うたわれるもの続編「偽りの仮面」のネタバレ考察!ハクオロとの関係は?

PCゲームを移植したうたわれるものが13年ぶりに続編「偽りの仮面」を販売しました。この記事はその昔、異例とも言われる爆発的人気を博したうたわれるものシリーズの第2作目「偽りの仮面」をネタバレで考察していきます。気になるハクとハクオロとの関係やハクオロの正体にも迫ります。また、主要キャラクターをまとめて紹介しつつ、ネタバレであらすじもなぞらえました。うたわれるものはゲーム原作の3部作でそれぞれが独立した物語で、アニメやコミックス・ゲームでのコラボなどメディア展開しております。

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目次

  1. うたわれるもの続編「偽りの仮面」とは?
  2. うたわれるもの続編「偽りの仮面」のネタバレ考察
  3. うたわれるもの続編「偽りの仮面」のハクオロとの関係
  4. うたわれるもの続編「偽りの仮面」の主要なキャラ一覧
  5. うたわれるもの続編「偽りの仮面」に関する感想や評価は?
  6. うたわれるもの続編「偽りの仮面」ネタバレまとめ

うたわれるもの続編「偽りの仮面」とは?

2002年に"Leaf"から発売されたゲーム、うたわれるものシリーズ全3部作の第2部が本作「偽りの仮面」です。「うたわれるもの」から13年ぶりで待望の続編として絶大なる人気を博しました。また、2015年10月からゲーム原作でアニメが放送開始されました。「うたわれるもの"偽りの仮面"」の世界観は帝に統治される大国「ヤマト」を頂点に、属国(皇や豪族が治める国)が取り巻いている世界を舞台としています。

ここでは「うたわれるもの」シリーズとその続編「うたわれるもの 偽りの仮面」の概要や作品情報を簡単にネタバレでまとめ紹介していきます。2016年9月に「うたわれるもの」シリーズ第3作「うたわれるもの 二人の白皇」のゲームが発売されました。本作は仮面の者の正体とその意思を継ぐ重要な物語でもあります。

うたわれるものシリーズの概要

うたわれるものとは、主人公「ハクオロ」による一人称形式のSRPGゲームです。元は美少女PCゲームでストーリー重視のゲーム・戦記物としての色が濃いため、「ハクオロ 3クリック」というあだ名がつけられたほどでした。

PCゲームを元にした全年齢対象PS2版は2ヶ月で10万本以上を売上げ、2006年amazonのゲーム総合部門売上ランキングで異例の第4位を記録しました。アイヌ文化をモチーフにした作品で、最初は登場人物を獣耳にする必要があるのかと否定する声があったものの、ストーリーが展開するうちに無くてはならないものと認識が変わって、その話題自体も薄れていきました。

2005年に漫画掲載され、2006年4月に「うたわれるもの」がTVアニメ化され放送、同年7月にドラマCD「トゥスクルの皇后」が発売されました。10月PS2「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」が発売、アニメ放送中に開始されたインターネットラジオ「うたわれるものらじお」で予想外だと語るほどの波及効果を及ぼす話題作となりました。2007年アクアプラスフェスタ2007でOVA制作決定、翌年同フェスタではPSP移植と発表されます。

うたわれるもの「偽りの仮面」の概要

ゲームシステムは前作と比べてシミュレーションパートがさらにシナリオ重視になっており、難易度はの変更も可能になっています。選択肢によってイベント発生順が変わるだけでシナリオが変化しません。

うたわれるもの「偽りの仮面」の作品情報

20015年9月にアクアプラスから発売されたゲームソフトです。世界は同一であるが物語の継続ではなく、キャラクターも舞台も一新され別物となっており前作のキャラクターが一部登場しています。また、主人公の記憶喪失状態から始まり、種族は人間、ヒロインは亜人という設定は変わっていません。前作・ハクオロの名から本作主人公を「ハク」にし、前作との繋がりを感じさせました。

うたわれるもの「偽りの仮面」のあらすじ

前作同様、記憶喪失で倒れていた主人公・ハクと彼を助けた少女・クオンが旅していくというストーリーです。ハクは身体能力が低く、知識と機転で周りの人に高い評価を受けます。人を惹き付ける魅力もあり、道中で知り合ったウコン(正体はオシュトル)と行動を共にします。ヤマトという国で自分の正体を知り、国同士の戦争や帝の継承者争いに巻き込まれていきます。

TVアニメ うたわれるもの 偽りの仮面

うたわれるもの続編「偽りの仮面」のネタバレ考察

ここではうたわれるもの続編「偽りの仮面」をネタバレで考察していきます。物語前半はハクが主要キャラクター達と馴染むほのぼのした展開でした。後半、転じて不穏な空気に変わっていきます。気になる3点をネタバレで考察していきますので、まだ未視聴の方はご注意ください。

ネタバレ考察①ブライとの戦い

ヤマトのトゥスクル侵攻後、帝が何者かにより毒殺されます。オシュトルがその犯人だとされ、拷問を受けてボロボロの体で監禁されているアンジュを救出に向かいます。次の帝はアンジュですが、八柱将の一人・ブライがそれを断固拒否し、アンジュの命を狙います。オシュトル救出に来ていたハク達がアンジュを連れてヤマトから逃走し、ブライが追跡します。

帝国など、国が大きくなると頂点に立つ者が暗殺されるのはよくあることです。アニメやゲーム原作でも暗殺者の正体は明かされぬまま終わりました。現代歴史から考察すると「力あるもの」が王たるに相応しいとの思考は珍しくなく、うたわれるものの世界観ともマッチしています。

また、幼い子供を帝に据え、裏で政権を握るという貴族的なやり方を嫌ったブライが自分は帝よりはるかに劣るが強者が国を束ねるべきであり、「自らが王になる」との考えを持ったとの考察もあります。一方、オシュトルは帝に忠誠を誓う武士道を愚直に務めており、まさに武士の鏡といったところでしょう。そのため暗殺者(黒幕)の正体は謎のまま、双方の対立だけが際立っていきます。

ネタバレ考察②仮面の者

アンジュ救出時、仮面の力を発動する前にブライの封印に失敗したが彼を沈黙させます。しかし、ブライは止めを刺さなかったことに激怒して暴れます。完全体で追いかけオシュトルが迎撃のため残ります。ハク達に先を急がせますが、兄を心配したネコネが留まります。ハクは邪魔をしない条件で岩陰から成り行きを見ることにしました。仮面の力を開放して巨人の姿になったオシュトルとブライが、壮絶な戦いを繰り広げます。

仮面の者とはヤマトの帝が功績を認め仮面(アクルカ)を与えた人物で、本作はオシュトル・ミカヅチ・ムネチカ・ブライの4人です。仮面は特殊な力を持ち、超人的な力を操ることがでる反面、力を使い過ぎると魂を仮面に喰われてしまいます。前作・ハクオロの仮面を参考にしていると考察されているが、ハクオロの仮面と異なり着脱は自由です。また、アニメで試作品と思われるものも描かれており、複数存在しています。

ネタバレ考察③オシュトルの最後

オシュトルは拷問で受けた傷のため、次第に劣勢に追い込まれます。ブライが止めを刺そうとした瞬間、全力のカウンターを繰り出しました。しかし、兄がやられると思ってネコネがブライを攻撃したため、オシュトルの攻撃が外れてしまいました。今の技で仕留めることができたと言うハクの言葉で茫然とするネコネ。漢の戦いを邪魔をされたブライが怒りでネコネとハクを攻撃しようとし、オシュトルが2人を庇います。

仮面に自分の魂を喰らわせ力を開放し、圧倒的な力でブライを倒します。勝利したものの力尽き「仮面の者の定め」であると、自分が消滅することを悔いていないと告げます。オシュトルはハクに仮面とアンジュを託し、ネコネにはハクを助けるよう頼んで、光となって消えていきました。オシュトル死亡時のネコネの行動は、アニメと原作で多少違います。

ハクはオシュトルの意思を継ぎ、自らを「オシュトル」と名乗り"偽りの仮面"を被ります。皆の元に戻ると「ハクは死んだ」と告げ、それを聞いたクオンは失意のうちに故国へと帰っていきます。途中何者かに襲われるが超常能力で返り討ちにし、作中でそれとなく使われた言葉・耳・しっぽから前作エピローグで描かれるハクオロとユズハの娘と強く示唆されています。

うたわれるもの続編「偽りの仮面」のハクオロとの関係

前作の主人公ハクオロと「偽りの仮面」のハクの関係を考察していきます。本作は前作と同じ設定で、ハクオロとハクは「人間」です。なぜ人間と亜人がいるのか、また、ハクとハクオロは同一人物なのか?それとも生まれ変わり?そしてハクオロの正体は大神?といった謎を突き止めて行きます。本作は3部作中の中ですので、ハクの正体を明かしていますが中途半端な終わり方をしております。

ハクはハクオロの生まれ変わり?

結論を先に言うとハクはハクオロの生まれ変わりでもなく、ハクとハクオロは全く別の人物です。ハクオロの説明の前に、ハクと帝の関係を述べます。帝はハクの兄で旧人類の生き残りであり過去に起きた災厄を目撃してます。また、タタリにならない理由を、自らを被験体とした真人計画によるものだと推察しており、作中ハクはハッキングで「アイスマン(ハクオロ)」を見ているため、ハクとハクオロは別の人間だと認識できます。

真人計画は帝が進めていた研究で、地上に出られないほど弱っていた人類の身体能力を向上させ再び地上に返り咲くことを目指すものです。複数に分散した人類によって個々に類似の研究が行われており、その1つが前作「アイスマン(ハクオロ)」です。長寿とはいえ寿命が尽きることを悟って「チリメン問屋の隠居のミト」と正体を偽ってハクに接近し、機を伺って事実を告げます。

ハクオロは大神?

ハクオロの肉体は負傷した考古学者のもので「力のある何か」と融合して眠りにつき、人類文明崩壊後に地下で暮らしていた人類が発掘し「アイスマン」と名付けます。アイスマンのDNAを元にデコイが製造されました。その後、紆余曲折を経て彼は妻と地上で幸せに暮らしていたが、人類に捕らわれ妻はアイスマンの子を宿したサンプルとして解剖されます。人類のエゴに激怒した彼は黒のウィツァルネミテア(分身)として覚醒しました。

研究所の人間の願い(強い躰、死なない肉体)を叶えスライム状の生命体に変異させ暴走します。人類が滅ぶのを望まないアイスマンの人格を色濃く残すウィツァルネミテア(空蝉)に別れ大いなる力として地上の亜人達に代理戦争を起こさせ、負けたほうが一定期間休眠します。元はハクオロの別れた心であり、2つのウィツァルネミテアが再統合されたが心は戻らず不安定だったため、ハクオロ自ら封印されることを望みます。

「力のある何か」やウィツァルネミテアなど宗教を感じさせます。この物語では大いなる力・霊や神など目に見えない人類の力の及ばないものを「大神」と考察される方が大勢いらっしゃり、制作スタッフもそのあたりは個人で感じ取ってもらいたいと述べています。

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うたわれるもの続編「偽りの仮面」の主要なキャラ一覧

うたわれるもの続編「偽りの仮面」のネタバレ考察を踏まえて、主要なキャラクターだけ紹介していきます。本作は前作の「うたわれるもの」登場キャラクターと関係する者もおります。うたわれるものは3部作ですが、アニメから入った方は「偽りの仮面」が最初なのではないでしょうか。ここで紹介するキャラは次作にも出演する可能性が高いので覚えておくと物語をより深く楽しめるでしょう。

キャラ一覧①ハク

ハクは本作の主人公で数少ない「人間」です。雪山で倒れておりクオンに助けられ、記憶喪失のためハクと名付けられます。怠け者だが洞察力に優れ、頭の回転も早く物理・科学・数学が得意です。その知恵と人当たりの良さで皆に慕われます。その正体は作中の世界で全滅した旧人類(オンヴィタイカヤン)の生き残りで、兄の実験に協力し被験体として眠らされていた描写があります。

キャラ一覧②クオン

うたわれるもの「偽りの仮面」のメインヒロインで、ハクの名付けとそのひ弱さから保護者を自認しています。各地を旅しており、かなりの大食いで大の風呂好き。また、薬師としての腕も確かです。その正体は前作「うたわれるもの」の主人公・ハクオロとユズハの娘で、ハクオロに使えていた者たちを親代わりに育ちました。

キャラ一覧③オシュトル

ヤマト右近衛大将(うこんえたいしょう)を務める武人で、帝より賜った仮面の者(アクルトゥルカ)の1人。文武両道の堅物を絵に描いたような人物で、民からの信頼も厚く帝に重用されています。地方貴族出身のため、帝都の貴族の中に「成り上がり」と嫌う者もいます。

また、ウコンとして正体を隠し髪をボサボサにして付け髭をつけた姿のときは、豪快で奔放な性格になり、ときに裸踊りをするなどオシュトルとはまるで別人のように振る舞います。その真意は、高い位でいると民の声を拾い上げれないという理由にあります。

キャラ一覧④ルルティエ

ヤマトの属国「クジュウリ」の皇・八柱将の一人・オーゼンの末娘です。一国の姫君でありながら厨房を仕切るほどの料理好きです。腐女子な趣味があり同人誌のような書籍を取り扱っているお店に出入りしたり、たまに暴走が止まらなくなることもあります。

キャラ一覧⑤コポポ

ホロロン鳥という種であるが本来より巨大でルルティエが乗用しており、彼女はカワイイと思っています。コポポは好奇心旺盛でやんちゃな性格で、ハクに対し親愛の情故に暴走することもあります。しかし、ルルティエ以外に懐くことはありません。

キャラ一覧⑥ネコネ

オシュトルの計らいで(政治的に悪用されないため)ネコネはウコンの妹としています。数年に1人合格者がでるかどうか言われる殿試に最年少で合格したものの、その年齢から学士になることは保留されています。可愛らしい容姿をしており、兄・ウコンを溺愛するあまり兄を侮辱する者には容赦しません。また、人付き合いは苦手だが、クオンを慕っています。

キャラ一覧⑦アトゥイ

ヤマトの属国「シャッホロ」の八柱将の一人・ソヤンケクルの皇女であり、おっとりした京言葉を話し恋に恋する乙女で惚れっぽいところがあります。アンジュに「オシュトルに恋している」と言ったり、何かと騒動を起こします。

うたわれるもの続編「偽りの仮面」に関する感想や評価は?

ここではうたわれるもの続編「偽りの仮面」に関する感想や評価をまとめて紹介します。「偽りの仮面」は終わり方に不満を感じる方もいらっしゃいます。しかし、概ね好意的な感想を持つ方が大勢いらっしゃり、感動して涙が止まらなかったとの評価が高い作品です。

ハクとクオンの掛け合いがすごく好きとのファンの声です。しかし、「偽りの仮面」の最後はハクが死んだと告げられ悲しむクオンに対し、ハクを好きだったと自覚させるシーンもあり、続編で前作ハクオロたちと偽りの仮面をつけたハクたちとの絡みがどうなるのか期待しているのがよくわかる感想です。

3部だけをプレイ可能ですが、ぜひ1作目の主人公・ハクオロからプレイ、またはアニメを観て欲しいとのファンの声です。2作目「偽りの仮面」は続編ありきの終わり方で不評でしたが、ゲームエンドロールでクオンの隠された力が垣間見えたときに、ハクオロとの関係も形あるものとなりました。オシュトルとして生きると決めたハクのその後が気になる方も大勢いらっしゃいます。

うたわれるものシリーズがセットで販売されました。前作・ハクオロのストーリーで感動して大泣きしたファンが、「偽りの仮面」をプレイする前にオススメとの声が高いです。シナリオの纏まり方も絶妙だと絶賛する方が大勢いらっしゃいます。

うたわれるもの続編「偽りの仮面」ネタバレまとめ

この記事でうたわれるものシリーズの概要と続編「偽りの仮面」をネタバレで紹介しました。ゲーム原作で大ブームを興した本作は、続きがある終わり方をしたため消化不良と感じる方も多かったようです。しかし、あらすじは忠実に再現されており、3部でどのように伏線回収されるのかがとても楽しみな終わり方でした。映像も綺麗で日常と戦争との線引がハッキリした点がよく描かれた作品と言えます。

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