煉獄女子をネタバレ!犯人とラストの結末は?事件の背景や登場人物の人間関係も解説

「煉獄女子」は、謎の転入生の周囲で起きる不可解な事件の真相に迫った学園サスペンスで、漫画家・室井まさね先生の人気作品です。本文では、リアリティあふれる描写や、謎の転入生・瀬尾霧恵の不気味な笑みが話題を呼んだ「煉獄女子」のあらすじネタバレ、最終回結末ラストネタバレ、犯人と事件の背景、登場人物と人間関係一覧、「煉獄女子」の見どころ、感想や評価をネタバレ紹介します。

煉獄女子をネタバレ!犯人とラストの結末は?事件の背景や登場人物の人間関係も解説のイメージ

目次

  1. 煉獄女子とは?
  2. 煉獄女子の1巻~3巻あらすじネタバレ
  3. 煉獄女子の4巻最終回結末のラスト・犯人ネタバレ
  4. 煉獄女子の登場人物の人間関係とキャラ一覧
  5. 煉獄女子はサイコホラー好きにはおすすめ?見どころを紹介
  6. 煉獄女子の作者の他作品一覧!映画化もされている?
  7. 煉獄女子に関する感想や評価
  8. 煉獄女子のネタバレまとめ

煉獄女子とは?

煉獄女子はWEBコミックマンガで読める?

「煉獄女子」は、主人公・浦辺詩音と友達になった瀬尾霧恵の周囲で起こる不可解な事件の真相と、親友・2人の知られざる関係を描いた学園サスペンスです。以下では、丁寧な作画と綿密に練られたストーリー展開が恐怖を誘う「煉獄女子」全4巻のあらすじネタバレ、最終回結末ラスト・犯行の動機ネタバレ、登場人物の人間関係やキャラ一覧のネタバレ、「煉獄女子」の見どころ、作品に関する感想や評価をネタバレ紹介します。

凄惨な事件現場や、瀬尾霧恵の不可解な行動・不気味な笑みから目が離せないと話題になった「煉獄女子」は、竹書房のWEBコミックマンガで連載され、単行本は2017年~2019年にかけて全4巻が刊行されました。WEBコミックマンガでは、「煉獄女子」の無料お試し読みも行なっており、「煉獄女子」が気になっている方におすすめです。

煉獄女子の作者は室井まさね

漫画「煉獄女子」の作者・室井まさね先生の作画は、過激かつ生々しいグロテスクな描写が恐怖を煽っています。一方で、リアルを追求した丁寧な作画は、グロテスク特有の気持ち悪さがなく、過激な描写を苦手とする読者からも作画の美しさを評価されています。サスペンスもの屈指の過激なストーリーや、美しさを感じさせる丁寧な作画は、漫画好きを中心に多くの注目を集めています。

煉獄女子|WEBコミックガンマ 公式サイト

煉獄女子の1巻~3巻あらすじネタバレ

「煉獄女子」1~3巻のあらすじ紹介・イメージ画像

憂鬱だっ浦辺詩音の学園生活は、可憐な外部入学生・瀬尾霧恵の登場によって一変するも、それらは幸せではなく、破滅へのカウントダウンを意味していました。以下では、霧恵の周囲起きる不可解な事件やその犯人像、詩音に執着する霧恵の知られざる半生や目的など、最終回結末ラストに近づくごとに謎が深まる「煉獄女子」の単行本1~3巻のあらすじネタバレを紹介します。

1巻あらすじネタバレ

中高一貫校に通う浦辺詩音は、父親の意向で内部進学するも、いじめっ子の伊島瑠美と同じクラスになったことや、クラスメイトのいじめに耐えきれず、教室を出た矢先、外部入学生の瀬尾霧恵をぶつかります。詩音をからかう男子に対して大人な対応を見せた霧恵は、その可憐な姿でクラスメイトの視線を一手に集めます。放課後、霧恵に目を付ける伊島はカラオケに行くことを誘い、彼女を詩音から引き離そうと試みます。

詩音と霧恵の教室・イメージ画像

しかし、霧恵は伊島の誘いを断り、詩音と一緒に帰ることにしました。自分と一緒にいることで伊島に目を付けられないかと心配する詩音をよそに、霧恵は友達は自分で決めると言い、伊島からの報復を気にするそぶりを見せませんでした。その頃、警察では、霧恵が通っていた中学校で発生した、女子生徒の猟奇的殺人事件の捜査が実施されており、事件を担当する真壁刑事は、被害者と近い人物から犯人の特定を試みていました。

その頃、容姿端麗かつ勉強・運動ともに秀でた霧恵はクラスの人気者になるも、お昼は決まって詩音と共にすることが多く、周囲はそんな詩音に嫉妬していました。ある日、トイレに張り込む伊島の取り巻きと遭遇した詩音は、彼女たちのいじめに遭い、中学時代のいじめが再び起きようとしていました。そして、詩音の我慢が限界に近づいたその時、霧恵がトイレに入り込み詩音の窮地を救います。

女子トイレでの出来事・イメージ画像

この出来事は、すぐさま伊島に報告され、詩音が調子に乗らないようにと、次の手立てが打たれます。しかし、取り巻きの1人・須田が、授業中に腹痛を訴えトイレに駆け込んだ直後、便座に塗られた苛性ソーダで大やけどを負ってしまいます。学校側は事故と説明するも、納得のいかない伊島は、放課後に霧恵を待つ詩音に声をかけ、霧恵がSNSで詩音の悪口を言いふらしている偽のチャットを見せつけ、詩音と霧恵の仲を裂こうとします。

翌日、詩音の異変に何か原因があると考えた霧恵は、伊島の取り巻きの会話からある事実を聞きつけます。そして、伊島の取り巻き・理栄に飲み物を差し出し、携帯をチェックさせます。そこには、夏奈による理栄への誹謗中傷が打たれており、怒りに我を忘れた理栄は、夏奈に掴みかかります。救急車に運ばれた夏奈は、変わり果てた姿で横たわり、学校が大騒ぎになる中、霧恵は理栄に差し出した飲み物を焼却炉に捨てます。

興奮剤の混入・イメージ画像

理栄の暴走は興奮剤の摂取と判明するも、伊島はその事実を信じられず、取り巻きが学校に来れなくなったことで、むなしさを覚えていました。そんな中、霧恵と同じ中学出身の阿部海里から、瀬尾霧恵は、殺人事件が起きた中学校の被害者の親友だったこと、2人はただならぬ関係だったことを聞きつけます。阿部の話は、人づてに聞いた噂に過ぎませんでしたが、伊島はこの噂を阿部のクラスに広めることで、詩音を追い詰めようと試みます。

2巻あらすじネタバレ

噂にショックを受けた霧恵は入院を余儀なくされ、伊島が得意になっていた矢先、彼女は学校の体育館で変わり果てた姿で発見されました。その頃、詩音から伊島の死をきかされた霧恵は、不気味な笑みを浮かべ、詩音は、自分をいじめていた人が次々と災難に遭っていることに気が付きます。一方、警察では中学と高校で起きた事件について、被害者の共通点には、瀬尾霧恵というクラスメイトがいることを突き止めます。

伊島の発見現場・イメージ画像

伊島とその取り巻きの災難を受けて、クラスでは誰も詩音のことをいじめる者がいなくなりましたが、詩音はこれまでとは異なる意味で教室に居づらくなります。そして、休み時間を図書館で過ごす時間が多くなった詩音は、図書委員の阿部海里と親しくなり、退院した霧恵は阿部と詩音の仲を嫉妬します。その頃、警察では伊島殺害の犯人は霧恵と推測するも、入院中の霧恵にはアリバイがあり、捜査は難航していました。

そんな中、女子中学生の猟奇的殺人事件を追う記者・雁屋との接触により、警察の執拗な捜査による女子高生の自殺未遂が大々的に発表されてしまいます。事態を受けた警察は、女子高生・霧恵と事件の因果関係を否定すると共に謝罪会見を開き、真壁刑事らには霧恵に関する捜査を禁止させます。しかし、真壁刑事は独自に捜査を続行し、まずは弁護士殺人に関わった容疑者で、精神病院に入院中の帆場愛子を訪れます。

3巻あらすじネタバレ

霧恵に関する噂・イメージ画像

スクープ記事を受けて、手のひらを返したようにクラスメイトに言い寄られる霧恵へ複雑な心境を抱く詩音は、図書館に向かい、クラスの出来事を阿部に相談します。しかし、中学時代から、霧恵の周囲では忌まわしい事件が起きていたことを語ると、改めて霧恵に近づかない方が良いと警告します。全ての事件が霧恵との関連を示す証拠こそないものの、偶然にしては多すぎるとの見解から、阿部も霧恵を警戒していました。

一方、霧恵を信じて疑わない詩音は、阿部の警告を無視します。その後、霧恵の説得を受け、阿部に謝罪しようと図書館へ戻ると、背後から刃物で刺された阿部を発見します。詩音はその場にいた女子生徒の目撃により、犯人扱いされてしまいます。警察の事情聴収や霧恵の擁護、そして、回復した阿部の証言により、詩音への疑いは晴れた一方、学校で発生した不可解な事件は、さらに謎を深めています。

帆場愛子と浦辺善弥の関係・イメージ画像

その頃、帆場愛子が起こした事件を調べる真壁刑事は、詩音の父親で大企業の専務である浦辺善弥から、帆場愛子との関係を聞き出します。昇進を狙っていた浦辺は、会長の娘と結婚するために愛子に別れを切り出し、そこでのもつれが事件に発展したと推測します。また、詩音が浦辺の娘で、瀬尾霧恵と友人関係にあることを突き止めると、学校内外の一連の事件は、詩音を追い込むために行なわれた犯行ではと推測します。

詩音と霧恵のDNA鑑定・イメージ画像

そして、帆場愛子に娘がいたことを突き止めた真壁刑事は、詩音と霧恵の姉妹関係を疑い、DNA鑑定に乗り出します。その頃、帆場愛子が収容された精神病院では、清掃員の殺害と愛子の脱走を受け、大騒ぎとなっていました。帆場愛子は緊急指名手配を受け、警察による一斉捜査が行われる中、雁屋のメールを受けた真壁刑事は、指定された場所に向かった先で、髪の長い女性からスタンガンで撃たれ、雁屋と共に気絶してしまいます。

煉獄女子の4巻最終回結末のラスト・犯人ネタバレ

「煉獄女子」4巻のあらすじ紹介・イメージ画像

最終回結末ラストに向けて犯人像が特定されつつも、その犯行動機や詩音の周囲の人間を巻き込んだ事件など、最終回ラストまで読み進めないと、全ての謎を解き明かすことは出来ません。以下では、詩音を待ち受ける衝撃的な展開と、霧恵との知られざる関係とその結末ラストまで目が離せない、「煉獄女子」の4巻最終回結末ラストまでのあらすじネタバレと、一連の事件の犯人のネタバレを紹介します。

4巻あらすじ結末ネタバレ

一連の事件との関連性から警察に監視されていた霧恵でしたが、運よく警察の目をかいくぐり、詩音の家に泊まりに来ていました。その後、警察から緊急指名手配のポスターを渡された詩音は不穏な空気を察するも、霧恵によって払しょくされます。一方、霧恵の監視をしていた羽賀刑事たちは、現場を切り上げて署に戻ると、帆場愛子の指名手配を聞かされます。

詩音の家に泊まりに来ている・イメージ画像

署に戻る直前、真壁刑事の娘から父親と連絡が取れないことを聞かされた羽賀は、すぐさま真壁のいる現場に駆けつけ、彼と雁屋を発見します。内部では火災があったらしく、真壁は雁屋を庇い火傷を負っていました。真壁の異変に頭を悩ませる最中、阿部から霧恵の居場所を知らされた羽賀は、浦辺家に急ぎます。一方、連絡を受けた浦辺善弥は予定を変えて自宅へ戻り、警察と共に詩音の安否を確認します。

詩音は自室で静かに眠っており、善弥も安心してベットに入りながら、帆場愛子と暮らしていた頃を思い出します。同時に、娘の友人が愛子と似ていると、頭をよぎったその時、目の前には逃走中の帆場愛子が包丁を握りしめた姿が映し出されます。驚愕する善弥は、下の階に降りて助けを呼ぶも、電話回線は切られ、頼みの綱の警官たちも惨殺されていました。

浦辺善弥に迫る脅威・イメージ画像

窮地に追い込まれた善弥は、シンクに身を潜め、近づいたところを包丁で刺すも、その人物は愛子ではなく、妻・直美でした。放心する善弥をよそに、愛子は憎い女への復讐を果たし、喜びに沸いていました。その頃、目を覚ました詩音は、キッチンで起きた凄惨な事件を目撃し、狂乱する愛子から一連の事実を聞かされます。そして、愛子の魔の手が詩音に降りかかった矢先、善弥は娘に逃げるように訴えます。

詩音は、父親を見捨てることが出来ず、その場に残ります。愛子は、出世のために自分を捨て、他の女と結婚して子供を設けた善弥を恨むと同時に、彼への執着を捨てきれずにいました。その時、愛子の背後にいた霧恵が銃を構え、彼女を撃ち抜きます。善弥に心配の声をかける霧恵は、自分の本名は帆場霧恵で、善弥の娘であることを告げると、実父めがけて包丁を突き刺します。

詩音に銃を向ける・イメージ画像

全ての元凶が霧恵にあることを知った詩音は、ショックを隠せずにいました。しかし、同じく善弥の娘でありながら、苦労して育った霧恵にとって、自分にないものを全て手に入れ、何不自由ない生活ができる詩音を妬ましく思っていました。そして、いじめくらいで被害者意識を振りまく詩音を気に入らない霧恵は、本当の意味で孤独になった詩音へ銃を向けます。

その時、羽賀刑事が駆けつけたことで、詩音は一命を取り留めます。その後、霧恵と羽賀刑事の一騎打ちとなり、羽賀刑事は脇腹を撃たれ、霧恵は額に銃弾が命中・絶命し、事件は終息を迎えます。後日、退院した詩音は、阿部君に見送られながら、霧恵とのトラウマを抱えてカナダへ旅立っていきます。そして、地上では長髪の女性が、詩音が乗った飛行機を眺めていました。

煉獄女子の犯人と犯行動機

「煉獄女子」の犯人・瀬尾霧恵は、あらすじネタバレで霧恵に殺害された、浦辺善弥と帆場愛子との間に生まれた娘でした。しかし、出世のために、会長の娘・直美(詩音の母)との結婚のために、愛子と霧恵は善弥に捨てられる形で別れを切り出され、それが愛子の発狂や弁護士殺人事件の引き金となりました。一方、残された霧恵は、養父母・瀬尾家に引き取られるも、幼少期の壮絶な経験から孤独にさいなまれていました。

同時に、自分が座るべき場所だった位置を詩音に奪われ、自分にはないものを全て手に入れていながら、それでも自分の人生に不平不満を言う異母妹の姿は、霧恵の憎悪を膨らませました。そして、異母妹と同じ高校に進学したことを機に、誰も悲しむ者がいない孤独の中で詩音を死なせることが、霧恵の目的でした。最終回ネタバレで紹介したように、詩音は死こそ免れたものの、家族を失った彼女は、霧恵の望み通り孤独となりました。

煉獄女子の登場人物の人間関係とキャラ一覧

煉獄女子の登場人物の人間関係や事件の背景

あらすじ・最終回結末ラストのネタバレで紹介したように、浦辺詩音と瀬尾霧恵は、大人の身勝手な行動により、正反対の人生を送る羽目となり、その構図は旧約聖書に登場するアブラハムの子供・イサクとイシュマルに例えられます。以下では、強烈なキャラクター性や、作中での動向から目が離せない「煉獄女子」の登場人物の人間関係とキャラ一覧を、ネタバレ紹介します。

「煉獄女子」の浦辺詩音と瀬尾霧恵は、浦辺善弥を父親に持つ異母姉妹です。そして、あらすじネタバレでも紹介した「煉獄女子」で発生した一連の事件は、霧恵の母親・帆場愛子の善弥への歪んだ愛情と、詩音の母親の登場により、当たり前の人生を奪われた霧恵の詩音に対する嫉妬が引き金になりました。いかなる理由であろうと、霧恵の犯行は許されざる行為に変わりありません。

しかし、「煉獄女子」では、霧恵の手首の傷など、霧恵の心の闇を示唆する描写も見られます。あらすじネタバレで紹介した、表では冷酷な殺人鬼である瀬尾霧恵の本当の姿は、孤独にさいなまれ、自分にないものを追い求める弱い人間でしょう。

登場人物とキャラ一覧①瀬尾霧恵

瀬尾霧恵は、詩音の通う高校に外部入学したクラスメイトで、成績優秀かつ運動神経も抜群のストレートヘアが特徴の美少女です。いじめに遭っていた詩音に優しく接し、伊島の脅威をモノとしない意志の強さを秘め、クラスでも注目を集めています。一方で、伊島とその取り巻きが事件に巻き込まれた際などには、意味深に不気味な笑みを浮かべ、詩音を凍り付かせることもあります。

また、中学時代からの同級生・阿部海里によると、霧恵の周りでは忌まわしい事故や事件が多発しており、女子中学生の猟奇的殺人事件の被害者は、霧恵の親友だったことが判明しています。しかし、あらすじネタバレで紹介したように、どの事件も霧恵と特定できる決定的な証拠がない一方で、偶然にしては多すぎるとの見解から警察内部では、霧恵に対する意見が大きく分かれていました。

「煉獄女子」のあらすじネタバレでは、瀬尾姓と紹介した霧恵ですが、本名は帆場霧恵であり、幼少期に母親が発狂・事件を起こしたことで、養子先・瀬尾家に引き取られた経緯を持っています。そして、家庭環境のいざこざにより、本来の年齢により1学年遅れて小学校に入学したため、異母妹・詩音と同学年となりました。

登場人物とキャラ一覧②浦辺詩音

「煉獄女子」の主人公・浦辺詩音は、中高一貫高校に通う1年生です。中学時代のある出来事からいじめを受けており、高校は外部進学を希望するも、父親の反対に遭いやむを得ず内部進学した経緯を持っています。そのため、いじめグループ・伊島たちと同じクラスとなってしまい、再びいじめの標的にされるも、霧恵と友達になったことで、学園生活にも希望が持てるようになりました。

霧恵の中学時代の良からぬ噂や、彼女の周囲で起きた凄惨な事件を受け、心の底では霧恵が犯人ではと疑いつつも、それらを否定し最後まで親友を信じようと努力するも、最終回結末で全て打ち砕かれました。「煉獄女子」最終回結末ラストでは、霧恵とのトラウマを抱えながらカナダに旅立ちました。

登場人物とキャラ一覧③伊島瑠美

伊島瑠美のイメージ画像

伊島瑠美は、詩音をいじめる女子グループのボス的存在で、詩音が霧恵と仲が良いことを気に入っておらず、2人の仲を引き裂こうと画策します。しかし、詩音を陥れるどころか、かえって取り巻きの女子たちが次々と被害に遭います。そして、入院中だった霧恵によって殺害され、現場は伊島が自ら命を絶ったように偽装されました。

また、「煉獄女子」でのセリフから、詩音とは中等部時代から3年連続で同じクラスだったことが判明しています。詩音がクラスメイトにいじめられる原因を作った張本人と示唆される一方、何故、伊島が詩音のことを気に入らないのかは、「煉獄女子」では明らかにされていません。同時に、詩音いじめの原因は、伊島の詩音への興味とも捉えられるでしょう。

登場人物とキャラ一覧④阿部海里

図書委員を務める・イメージ画像

阿部海里は、霧恵と同じ中学出身の外部入学者で、図書委員を務めている男子生徒です。好きな本が共通していたことかた詩音と親しくなる一方、霧恵の良くない噂を耳にしていた阿部は、霧恵に関わらない方が良いと、詩音に警告しています。また、同じ中学出身という理由から、詩音を陥れたい伊島に目を付けられ、霧恵の噂を彼女に暴露します。

詩音にとって数少ない理解者であるために、霧恵に標的と見なされ、背後から刃物で刺される怪我を負います。「煉獄女子」の最終回ラスト結末では、カナダに旅立つ詩音を見送りに来ていました。

登場人物とキャラ一覧⑤真壁刑事

事件を捜索する真壁刑事・イメージ画像

真壁刑事は、霧恵の親友の殺人事件を追うベテラン刑事であり、事件の被害者の共通点から霧恵が犯人ではないかと、目星を付けていました。しかし、霧恵の犯行と思われる決定的な証拠がないことから、一時は捜査が難航するも、独自に調査を進めるなど仕事熱心な刑事です。「煉獄女子」終盤では、霧恵の罠にはまり全身に火傷を負うも、一命は取り留めたものの、その後の意識の有無は不明とされています。

登場人物とキャラ一覧⑥羽賀刑事

羽賀刑事のイメージ画像

羽賀刑事は、真壁刑事の部下であり、彼と共に女子生徒の惨殺事件の捜査を担当していました。当初は、真壁刑事の推理や、霧恵が犯人であることに疑いを持っており、記者・雁谷にうっかり情報を漏らしたことで、真壁刑事を窮地に追い込んでしまいます。「煉獄女子」終盤では、真壁刑事の異変から、霧恵の犯行を疑い、浦辺家を舞台に彼女との一騎撃ちに挑みます。

登場人物とキャラ一覧⑦雁屋華永

雁屋華永愛用のカメラ・イメージ画像

雁屋華永は、あらゆる情報を嗅ぎつけては、真壁刑事に犯人の実像などを聞き込んでくる敏腕ジャーナリストであり、その情報収集力から「サメハナ」と呼ばれています。霧恵の中学校で起きた猟奇的殺人事件の真相を追っており、過去に霧恵に関する記事を書いたことから、霧恵にも警戒されています。「煉獄女子」終盤では、真壁刑事と共に窮地に陥るも、刑事の尽力により大事には至りませんでした。

登場人物とキャラ一覧⑧帆場愛子

帆場愛子の歪んだ愛情・イメージ画像

帆場愛子は、瀬尾霧恵の実母で、浦辺善弥の前妻です。「煉獄女子」では、異常な精神状態から隔離施設に収容されており、その施設の清掃員を通じて霧恵と文通を交わしていました。昇進のために自分を捨てた善弥に並みならぬ執着心を持っており、善弥へストーカー行為を繰り返し、2人の仲を引き裂いた弁護士を殺害した過去を持っています。

「煉獄女子」終盤では、殺害した清掃員に成りすまして施設を脱走し、すぐさま指名手配に掛けられます。そして、浦辺家を見守る警官と、善弥を奪った直美を殺害し、その娘・詩音にも手をかけようとするも、霧恵の銃に倒れました。

煉獄女子はサイコホラー好きにはおすすめ?見どころを紹介

煉獄女子の見どころ紹介・イメージ画像

瀬尾霧恵の美しさと狂気は、一度見たら目が離せない危険な魅力に富んでおり、サイコホラー好きにはたまらないストーリーがおすすめポイントです。以下では、あらすじネタバレで紹介しきれなかった「煉獄女子」の魅力をネタバレ紹介します。

見どころ①霧恵の笑み

霧恵の笑みは、「煉獄女子」の事件の前触れを示す伏線であり、伊島の取り巻きが事件に遭遇する直前には、必ず霧恵が笑みを浮かべています。それは、次の標的を捕まえたことや、新たな策を見い出したような、恐ろしい展開を予想させます。また、霧恵の表情は、不気味な笑みだけでなく、迫りくる恐怖も見せており、気迫で相手を脅す手段としても用いられています。

「煉獄女子」のあらすじネタバレで紹介したように、凄惨な事件で学校中がパニックに陥る中、霧恵だけがその様子を楽しむかのように怪しい笑みを見せ、伊島の死に至っては、「良かったね」と普通ではあり得ない発言をしています。このように、絶妙なタイミングで見せる霧恵の笑みは、「煉獄女子」の恐怖を引き立てています。

見どころ②不可解な現象

不可解な現象を考察・イメージ画像

「煉獄女子」あらすじネタバレのように、霧恵の周囲では数々の不可解な事件が発生しており、被害者は伊島とその取り巻きだけでなく、霧恵の周囲で起きていることが判明しています。冒頭の猟奇的殺人事件を皮切りに、「煉獄女子」で起きた一連の事件の犯人は、霧恵であることが示唆される一方、本当に彼女が犯人なのかは、最終回結末ラストまで明かされることがありません。

また、伊島の体育館での出来事や、病院で霧恵と仲の良かった患者の医療ミスなど、アリバイが成立していることで、霧恵が犯人と断定できない事件もあります。霧恵の不可解な現象を紐解くのも「煉獄女子」の見どころであり、あらすじ・最終回結末ネタバレを知った後に読み返すと、霧恵の手際の良さや頭の良さに気付かされるでしょう。

見どころ③深まる謎

煉獄女子の謎・イメージ画像

「煉獄女子」では、犯人は霧恵であることが分かっていても、何故、霧恵が猟奇的殺人を行なうのか、その動機は最終回結末ラストまで明かされることがありません。また、詩音に対する異常なまでの執着心や手首の傷等、あらすじネタバレの紹介のように、「煉獄女子」は読み進めるごとに謎が深まる一方で、読者の関心を引き寄せ続けています。

見どころ④不気味さ

煉獄女子の不気味さ・イメージ画像

「煉獄女子」の不気味さは、あらすじネタバレや、最終回結末ラストのネタバレで紹介したストーリーだけでなく、作画面でも色濃く表現されています。しかし、単純にグロテスクなだけでなく、事件前後の霧恵の表情にも加えられ、例えようのない不気味さが、作品を奥深くしています。

見どころ⑤霧恵の本心

霧恵の本心・イメージ画像

瀬尾霧恵は、始めこそ感じの良い優等生で、詩音との関係は読者の心を和やかにさせてきました。しかし、あらすじネタバレで紹介したように、霧恵の真の目的は詩音を陥れるためであり、時には詩音を思い通りに操ろうとする場面もありました。一方で、霧恵の本心は最終回結末ラストまで明かされることはなく、霧恵のミステリアスな雰囲気も、「煉獄女子」の見どころでしょう。

煉獄女子の作者の他作品一覧!映画化もされている?

煉獄女子の作者の他作品一覧

ここまで「煉獄女子」のあらすじ・最終回結末ラストのネタバレを紹介してきましたが、作者・室井まさね先生の作品は、「煉獄女子」以外の作品も人気を集めています。以下では、「煉獄女子」の作者の他作品一覧と、映画化された作品を紹介します。

「煉獄女子」の作者・室井まさね先生の作品は、2015年に発表された「屍囚獄」や、2019年から連載が開始された「狂蝕人種」があります。どの作品も、グロテスクな描写が目を引く一方、事件が起きた背景や登場人物たちの結末などの謎解き要素の多さも、ファンに支持されています。

煉獄女子の「屍囚獄」は映画化もされている?

映画化もされた「屍囚獄」は、異常な風習が残る閉鎖的な村・八坂村を舞台に、ゼミの合宿で村を訪れた大学教授と女子大生・4人を待ち受ける恐怖と悲劇を描いたサスペンスホラーです。映画は、二部構成で製作され、アイドルグループ・仮面女子の立花あんなさんと、人気グラビアアイドル・片山萌美さんの共演が話題を呼びました。

煉獄女子に関する感想や評価

煉獄女子に関する感想や評価・イメージ画像

霧恵の登場により、詩音の人生は明るい兆しが見えたかと思いきや、霧恵の周囲で起きる不可解な事件、2人の知らざれざる関係など、予測不可能な展開が「煉獄女子」の人気に拍車をかけています。以下では、ここまであらすじネタバレを紹介してきた「煉獄女子」に関する感想や評価を紹介します。

感想1:女の子の表現が良い

人間の持つ狂気に迫った「煉獄女子」は、あらすじネタバレで紹介した霧恵の脅威だけでなく、彼女が抱える心の闇の深さや、女子ならではの心理も色濃く表現されています。また、「煉獄女子」の魅力は、あらすじネタバレで紹介し切れなかった何気ない場面にも散りばめられており、女性は勿論、男性でも楽しめる読み応えある作品です。

感想2:「煉獄女子」が好き

サイコホラーものが苦手な方からも注目を集める「煉獄女子」は、怖いけど結末ラストまで見てみたい夢中になれる展開や、霧恵を始めとする個性的なキャラクターの登場が支持されています。あらすじネタバレのように、「煉獄女子」は目を背けたくなるような過激さが目立つ一方、最終回ラストまでの予測不能な展開が、読者の興味を引き寄せます。

感想5:いじめグループの心の闇も深い

「煉獄女子」のあらすじネタバレで紹介した伊島とその取り巻きは、詩音いじめが原因で霧恵の事件に巻き込まれた被害者です。しかし、伊島たちいじめグループに注目すると、霧恵がいることで詩音いじめが出来ないなど、悪質さが目立ちます。霧恵の犯行は視覚で恐怖を煽る一方で、伊島グループによるいじめは、精神的な恐怖を掻き立てているでしょう。

煉獄女子のネタバレまとめ

「煉獄女子」のネタバレまとめ・イメージ画像

「煉獄女子」のあらすじネタバレ、最終回結末ラストネタバレ、登場人物と人間関係一覧のネタバレ、「煉獄女子」の見どころなどをネタバレ紹介しました。一連の事件の犯人・瀬尾霧恵の犯行は、いかなる理由でも許されざる行為ですが、彼女の犯行動機を知れば、悪者と言い切れない複雑な感情が芽生えるでしょう。瀬尾霧恵は悪魔、それともイシュマルか、霧恵のキャラクター性が「煉獄女子」の魅力を引き立てています。

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