【くにはちぶ】漫画のネタバレあらすじと登場人物まとめ!最終回の結末は?

漫画「くにはちぶ」は突然、全国民から無視されるという法律「くにはちぶ(国八分)」の対象者となった女子中学生・たんぽぽの物語です。たんぽぽを徹底的に排除しようとするクラスメイトたちの中で、たんぽぽを守ろうとする友人たちがいます。たんぽぽは苦しみながらも友情を信じ、戦いを止めません。壮絶な戦いの日々を送るたんぽぽはどのようなラストを迎えるのでしょうか?ここでは漫画「くにはちぶ」のコミック1巻から11巻までのネタバレあらすじと、ラストとなる12巻の最終回・結末までのあらすじをネタバレで紹介します。

【くにはちぶ】漫画のネタバレあらすじと登場人物まとめ!最終回の結末は?のイメージ

目次

  1. くにはちぶとは?
  2. くにはちぶの漫画1巻~5巻あらすじネタバレ
  3. くにはちぶの漫画6巻~11巻あらすじネタバレ
  4. くにはちぶの登場人物・キャラ一覧
  5. くにはちぶのの最終回結末・ラストネタバレ
  6. くにはちぶの違反者一覧
  7. くにはちぶに関する感想や評価
  8. くにはちぶのネタバレまとめ

くにはちぶとは?

くにはちぶの概要

「くにはちぶ」は2017年から少年マガジンエッジで連載されていたヒューマン・ドラマ漫画です。作者は各務浩章(かかむひろあき)で、コミックは全12巻です。漫画「くにはちぶ」は国民全員から無視されるという理不尽な法律の対象者になった女子中学生と、彼女を支える友人たちが共に戦う姿を描いた物語です。

漫画「くにはちぶ」のくにはちぶ(国八分)とは「無作為選出対象者無視法」という法律です。くにはちぶは1年間限定ですが、過酷な状況に追い詰められる主人公の戦いと友情が全12巻にわたって描かれています。ここでは、漫画「くにはちぶ」の11巻までのネタバレあらすじと、ラストとなる12巻の最終回・結末までのあらすじをネタバレで紹介します。

くにはちぶの作者

漫画「くにはちぶ」の作者・各務浩章(かかむひろあき)は、2017年から少年マガジンエッジで連載していました。漫画「くにはちぶ」は独創的なタッチの絵とストーリーで、ネット上で話題となった作品です。漫画「くにはちぶ」を発表することになったきっかけや読者へ伝えたいことなどについては不明ですが、今後明らかにされるかもしれないということです。

少年マガジンエッジ公式サイト | くにはちぶ

くにはちぶの漫画1巻~5巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」の主人公は道端たんぽぽという名の女子中学生です。物語は平凡な中学生の女の子が、突然理不尽な法律によって全国民から無視されるところから始まります。ここでは、漫画「くにはちぶ」の1巻からラストの12巻の最終回・結末までのあらすじをネタバレで紹介します。それでは、まずコミック1巻から5巻までのあらすじをネタバレで見ていきます。

1巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」1巻のネタバレあらすじ、平凡な毎日を送る中学2年生の道端たんぽぽは、ある日突然「無作為選出対象者無視法」の対象者に選出されました。これは通称「くにはちぶ」で、選ばれた者は1年間、国民全員から無視されるという法律です。くにはちぶは家族であっても対象者を無視しなくてはならず、たんぽぽは愛する家族からも無視されるという過酷な状況に置かれたのでした。

くにはちぶを対象者に伝えるのは踏(ふみ)という政府の役人です。たんぽぽが伝えられたのは学校の昼休憩の時でした。教室にいきなり入ってきた踏が、たんぽぽがくにはちぶに選出されたことを宣言します。チャイムが鳴り終わるときが無視の始まりです。ところが、クラスメイトたちにとっても突然のことで実感が沸きません。ある男子生徒はチャイムが鳴り終わったとき、たんぽぽに声を掛けてしまいました。

その男子は直ちに逮捕され、連れて行かれました。くにはちぶの対象者に少しでも声を掛けた生徒は逮捕されていきます。クラスメイトらはようやくくにはちぶを現実として受け止めます。逮捕された者は少年の場合は少年院に1年、成人の場合は禁固1年という刑が科せられます。そんな中でたんぽぽの親友のあざみとしろつめは手紙に「ごめんね」と書いてタンポポに渡します。

2巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」2巻のネタバレあらすじ、たんぽぽはくにはちぶの対象者になったために家族からも無視され、食事さえも与えられません。学校ではたんぽぽに声を掛けただけで逮捕される状況に、たんぽぽが登校することに避難の声が殺到します。ただ一人、あざみだけはたんぽぽを心から救いたいと思っており、クラス内は「たんぽぽを登校させない」という生徒らとあざみとの対立が起こります。

リーダーの犬走りんごを中心に「くにはちぶ対象者の登校を禁止する?」について、クラス内で生徒たちによる裁判が始まります。たんぽぽの親友のあざみ以外全員が、たんぽぽの登校禁止に賛成します。たった一人、たんぽぽの登校を望むあざみは、くにはちぶという理不尽な法律に屈することなく、クラスが一丸となって乗り越えなくてはならないと主張します。たんぽぽはあざみの言葉に勇気を与えられます。

あざみの勇気ある言動は他の生徒の心にも刺さります。ところが、現実にはたんぽぽを擁護するあざみが虐められるという結果になります。自分を庇ったためにクラスから虐められるあざみを見て、たんぽぽは「これからも登校するし、誰にも迷惑を掛けない」と訴えます。一方、あざみは虐められても負けることなく、堂々とした態度です。そんなたんぽぽとあざみの姿に他の生徒たちも少しずつ変わっていきます。

3巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」3巻のネタバレあらすじ、吹奏楽部の部員であるたんぽぽは、くにはちぶの対象者になってから部活動を休んでいたのですが、3年生の都先輩が参加させてくれました。卒業式の演奏曲の練習に励む部員たち。ところが、たんぽぽは間違えてばかりです。くにはちぶのために先生も指導できず、練習が進みません。部員たちの不満がたまってくるのを感じたたんぽぽは一人、屋上で練習することにします。

そこに、逮捕の危険があるにも関わらず都先輩がたんぽぽのために屋上に来てくれ、一緒に練習をしてくれました。そして卒業式の日、くにはちぶのたんぽぽが卒業式に参加することに生徒たちだけでなく、卒業生の保護者からも不満の声が出ます。しかし、追い出されそうになったたんぽぽをあざみと都先輩が助けてくれ、たんぽぽは無事に演奏をすることができました。

式が終わり、卒業生を見送る際、一人離れたところで見ていたたんぽぽですが、都先輩に感謝の気持ちを声に出して伝えました。都先輩も頑張ったたんぽぽを抱きしめます。この大胆な行動によって都先輩は逮捕されてしまいました。娘の逮捕を知った都先輩の母親がたんぽぽの家に乗り込みます。

手錠の画像

くにはちぶの対象者には監視を担当する監督官が付くことになっており、たんぽぽには踏七五三男(ふみしめお)がついています。監督官の踏は、くにはちぶの対象者だった抱(かかえ)を射殺した過去があります。抱は当時、首相の殺害を試みた男です。このテロ事件の後、危険行為を起こしそうにない人物をくにはちぶの対象者に選出する傾向があることにあざみが気づきます。

4巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」4巻のネタバレあらすじ、たんぽぽの家に乗り込んだ都先輩の母親は登校の禁止と謝罪をたんぽぽの家族に迫り、さらに、たんぽぽを家に監禁することを求めました。たんぽぽの両親は都先輩の逮捕については謝罪しますが、たんぽぽを監禁することは断固拒否すると宣言します。たんぽぽの両親との激しいやり取りの末、都先輩の母親は他の生徒の保護者らを連れてたんぽぽの登校を禁止するデモを行います。

たんぽぽは「1年後、私を殺してください」と言いながら、包丁を振りかざす都先輩の母親の目の前に立ちはだかります。捨て身の覚悟を見せるたんぽぽ。その姿を見た保護者たちは、たんぽぽを受け入れる気になっていきます。思った通りにいかないことを悟った都先輩の母親は、娘がいる少年院へ出向き、包丁を見せて一緒に死のうと迫ります。そこにたんぽぽが駆けつけ、都先輩の母親を説得します。

たんぽぽの説得でその場は収まりました。しかし、一緒にいたたんぽぽの母親が逮捕され、たんぽぽ自身は都先輩の母親の包丁が太ももに刺さり、負傷してしまいます。大ケガを負ったたんぽぽですが、くにはちぶのために医師の治療を受けられません。たんぽぽは自力で傷口を縫合することになりました。そんな中、学校は新学期を迎えます。

5巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」5巻のネタバレあらすじ、たんぽぽが3年生になった新学期、校長がある制度を発表します。それは、くにはちぶの対象者は出席しなくても卒業を認めるということです。これを受けて、華厳かざりがくにはちぶの対象者以外の生徒たちの登校を停止すると宣言します。かざりとしては、たんぽぽ以外の生徒が学校に来なければ、誰もたんぽぽを無視しなくていいと考えたのでした。

そんな中で犬走りんごがたんぽぽとあざみの説得で登校し、他にはれんげが登校しており、たんぽぽとあざみは勇気づけられるのでした。しかし、かざりは自分の言うことを聞かずに登校してきたりんごとれんげに怒りの言葉を投げかけます。さらに、かざりはりんごの親友・すずらんに命じてりんごを階段から突き落とさせました。

翌日、ケガをしたりんごは松葉杖をつきながら登校し、かざりを敵とみなし、戦うことを宣言します。一方、すずらんはかざりに脅されたとはいえ、親友を負傷させてしまったことに苦しみます。そして、すずらんは自殺を考えるほど精神的に追い詰められるのでした。

くにはちぶの漫画6巻~11巻あらすじネタバレ

ここまで、漫画「くにはちぶ」のコミック1巻から5巻までのあらすじをネタバレで見てきました。くにはちぶの対象者であるたんぽぽは厳しい状況にも負けずに学校を続けることを決意します。あざみは逮捕の危険がある中で一途にたんぽぽを支えます。一方、かざりのたんぽぽに対する攻撃は激しさを増していきます。それでは、漫画「くにはちぶ」の6巻から11巻までのあらすじをネタバレで紹介します。

6巻あらすじネタバレ

数人の男のシルエット

漫画「くにはちぶ」6巻のネタバレあらすじ、かざりはくにはちぶの対象者であるたんぽぽを徹底的に排除しようとします。かざりは、日頃からいじめを受けている男子・画彩影撮(がさいえいと)を使った悪質な嫌がらせ行為をたんぽぽに仕掛けます。それでも何とか切り抜けてたんぽぽが帰宅すると、妹のつづみが部屋の扉の前で中の様子を伺っています。部屋の中では父親と役人が話しているようです。

役人は「無作為選出対象者無視法(くにはちぶ)が終了する日まで誰とも接触しなければ1千万を差し上げる」と言い、実際に1千万を置いて見せました。くにはちぶを継続することが困難な家族への支援で、快く受け取って欲しいと言います。父親は、こんなことを毎回繰り返しているのかと言って拒絶します。さらに父親は、くにはちぶなどという法律は今回で止めさせるつもりだときっぱりと宣言します。

札束の画像

父親の言葉を聴いても役人たちは顔色一つ変えることなく、冷たい視線で父親を見ています。すると、そこにたんぽぽが飛び込んできて、父親に感謝の言葉を投げかけます。その言葉に応えることはできない父親ですが、たんぽぽに温かい視線を送ります。言葉を交わさなくても父親の想いをしっかりと受け止めたたんぽぽです。次の日、たんぽぽとあざみが登校すると、りんごの友人たちも学校に来ていました。

くにはちぶのたんぽぽ以外の生徒の登校を禁止したかざり。しかし、りんごの友人たちが思い切って登校してくれました。たんぽぽたちが教室にいると、突然、スピーカーからかざりの声が聞こえてきました。かざりは校内放送で、くにはちぶのたんぽぽを登校できなくした人に1千万あげると呼びかけます。1千万という大金は生徒だけでなく教師まで本気にさせてしまい、たんぽぽは命の危険にさらされます。

7巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」7巻のネタバレあらすじ、懸賞金をかけてまでたんぽぽを追い込もうとしたかざりですが、あざみたちの勇気ある行動が他の生徒たちにも良い影響を及ぼします。思惑が外れたかざりは、あざみの味方をする生徒に危害を加え、今夜この生徒の家で何かをすると宣言します。かざりは、自分を止めたければ殺せと挑発します。そして、かざりはその生徒にさらに危害を加えようとします。

教室のイメージ画像

そこでたんぽぽが、かざりの背後から手を伸ばして両目をふさぎました。驚いたかざりが後ろに倒れ込んだところへあざみが襲い掛かります。つかみ合いになったかざりとあざみを男子たちが引き離します。興奮状態のかざりは、たんぽぽやあざみに味方する生徒たちを罵倒します。かざりの言葉が途切れたその瞬間、たんぽぽがかざりの腹部目掛けて思いきり頭突きし、「あざみに手を出すな、殺すなら私を殺せ」と叫びました。

下校の時間になり、たんぽぽは話すことはできなくても側にあざみたちがいてくれるだけで嬉しい気持ちになります。バス停でたんぽぽとあざみがバスを待っていると、突然目の前に車が止まり、あざみを車中に連れ込もうとします。たんぽぽが阻止しようとあざみにすがり着くと、男たちはあざみを投げ出してたんぽぽを車中に捕らえ、走り去りました。

道路のイメージ画像

怒りをあらわにするあざみの前にかざりが近づきます。そして、「1千万はあの人たちにあげることにした」と言います。そして、あざみにナイフを手渡しながら、誰かを殺してでも味方を助けるところを見せてと囁きます。捕まえたたんぽぽのもとにあざみと共に現れたかざり。たんぽぽはあざみを助けるために必死に戦います。

この時、思わずたんぽぽに話しかけてしまったかざりを、監視官の踏(ふみ)が逮捕しようとします。かざりは咄嗟にたんぽぽにナイフを突きつけて人質にすると、踏は手を出すことができなくなります。ここで、たんぽぽとかざりは「敵と味方」について激しく言い争うことになりました。

8巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」8巻のネタバレあらすじ、かざりには実父を殺した過去があります。かざりは母親を守るために父親を殺したのでした。たとえ人を殺してでも大切な人を守ることは正しいことであると思いたいかざり。たんぽぽを守ろうとするあざみが自分と同じ人間であると考えたかざりは、あざみに自分を殺せと言ったのでした。しかし、たんぽぽは、その考え方は甘えだと主張します。

校舎のイメージ画像

かざりは衝動的に自殺を考え、たんぽぽを道連れに飛び降りようとします。そこをあざみが手を伸ばしてたんぽぽを救いますが、かざりは助けにきた踏に抱えられながら落下。車の屋根に落ちたことで死は免れましたが、意識を失ったまま病院に運ばれました。大ケガを負った踏の代わりに女性の監視官・三途ひがんがやって来ました。

狂気に満ちたかざりのエピソードはここで終わり、新たな物語がスタートします。たんぽぽの前にくにはちぶの対象者だったのは、なずなという少女でした。なずなは自殺しているのですが、なずなの親友だった平野ひなげしの母親がたんぽぽに会いたいと言ってきました。たんぽぽは父とあざみと一緒にひなげしがいる大阪にやって来ました。

一人で座り込む女性のシルエット

ひなげしの母親はたんぽぽたちを明るく出迎えてくれました。しかし、ひなげしはたんぽぽたちに目もくれずに出ていきました。母親は、ひなげしは親友を無視して死なせてしまったことに苦しんでいるのだと言います。そして、自分もくにはちぶだったなずなと同じ状況に追い込むことが贖罪だと思っているのだと言います。母親はあざみに、ひなげしを救って欲しいと懇願します。

一方、外に出ていったひなげしは、なずなが自殺をした日のことを思い出しています。駅のホームで自分のことを必死に呼んでいたなずなを、ひなげしは無視し続けました。その結果、なずなは走る電車の前に飛び込んでしまったのです。道にうずくまって泣いているひなげしの前に、三途ひがんが現れました。

9巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」9巻のネタバレあらすじ、ひなげしは以前、調理師学校への進路を考えていましたが、なずなの事があって悩んでいます。なずなはひなげしと一緒に調理師学校へ行きたいと言ったことがあり、ひなげしにとって辛く悲しい思い出です。学校は何事もなかったかのように普通の日常が戻っており、ひなげしだけが心を閉ざしたままです。そんなある日、体育館で集会が開かれました。

たんぽぽはその集会に参加するためにひなげしの学校にやって来ました。体育館の壇上に立ったたんぽぽは自身がくにはちぶの対象者だと名乗ります。動揺する生徒たちの前でたんぽぽはこの理不尽な法律を止めさせたいと考えており、自分に賛同する人は話を聴いて欲しいと、語り掛けました。たんぽぽが演説を始めようとするその時、三途ひがんが現れました。

体育館のイメージ画像

三途ひがんは、この場から退場しない者は「無視法違反」で逮捕すると宣言します。この一言で生徒たちは体育館から出ていきましたが、ひなげしだけがその場に残ります。残ってくれたひなげしのために演説を行うたんぽぽ。すると、たんぽぽの演説とひなげしの勇気ある行動に賛同した生徒たちが数人戻ってきてくれました。結局、ひなげしとその生徒たちは逮捕されます。しかし、彼女らは皆、誇らかな表情に満ちていました。

動画で撮影された集会の様子はネット上で拡散され、たんぽぽの演説を多くの国民が目にすることになりました。くにはちぶ(無作為選出対象者無視法)の廃止を望む声が日に日に高まっていきます。たんぽぽの活動が今や大きな波となって日本中に広がり、とうとう政府を動かすことになります。

10巻あらすじネタバレ

漫画「くにはちぶ」10巻のネタバレあらすじ、この巻では監視官の踏の過去が描かれています。それは10年前、踏がまだ学生時代のエピソードです。抱(かかえ)という生徒が多数の不良生徒をたった一人で倒してしまい、その日から抱は誰からも恐れられる存在となりました。抱は踏に対しても暴力で押さえ込もうとしますが、どれほど痛い目に遭おうと踏は感情を表に出すことはありません。

男性が誰かを見ているイメージ画像

踏は暴力は法に反することだと考えており、法を守ることが何よりも大切なことだと思っています。抱はそんな踏の考えを真っ向から否定し、踏を殴り続けます。しかし、どれほど殴られても踏が反撃することはありません。それでも諦めない抱は、踏の目の前で窓から飛び降ります。木の枝がクッションとなって軽傷で済みましたが、その時初めて踏は動揺します。

ある日、踏が登校すると、教室は滅茶苦茶に荒らされ、生徒たちは倒れていました。くにはちぶの対象者になった抱が、法律を守って自分を無視する生徒たちを痛め付けたのでした。抱は踏に、暴力よりも人を恐れさせるのが法律だと言い、今度は踏の家族を痛めつけると言います。この言葉に踏は怒りを爆発させ、抱を殴りました。初めて怒りを見せた踏に抱は、法律に縛られずに「自分の感情で生きろ」と言い残して去っていきました。

11巻あらすじネタバレ

一人落ち込む女性のイメージ画像

漫画「くにはちぶ」11巻のネタバレあらすじ、たんぽぽの勇気ある行動によってくにはちぶ廃止への機運が高まっています。ところが、過激な考えを持つ者によってたんぽぽの家が放火されてしまいます。火の中、たんぽぽを救い出したことでたんぽぽの家族が逮捕され、一人ぼっちになってしまいます。誕生日がきても誰も祝ってくれず、落ち込んでいたたんぽぽに、りんごと数名の生徒が接触しようと試みます。

たんぽぽのもとに近づこうとしたその時、三途ひがんがりんごの前に立ちはだかります。そして、私は踏のように見逃したりはしない、厳しく取り締まると囁きます。これ以上近づいたら逮捕すると念を押されたりんごは、あざみのもとに向かいます。実は放火犯はひがんにそそのかされたと思われ、そのことを踏が気づいても、彼は何も言えないのでした。

複数の人が盛り上がっているイメージ画像

たんぽぽの家が放火されたことを知って行動を起こしたのは、たんぽぽの活動を支えている動画配信サービスの「ダンデライオン」です。家も家族も失ったたんぽぽはこれまでになく落ち込んでおり、とうとう倒れてしまいました。そのたんぽぽに声を掛けてくれる人たちがいます。見知らぬ人々が次々とたんぽぽに優しく声を掛けてくれ、その中には都先輩の母親もいます。

ダンデライオンが「綿毛を飛ばせ」という言葉を合図に、くにはちぶ廃止を求める戦いが始まります。「綿毛を飛ばせ」とは、「国民全員が無視しない」という意味で、都先輩の母親は、これからくにはちぶを倒す戦いを始めると力強く宣言するのでした。ここで漫画「くにはちぶ」の11巻は終わり、漫画「くにはちぶ」はラストの12巻で最終回・結末を迎えることになります。

くにはちぶの登場人物・キャラ一覧

ここまで漫画「くにはちぶ」の1巻から11巻までのあらすじをネタバレで見てきました。漫画「くにはちぶ」はラストの12巻で最終回・結末を迎えます。ここでは「くにはちぶ」のラストとなる12巻の最終回・結末までのネタバレあらすじを紹介する前に、「くにはちぶ」の主な登場人物をネタバレで紹介していきます。

登場人物一覧①道端たんぽぽ

漫画「くにはちぶ」の主人公、道端たんぽぽは中学生。親友の菊池あざみや友人たちと学校生活を送ることが何よりも楽しいと思っている女の子です。ところが、くにはちぶの対象者に選ばれたことから、1年間全国民と家族から無視されることになります。そんな過酷な状況の中、悩みながらも学校に通うことを止めません。

登場人物一覧②菊池あざみ

桜を見上げる女性の画像

漫画「くにはちぶ」の菊池あざみは、たんぽぽの親友です。たんぽぽがくにはちぶの対象者になっても友情を示し、常に守ってくれる優しくて強い女の子です。

登場人物一覧③華厳かざり

漫画「くにはちぶ」の華厳かざりは、たんぽぽを追い詰めるクラスのリーダーの様な生徒です。たんぽぽを排除するために様々な策略を巡らせ、生徒たちを思うままに操ろうとします。

登場人物一覧④踏七五三男

漫画「くにはちぶ」の踏七五三男(ふみしめお)は、くにはちぶ(無作為選出対象者無視法)の監督官で、たんぽぽの監視を担当する政府の役人です。くにはちぶの違反者を冷徹に逮捕していきます。過去にくにはちぶの対象者を殺害しています。

登場人物一覧⑤犬走りんご

一人で立つ女性のイメージ画像

漫画「くにはちぶ」の犬走りんご(いぬばしりりんご)は、たんぽぽのクラスメイト。たんぽぽの排除に率先して取り組みますが、後にたんぽぽやあざみに同調し、たんぽぽを支える側になります。

くにはちぶのの最終回結末・ラストネタバレ

教室のイメージ画像

ここまで、漫画「くにはちぶ」の1巻から11巻までのネタバレあらすじと、主な登場人物を一覧で紹介してきました。漫画「くにはちぶ」の11巻までのあらすじをネタバレで見てきましたが、物語はどのようなラストを迎えるのでしょうか?ここからは、漫画「くにはちぶ」のラストとなる12巻、最終回・結末までのあらすじをネタバレで見ていきます。

最終回結末ネタバレ①不信感を抱く民衆たち

国会議事堂の画像

漫画「くにはちぶ」のラスト、12巻の最終回・結末ネタバレ、くにはちぶの対象者であるたんぽぽや彼女を支えるあざみたちの活躍によって国民の多くが心を動かされました。くにはちぶ廃止を求める声に政府はくにはちぶの一時停止を決定します。この決定に対して、くにはちぶの完全な廃止を求める国民たちは政府に不信感を抱きます。たんぽぽを支援する国民たちは彼女をデモの中心に据えようとします。

しかし、たんぽぽ自身はデモにあまり乗り気ではなく、くにはちぶ廃止を叫ぶ国民とたんぽぽの気持ちには距離があるようです。そこで粘が、たんぽぽは皆が支えてあげるべき存在で、活動の先頭に立たせるべきではないと言って皆を説得しました。粘の言葉に国民たちはこの問題を大人たちで解決しようと決意します。

最終回結末ネタバレ②しあわせ

漫画「くにはちぶ」のラスト、12巻の最終回・結末ネタバレ、本来の中学生として普通の生活に戻ることができたたんぽぽは、あざみの両親の話を聴くことになります。あざみは幼少期からずっと両親からの虐待に耐えています。それは、くひはちぶの対象者となったたんぽぽを支えていた時もずっと変わらず続いていました。たんぽぽはあざみの両親と対峙し、あざみを救うと宣言します。

くにはちぶの対象者となった自分をずっと支え、助けてくれたあざみを、今度は自分が助けると決意するたんぽぽ。それは、あざみが幸せでいてくれるからこそ、自分も幸せになれるとたんぽぽは信じているからです。あざみ自身もこれまで当たり前のように耐えてきた日常を自身の手で変えることを決意します。しあわせは自身で掴み取るものだと気づいたあざみは、たんぽぽと共にしあわせを掴もうと約束するのでした。

最終回結末ネタバレ③その後

二人の女の子のイメージ画像

漫画「くにはちぶ」のラスト、12巻の最終回・結末ネタバレ、数年後、たんぽぽを排除しようとして様々な手段で彼女を追い込んだ華厳かざりは検事になっています。かざりはたんぽぽに仕掛けた数々の嫌がらせについて反省しており、たんぽぽも過去のことだとして許しています。こうして、漫画「くにはちぶ」のラストは、くにはちぶという恐ろしい法律に振り回されたことも今は忘れ、未来への希望に満ち溢れるラストとなりました。

くにはちぶの違反者一覧

ここまで、漫画「くにはちぶ」のラスト、12巻の最終回・結末までのあらすじをネタバレで見てきました。ラストの最終回・結末は、くにはちぶの対象者から解放されたたんぽぽや、あざみたち皆が過去を乗り越えて未来への希望に溢れたラストとなりました。ここからは、くにはちぶの対象者であるたんぽぽに逮捕の危険も顧みずに接触し、結局逮捕された「違反者」をネタバレで紹介します。

違反者一覧①布袋葵

一人で立つ女性のイメージ画像

くにはちぶの違反者、布袋葵は、1巻でたんぽぽに接触してしまったために逮捕されました。たんぽぽがくにはちぶの対象者になったと告げられたのは突然のことでした。そのため、クラスメイトたちはすぐには実感が沸かず、思わずたんぽぽと接触したり、つい話しかけたりして逮捕される者が続出しました。

違反者一覧②葦崎かんな

横を向く女性のイメージ画像

くにはちぶの違反者、葦崎かんなは、1巻でたんぽぽに話しかけたことで逮捕されました。布袋葵と同じように、すぐには実感が沸かず、思わず呼びかけてしまったために逮捕されたのでした。

違反者一覧③轟務

トラックの画像

くにはちぶの違反者、轟務は、2巻でトラックを運転していて、偶然たんぽぽと遭遇した人物です。道路に倒れていたたんぽぽに気づき、そのまま無視して通り過ぎなければならないところを、停車させてしまったために逮捕されました。轟務は連行される際、たんぽぽに「頑張れ」と声を掛けていきました。

違反者一覧④都よめな

少女のイメージ画像

くにはちぶの違反者、都よめなは、吹奏楽部のたんぽぽの先輩です。くにはちぶの対象者となったたんぽぽが部活を休んでいたとき、練習に呼んでくれた優しい先輩です。

違反者一覧⑤車軸しろつめ

少女のシルエット

くにはちぶの違反者、車軸しろつめは、たんぽぽやあざみにとって大切な友人です。たんぽぽがくにはちぶの対象者になっても、一緒に登校しようとメモを書いたり、話しかけたりしたため逮捕されました。

違反者一覧⑥遠野望

スマホのイメージ画像

くにはちぶの違反者、遠野望は、2巻でたんぽぽを許可なく撮影し、逮捕されました。2巻では犬走りんごがたんぽぽの登校について学級会議を開いたり、あざみへの虐めも激しくなっています。

違反者一覧⑦道端わたほ

座っている女性のシルエット

くにはちぶの違反者、道端わたほは、たんぽぽの母親です。4巻でたんぽぽは都先輩の母親に包丁で切り付けられ負傷します。その際、たんぽぽに駆け寄り、抱きかかえたことで逮捕されました。

くにはちぶに関する感想や評価

漫画「くにはちぶ」の都先輩が好きだという感想です。都よめな先輩は部活の練習にこなくなったたんぽぽを呼び寄せ、一緒に練習をしてくれた優しい人物です。このように優しい人たちがたんぽぽを救うのだという感想です。

漫画「くにはちぶ」を最終回・結末、ラストまで読んだ感想です。くにはちぶという法律によって国民全員が当事者になるという設定で、誰か一人を犠牲にして維持される安定を破壊していく物語は面白いという感想です。過酷な状況でも人間の善意、良心を信じていく物語で良かったという感想です。

漫画「くにはちぶ」は、違反すれば逮捕される状況の中、本当の友情を育む素晴らしい漫画だという感想です。特に、たんぽぽを支え、守り抜いたあざみの友情が尊いという感想です。

くにはちぶのネタバレまとめ

いかがでしたか?漫画「くにはちぶ」のあらすじを1巻からラスト12巻の最終回・結末までネタバレで紹介しました。くにはちぶの対象者となったたんぽぽが親友のあざみや友人たちに支えられながら理不尽な法律に負けずに戦う物語でした。ラストではあざみの幸せのために今度はたんぽぽがあざみを守る姿が描かれました。二人の友情が尊く、素晴らしいと言われる漫画「くにはちぶ」を最終回・結末まで、どうぞお楽しみください。

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