が行なわれたことがニュースで報道され、問題となってしまう。野村が火を点けた本は笠原の運んだ段ボールの中に入っており、共犯者だと証言された。それにより笠原は査問委員会にかけられた。何時間も質問攻めに合い、疲弊した笠原は堂上の事を悪く言われたことに腹が立ち、この際自分がやった事にしてもいいと言ってようやく解放された。

この野村を操っていたのは、文科省の研究会「未来企画」の手塚慧(松阪桃李)だった。手塚慧はかつて図書隊に所属していた優秀な人物で、その名は図書館では広く知られており、笠原の同僚手塚光の兄であった。手塚慧は笠原、柴崎に接触し何かを企んでいるようだった。

ある日、水戸市で開催する芸術祭典で「図書館法規要覧」が目玉として提示されることに決まった。良化隊がこれを狙ってくるだろうと予想した図書隊は、それを阻止するために関東図書隊総勢54名で保管図書館までの警備を行うこととなった。図書館に「図書館法規要覧」がある事は極秘だったが、なぜか良化隊が訪れほかの検閲図書を要求してきた。玄田隊長は要求を拒否し、それにより戦いが始まる。

終了時刻になっても戦いは終わらなかった。館長が「図書館法規要覧」を良化隊へ譲渡する契約書にサインをしていたのだ。それが原因で、タスクフォースは良化隊との戦いに苦戦していた。追い詰められた玄田隊長は「図書館法規要覧」を美術館に届けるために、堂上と笠原を逃がした。

しかし、そのことが良化隊に気づかれてしまい、美術館への本の輸送は難航した。その途中で堂上がメディア良化隊の襲撃に合い、大きな負傷を負ってしまう。堂上の意識が失くなりそうな時、笠原は生還したら自分の思いを告げると堂上に宣言した。そのまま1人で美術館へ向かい、無事に任務を達成したのだった。

映画図書館戦争「THE LAST MISSION」の公開記念で放送された特別ドラマ版では、新キャストが何人か追加されている。このドラマ版図書館戦争では、映画よりもより登場人物達の恋愛模様について描かれていて、それぞれの恋にスポットが当てられている。

この特別ドラマでは図書館戦争第1作に登場したメディア良化隊賛同団体リーダーの武山健次（鈴木一真）に代わり、メディア良化隊隊長の尾井谷元（相島一之）が新たに加わっている。その他、手塚光の兄の手塚慧や、小牧の幼馴染毬江、朝比奈が新たに加わっている。

関東図書基地・図書特殊部隊二等図書正。通称「怒れるチビ」。笠原、小牧、手塚光を擁する班の班長。4人の班は隊内でも最小人数である。堂上は班内で一番背が低く、小柄で正義感が強い男。性格・外見ともに真面目で他人や部下に厳しいが、わかりやすい性格で憎めないところを持ち合わせている。その真面目さから部隊内ではいじられ役になることが多い。

叱ったりや褒めたりする時は頭に対して行うことがマイルールであるらしく、拳骨、叩く、小突く、撫でる、手を置くなどのバリエーションがある。手が届きにくい相手の時には書類などを丸めて行う場合もある。また、ヘルメットを被っているときは例外として肩を叩く。特に笠原には、頭を軽く叩いたり、撫でたりすることが多い。 笠原には必要以上に厳しくしているが、その裏では日々彼女の成長を喜び、誰よりも大切に思っている。

関東図書基地・図書特殊部隊一等図書士。通称 「熱血バカ」。堂上班班員。男顔負けの身体能力と自己主張を持ち合わせていて、男勝りな言動から「山猿」呼ばわりされることが多く、女性扱いされることは少ない。生まれ持った身体能力が功を奏し、女性では史上初で唯一のタスクフォース隊員。性格は明朗快活で純朴真っ直ぐで誠実。

女性らしい服装及び薄化粧をしただけで周囲が驚くほどの美女に変身するため、図書館内での痴漢捜査などでは戦闘能力も含めて囮（餌）として重宝されている。胸のサイズはAカップと貧乳だが、贅肉の無い引き締まったスレンダーなモデル体型でスタイルが良い。

武蔵野第一図書館・業務部 一等図書士。通称「情報屋」。才色兼備な新人図書隊員。情報通であり、実験構想中の情報部候補生。業務部の出世頭。外見とは裏腹に勝気で容赦のない性格。普段はよく猫を被っている。寮では笠原と同室で良き理解者。

関東図書基地・図書特殊部隊一等図書士。通称「頑な少年」。新米図書隊員のエリート。父親は図書館協会会長で、家族の問題から図書隊員および特殊部隊員として優秀な存在になることを目標としている。入隊当初はその思いのあまり、優秀とは思えない笠原が特殊部隊に配属されたことに不満を持っていた。笠原に自分の弱点（高所恐怖症）を指摘された時に、弱点を見抜かれて、更にそれを笠原が手塚に悟らせていなかったということがあって以来、自分の価値観とは異なる視点から笠原の長所を見るようになった。

弱点の高所恐怖症に関しては克服し、狙撃班として高所からの狙撃に従事するなどもはや問題はなく、堂上と小牧に感心されている。笠原の図書隊員として足りない部分に関してよく説教をするので、時に笠原から「プチ堂上」と呼ばれることがある。笠原に告白したが振られ、柴崎の事が気になっている。

関東図書基地・図書特殊部隊二等図書正。通称「笑う正論」。堂上班副班長。図書隊員一の理論派で、公の場では常に正論を貫くが、自分に対しても容赦なく正論を向ける。実際には話の通じない石頭ではなく、むしろ相手の感情や思惑を正確に把握しながら正論を向けたりしながら、新米隊員をいつも優しくフォローしている。

図書大学校時代からの堂上の同期で、学生時代は学年首席を取ったり取られたりする間柄であったが、大学校卒業後に高校時代の笠原が堂上に助けられた一件を機に堂上とつるむ仲になる。防衛部に配属されてから3年後、堂上とともに図書特殊部隊に抜擢された。今では堂上の相棒的存在だ。稀にだが、堂上のことをからかうときに「班長」と呼ぶ。笑い上戸で、スイッチが入るととまらない。その主な原因は、笠原と堂上絡みであることが多い。

関東図書基地・図書特殊部隊隊長三等図書監。通称「喧嘩屋中年」。堂上や笠原の上官で、笠原の戦闘能力を高く買っている。しばしば豪快かつ無茶な作戦を立案するので、豪胆なのか大ざっぱなのか分からない性格と思われがちだが、実際には状況や想定される結果を考えた上でもっとも効果的と思われる手段を選んでいる。

関東図書基地・基地司令特等図書監。図書部隊創設者。「日野の悪夢」の生存者で、事件当時は日野市立図書館館長を務めていた。「日野の悪夢」で右足を失い、それ以来車椅子で生活している。この名前のキャラクター自体は原作には該当するキャラクターがいない。日野市立図書館館長の稲嶺司令の遺志を継ぐ人物として、映画図書館戦争では基地司令仁科のキャラクターが作られた。

図書文化の調査のため関東図書基地にやってきた、八王子歴史民俗博物館所属の学芸員。柴崎に好意を寄せている。このキャラクターは原作に該当するキャラクターはいないが、名前の似ている朝比奈光流とういキャラクターが存在している。アニメ版あらすじをみてみると修二同様、柴崎に好意を寄せており、このキャラクターを題材に作られたのではないかと思われる。

手塚光の兄で、弟を上回るエリート。思想の違いから父、弟と離別している。未来企画代表で、かつては図書隊防衛部に所属していたが、今は文科省にいる。弟のためならば手段を選ばない性格で、冷酷残忍なところもある。

小牧の幼馴染で、歳は小牧より10歳下。幼少期から小牧に片思いを続けている。小牧に恋人ができる度に胸を痛めていた。高校一年生の時に突発性難聴を発症し、それ以来聴覚障害を抱えることになる。堂上とは小牧の親友である関係から、中学時代から図書館での顔馴染みである。

図書館戦争実写映画の2作とも大ヒットとなったわけだが、その続編についてはどうだろう？図書館戦争の監督佐藤信介は次回作については明言を避けており、インタビューなどでも明るく回答をはぐらかしているようだ。あるインタビューではもし次回作があるとしたら、手塚光の恋がかなり進展するだろうといったようなことも言っていたみたいだ。しかし、その制作については一切未定のようである。

パンフレットには原作者の有川浩先生が革命編もできたら良いなというようなコメントが載っていたようだ。2作品とも大ヒットを収め絶大な人気を誇る図書館戦争だが、ファンからの要望も多数あれば、いつになるかわからないがきっと第3作目もあるのではないだろうか。

図書館戦争にはどのような人々が登場しているのかをあらすじとともに紹介したが、いかがだっただろうか？豪華キャストの面々が演じる、各登場人物の役柄。その恋愛模様もこの映画の見所の一つになっている。図書館戦争はアクションだけではなく、恋にもスポットをあてた恋愛アクション映画となっている。きっと図書館戦争にハマる人が続出するだろう。