映画心の旅のあらすじと感想をネタバレ!記憶を失くした男の物語の結末は?

ハリソン・フォード主演の1991年公開の映画『心の旅』。家庭を顧みることなく仕事に打ち込んできた敏腕弁護士が、頭部に銃弾を受けて記憶と仕事全てを失ってしまいます。人生の再生に向けて彼が一番大事だと思ったものとは?真実の愛に目覚めていく過程を繊細なタッチで描いたヒューマン・ドラマです。この映画『心の旅』のあらすじネタバレを中心に映画の結末や登場人物紹介さらには観た方の感想までまとめてお届けします。ぜひご覧ください!

映画心の旅のあらすじと感想をネタバレ!記憶を失くした男の物語の結末は?のイメージ

目次

  1. 映画心の旅とは?
  2. 映画心の旅のあらすじネタバレ
  3. 映画心の旅の結末ネタバレ
  4. 映画心の旅の登場人物・キャスト
  5. 映画心の旅に関する感想や評価は?
  6. 映画心の旅のネタバレまとめ

映画心の旅とは?

映画心の旅の作品情報

ハリソン・フォードが主人公の弁護士ヘンリーを演じた1991年公開のアメリカ映画『心の旅』。家庭を顧みることなく仕事に打ち込んできた敏腕弁護士が、頭部に銃弾を受けて記憶を失い、家族と人生をやり直す過程で真実の愛に目覚めていくヒューマン・ドラマです。

共演は、妻サラ役にアネット・ベニング、ヘンリーのリハビリトレーナー、ブラッドレー役にはビル・ナン。脚本はテレビドラマ『エイリアス』『LOST』『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』などで有名なJ・J・エイブラムス、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽はハンス・ジマーが担当しています。

映画心の旅の監督

映画『心の旅』の監督は、映画『卒業』や映画『ワーキング・ガール』などで知られ、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞、エミー賞の4賞受賞監督のマイク・ニコルズです。

監督のマイク・ニコルズは、1931年ドイツ・ベルリンに生まれ2014年83歳でこの世を去りました。母親がユダヤ系ドイツ人だったため、第二次大戦中の1939年ナチスの迫害から逃れるため一家は祖国ドイツを離れ米ニューヨークに移住します。

当初医者をめざしてシカゴ大学医学部に進学するも中退、一転舞台演技を勉強します。1958年にエレイン・メイと喜劇コンビ「ニコルズ・アンド・メイ」を結成。1962年にはグラミー賞最優秀コメディ・パフォーマンス賞を受賞しています。

オフ・ブロードウェイの舞台に出演するようになったマイクは、やがて演出もおこなうようになります。1964年には「Barefoot in the Park」でトニー賞を受賞。映画監督としてのデビューは1966年の映画『バージニア・ウルフなんかこわくない』。映画の検閲制度、ヘイズ・コードが撤廃されるきっかけとなった映画としても有名です。1967年映画『卒業』ではアカデミー監督賞を受賞しアメリカを代表する監督になりました。

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映画心の旅のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:理想の家族の現実

ここからは映画『心の旅』のネタバレあらすじ解説をお届けします。ニューヨークの敏腕弁護士ヘンリー・ターナーは、美しい妻サラと12歳になる娘のレイチェルとともに高級マンションで裕福な生活を送っていました。

人もうらやむ理想的な家族に見えましたが、内実は仕事一筋で家庭を顧みず有力者との付き合いに余念がないヘンリーとサラの間は冷え切っていました。ヘンリーは仕事こそ一流ですが、家族や周りの人たちに対しては冷淡で人の気持ちを思いやることもありませんでした。

あらすじネタバレ:強盗事件

ある日の夜、ヘンリーは煙草を買いに出かけた店で強盗に遭い胸と頭を銃で撃たれてしまいます。すぐに救急車で病院へ運ばれますが意識不明の重体、生死の境をさまよいます。奇跡的に命を取り止めますが、彼の額に撃ち込まれた銃弾は右前頭葉を、胸の弾は動脈を傷つけ脳は一時的に酸欠状態になっていました。

意識を取り戻したヘンリーでしたが、記憶をすっかり失い、話すことも歩くこともできない体になっていました。病室に駆けつけたサラやレイチェルのことも覚えていません。サラは医師からリハビリにはかなりの時間を要すると告げられますが、ヘンリーを支えていくことを決心します。

あらすじネタバレ:変わったヘンリー

リハビリ専門の病院に移ったヘンリーは、歩行器を使った歩行練習や言葉を話す練習を始めます。ヘンリーのリハビリを担当することになったブラッドレーは、とても明るくユーモアたっぷりの好人物でした。記憶をなくし身体も不自由になり怯えていたヘンリーも彼には心を許すようになります。

少しずつ回復に向かうヘンリー。ブラッドレーの献身的な指導もあり、ヘンリーは片言ながらも話ができるようになり、歩行も安定してきました。ついに医師から退院の許可が下ります。ところがヘンリーは退院を拒否、ずっとここにいると言ってブラッドレーを困らせます。妻や娘と言ってもまったく記憶にない人たちと暮らすのは嫌だと。

しかし、ブラッドレーにうながされ娘のレイチェルが彼に話しかけたとき、自宅にあった”灰色のカーペット”を思い出します。ヘンリーは担当医師と妻のレイチェルに家に戻ることを告げ、皆をホッとさせました。サラとレイチェルは自分たちのことを思い出せないヘンリーに一抹の寂しさを感じながらも、以前とは違いやさしくなった彼を愛(いと)おしく思うようになりました。

映画心の旅の結末ネタバレ

結末ネタバレ:心は満たされた生活

ここからは映画『心の旅』結末あらすじ紹介となります。久しぶりに自宅に戻ったヘンリー、広い部屋を見て思わず感動を覚えます。夜、サラと一緒に眠ることになり戸惑うヘンリーでしたが、サラはヘンリーの横に優しく寄り添います。翌日、レイチェルが登校するとサラは家政婦に留守を任せて外出します。ヘンリーもまた家政婦の目を盗んで外に出ました。

彼は途中ホットドッグやアイスクリームを食べながら街をぶらつきます。家に戻る道すがら、ヘンリーはペットショップでかわいい子犬を見つけ連れて帰ります。一足先に家に戻ったサラはヘンリーがいないことに気づき心配します。警察にも通報しますが見つかりません。すると、そこにヘンリーが子犬を抱えて戻ってきました。娘のレイチェルは「ずっと犬が飼いたかったの」と大はしゃぎします。

ヘンリーは勇気をもって娘のレイチェルに自分が文字を読めなくなっていることを告白します。レイチェルはそんな父ヘンリーに文字の読み方を教えてあげます。読めるようになるとヘンリーは子どものように大喜びします。さらにレイチェルやサラにまで抱きつき本当にうれしそうな笑顔を見せました。

銃弾に倒れ復帰してからというものヘンリーは、弁護士としてバリバリ働いていた時とは打って変わりサラやレイチェルと多くの時間を過ごすようになりました。レイチェルと一緒にクッキーを焼いたり、彼女の話に耳を傾けます。それまで素っ気ない態度で接してきたドアマンや家政婦にもにこやかな笑顔を忘れません。

結末ネタバレ:家族3人で

『心の旅』の結末あらすじ、最後はこの映画のテーマともいえる”家族3人で”。ついにヘンリーが職場復帰をはたす日がやってきます。しかし、実際には記憶が戻っていないヘンリーに以前のような仕事はなく、過去の裁判資料などに目を通すくらい。しかし資料を読んでいたヘンリーはあることに気づきます。それは、原告側に有利な証言があったにもかかわらず彼がそれを隠蔽し、被告を勝利に導いたという衝撃的な事実でした。

ヘンリーはそれを同僚に伝えます。話を聞いた同僚はあからさまに迷惑そうな顔をします。しかしそんなことはものともせず、ヘンリーは別の案件についても調べ始めます。ところが暫くすると、今度は事務所の上司に過去の資料を読むことを禁止されてしまいました。

一方、娘のレイチェルは寄宿学校に入る年齢を迎えます。ところがレイチェル自身は寄宿学校には入りたくありませんでした。レイチェルはそのことをヘンリー打ち明け、さらにヘンリーはそれをサラに相談しました。サラは、このことはあなたが入院する前に一緒に決めたことで、せっかく合格した難関校だし将来必ずレイチェルのためになるからと説明します。

結局レイチェルは、不安を払拭できないまま入学式当日を迎えました。ヘンリーはそんな娘を気遣い、自分も小さいころ学校の入学式では緊張したり不安で押し潰されそうにもなった、でも日を数えるごとに不安はなくなり笑い話として振り返ることができるようになると言って励ましました。

レイチェルを寄宿学校に送り出した夫妻は、2人だけの生活を送ることになりました。サラはヘンリーがレイチェルを励ますために言った昔話を聞いて、彼の記憶が戻ってきたと喜びます。しかしヘンリーはそれが作り話ことを明かします。それでもサラには、以前のヘンリーには考えられなかった「レイチェルを励ます」という行為そのものが嬉しかったのです。

ヘンリーはサラに2人がどのようにして出会ったのか教えて欲しいと頼みます。サラは出会い当時のことを説明します。あるパーティーで出会った時にヘンリーが彼女に「フグを食べたことがある?もしなければ誘うよ」と声をかけてくれたのでした。

その後サラは今よりも小さな家に引っ越したいと考えヘンリーと家探しを始めます。ほどなくして手ごろな物件が見つかり2人は引っ越しの準備を始めるのでした。

ある時友人のパーティに出掛けたサラとヘンリーは、そこで友人たちの心ない会話を耳にします。職場に来て何もしないヘンリーは給料泥棒、サラもかわいそうという辛辣な内容でした。ヘンリーはショックを受け仕事を休み家に閉じこもるようになります。

サラは彼を元気づけようとリハビリトレーナーのブラッドレーを家に招きます。ブラッドレーはヘンリーにこう言って励ましました。「おれはフットボール選手だったが、膝の故障で選手生命を断たれた。しかしそのおかけでリハビリの師に出会い仕事を得た。あんたにも会えたし歩かせることもできた。あんたも状況が変化し、別の人生が始まったんた」。

ヘンリーはこの言葉に勇気づけられ閉じこもり生活に終止符を打つことができました。寄宿学校にいるレイチェルから手紙が届きます。手紙には学校生活になじめず辛い日々を過ごしていることが綴られていました。ヘンリーは学校に電話をいれますが、電話の取り次ぎは校則で禁じられていると断られてしまいます。

職場の同僚ブルースから引っ越し祝いのメッセージとプレゼントが届きます。ヘンリーはメッセージの入っていた封筒を見て、サラの引き出しにあった封筒と同じものだと気づきます。ヘンリーは引き出しから封筒を取り出すと中の手紙に目を通しました。それはブルースからのラブレターでした。ヘンリーはサラにその手紙を突きつけます。サラは、それは事実だが自分たちの夫婦仲が冷え切っていたときのことで短期間で終わったと説明。

それを聞くとヘンリーは家を飛び出し職場に行き、ブルースに怒りをぶつけてしまいました。その夜はホテルに泊まったヘンリー。翌日ホテルに同僚のリンダが訪ねてきます。リンダは「あなたにブルースを責める資格はない。なぜなら過去にあなたと私は同じようにこのホテルで密会していたから」と言いました。ヘンリーはこの話に強いショックを受けました。

次にヘンリーは、最後の訴訟で争った原告の家を訪ねます。そして原告側に有利となる書類を渡します。相手はニッコリ微笑むと書類を受け取りました。さらにその足でヘンリーは事務所に顔を出し、上司に仕事をやめることを伝えました。内心辞めてくれることを望んでいた上司は快諾します。ヘンリーはリンダや秘書に挨拶してから事務所を後にしました。

自宅に戻ったヘンリーは、驚くサラに「フグを食べたことがあるかい?なければ誘うよ」と話しかけます。サラは嬉しさのあまり泣き出してしまいます。ヘンリーは「スーツは嫌いだし弁護士の仕事も嫌だ。仕事をやめてきた」と話します。サラは「それなら新しくすてきな服を買いましょう。仕事もやめて構わないわ!」と言い2人はキスを交わしました。

この映画『心の旅』の”さわり”とも言うべき結末です。レイチェルは学校の教会で訓戒を聞いていました。そこにサラとヘンリーが現れ、レイチェルを連れ出すと親子水入らずで家路につきます。レイチェルは今まで我慢してきた学校の帽子を投げ捨てスッキリします。彼女の顔には久しぶりに満面の笑みが浮かび、目はキラキラと輝きを取り戻していました。

映画心の旅の登場人物・キャスト

ヘンリー・ターナー/ハリソン・フォード

ここで映画『心の旅』の登場人物とキャストを紹介します。家族の物語ということもあり登場人物の少ない映画『心の旅』。最初の登場人物紹介は主人公ヘンリー、今や誰もが認める敏腕弁護士です。しかし表の華々しい顔とは裏腹に家庭は崩壊寸前、娘レイチェルは父親を怖がり妻サラとの間はすっかり冷え切っていました。

そんな登場人物を演じるのは1942年シカゴ生まれのハリソン・フォード。1977年映画「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役で一躍スターダムに上り、1981年に始まる映画「インディ・ジョーンズシリーズ」で人気は不動のものに。その後も1985年映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」や1993年映画「逃亡者」など大ヒット作を連発。2015年「スター・ウォーズ、フォースの覚醒」では32年ぶりにソロを演じ健在ぶりを示しました。

サラ・ターナー/アネット・ベニング

『心の旅』次の登場人物紹介は、ヘンリーの妻サラです。彼女は夫との冷え切った関係に悩んでいました。寂しさに耐えられず夫の同僚との逢瀬を重ねることも。娘レイチェルに対するヘンリーの思いやりのない態度にも心を痛めていた登場人物です。

主要登場人物サラを演じるのは1958年米カンザス州生まれのアネット・ベニング。1988年映画「大混乱」で映画デビュー。1990年映画「グリフターズ詐欺師たち」ではアカデミー助演女優賞にノミネート。この演技に注目したウォーレン・ベイティ(後に結婚)の誘いで映画「バグジー」に出演。映画「アメリカン・ビューティー」や映画「華麗なる恋の舞台で」、映画「キッズ・オールライト」でアカデミー主演女優賞にノミネート。

ブラッドレー/ビル・ナン

『心の旅』の登場人物紹介3人目は、ヘンリーのリハビリトレーナー、ブラッドレー。明るく陽気な彼は、暗く落ち込んだヘンリーに希望の光を与えます。重苦しいシーンの続く映画『心の旅』にあって、この登場人物の存在が救いとなっているという評価もあるくらいです。

そんな登場人物ブラッドレーを演じるのは、1953年米ピッツバーグ生まれのビル・ナン。映画「天使にラブソングを…」のサウザー警部役や映画「スパイダーマン」シリーズのロビー役で有名な俳優です。しかし残念なことに、2016年9月24日、62歳の若さで帰らぬ人となりました。

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映画心の旅に関する感想や評価は?

大切なのは思いやる心と家族との時間!

家族のイメージ画

大切なのは、思いやるとこ、家族との時間ってな感じの映画。(中略)手をつないで街を歩き、ベンチに立ってキスする二人は、まさに、恋に落ちたばかりのカップルのよう。ヘンリーの二度目の人生は、家族と仲良く過ごす人生になった。

映画『心の旅』の感想、最初は人の人生にとって大切なものとは何かについて改めて考えさせてくれる作品だったという感想です。『心の旅』の特に結末についてはこうした感想を持った方が多かったようです。

ナイーブなフォードが魅力!

『心の旅』の感想、続いては主人公ヘンリー役のハリソン・フォードの演技についての感想です。こうした心の問題を扱う映画にとって役者の繊細な表現力が重要なのは言うまでもありません。ハリソン・フォードの演技には観る者の琴線に触れる何かがあったようです。

ビル・ナンの早すぎる死…

続いての『心の旅』の感想、映画の感想ではありませんが、持ち前の明るさでヘンリーに勇気を与えたリハビリ・トレーナー役ビル・ナンの早すぎる死を悼む声です。『心の旅』を見直すと彼のキャラが与えた影響の大きさに改めて気づかされたという感想もありました。

豊かな人生に必要なものを教えてくれる!

豊かな人生のイメージ

ハリソン・フォードが、幸せな人生に必要なものを、体を張って?教えてくれる。(中略)ハリソン・フォードの見事な演技。陽気なリハビリトレーナーの存在も良かった。人生で何か大切な忘れ物してやしませんか??心当たりがある方は必見。

やはりこの映画『心の旅』にはこうした感想を寄せる方が多かったです。人生の折り返し地点に近づいた方などは、この映画の結末を観ると「本当に大切なものとは何だろう?」と改めて考えさせられるということでした。

映画心の旅のネタバレまとめ

ここまで映画『心の旅』について詳しいネタバレあらすじを中心に、結末のネタバレや映画ファンの感想までお届けしてきました。何度観ても胸が熱くなるという方も多い『心の旅』。映画配信サイトなどで鑑賞することが可能です。皆さんもこれを機会に実際に本編をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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