2019年03月02日公開
2019年03月02日更新
遊星からの物体Xの映画のあらすじネタバレ!謎の生命体に襲われる?結末や感想まとめ
遊星からの物体Xは、南極を舞台に隊員たちが謎の生命体に襲われるという、恐怖体験を描いたSFパニックホラーです。一匹のハスキー犬が南極基地に訪れる所から始まる物語は、触手を持った化け物が登場するだけのホラーではありません。ここでは、遊星からの物体Xのあらすじをネタバレ紹介していきます。また、あらすじをネタバレと一緒に遊星からの物体Xを見た人の感想もご紹介し、様々な情報をまとめていきます。
遊星からの物体Xとは?
遊星からの物体Xの作品情報
遊星からの物体Xとは、1982年に公開されたジョン・カーペンター監督のアメリカのホラー映画です。吹雪で閉ざされた南極基地を舞台に、未知の生命体に襲われる恐怖と、それらとの闘いに挑む隊員たちの姿を描いたSFホラーの古典ともいえる作品です。1980年代はVFX技術が最も盛んな時期でもありましたが、当時でも見劣りしないクリーチャーのデザインなどが反響を呼び、大ヒットを記録しました。
1951年の映画で『遊星よりの物体X』という映画がありますが、遊星からの物体Xはこの映画のリメイク作品というよりも、原作となった『影が行く』という短編小説の忠実な映像化作品となっています。ヒットを記録しSFホラーの名作と呼ばれるようになった遊星からの物体Xは、印象深いラストシーンも話題を呼びました。
遊星からの物体Xの予告編動画
ジョン・カーペンター監督の遊星からの物体Xは、謎の地球外生命体に南極基地の隊員たちが襲われるというのが、ストーリーのあらすじです。人間と同化して完全に姿を似せることが出来るというのが、この遊星からの物体Xに登場する地球外生命体の特徴です。遊星からの物体Xに登場する南極基地の隊員たちは、地球外生命体に襲われ次第に誰が味方なのかもわからなくなっていきます。
遊星からの物体Xのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ:ハスキー犬
宇宙からやって来たUFOが一基、大気圏で炎上して墜落します。どこに落ちたのか、いつの時代の出来事なのかは分かりません。1982年、南極大陸でハスキー犬が駆けています。ハスキー犬は広大な銀世界を走っていき、一基のヘリコプターが後を追いかけライフルを連射しています。アメリカ・マクマード基地の隊員たちは銃声に気づいて様子を見に行きますが、ハスキー犬一頭に対して大げさすぎる攻撃に困惑します。
手榴弾まで落としたヘリコプターですが、爆破のミスで墜落します。ヘリコプターはノルウェーのものでした。ヘリコプターから離れていたノルウェー隊員の一人は、マクマード基地へ走っていったハスキー犬めがけて発砲を続けます。ハスキー犬に向けられた銃弾は気象学者ベニングスの腿に当たってしまい、ノルウェー隊員は撃ち殺されます。ハスキー犬は飼育係クラークが保護しました。
ベニングスの腿をドクターが手当てし、生物学者のブレアは外部に連絡するように指示しますが、通信係のウィンドウズにもう二週間も通信不可であるといわれます。ドクターはノルウェー隊員の死体を眺めながら、基地に何かあったのではないかと言います。ヘリ操縦士のマクレディはドクターを連れてノルウェー基地へ向かいました。そんな時、ハスキー犬は誰かのいる部屋に静かに入っていきました。
あらすじネタバレ:触手
ノルウェー基地は黒雲が立ち込め、凄惨な有様でした。隊員はほとんど見つからず、マクレディは基地の奥に氷のプールのようなものを見ます。また、基地の裏に異様な『何か』が凍っているのを発見し、ドクターと基地に持ち帰りました。異様な『何か』は、何人もの人が苦悶の表情で溶け合ってくっついたような状態でした。『何か』を解剖したブレアは、内臓は全て揃っていると言います。
その夜、いつの間にか出てきているハスキー犬にベニングスは驚きます。ハスキー犬を檻に戻しに行くクラーク。初めは大人しかったハスキー犬は、次第に震えだし頭がぱっかり割れて触手が飛び出します。周りの犬たちに襲い掛かるハスキー犬の触手。触手で犬たちを捕まえ、粘液を吹きかけます。何本もの触手が犬を襲い、騒ぎに気付いた隊員たちが駆け付けマクレディはライフルを撃ちますが、クラークに止められます。
隊員のチャイルズが火炎放射器をもって現れたときには、触手を持つ何かは逃げてしまいました。檻に残った何かをドクターは解剖し、何かは触手で犬を吸収して犬に変化する途中であったと説明します。基地から持ち帰ったビデオには、巨大な何かを掘り起こそうとしている様子が移っていました。マクレディは物理学者ノリスと隊員を連れて調査に向かいました。巨大なUFOがあり、ノリスはUFOが10万年も前のものであると推測します。
あらすじネタバレ:人間と同化
調査から戻った夜、マクレディは何万年も前に地上に飛来したUFOが、爆破の衝撃で解凍されて中にいた生物が生き返ったのではないかとの考えを話します。そこに食事係がやってきて、キッチンに古いズボンを捨てたのは誰だと言いますが誰も相手にしません。黙って聞いていたブレアは、コンピューターで同化のシミュレーションをします。何かが社会へ進出した時には、全世界が2万7千時間後に同化されると結果が出ていました。
ベニングスとパーマーはノルウェー基地から持ち帰った何かを物置にしまいます。その後物置にベニングス一人になった時、何かが触手を動かし不気味に蠢きました。マクレディはフュークスに呼び出されブレアの様子がおかしいと聞きます。その時血相を変えたパーマーがやってきて、ベニングスが同化されていると告げます。マクレディたちはベニングスの元へ向かいます。ベニングスは異様に変形した触手を広げて咆哮していました。
ベニングスを見てうろたえる隊員たち。マクレディはあれはベニングスではなく、ベニングスのイミテーションだと言い放って彼を燃やしてしまいます。隊員たちは基地内にあった触手や何かをすべて焼き払いました。ブレアは姿を見せず、マクレディはフュークスから皆が娯楽室に集まっていると聞きます。マクレディは誰かが斧をもってヘリコプターから基地に入るのを見ました。また、基地内に銃声が響きます。
あらすじネタバレ:隊員のテスト
無線室で発狂したブレアが発砲しています。無線機も破壊するブレア。マクレディはヘリコプターが破壊されていると言い、確認に行ったチャイルズは雪上車もダメだと話します。クラークは犬の皆殺しだといいました。ブレアは「狙いは人間だ!」と叫んでいますが、隊員たちに取り押さえられて幽閉されます。ブレアはマクレディにクラークから目を離すなと警告します。誰が何かと同化しているか分からない状況になっていました。
ドクターは正常な血液と血清を混ぜれば偽物がわかるといいますが、保存されていた血液は何者かによってすべて破棄されていました。血液の保存の責任について口論が起き、ライフルまで持ち出す事態になりましたが、何とかみんな平静を取り戻します。マクレディは6時間後までにケリをつけると宣言します。マクレディはドクターたち3人に麻酔を打って長椅子に縛ります。マクレディはテープレコーダーに成り行きを録音しました。
テスト方法を考えていたフュークスは、血液一滴でも同化できるといって実験室にこもります。人影を見た彼は外に出てマクレディの名前の入った上着を見つけますが、娯楽室には現れません。妙に感じたマクレディは見張りを任せ、フュークスを探しに行きます。他の隊員たちにも探させます。マクレディはフュークスの焼死体を発見し、自室を確認するためノールスを連れ確認に行きます。その後45分経ってもマクレディは戻りません。
あらすじネタバレ:疑心暗鬼
チャイルズは基地の中にバリケードを作ります。ノールスが戻りますが、彼も怪しいと言って揉めはじめます。するとそこにマクレディが戻りますが、入室を拒否されてしまいます。火薬室から入ったマクレディはダイナマイトで脅してつかみ合いになり、倒されたノリスが心臓発作になります。マクレディは火炎放射器とダイナマイトを持って、拘束していた3人を解放させます。ドクターはノリスの心臓マッサージを始めます。
すると、ノリスの胸がぱっかりと開いて触手が飛び出します。触手と一緒にノリスのような姿が飛び出して咆哮し、マクレディは火炎放射器で焼き殺します。マクレディは火炎放射器を持ったまま、ウインドウズとパーマーに皆を長椅子に縛るように言います。止めようとしてマクレディに襲い掛かったクラークは射殺されます。ドクターとクラークの死体は変化しませんが、長椅子に縛られました。
何かは血液だけでも生きているため、血を火であぶれば逃げようとするはずだと、マクレディは血液に電線を付けるテストを始めます。マクレディ、ウインドウズ、ドクター、クラークの血液に変化はありませんでしたが、パーマーの血液は電線に触れて変化しました。パーマーは天井に飛び上がり、ウインドウズに食いつきました。パーマーと同化し始めたウインドウズは焼き殺されます。他の隊員の血液は変化しませんでした。
遊星からの物体Xの結末ネタバレ
結末ネタバレ:爆破
マクレディはブレアの検査に行くといい、他の隊員を連れて行きます。物置はすでにもぬけの殻で、床下に作られた小部屋に作りかけのUFOが置いてあります。マクレディは物置にダイナマイトを仕掛けました。見張りのノールスは基地から誰かが出るのを目撃し、基地は非常電源に切り替わります。発電機がやられたとマクレディは話します。6時間後には基地は極寒の世界になり、何かは生き残るが人間は死んでしまいます。
どうせ死ぬなら道連れだ、とマクレディは地下のUFOを爆破します。基地にもダイナマイトをしかけ、爆破していきます。マクレディは残った隊員たちにダイナマイトを仕掛けてくるように指示します。やがてマクレディは一人残されていることを察します。マクレディがダイナマイトに火をつけると、巨大な何かが姿を現します。あらゆる生物が溶けあったようなそれに、マクレディはダイナマイトを投げつけて爆破しました。
結末ネタバレ:酌み交わす二人
爆破から逃れたマクレディは燃える基地の側に座り込みます。そこへ火炎放射器をもって無傷のチャイルズが現れます。どこにいたのか聞くマクレディに、チャイルズはブレアを追っていたが見失ったと話します。『いっとくが俺は』と言いかけたチャイルズをマクレディが制します。焚火で温まる二人。「この先は?」と聞くチャイルズに、マクレディは「ほっとこう」と返してただ酒を飲んでいるのでした。二人は小さく笑い合います。
遊星からの物体Xの登場人物・キャスト
R・J・マクレディ/カート・ラッセル
遊星からの物体Xで、ヘリ操縦士のマクレディを演じていたのは、演技派俳優のカート・ラッセルです。カート・ラッセルは幅広い年齢層のファンを獲得しているアメリカの俳優で、様々な映画に出演しています。遊星からの物体Xはホラー映画でしたが、アクション俳優としても人気があります。コメディーから社会派作品まで幅広くこなす実力を持った俳優です。
ブレア / A・ウィルフォード・ブリムリー
遊星からの物体Xで、生物学者ブレア役を演じたのは、A・ウィルフォード・ブリムリーです。1934年生まれのアメリカ合衆国の俳優で、映画への出演の他にはテレビドラマシリーズでの活躍や、CM等でも知られる俳優です。遊星からの物体Xでのブレア役の鬼気迫る演技は高い評価を獲得しました。
パーマー/デイヴィッド・クレノン
遊星からの物体Xでパーマー役を演じていたのは、アメリカ合衆国の俳優デイヴィッド・クレノンです。様々な映画に出演しているデイヴィッド・クレノンは、テレビ映画への出演でも活躍しています。遊星からの物体Xでは印象的な演技で注目を集めました。
遊星からの物体Xに関する感想や評価は?
1.『遊星からの物体X』
— ラルラル@洋画吹替 (@dds8000) March 2, 2019
南極の氷の下から出現した未知の寄生生物の恐怖を巨匠ジョン・カーペンター監督、主演カート・ラッセルのコンビで描く。
SFホラーの傑作『エイリアン』とはまた違う切り口で、誰が「物体」かもわからない疑心暗鬼の表現は見事。 pic.twitter.com/Em3Ftq55xy
遊星からの物体Xの感想では、いったい誰が『何か』に変わっているのか分からないという、緊迫した状況が面白いという感想が多いです。恐ろしいクリーチャーに襲われる恐怖だけではなく、誰が味方なのかも分からない疑心暗鬼の描き方が見る人を引き込みます。この設定を褒める感想が特に多くなっています。
遊星からの物体X
— リトルアイランド (@1d4dhZqJK0NrMtS) February 26, 2019
取り付いた生物の形を残しながらもグロテスクな姿のクリーチャーってロマン。ゲームのバイオハザード好きだったから?
最初に出てくるワンコが本当に役者。文字通り、主役のカート・ラッセルを喰う勢いだった。#映画好きな人と繋がりたい
遊星からの物体Xを見た人の感想では、登場する地球外生命体の造形が好きだという意見が多いです。遊星からの物体Xで当時生み出されたクリーチャーの造形は、ただ恐ろしい外見の化け物というだけではない、地球上の生物を融合したグロテスクなものでした。遊星からの物体Xの感想では、クリーチャーの姿かたちが素晴らしいと評価する感想も多いです。
『遊星からの物体X』
— フクフク (@mikechancon) January 26, 2019
仲間の中にエイリアンがまじってるというサスペンスやエイリアンのグロさ、ドンパチ多用と面白かった。人間がもっと知力を尽くして戦って欲しかったが、疑心暗鬼で自滅したり壊れる方が早かった…
ラストの雰囲気がSFというよりハードボイルドで格好良く、一番好きだった。 pic.twitter.com/K99zj4KADg
遊星からの物体Xの感想で、ラストの雰囲気が好きだという感想も多いです。地球外生命体に襲われ、隊員たちは同化されていく中で、誰がすでに人間ではなくなっているのかが分からなくなります。最後にはマクレディとチャイルズが残りますが、どちらが人間なのか、またはどちらも人間ではないのか、見る人には分からないまま物語は終わります。このラストシーンが印象深く好きだという感想もみられます。
遊星からの物体Xのネタバレまとめ
ここでは、SFホラー映画の名作遊星からの物体Xのあらすじをネタバレ解説しました。遊星からの物体Xに登場する人物を演じたキャストや、遊星からの物体Xを見た人の感想などもご紹介しています。遊星からの物体Xのあらすじネタバレを呼んで、物語に興味を持ったという人は、是非映画遊星からの物体Xを実際に視聴して、印象的なラストシーンまでを楽しんでみてください。