【ドラゴンボール超】界王様とナレーターの声優が変わった？八奈見乗児の病状は？

ドラゴンボールに登場する界王様というキャラクターをご存知でしょうか。長年慣れ親しんだ界王様の声が、ドラゴンボール超に突入してから変わってしまったと話題になっています。界王様の声が変わった理由はなんなのでしょう。界王様の声を担当していた声優・八奈見乗児さんと新担当を務める声優・龍田直樹さんについて詳しく説明していきます。

ドラゴンボール超(スーパー)とは鳥山明さんが手掛けた国民的漫画・ドラゴンボールの続編にあたる作品です。2015年7月よりアニメが放送、2015年8月号より月間誌「Ⅴジャンプ」にて連載されています。漫画の原作・原案は鳥山明さんですが、作画を務めているのはとよたろうさんです。

舞台場面は、魔人ブウ編の続きから。悟空と魔人ブウが激しい闘いを繰り広げた後となる、平和を取り戻したドラゴンボールの世界を描いています。そのため、時代系列的には悟飯とビーデルが結婚した直後くらい。ドラゴンボールZで悟空と共に旅をしていたパンがまだ赤ちゃんとして登場します。

また、フリーザ編で現れた未来のトランクスが再び現れたり、劇場版「神と神」で登場したビルスやウイスなど昔馴染のキャラクターから新たに登場したキャラクターまで多数登場。今までのドラゴンボール以上に豪華なキャラクターが登場します。

さらに「破壊神シャンパ編」では悟空とベジータが超サイヤ人ブルーという新たな形態を得たり、「宇宙サバイバル編」ではかつての強敵・フリーザが復活し、悟空たちとチームを組むという夢のような展開が。ドラゴンボール超は小さな子どもからかつてリアルタイムで見ていた大人まで楽しめる展開が盛り沢山な内容となっています。

ドラゴンボール超のアニメは東映アニメーションが制作、フジテレビ系列にて2015年7月5日から2018年3月25日まで毎週日曜9：00～9：30に放送されていました。全131話で最終回を迎えています。ストーリーは「破壊神ビルス編」「フリーザ復活編」「破壊神シャンパ編」「“未来”トランクス編」「宇宙サバイバル編」の順で放送。アニメシリーズではドラゴンボールGT以来18年ぶりの完全新作となり人気を集めました。

また、ドラゴンボール超は劇場版も公開しています。劇場版タイトルは「ドラゴンボール超 ブロリー」。かつてドラゴンボールZの劇場版に登場した最大の敵・ブロリーが再び復活し、悟空たちの前に立ちはだかります。25年ぶりにブロリーが登場し、悟空とベジータが「フュージョン」とこれまた懐かしい要素が盛り沢山。まだ見たことのない人は是非見てみてはいかがでしょうか。

ドラゴンボールに登場する界王様とナレーターの声がドラゴンボール超の途中から変わったと話題になりました。どうして途中で声優が変わったのでしょうか。声優が変わった理由について解説していきます。

1986年にアニメ・ドラゴンボールが始まって以来ずっとナレーターを務めていたのは声優の八奈見乗児さん。アニメ冒頭、前回までのあらすじを紹介してくれることでお馴染みでした。そして1989年から放送されたドラゴンボールZになってようやく界王様が登場します。八奈見乗児さん演じる界王様はどこか抜けた感じでかわいらしく、「悟空～」と抜けるような呼び方が特徴的でした。

また、界王様だけでなくブリーフ博士や国王、バビディも八奈見乗児さんが演じられています。アニメ・ドラゴンボールにとって八奈見乗児さんはなくてはならない特別な存在でした。

ドラゴンボール超が2015年に始まって序盤の方は八奈見乗児さんがナレーターと界王様を演じていました。しかし、途中から降板。降板理由は病気のためとされています。そして、八奈見乗児さんの降板後は界王様の声優は龍田直樹さんが引き継ぐこととなりました。突然界王様の声が変わったことにファンからは驚きと悲しみの声が。長年慣れ親しんだ声だけに八奈見乗児さんの降板はとても残念なことでした。

八奈見乗児さんが界王様とナレーターを降板したのち、役を引き継いだのは声優・龍田直樹さんです。龍田直樹さんはもともとドラゴンボールにウーロン役で出演されていました。ウーロンといえば、ドスケベで「ギャルのパンティおくれー‼」が名セリフです。

龍田直樹さんが後任に抜擢された理由は明らかになっていないようですが、恐らく同じく青二プロダクション所属であること、もともとドラゴンボールに出演していたことなどが関係しているのでしょう。また、八奈見乗児さんと龍田直樹さんはゲゲゲの鬼太郎の一反木綿役を代違いで演じられています。共通のキャラクターを演じていたということも抜擢された要因かもしれません。

• オバケのQ太郎：木佐キザオ
• ハイスクール!奇面組：大間仁
• ドラゴンボール：ウーロン
• キテレツ大百科：2代目・熊田薫(ブタゴリラ)
• 少年アシベ：アシベの父ちゃん
• ゲゲゲの鬼太郎(第4作)：一反木綿・ぬりかべ
• ゲゲゲの鬼太郎（第5作)：子泣き爺
• 銀魂：柳生敏木斎
• ガラピコぷ〜：キュリオ

1976年より声優として活躍している龍田直樹さん。数々のキャラクターを演じられており、1985年にはのどの手術のため出演できなかった肝付兼田さんに変わり、スネ夫やくを演じたこともあったようです。また、界王様以外にも引き継いでいる役があるそう。龍田直樹さんは何でもこなせるオールラウンダーなのかもしれません。

• 名前：八奈見乗児(やなみじょうじ)
• 生年月日：1931年8月30日(87歳)
• 出身：中華民国
• 血液型：A型
• 身長：165㎝
• 職業：声優・ナレーター・俳優

八奈見乗児さんは生まれは中華民国、育ちは福岡なのだとか。13歳のころに福岡に引っ越してきて、福岡県立修猷館高等学校を卒業しています。その後、声優を目指し九州RKB毎日放送劇団に所属。その後、本格的に声優として活躍するために東京へ移住。排協に所属したのち、現在は青二プロダクションに所属されています。

声優として活躍しだしたのは1963年と32歳頃。狼少年ケンというアニメに登場する狼のボス役が声優としての初仕事だったようです。八奈見乗児さんは温和で優しい役柄からとぼけた感じの面白い役、時には悪役まで幅広いキャラクターを演じたことで愛されていた声優さんでした。

また、八奈見乗児さんのやるアドリブには神がかったものがありました。「タイムボカンシリーズ」のグロッキーがよくいうセリフ「ポチっとな」「イケズ～」などは全て八奈見乗児さんのアドリブで生まれたものだそうです。

• サイボーグ009：アイザック・ギルモア
• 巨人の星：伴宙太
• マジンガーZ：弓弦之助
• タイムボカン：グロッキー
• ゲゲゲの鬼太郎(第3作)：一反もめん
• ヤッターマン：ボヤッキー
• ドラゴンボール：ナレーター
• ビックリマン：スーパーゼウス
• おでんくん：だいこん先生

テレビアニメが白黒で放送されていたころから八奈見乗児さんは声優として活躍されています。実は現在大人気となっているおそ松さんの原作・おそ松くんのお父さん松野松造の初代声優を務めたのも八奈見乗児さんでした。

また、テレビ番組のナレーターとしても八奈見乗児さんは活躍されていました。担当されていた番組はダウンタウンDXや中居正広の金曜日のスマたちへ、たけしのTVタックルなど。これらの番組を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

八奈見乗児さんが界王様とナレーターを降板した理由は病気のためとされています。八奈見乗児さんの病状はどのようなものなのでしょうか。

ドラゴンボール超の公式サイトでは八奈見乗児さんの降板を「療養に伴い」と書いています。病状・病名については触れられていません。一部では脳の病気なのではないかなどと噂されているようです。またドラゴンボール超に出演する前から呂律が回っていなかったなどという噂もあったようです。

ドラゴンボール超が開始された当初からファンの間では八奈見乗児さんの演じる界王様に覇気がないことが話題となっていました。病気で降板となったときも驚きと同時に納得する声も多かったようです。

一説では病気は軽いものであり、すでに元気になっているという噂もあります。その辺は全て憶測であるため、八奈見乗児さんの現状がどうであるかはわかりません。わかりませんが、もし元気になっているのなら、声優としてまた復帰してほしいと願っているファンも多いことでしょう。しかし、八奈見乗児さんは御年87歳。元気になっていたとしても年齢を考慮すると、声優に復帰されることはもうないのかもしれません。

界王様には数々の名言が存在します。名言とはどのようなものだったのでしょう。ここからは名言について紹介していきます。

「おまえ…緊張してきいていなかったな…しょうがないやつだなまったく…ではもう一発ちがうシャレをサービスしてやるか！もしもし～？あれ～？だれも電話に…でんわ！ぷっぷぷ!さ、さいこう‼」これは界王様が悟空と初めてであったときのセリフです。バブルスくんを界王様だと思い込んでおり焦っている悟空に、界王様は出会い頭にダジャレを言いました。

ダジャレを聞いても笑わない悟空を、界王様は「あんな面白いシャレをきいても笑えんやつは性格が悪い」と怒り、悟空を追い返そうとします。その後、界王様の人柄を面白いと笑った悟空に、界王様は修行を付けてやることに。これが、界王様と悟空の出会いの始まりだったのです。界王様はダジャレが好きなようで、他にもちょいちょいダジャレを言っているシーンがありました。界王様がおちゃめであることが伺えるシーンです。

「ここはちいさな星だがすごい重力でな、おまえの星より10倍ぐらいあるかな。だからおまえの体重も10倍になる！」これは界王様が悟空に修行を付ける際に言ったセリフです。界王星はとても小さな星です。しかし、界王様のいる界王星は蛇の道の終点に存在しているため、重力は地球の10倍。悟空が修行を積むにはとっておきの場所だったようです。

「残念だったな…今使っておるのがその10倍海王拳なのだ…」とうセリフ。これは悟空がフリーザと戦っているとき、フリーザの圧倒的な強さに追い詰められていくのを見ていた界王様が言ったセリフです。天津飯やヤムチャたちが「例の海王拳のことを忘れてやしないか？」と10倍海王拳で戦えば勝フリーザにも勝てるだろうといいますが、界王様は「残念だったな…」とすでに悟空が10倍海王拳で戦っていることを示唆するのでした。

海王拳というのは、界王様が生み出した奥義。そして実は元気玉を伝授したのも界王様です。おっとりとしている界王様ですが、実はむちゃくちゃ強いのかもしれません。

ドラゴンボール超が始まったのが2015年7月。始まってわりとすぐの頃から、界王様の声にどこか元気がないことにみんな気付いていたようです。当時、八奈見乗児さんの体調を心配するツイートがたくさんアップされていました。

八奈見乗児さんが病気であることを知らず、昔と比べて声が変わっただの声が出てないだの辛辣なことを言うファンもいたようです。2015年当時、八奈見乗児さんは82歳。すでにご高齢だったこともあり、声が出にくくなっていたのでしょう。

魔人ブウを復活させた悪者・バビディ。あの悪役を演じたのは現界王様の八奈見乗児さんです。バビディは悪い奴なのですが、八奈見乗児さんの茶目っ気たっぷりの演技のおかげでどこか可愛らしいキャラクターに仕上がっています。バビディが好きだったという人も多いのではないでしょうか。

界王様のモデルはコオロギやゴキブリ、カミキリムシではないかと言われているようです。作者の鳥山明さんはモデルについて言及していないようですが、界王様の頭の触覚のようなものは確かに虫っぽい感じがするかもしれません。

界王様の声が龍田直樹さんに変わったと報道された時、いつかウーロンと界王様とどちらも出てくる回やってくるのではと期待した人も多かったのではないでしょうか。実際にウーロンと界王様どちらも出てくる回があったようです。龍田直樹さんファンの間ではこの回は神回となったことでしょう。

いかがでしょうか。今回はドラゴンボールで登場する界王様とナレーターの声が変わった件についてまとめていきました。長年慣れ親しんだ界王様の声が変わってしまったことはとても残念です。しかし、これも時代の流れなのでしょう。30年以上も続いている長寿アニメだけに世代交代は仕方のないことなのかもしれません。声優陣が変わったドラえもんのように、今後は龍田直樹さんの界王様とナレーターが定着していくことでしょう。

八奈見乗児さんが声優としてもう復帰されることはないかもしれないというのも悲しいことですが、今は病気を克服して元気であることを祈るばかりです。