双亡亭壊すべしのあらすじをネタバレ解説!最終回(25巻)の結末と感想は?

藤田和日郎先生の話題作「双亡亭壊すべし」は、怪奇現象が起きる幽霊屋敷・双亡亭の破壊を目指す超常現象のスペシャリストと、双亡亭に住まう人ならざる者との攻防戦を描いたモダンホラーです。本文では、漫画「双亡亭壊すべし」の1巻~24巻のあらすじネタバレ、25巻最終回のあらすじと結末、登場人物一覧、「双亡亭壊すべし」の面白い魅力、作品に関する感想などをネタバレ解説します。

双亡亭壊すべしのあらすじをネタバレ解説!最終回(25巻)の結末と感想は?のイメージ

目次

  1. 双亡亭壊すべしとは?
  2. 双亡亭壊すべしの1巻~10巻あらすじネタバレ
  3. 双亡亭壊すべしの11巻~24巻あらすじネタバレ
  4. 双亡亭壊すべしの25巻最終回ネタバレ!打ち切りだった?
  5. 双亡亭壊すべしの登場人物一覧
  6. 双亡亭壊すべしの面白い魅力
  7. 双亡亭壊すべしに関する感想や評価
  8. 双亡亭壊すべしの漫画ネタバレまとめ

双亡亭壊すべしとは?

漫画「双亡亭壊すべし」のイメージ画像

2021年7月に最終回を迎えた「双亡亭壊すべし」は、幽霊屋敷と呼ばれる双亡亭を破壊するべく、超常現象の能力を持つその道のスペシャリストと、屋敷に住まう人ならざる者との攻防戦を描いたモダンホラーです。以下では、漫画「双亡亭壊すべし」の1巻~24巻のあらすじネタバレや、25巻最終回のあらすじと結末、「双亡亭壊すべし」の登場人物一覧や、作品に関する感想などをネタバレ解説します。

双亡亭壊すべしの概要

「双亡亭壊すべし」の概要・イメージ画像

藤田和日郎先生の話題作「双亡亭壊すべし」は、2016年から「週刊少年サンデー」で連載されたモダンホラー漫画で、2021年7月に連載終了、単行本は全25巻で構成されています。物語は、幽霊屋敷を恐れられる双亡亭を舞台に、破壊者と呼ばれる超常現象の能力を持つ人間と、異星から地球に到達した人ならざる者との戦い、双亡亭を生みだした狂気の画家の正体に迫った作品です。

双亡亭壊すべしのアニメや実写化はある?

「双亡亭壊すべし」のアニメ制作・イメージ画像

全25巻で完結を迎えた漫画「双亡亭壊すべし」のアニメや実写化は、2021年9月時点では公式発表はないため、制作は未定とされています。一方、作者・藤田先生の代表作「うしおととら」や「からくりサーカス」が、原作の連載終了から数年以上が経過してから、アニメ化が実施されたことから、漫画「双亡亭壊すべし」も、最終回から数年の歳月を経て、アニメ化または実写化される可能性があるでしょう。

双亡亭壊すべしの用語

「双亡亭壊すべし」の用語紹介・イメージ画像

からくり屋敷を彷彿させる摩訶不思議な双亡亭の内部や、例えようのない不気味さを感じさせる泥努の絵画が目を引く「双亡亭壊すべし」は、作画を見ただけで恐怖を掻き立てる不思議な魅力に富んでいます。以下では、漫画「双亡亭壊すべし」をより理解するために押さえておきたい、「双亡亭壊すべし」の用語を紹介します。

用語①双亡亭

物語の舞台である双亡亭は、東京都豊島区沼半井町にある平屋の和風建築で、資産家の長男で芸術家志望の青年・坂巻泥努が全財産を投じ、1925年(大正14年)~1935年(昭和10)にかけて建造されました。双亡亭は、敷地面積・7200平方メートルに複数の棟を建て、各棟を廊下でつないだ複雑な作りとなっており、敷地内の最奥部が坂巻泥努のいる母屋となっています。

双亡亭に関する記録は、完成から35年の間の出来事は不明とされる一方、1970年(昭和45年)9月に、心霊番組の企画で双亡亭に侵入したタレントが、レポート中に行方不明になった「心霊特番放送中止事件」を機に、広く知られるようになりました。事件後は、警察による行方不明者の捜索が行われるも、捜査中に犠牲になる者や精神に異常をきたす者が続出し、調査は難航しています。

一方、双亡亭に侵入した者の中には、無事に生還出来た者も少なからずおり、その1人が現総理大臣・斯波敦と、防衛大臣・桐生信一でした。2人は、45年前に双亡亭を探検し、屋敷の怪奇現象を目の当たりにした過去がありました。そして、劇中では、斯波によって双亡亭破壊作戦が計画され、空爆や近代兵器を用いて双亡亭の破壊に挑むも、物理的な攻撃では建物を破壊できず、超常現象を用いた破壊作戦が決行されました。

用語②超常現象

漫画「双亡亭壊すべし」では、心霊や呪いのように、普通の人には見えない特殊能力や現象を意味します。劇中では、本作のヒロイン・柘植紅が繰り出す小刀技や、テレパシーを用いて物質を転生する能力、人形を通じて火炎を放出させる能力などを駆使して、双亡亭に住まう人ならざる者・侵入者との戦いに挑みます。

双亡亭壊すべしの元ネタ

「双亡亭壊すべし」の元ネタ・イメージ画像

不気味な世界観や予測不能な展開が目を引く「双亡亭壊すべし」の元ネタについて、一部では「地獄の家」や「惑星ソラリス」「ソラリスの陽のもとに」の影響を受けて、構想が練られたと言われています。また、狂気に陥った画家・坂巻泥努は、竹久夢二をモデルにキャラ設定が作られたとされています。一方、物語の舞台・双亡亭のモデルは、実在する建物・二笑亭です。

双亡亭壊すべしの1巻~10巻あらすじネタバレ

双亡亭壊すべしの1巻~10巻のあらすじネタバレ・イメージ画像

幽霊屋敷と呼ばれる双亡亭を舞台に、超常現象の能力を持つ破壊者と人ならざる者による壮絶な戦いや、双亡亭で起きる摩訶不思議な現象は、独特のホラー世界を演出し、読者の興味・恐怖をそそります。以下では、双亡亭の壊滅を目指す主人公たちの奮闘や、双亡亭に侵入する人間と対峙する人ならざる者との戦いを描いた、漫画「双亡亭壊すべし」の1巻~10巻のあらすじネタバレを紹介します。

1巻あらすじネタバレ

東京都豊島区沼半井町にある双亡亭は、大正時代に画家志望だった資産家の長男・坂巻泥努が、全財産を投じて建てた平屋の屋敷で、そこに立ち入った者が次々と行方不明になる不可解な現象が起きていました。ある日、双亡亭の近くのアパートに住む凧葉務は、近所に引っ越してきた少年・立木緑朗と知りあい、双亡亭にまつまる奇妙な事件に巻き込まれてしまいます。

2巻あらすじネタバレ

近所では幽霊屋敷と恐れられる双亡亭に足を踏み入れたために、緑朗の父親は双亡亭に喰い殺され、事態を聞きつけた日本政府も、双亡亭を破壊するべく空爆を決行します。しかし、双亡亭はかすり傷1つも負わず、侵略者の星と双亡亭を繋ぐ門を開く結果となり、謎の少年・凧葉青一が緑朗の前に現れます。父親を失った緑朗は、青一と意気投合し、双亡亭への復讐を誓います。

一方、政府側では、現総理大臣・斯波敦が、双亡亭の破壊を目標とする双亡亭破壊作戦を立ち上げます。科学兵器では太刀打ちできないと判断した斯波は、莫大な報奨金をかけて超常現象の専門家に召集をかけ、その道のプロや自衛隊、緑朗の姉で巫女の柘植紅や、坂巻泥努の私家本を所有していた凧葉が集います。同時に、世間のただならぬ雰囲気を察した双亡亭も、破壊者へ牙をむき始めます。

3巻あらすじネタバレ

双亡亭には、破壊者たちの肖像画が不自然に飾られており、自分の肖像画を見つけた者たちが次々と絵画に取り込まれる事態が起きます。絵の中では、取り込まれた者のトラウマや悲惨な過去が映し出され、耐え難い絶望を与え始めます。凧葉は、厳しかった父親との思い出を、紅は自分の不注意で大やけどを負ってしまった緑朗との記憶を見せつけられ、精神的に追い詰められていきます。

4巻あらすじネタバレ

肖像画には、ある星から来た侵入者が潜んでおり、彼らは地球で活動するべく、人間の心身を欲しており、絵画は侵入者が人ならざる者に変わるための更衣室の役目をはたしていました。一方、肖像画に取り込まれた凧葉は、過去のことは過去のことと割り切ることで窮地を脱し、紅を救出します。その頃、首相官邸に誘われた青一は、緑朗と斯波たち政治家を前に自身の正体や過去を話し始めます。

5巻あらすじネタバレ

45年前、青一は旅客機の不時着によりある星に辿り着き、感情を持たないある人と出会い、45年にわたり侵略者と戦ってきたことを話し、双亡亭との知られざるつながりを明かします。一方、双亡亭の破壊を目指す凧葉や紅たちは、異形の者との戦いを繰り広げる過程で、双亡亭で生まれた鬼離田姉妹と出会います。

6巻あらすじネタバレ

双亡亭の深部へ歩みを進める破壊者たちはその先で、侵略者たちの目的を知ります。一方、侵略者こと黒い海の弱点が窒素であることを知る青一は、斯波を通じて大量の窒素を用意させ、双亡亭に潜む異形の侵入を食い止めます。そして、破壊者のメンバーで超能力者・フロルのテレポートにより、液体窒素が双亡亭にばらまかれ、双亡亭と破壊者の命懸けの攻防戦が開始します。

7巻あらすじネタバレ

屋敷内に運んだ液体窒素を爆発させることで双亡亭は破壊され、一行は敵の一掃に成功します。その頃、凧葉は、屋敷の持ち主である絵描き・坂巻泥努と共に屋敷に戻り、美術談義をかわします。また、緑朗と青一も双亡亭に侵入し、緑朗は祝言の間に到達し、青一は5.15事件時に屋敷に囚われた旧日本軍・黄ノ下残花班と遭遇、紅は残花の同行者・帰黒と行動を共にします。

8巻あらすじネタバレ

昭和7年5月15日、当時の首相暗殺犯を追い詰めるべく、黄ノ下残花一行は双亡亭に侵入するも、坂巻泥努の絵に取り込まれていました。辛うじて正気を保っていた残花は、青一に対して、自分と泥努の関係や泥努が秘める壮絶な過去・絶望を聞かされます。その頃、緑朗は、少女の姿をした侵略者と接触し、泥努との因縁を聞かれます。

9巻あらすじネタバレ

双亡亭に巣くう侵略者から泥努との因縁を聞かされた緑朗は、侵略者・しのぶを体内に招き入れてしまい、双亡亭破壊の鍵を握る青一の殺害を目論みます。一方、泥努の絵に取り込まれながらも、正気を保つことができた残花・帰黒が屋敷の深層部を目指す中、泥努と談笑していた凧葉が致命傷を負い、生死を彷徨うと共に身体に異変が起き始めます。

10巻あらすじネタバレ

致命傷を負い、霊体となった凧葉は、坂巻泥努が絵を描きあげた時、異星の侵略者が大群を率いて向かってくることを知ります。破滅の時が一刻と迫る中、双亡亭の悪意が破壊者に降りかかり、青一の心も絶望に侵され、窮地に陥ります。

双亡亭壊すべしの11巻~24巻あらすじネタバレ

双亡亭壊すべしの11巻~24巻のあらすじネタバレ・イメージ画像

双亡亭の破壊を巡る破壊者と建物の主・坂巻泥努の戦いは、泥努に反旗を翻す侵略者の出現により、波乱の三つ巴戦が開始されました。以下では、双亡亭を建造した坂巻泥努の壮絶な過去や新たな敵の台頭など、最終回25巻まで怒涛の展開が繰り広げられた、漫画「双亡亭壊すべし」の11巻~24巻のあらすじネタバレを紹介します。

11巻あらすじネタバレ

霊体となった凧葉は、まもなく降りかかる脅威に立ち向かうべく、破壊者たちへ双亡亭に行くように訴えます。そして、凧葉の劇を受けた破壊者たちは病院から抜け出し、警察や鬼離田姉妹の制止を振り切りながら、双亡亭を目指します。一方、双亡亭では、地下の元水路・暗渠に向かい穴が掘られ始め、連れ去られた紅にも魔の手が迫りつつありました。

12巻あらすじネタバレ

泥努が紅を連れ去った目的は、絵のモデルだけでなく、かつて泥努が禁断の恋に陥った姉に似ていることが理由でした。壮絶な最期を迎えた最愛の姉の死や、流行画家・月橋詠座との出会いなど、泥努が狂気に走るまでの壮絶な記憶を、紅は見せつけられます。一方、双亡亭の深部を目指す凧葉たちは、元水路の暗渠を掘る亡者の群れと出くわし、彼らとの戦いに挑みます。

13巻あらすじネタバレ

紅救出のため、双亡亭の最深部を目指す破壊者一行と鬼離田菊代が対峙する中、屋敷内に逃げ込んだ凧葉一行は、その先で何者かに怯える子供たちと遭遇します。子供たちは音を立てずに忍び寄る異質の敵に怯えており、凧葉たちは苦戦を強いられます。一方、窮地に陥った緑朗と帰黒にも異変が生じ、帰黒は失われた記憶を思い出します。

14巻あらすじネタバレ

侵略者の中には、彼らに支配された青一の旧友も含まれており、青一は彼の刃に倒れます。また、泥努に連れ去らわれた紅は、泥努殺害の機会をじっと待っていました。そんな中、日本政府では、第二次双亡亭破壊作戦が決行され、自衛隊と破壊者が召集されます。一方、双亡亭を破壊を阻止したい坂巻泥努は、真の実力を解放することで、人智を超えた激情と戦闘力を見せつけます。

15巻あらすじネタバレ

真の力を発揮した坂巻泥努力の攻撃により、双亡亭の外にいる自衛隊は塵と化してしまいます。そして、第二次破壊作戦の命運は、双亡亭に突入した破壊者へ委ねられ、屋敷の奥に進む彼らを五頭応尽が制止します。圧倒的な応尽との戦いを前にそれらの弱点を知るべく、応尽に支配された鬼離田姉妹の長女・菊代との戦いに挑みます。

16巻あらすじネタバレ

追っ手から逃れ、双亡亭に集結した破壊者たちが決戦に向けた準備を始める中、屋敷内では、五頭応尽と侵略者による黒い陰謀が渦巻いていました。応尽たちの秘密は、偶然にも一命を取り留めた緑朗に聞かれてしまい、彼らの殺意を誘発していまします。

17巻あらすじネタバレ

侵略者や五頭応尽の攻撃を受けて霊体となった緑朗は、侵略者にまつわる決定的な秘密を知ってしまったことで、応尽から命を狙われることになり、坂巻泥努のアトリエに逃げ込んでしまいます。また、応尽の襲撃は、母屋を目指す凧葉たち破壊者にも迫ります。政府の非常な決定により退路を失い、死へのカウントダウンが切られた一行は、双亡者の最奥部である母屋に向かいます。

18巻あらすじネタバレ

政府の決定により、双亡亭に自衛隊の艦砲射撃が迫る中、破壊者たちは双亡亭の母屋に突入し、彼らと深い因縁を持つ者たちとの戦いに身を投じます。敵サイドは、双亡亭で命を落とした家族やかつての部下たちで構成され、坂巻泥努の一筆により、凶悪化していました。破壊者たちは絶望の味わった過去を乗り越えながら、敵を倒していきます。

19巻あらすじネタバレ

双亡亭での戦いでは、アウグストは娘のナンシーと、宿木は命を落とした部下・森田とのように、破壊者たちは、過去の絶望を思い起こさせる残酷な敵との対峙を余儀なくされます。一方、侵入者との戦いを破壊者に託した凧葉と帰黒は、一足早く双亡亭の最奥部・母屋に到達するも、彼らの希望を打ち砕くような衝撃的な事件に巻き込まれます。

20巻あらすじネタバレ

双亡亭の最奥部に到達した凧葉と帰黒は、時の廊下を渡って昭和7年の世に到達し、坂巻泥努の母屋につながる道を探すも、帰黒の育ての親である瑞祥によって阻まれてしまいます。一方、双亡亭の最奥部では、五頭応尽による泥努の討伐が決行され、周到に練られた計画に泥努も圧倒されます。

21巻あらすじネタバレ

しのぶの裏切りにより、泥努は瀕死の重傷を負い、そこへ破壊者一行も駆けつけるも、坂巻泥努の命運が尽きようとしていました。泥努の死により、双亡亭の支配者が代わろうとする矢先、緑朗と鬼離田姉妹は、五頭応尽の不死の秘密に到達、窮地を打開すべく、彼の弱点を模索します。

22巻あらすじネタバレ

瀕死の重傷を負った坂巻泥努の命を狙う破壊者たちでしたが、泥努を殺せば侵略者が来るという凧葉の説得を受けます。そして、異星の侵略者を止めるには、応尽の心臓を探し当てることであり、一行は、泥努の安全を確保しながら、画廊の天井で応尽の心臓を探します。

23巻あらすじネタバレ

応尽の心臓を見つけ出し、窮地を脱したのも束の間、今度は、自衛隊の艦砲射撃の脅威が双亡亭に迫ります。万が一、双亡亭が爆炎に包まれる事態になれば、侵入者が来ることを許してしまうことになるため、破壊者たちは最悪の事態を避けるべく、それぞれにしか出来ない行動に移ります。

24巻あらすじネタバレ

それぞれが、自分にしか出来ない役目を成し遂げたことで、事態の好転が見え始めた矢先、新たな絶望が凧葉と泥努に降りかかります。心は壊され、とめどなく溢れ出る憎悪に苛まれながらも、雌雄を決する最終戦が幕を開けます。

双亡亭壊すべしの25巻最終回ネタバレ!打ち切りだった?

双亡亭壊すべしの25巻最終回のネタバレ紹介・イメージ画像

双亡亭壊すべし25巻最終回は、狂気と恐怖が入り混じった複雑な展開から一変し、感動の結末で締めくくられたものの、一部では打ち切り終了との噂もささやかれています。以下では、漫画「双亡亭壊すべし」の25巻最終回のあらすじネタバレと、25巻最終回の打ち切り終了の真相を考察しました。

双亡亭壊すべしの最終回あらすじネタバレ

双亡亭を舞台にした2人の絵描き・坂巻泥努と凧葉務の勝負は、凧葉の絵に軍配が上がり、その後、双亡亭は、主の泥努によって破壊されました。一方、凧葉と青一は、時の廊下を渡って泥努が強く後悔を示した時間へ向かいます。泥努は力尽きて消滅し、泥努が自分を助けた理由を知った緑朗は、屋敷を後にします。その頃、大正6年にタイムリープした凧葉・青一は、泥努こと坂巻由次郎の少年時代に到達します。

大正6年にタイムリープする・イメージ画像

2人は、この世界線にて、由次郎が坂巻泥努にならないように改変するべく、由次郎の姉・しのぶに霊薬を飲ませ、未来で双亡亭が建てられる土地や水を全て掘り返すことで、屋敷が出来ない土地に仕立てます。そして、物語は現代に戻り、双亡亭での最終決戦から10ヶ月後、学校から帰宅途中の紅の体内へ異星人が侵入し、彼女を乗っ取ろうとします。

その後、紅は、凧葉と青一・緑朗と合流し、凧葉から絵のモデルを依頼されます。一方、紅の体内を乗っ取ろうとした侵入者は、紅の涙を通じて体外に排出されます。侵入者は、紅が目から体液(涙)が出た理由や、それを見て美しいと感じた自身の変化に疑問を覚えながら、消滅していきました。

双亡亭壊すべしは打ち切りだった?

双亡亭の打ち切りの真相を考察・イメージ画像

モダンホラーならではの、摩訶不思議な世界観が話題を呼んだ「双亡亭壊すべし」は、独創過ぎる世界観から、ホラーもの好きの間でも好みが分かれやすく、25巻最終回は打ち切り終了だったとも噂されています。一方、「双亡亭壊すべし」の感想の中には、主人公たちの目的が達成され、伏線も回収されたことから、25巻最終回はきれいな結末だったと評され、打ち切り終了の噂は否定されています。

双亡亭壊すべしの登場人物一覧

双亡亭壊すべしの登場人物一覧・イメージ画像

漫画「双亡亭壊すべし」は、主人公をはじめ、ミステリアスな登場人物も魅力の1つで、ストーリーを追いながら、謎多きキャラクターの正体が紐解かれていく展開も面白いポイントです。以下では、漫画「双亡亭壊すべし」の登場人物一覧を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

凧葉務

漫画「双亡亭壊すべし」の主人公で、双亡亭近くのアパートで暮らす青年画家です。美術大学を卒業し、絵本作家を志すも、絵柄が大衆向きではないとの理由から、出版社から採用されずにいます。立木緑朗が双亡亭の探検に入るきっかけを作った人物であり、後に、紅たち超常現象を持つ破壊者と共に双亡亭破壊作戦に関わり、彼らを精神面から支えます。

柘植紅

日本一と評される現役の巫女で、小刀を使って霊力を断ち切る能力を持ちます。代々刀巫覡(かたなふげき)を継承する家系に生まれ、双亡亭の事件を知る前までは、母方の実家である大分県で暮らしていました。また、緑朗とは実の姉弟であり、双亡亭への復讐を誓う緑朗を護るべく、双亡亭破壊作戦に参加します。

立木緑朗

双亡亭近くに引っ越してきた小学6年生で、双亡亭を探検したその晩、父親を双亡亭に喰い殺される事態に直面します。双亡亭への復讐を誓い、同じく双亡亭の破壊を目論む謎の少年・青一と行動を共にします。柘植紅とは実の姉弟であり、両親の離婚を受け、緑朗は父親に引き取られました。

凧葉青一

緑朗の前に現れた謎の少年で、その正体は45年前に行方不明になった旅客機の乗客の1人です。後に、青一を乗せた旅客機は、「あのヒト」の星へ到達し、乗客たちはあのヒトの星を守るべく、侵略者の星との戦いに身を投じ、双亡亭を破壊するべく地球に来ました。一方、凧葉務の遠縁に同姓同名の人物がいるが、青一との関連は不明です。

坂巻泥努

資産家の長男で、双亡亭を建てた画家志望の青年です。幼少期は岡山県の片田舎で生活し、後に黄ノ下残花と共に日本軍に入隊するも、禁断の恋に陥っていた姉の死や、画家としての才能を認められない欲求不満から精神に異常が起き、1925年(大正14年)に、全財産を費やして双亡亭を建造します。

双亡亭壊すべしの面白い魅力

双亡亭壊すべしの面白い魅力の紹介・イメージ画像

「からくりサーカス」等で知られる藤田和日郎先生の最新作「双亡亭壊すべし」は、不気味な雰囲気ただよう世界観や、読み進めるごとに深まる謎、狂気の画家・坂巻泥努等、例えようのない恐怖が話題を呼びました。以下では、25巻最終回まで予測不能な展開が繰り広げられた、「双亡亭壊すべし」の面白い魅力を紹介します。

面白い魅力①坂巻泥努の詩

坂巻泥努の詩・イメージ画像

「双亡亭壊すべし」の各巻のコミックス表紙には、坂巻泥努作の詩が掲載され、不気味さを感じさせる独特の雰囲気と言葉選びが話題を呼びました。坂巻泥努の名前が本編で言及されるまで、この詩は実在の詩人の作品を引用していると推測されていました。また、坂巻の詩は、単行本のカバー折り返し部分にも載せられ、虚構と現実を曖昧にするデザインの魅力の1つです。

不気味でありながら、哀愁ただよう坂巻泥努の詩は、コミックス1巻~25巻ごとに異なる詩が掲載されており、漫画「双亡亭壊すべし」ならではの演出となっています。

面白い魅力②凧葉と双亡亭の主の関係

漫画「双亡亭壊すべし」でも、魅力あふれるキャラクターが多数登場しましたが、その中でも、主人公・凧葉務と双亡亭の主・坂巻泥努は、同じような絵画・作風を好む者としての共通点やお互いに対を成すような性格が注目されます。絵本作家を目指す凧葉は、普段は頼りなく見えるものの、対双亡亭戦では、持ち前の強靭な精神力を武器に、心が折れかけた破壊者たちを救います。

坂巻泥努は、狂気と不安定さに満ちており、双亡亭の不気味さ・おぞましさを引き立てています。凧葉と泥努は、絵の趣向が似ていること以外正反対であるものの、2人の邂逅シーンからは、自分とは真逆の要素に光を見いだしているとも捉えられ、2人の摩訶不思議な関係も、作品の面白い魅力でしょう。

面白い魅力③予想外の展開

モダンホラーに分類される漫画「双亡亭壊すべし」と言えば、単純に恐怖を与えるにとどまらず、ストーリーを追うこごとに深まっていく謎や、屋敷の知られざる正体など予想外の展開が次々と起り、読み手の興味をそそります。何故、双亡亭は建てられたのか、主・坂巻泥努が狂気に陥った壮絶な過去、謎の少年・青一が経験した異星の出来事など、考察ポイントの多さも魅力の1つです。

双亡亭壊すべしに関する感想や評価

双亡亭壊すべしに関する感想や評価・イメージ画像

「うしおととら」や「からくりサーカス」で知られる藤田和日郎先生の最新作「双亡亭壊すべし」は、からくり屋敷やお化け屋敷を合わせたような双亡亭の独特の造りや、その主・坂巻泥努の知られざる正体、双亡亭破壊を巡る壮絶な戦いまで、多くの魅力に富んでいます。以下では、摩訶不思議な世界観や予想を裏切る展開が人気を呼んだ、漫画「双亡亭壊すべし」に関する感想や評価を紹介します。

感想1:読み直すことで深く理解できた

1巻序盤から25巻最終回まで怒涛のストーリー展開が繰り広げられた漫画「双亡亭壊すべし」は、当初は、双亡亭で起きる怪奇現象を解決する物語かと思いきや、話が進むごとに双亡亭にまつわる事象は宇宙の異星にまで到達し、やや複雑な作風となっています。「双亡亭破壊すべし」は、読み返すことでより理解を深めることができたとの感想も見られ、他ホラー作品ではみられない、奥深さが支持されています。

感想2:迫力あるホラーアクションが好き

漫画「双亡亭壊すべし」の作者・藤田和日郎先生と言えば、昭和レトロを彷彿させる独特の作画や、迫力あるホラーアクションに定評があり、漫画「双亡亭壊すべし」でも読者をゾッとさせるホラーシーンが多く描かれました。読み手の恐怖を煽る作画が持ち味の藤田先生の作品は、好みが分かれやすいと言われる一方、藤田先生の独特のホラーアクションシーンが好きとの感想も見られ、ファンを虜にしています。

感想3:読み手の感覚を狂わせる展開が良い

漫画「双亡亭」に関する感想の中には、まだ物語の途中にも関わらず常に結末を彷彿させる作風や、続きがあるように見せかけて次の場面に移行するなど、読み手の予想を次々と外すストーリー展開が良いとの声も見られます。読者を困惑させるようなストーリー構成は、近年に連載された漫画作品では見られず、物語はやや複雑ながらも読みごたえのある展開も人気に拍車をかけています。

感想4:濃厚過ぎる一日に驚き

漫画「双亡亭」は全25巻構成で、双亡亭の破壊作戦から最終回までの怒涛の展開が目を引く一方、「双亡亭」で起きた出来事を時系列でみると、双亡亭を巡る破壊者・人ならざる者たちの戦いはわずか数日に過ぎません。「双亡亭」の感想の中には、単行本は15巻に突入したにもかかわらず、物語はまだ1日目であることや、一日の出来事を濃厚に描いた構成が斬新・面白いとの声が見られます。

感想5:坂巻泥努のキャラの掘り下げが良い

双亡亭に住まう人ならざる者による怪奇現象や、藤田先生の持ち味であるホラーアクションが恐怖をそそる「双亡亭壊すべし」の魅力は、双亡亭の主であり、狂気に満ちた芸術家・坂巻泥努も外せません。最愛の姉の死をきっかけに精神的に追い詰められた泥努の悲惨な過去や、人を避けるように双亡亭の最奥部に身を潜めながらも、心では他人に認めてもらいたいなど、矛盾と葛藤を抱えた人間味ある姿も注目されています。

感想6:25巻最終回に感動した

25巻最終回まで手に汗握る展開が繰り広げられた漫画「双亡亭壊すべし」は、最終決戦・坂巻泥努との戦いも、壮絶な展開が予想されていました。しかし、ふたを開けてみると、芸術家を目指す者同士としての凧葉との対話が描かれました。また、ファンの感動を呼んだ25巻のラストは、人間の涙を美しいと評した侵入者の心の声で締めくくられ、きれいな最終回結末だったと称賛の声・感想が多く寄せられています。

感想7:藤田先生の最高傑作

独特な作風やホラー要素の強さから、藤田先生の作品は好みが分かれやすい作品と言われる一方、ファンの中には、漫画「双亡亭壊すべし」を藤田先生の傑作にあげる感想も見られ、普通の人間である凧葉を主人公に据えた新たな世界観が高く評価されています。また、藤田先生の作品は、新作が出るたびに新たな魅力・面白さを発見できるとも評され、次回作への期待も高まっています。

感想8:紙媒体で単行本を集めたい

近年は、スマホで手軽に読めるという利点から、電子書籍の利用者が増加傾向にある中、漫画ファンの中には紙媒体にこだわりを持つ方や、コレクション感覚で単行本を揃えて楽しむファンもいます。そして、漫画「双亡亭壊すべし」のファンの中にも、電子書籍で作品を読んだことがきっかけで、紙媒体で漫画全巻を購入した、または単行本も買いたいとの感想も見られます。

双亡亭壊すべしの漫画ネタバレまとめ

双亡亭壊すべしの漫画ネタバレまとめ・イメージ画像

漫画「双亡亭壊すべし」の各巻のあらすじネタバレ、25巻最終回のあらすじ、登場人物一覧、作品に関する感想などをネタバレ解説しました。人気漫画家・藤田和日郎先生の最新作として注目を集めた「双亡亭壊すべし」は、ストーリーを追うごとに深まる謎や、ミステリアスな登場人物の活躍・暗躍、予測不能な展開が話題を呼んだ、新感覚のモダンホラー作品です。

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