ゴースト・オブ・マーズをネタバレ!映画の評価は?【ジョン・カーペンター監督】

『ゴースト・オブ・マーズ』は、2001年に製作されたジョン・カーペンター監督の映画です。SFでありながらホラーでもあり、ブレイクする前のジェイソン・ステイサムが出演していましたが、上映2週間で打ち切りになるなど、評価が分かれている作品です。この記事では『ゴースト・オブ・マーズ』のあらすじネタバレとともに、映画の見所やキャスト、観た人の評価についても紹介していきます。

ゴースト・オブ・マーズをネタバレ!映画の評価は?【ジョン・カーペンター監督】のイメージ

目次

  1. ゴースト・オブ・マーズとは?
  2. ゴースト・オブ・マーズのあらすじネタバレ
  3. ゴースト・オブ・マーズの結末ネタバレ
  4. ゴースト・オブ・マーズの監督は?
  5. ゴースト・オブ・マーズの評価とは?
  6. ゴースト・オブ・マーズのキャスト
  7. ゴースト・オブ・マーズに関する感想
  8. ゴースト・オブ・マーズのあらすじや評価まとめ

ゴースト・オブ・マーズとは?

ゴースト・オブ・マーズの映画情報

『ゴースト・オブ・マーズ』は、2001年に制作されたアメリカの映画です。ジョン・カーペンター監督の製作した『ゴースト・オブ・マーズ』は、SFでありながらホラーの要素もある作品です。

SFやホラーを多く手掛けてきたジョン・カーペンター監督の『ゴースト・オブ・マーズ』には、後にブレイクするジェイソン・ステイサムが出演していたりと俳優陣も注目です。

ゴースト・オブ・マーズの予告動画

『ゴースト・オブ・マーズ』の予告動画ですが、作中の色んな要素が詰まった動画となっています。

火星を舞台にしたゴーストとの戦いを描いており、動画でも分かるようにアクションの要素も盛り込まれています。日本公開時には「ゾンビ映画」と紹介されていますが、厳密には敵はゾンビではなく、ホラー要素も比較的抑え目です。

ゴースト・オブ・マーズのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:火星に移住した人類

西暦2176年、人類は火星へと移住を果たし、テラフォーミングの達成度84%、人口は64万人にまで達しており、地球の法律を火星警察が執行しています。

そんな火星で、ある噂が流れていました。長い間埋もれていた「なにか」が姿を現し、通り過ぎた後には静寂と死だけが残る、というものでした。

あらすじネタバレ:メラニー・バラード

貨物列車が自動操縦で町まで戻ってきました。当初は無人だと思われていた列車の中には、手錠で繋がれた女性が1人乗っていました。彼女の名前は「メラニー・バラード」といい、囚人護送班の副隊長をしている人物です。メラニーは囚人を護送する任務に就いているはずでした。

彼女は傷を負っていたものの命に別状はありませんでしたが、体内からは違法薬物か検出されていました。メラニーの証言では、鉱石運搬中の貨物列車に乗せてもらい、護送任務のためシャイニング渓谷へ向かうところでした。護送する相手は「ウイリアムズ」という囚人で、殺人の上に警官を3人も病院送りにしている人物でした。

あらすじネタバレ:ゴーストタウン

列車はシャイニング渓谷へ到着しました。しかし、町は静まり返っていました。金曜の夜なら、人で賑わっていてもおかしくないのですが、この日に限っては人の姿すら見えません。

メラニーは新入りの「ジェリコ・バトラー」と一緒に、刑務所に手続きに向かいました。刑務所に看守の姿はありませんでしたが、監視カメラの映像からウイリアムズの姿を確認できました。

電圧がオーバーロードしたらしい建物を見つけ、2人は「念のため」と言って調べるために中に入ります。ドアを開けた途端、壁中に血にまみれていました。針金やハサミなどで作ったオブジェなどもあり、異常を感じた2人は調査のため奥へと向かいます。

あらすじネタバレ:惨殺される人間達

メラニーは切断された人間の手首を見つけます。応援を呼びに行こうとしますが、建物を出たところで仲間の「マイケル・デスカンソ」と合流し「遊技場は地獄だ」と告げられます。デスカンソは隊長のヘレナとともに人がいるであろうへ向かいました。

しかし、そこにあったのは宙吊りにされて殺された住人達の姿でした。全ての死体の首がありません。囚人は牢の中にいたため、無事でした。メラニー達は囚人の中に科学管理官の「ウィトロック博士」を見つけました。博士は動乱のためにシャイニング渓谷へと逃げてきました。

その時、扉を叩く音がしていました。開けてみると通信係の女性でしたが、その様子はまるで何かに憑りつかれているようでした。メラニーと隊長は町の様子をもう一度見に行くと、車の中にいる男性の姿を発見しました。

「車を開けるな。やつが出ちまう」と必死に訴えますが、メラニー達には聞こえません。「やつは俺の中にいる」そう言って男性は持っていたナイフで自分の喉を切りました。車はロックが壊れていて開けられず、隊長は人影を追ってその場を離れてしまいました。

新人の応援に行くために戻ると、ウイリアムズが新人の「バシラ・キンケイド」を人質に取っていました。メラニーが隙をつきますが、ウイリアムズに殴られて意識を失います。目を覚ますと、ウイリアムズはショットガンを奪って病院に立てこもっていました。

病院に入ると、住人達に襲われます。メラニーは住人達を倒し、ウイリアムズも確保しましたが、彼女の背後に迫る何者かの気配がありました。

あらすじネタバレ:蘇る亡霊

メラニーと別れて隊長を探しにいったジェリコは、串刺しになった人間の首と、隊長の首を串刺しにしている人影を見つけます。さらに奥へと進むと、人間の首を切り落として歓喜している集団を目撃します。

メラニーはウィトロック博士に何が起こったかを問います。博士は、乾燥地帯で雨季を待つために休眠状態に入っている生物のように、元々火星にいた何者かが蘇ったと言います。そこへ何者かに憑りつかれた住人が襲い掛かってきます。住人は射殺されましたが、その体からは「何者か」が抜け出て、囚人の1人に入り込みます。

そこへ3名の生存者を連れてジェリコが戻ってきます。炭坑の倉庫に隠れていた生存者は、炭坑労働者達が変貌してしまった瞬間を目撃していました。しかし、彼らはウイリアムズを助けにきた犯罪者でした。

この町から脱出するためには、力を合わせる必要があります。メラニーは少々強引な手口でウイリアムズ達と取引し、協力を約束を取り付けました。

あらすじネタバレ:脱出に挑む人間達

メラニーは生き残っている囚人達に、一時解放する代わりに協力を要請します。憑りつかれた囚人の1人は、自らの体を傷付けていました。連れていけない、と判断し、その囚人はそのまま置いていくことにしました。

警察署に残っている装備で武装し、炭坑の倉庫から持ってきた信管を缶詰に刺して手製の手投げ弾を作るなどして、脱出のための準備を整えます。駅まで向かいましたが、列車はまだ到着していません。

彼らは戻って、住人達と戦います。激しい銃撃戦の末、なんとか刑務所の中に避難しましたが、デスカンソやウイリアムズの仲間が殺されるなど多くの犠牲者が出ました。しかし、住人達の数はまだ多く、劣勢でした。

しかし、バシラが反射的に憑りつかれた囚人を撃ち殺してしまったことで、何者かは再び体の外へ出ると、メラニーの体内へと入り込みました。

憑りつかれたメラニーをそのままにしておくわけにはいかず、ジェリコとウイリアムズは刑務所の裏まで彼女を運ぶと、メラニーは常習していた違法薬物を飲ませて建物の中へと戻ります。

違法薬物の作用と何者かが見せる映像に苦しみながら、メラニーは体内に入り込んだ存在を追い出すことに成功しました。そして、乗り移った存在の目的が分かりました。それは侵略者である人間の全滅です。ですが、住人達は警察署へ突っ込もうと準備をしていて、時間がありませんでした。

あらすじネタバレ:メラニーの提案

減圧扉が破られました。応戦しながら、裏の出口まで後退していきます。そして裏口から車を使って駅へと向かい、到着した列車に飛び乗る事ができました。

しかし、このまま逃げたとしても彼らは追ってきます。今が彼らを倒すチャンスと考えたメラニーは、原子力発電所を爆破しようと考えます。途中下車したメラニーとジェリコとウィトロックは発電所へ、列車は駅まで戻り囮にする作戦でした。

あらすじネタバレ:生き残った2人

原子炉から制御棒を抜いて、小規模の核爆発をさせる準備は整いました。しかし、途中で彼らに気付かれてしまいます。大挙して押し寄せてくる住人達との銃撃戦が繰り広げられますが、ジェリコとバシラは死亡、ウィトロックも憑りつかれ、運転士も戦闘に巻き込まれて命を落としました。

生き残ったメラニーとウイリアムズは、列車を走らせて爆発半径の外へと出ようとします。しかし、列車に飛びついた数名の住人との戦闘が始まります。連結を切り離し、列車の後方車両に積んだダイナマイトを起爆させ、なんとか撃退に成功します。

ゴースト・オブ・マーズの結末ネタバレ

結末ネタバレ:作戦成功

原子炉の爆発が起きました。列車は揺れましたが、2人は無事に爆発半径の外へと抜けることができました。戦闘で足を負傷したメラニーでしたが、ウイリアムズの応急手当を受けます。しかし、ウイリアムズは手当を終えるとメラニーを手錠で手すりに繋ぎ、列車から立ち去りました。

メラニーの証言を聞いた調査委員会の議長は「火星が幽霊に支配されている、などと管理部門に報告できない」として、彼女の言っている内容を信じようとはしませんでした。

結末ネタバレ:亡霊の再来

町にも、何者かは着実に迫っていました。休んでいたメラニーは、緊急事態を告げる放送で目を覚まします。外も騒がしく、南地区の防御線が突破されたとアナウンスがあります。

メラニーが制服を着ると、ドアが勢いよく開き、ウイリアムズがやってきました。銃を手にして、2人は再び「火星の幽霊」との戦いへと身を投じていきます。

ゴースト・オブ・マーズの監督は?

ジョン・カーペンター監督

『ゴースト・オブ・マーズ』の監督は、ジョン・カーペンター監督です。1948年にニューヨークで生まれ、4歳の頃に観た『遊星よりの物体X』が映画製作を目指すきっかけとなりました。

『ダーク・スター』『ジョン・カーペンターの要塞警察』を製作し、少ない製作費で良質な作品を作り出します。1978年には低予算かつ短期間で製作したスプラッターホラー『ハロウィン』が大ヒットしました。

ジョン・カーペンター監督の代表作には、『ハロウィン』シリーズの他にも『パラダイム』や『ゼイリブ』などがあり、SFやホラーなどの映画を製作しています。また、

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ゴースト・オブ・マーズの評価とは?

メチャクチャな内容

『ゴースト・オブ・マーズ』はSFとホラーの要素が混じりあっており、やや好みは分かれる作品です。人間の体に乗り移る火星の幽霊と戦う、というあらすじではあるものの、火星の幽霊の正体もしっかり明かされないまま映画はラストを迎えます。

また、乗り移られた人間を殺しても火星の幽霊は死なず、別の人間に憑依します。本当は敵を殺してしまうと不利になるのですが、お構いなしに派手な銃撃戦を展開していきます。

様々なツッコミどころはあるものの、作品にはスピード感があり、気軽に楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっています。いい意味で「B級SF映画」となっています。

ジェイソン・ステイサムの毛

『ゴースト・オブ・マーズ』では、ジェイソン・ステイサムの頭髪に注目する人もいます。後にアクション俳優としてブレイクするジェイソン・ステイサムですが、『ゴースト・オブ・マーズ』ではジェイソン・ステイサムの頭髪はあります。

短髪やスキンヘッドの印象があるジェイソン・ステイサムですが、2001年頃にはまだ少し髪を伸ばしていました。ジェイソン・ステイサムのヘアスタイルが見られるという意味では、『ゴースト・オブ・マーズ』は貴重な作品とも言えそうです。

美女が白目をむく?

セクシーなシーンが有名な主演のナターシャ・ヘンストリッジですが、『ゴースト・オブ・マーズ』ではお色気シーンはないものの、彼女の「白目をむく」シーンが見られます。

火星の幽霊に憑りつかれながらも、ドラッグで必死に抗おうとするシーンで、その白目をむく演技を見ることができます。「美女のお色気シーン」は映画によくありますが、「美女が白目をむく」のは『ゴースト・オブ・マーズ』でしか見られない演技かもしれません。

上映2週間で打ち切り決定

アメリカでは、『ゴースト・オブ・マーズ』は上映2週間で打ち切りとなりました。興行収入的にも伸びず、作品としては失敗に終わってしまいました。

しかし、SFとして世界観もあり、娯楽映画としてあまり難しいことを考えずに楽しめる作品となっています。首が斬り落とされるなど、スプラッターシーンが多少あるため視聴に注意は必要ですし、ツッコミどころはあるものの、ストーリーは難解ではありません。

ソフト化されたことでじわじわと人気と知名度が出てきた作品です。B級SFホラーとしてちゃんと楽しめるので、頭を空っぽにしてリラックスしながら鑑賞できる映画です。

ゴースト・オブ・マーズのキャスト

ナターシャ・ヘンストリッジ

主役のメラニー・バラードを演じたのは、ナターシャ・ヘンストリッジです。1974年カナダで生まれ、14歳でモデルとなり、15歳でパリにわたるとフランス版の「コスモポリタン」の表紙を飾ります。

1995年の『スピーシーズ 種の起源』ではセクシーなエイリアンのシルを演じ、「映画史上最も美しいエイリアン」と絶賛されます。その後『スピーシーズ3』まで出演しています。

ジェイソン・ステイサム

『ゴースト・オブ・マーズ』でジェリコ・バトラーを演じていたのは、ジェイソン・ステイサムです。1967年にイングランドで生まれ、元水泳の飛び込み選手という経歴を持っています。

『ザ・ワン』でジェット・リーと共演したことで、ジェイソン・ステイサムはアクションの幅を広げていきます。『トランスポーター』や『アドレナリン』で主演し、『エクスペンダブルズ』ではリー・クリスマスを演じ、アクション俳優としてのポジションを確立させていきました。

ジェイソン・ステイサムは『ワイルドスピード』シリーズでもデッカード・ショウ役で出演しており、一部映画ファンからは「ステイサム兄貴」と親しまれています。

アイス・キューブ

『ゴースト・オブ・マーズ』のもう1人の主役であるウイリアムズを演じたのはアイス・キューブです。ヒップホップグループN.W.A.のメンバーとしてデビューし、のちにソロデビューを果たしています。

ラッパー以外にも俳優としても活躍しており、『スリー・キングス』のチーフ・エンジル、『トリプルX ネクスト・レベル』『トリプルX:再起動』ではダリアス・ストーンを演じています。アクションだけでなく『バーバーショップ』のカルヴィン・パルマ―などコメディにも出演しています。

パム・グリア

『ゴースト・オブ・マーズ』で隊長を演じていたのは、パム・グリアです。1967年、ジャック・ヒル監督の『コフィ―』では、麻薬組織に潜入して色仕掛けから暴力までなんでも使って悪者を倒していくコフィ―役を演じ、スターとなります。

ティム・バートン監督の『マーズ・アタック!』や、クエンティン・タランティーノ監督の『ジャッキー・ブラウン』など、子供の頃にパム・グリアのファンだったという監督の作品に起用されて注目を集めています。

クレア・デュバル

『ゴースト・オブ・マーズ』で新人警官のバシラを演じたのは、クレア・デュバルです。高校では自分で働きながら生活費を稼ぎ、女優を志します。コーヒーショップで働きながら映画やテレビに出演していましたが、1998年の『パラサイト』に出演して知られるようになります。

代表作には『GO!GO!チアーズ』や『17歳のカルテ』や『21グラム』などがありますが、ハリウッド版の『THE JUON/呪怨』のジェニファー・ウイリアムズ役などでも知られています。

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ゴースト・オブ・マーズに関する感想

『ゴースト・オブ・マーズ』の評価は様々です。ジョン・カーペンター作品という点を挙げる人も多く、監督の手腕を評価する意見があります。

キャストの豪華さに触れる評価もあって、ストーリー以外の部分も楽しむ人は高評価の傾向があるようです。ストーリーの点は「考えさせられる映画」ではなく、メチャクチャな内容ですが痛快なストーリーは観客を惹き込みます。

ジョン・カーペンター作品として評価されることも多く、ジョン・カーペンター監督のファンという人も『ゴースト・オブ・マーズ』の好きな映画の1つに挙げることがあるようです。

「ジョン・カーペンター作品としての評価」と「B級映画としての評価」があり、それらが好きな人にとっては非常に楽しめる作品のようです。そのため人によって評価が分かれています。

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ゴースト・オブ・マーズのあらすじや評価まとめ

『ゴースト・オブ・マーズ』はツッコミどころは多い作品ながら、リラックスして楽しめる作品です。B級のSFホラーを探している時や、バトルアクションを楽しみたい時などにオススメです。

ジョン・カーペンター監督はSFやホラーの世界では非常に有名ですが、この映画にはその両方の要素が盛り込まれています。作品の知名度としてはそれほどでもないため、隠れた名作の1つを呼べます。

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