2019年04月15日公開
2019年04月15日更新
死ぬまでにしたい10のことのリストと原題は?映画のあらすじ・感想をネタバレ
「死ぬまでにしたい10のこと」は、アメリカ人作家により書かれた原作小説を映画にした作品です。このまとめでは、10のリストのあらすじや感想など、「死ぬまでにしたい10のこと」の魅力をネタバレありでご紹介していきます。「死ぬまでにしたい10のこと」の原題や、気になる「死ぬまでにしたい10のこと」リストなど、原作小説の魅力を余すところなく映画作品に落とし込んだ名作の内容についてまとめています。
目次
死ぬまでにしたい10のこととは?
死ぬまでにしたい10のことの映画作品情報
このまとめでは、根強い人気を誇る映画「死ぬまでにしたい10のこと」について、感想やあらすじなど、ネタバレありでご紹介していきます。「死ぬまでにしたい10のこと」は、スペイン出身のイザベル・コイシェ監督によって映画化がされています。
死ぬまでにしたい10のことの予告編動画
あらすじや感想、作中に登場する「死ぬまでにしたいこと」リストなどが話題となった映画「死ぬまでにしたい10のこと」の、予告編が公開されています。
死ぬまでにしたい10のことのリストと原題
死ぬまでにしたい10のことのリスト
「死ぬまでにしたい10のこと」では、余命2ヶ月と宣告された主人公が、2か月の間に、ほんの些細とも思える10のリストをこなし、自分の生と死に向き合っていきます。「死ぬまでにしたい10のことの」主人公のアンが、死ぬまでにすると決めた「死ぬまでにしたい10のこと」リストは以下の通りです。
- 娘たちに毎日愛していると言う
- 娘たちの気に入る新しいママを見つける
- 娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する
- 家族とビーチに行く
- 好きなだけお酒と煙草を楽しむ
- 思っていることを話す
- 夫以外の男の人と付き合ってみる
- 誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
- 頬の感触と好きな曲だけしか覚えていない刑務所のパパに会いに行く
- 爪とヘアスタイルを変える
死ぬまでにしたい10のことの原題の意味
「死ぬまでにしたい10のこと」ですが、原題はどんなものだったのでしょうか。「死ぬまでにしたい10のこと」の原作は、アメリカ合衆国の作家、ナンシー・キンケイドにより著されました。
「死ぬまでにしたい10のこと」原作者のキンケイドはアメリカ合衆国で生まれ育ち、後に文芸書を執筆します。処女作として『Crossing Blood』があり、アンソロジーを発表しています。「死ぬまでにしたい10のこと」のキンケイドが発表した「My Life Without Me」という作品が、「死ぬまでにしたいこと」リストを題材にした「死ぬまでにしたい10のこと」の原作です。
「死ぬまでにしたい10のこと」原作のタイトルは、そのま訳すると「わたしがいないわたしの人生」という意味になります。「死ぬまでにしたい10のこと」で、余命が判明したのちにしたいことリストを書き始める主人公は、それまで平凡な主婦として生活をしてきた女性です。
「死ぬまでにしたい10のこと」主人公の彼女にとって死後の世界は自分がいない空間であり、同時に自分が生きてきた人生に、ほんとうに自分自身がそこにいたのかと考えた時、死ぬまでに自分の意志でしたいことのリストが自然と浮かび上がってくるのです。
死ぬまでにしたい10のことのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ:アンの生活
それでは、あらすじや感想、作中の「死ぬまでにしたいこと」リストなど、ネタバレの内容が話題となった映画「死ぬまでにしたい10のこと」のストーリーを分析していきましょう。「死ぬまでにしたい10のこと」の舞台はカナダのバンクーバー。主人公であるアンは清掃員の仕事を懸命にこなしながら、幼い娘ふたりと、失業中の夫とともに暮らしています。
同僚たちと面白おかしく仕事をこなしていたアンは、いつも通り仕事が終われば母を近隣の家まで車で送迎します。毎日母の送迎を請け負っているアンですが、母との会話は愚痴ばかりで、あまり聞いていて心地いい物ばかりではありません。失業中である夫のドンについても、職は見つかったのかとアンには耳に痛い小言ばかり。ですが家に帰ると、アンはたとえ失業中であってもあたたかなドンや子供達との生活にひたります。
そこで彼女は心の安らぎを覚えるのでした。アンは朝になると、娘ふたりを連れて夫のドンが出かけていくのを見守ります。そして彼らを見送り終えると、突如激しい腹痛に襲われます。痛みのあまり身動きが取れなくなってしまったアンですが、偶然にも家を訪れた母親に発見され、病院へと搬送されます。案は搬送された先の病院で検査を受けますが、そんな状況でもなお、迎えに行かなければいけない子どもたちのことを心配します。
子供のことが気が気ではないアン。母親に、自分の代わりに子どもたちを迎えに行ってほしいと伝えるよう看護師に頼みますが、看護師はまともに話を聞いてくれません。自分よりも子どもたちのことを心配するアンに、医師が告げたのは衝撃的な事実でした。それは、アンは卵巣がんを発症しており、しかもがんが全身の至るところに転移してしまっているという事実でした。
23歳という若さのアンは、若さがあだとなって転移のスピードがはやく、手術をすることもできません。ガンにり患していることが発覚したアンは、23歳という若さにして、余命2ヶ月であることを宣告されてしまいます。衝撃的な事実を聞かされたアンは、なんとか正気を保とうとしますが、いつもならば見上げない空のようすや周囲の情景を自然と見つめてしまうほど、茫然自失の状態に。
なんとか母に連絡をとると、彼女がアンの代わりに子どもたちを迎えに行ってくれていたことを知ります。アンは家族のだれにも本当のことを言わず、病院に運ばれたのは貧血のためだったと嘘をつきます。酒もタバコもやらず、まっとうに生きてきたつもりだったのに、なぜ、という気持ちがアンの胸を占めます。母親ばかりではなく、夫のドンにも余命のことを話さないアン。
その後、建設現場で1年間という長期的な仕事が決まったことで、家族はやや安定することが決まります。アンは、ドンと翌月に家族で海に旅行に行く計画を立てます。
あらすじネタバレ:死ぬまでにしたいこと
誰にも真実を話さないことを決めたアンは、夜中にひとりでコーヒーショップへと行き、珈琲とチーズケーキを食べながら、とあるノートを付け始めます。そこには「死ぬまでにしたい10のこと」と題された、誰にも秘密のアンだけの計画が書かれていました。死ぬまでの2か月の間に、できるだけ思い残すことがないように、また自分がいなくなった後の家族のことを思い、したためた「死ぬまでにしたい10のこと」リストでした。
死ぬまでにすることを決意した後も、アンは普段通りの生活をがらりと変えたりすることはありません。朝はいつものように朝食を用意し、ふたりの娘が登校していくのを見送ります。ふと美容院に行った際には、髪を切ると付け爪をつけるだけでなく、あまり興味のないブレードを勧められ、そこまで派手な装いに関心がないままのアンは、勧誘から逃げて美容院を後にします。
夜はいつも通り母の送迎を行い、体調のことを心配されますがもう治ったと嘘をつきとおします。母と話すのは天気の話題やこれからの予定など、いつも通りの話題ばかり。変わった所はありません。しかしいつも通りの生活をしていても、家族がみな寝てしまい独りきりになると、家族も知らない秘密をひとりきりで抱えているという後ろめたさや、誰にも理解されないという耐えがたい孤独感が襲ってきます。
コインランドリーへ行くと書置きをして、アンはすこしばかりのおしゃれをして、ひとり夜中のバーへ。向かったバーでは、昼間美容院で顔を合わせた美容師とばったり鉢合わせしました。あわやいい雰囲気になるかと思いきや、彼は気まぐれな人柄で、アンとの会話もソコソコにフロアへと踊りに行ってしまいます。その後向かったコインランドリーで、アンはひとりの男性と出会いました。
眠い体を引きずって向かったコインランドリーで、アンは男性に声をかけられてコーヒーを買ってきてもらえると言われますが、眠気に耐え切れず寝てしまいます。寝てしまったアンを見て、男性はアンに上着をかけてくれまます。その内彼は、アンが洗濯にかけていた洗濯物を取り出し、たたむまでしてくれました。
実は彼は、以前案が訪れ、ノートを書いた同じコーヒーショップに居合わせて、アンがノートを書くのを見ていたのでした。男性はリーと名乗り、アンとひとつの約束をします。アンが洗濯物をまとめた袋を後から見かえすと、中には1冊の本が入れられており、ひとつの電話番号が書かれていました。
あらすじネタバレ:刑務所
食べるものや着るものなど、様々な楽しみに触れても、死を目前にしたアンが本当に心安らかになることはほとんどありませんでした。母親が見ている映画が自分の悲惨な境遇に重なるものなら、思わず敏感になり、「見ないでくれ」と口にせずにはいられません。仕事が決まったことで嬉しそうにする夫の傍らで、アンは人知れず車の中で、娘たちがいつか迎える誕生日に送る毎回のバースデーメッセージを録音します。
それは、アンが「死ぬまでにしたい10のこと」として記したリストの項目のうちの一つでした。泣くまいとしても、涙が自然と溢れてきます。病状は徐々に悪化し、仕事の最中には嘔吐をしてしまうことも。同僚にはダイエットだと言ってごまかそうとしていましたが、ついに胸のうちにため込んだものを抑えきれず、アンは同僚に愚痴をぶちまけます。
出典: http://hnmag.ca
誰にも言えない苦しさと孤独に耐えながら、自分が死んだ後の準備を進めていくアン。夫のドンは頼りにならないために、自分の主治医に娘たちへのバーズデーメッセージを託します。本当のところ、がんが進行しすぎたアンの容態に対して治療はすでに無意味なものとなっていましたが、主治医はアンからメッセージを預かる代わりに、きちんと病院に来るように伝えます。
もう残った時間が少ないアンが、焦って自分のために行動しないことを危惧してのものでした。ひたすら夫や子供のために行動するアンが、唯一自分のために行動することができたのは、コーヒーショップで出会ったリーとのつかの間の関係でした。互いに気持ちを確かめ合ったアンとリーは、互いの家族のことなどを話しながら、絆を深めていくのでした。
一方でアンは夫のドンへの愛を失ったわけではなく、アンに「幸せだ」と口にするドンの顔を見ると、アンもまた彼への想いを実感し、「愛している」と伝えるのでした。「死ぬまでにしたい10のこと」はまだ道半ばで、その後たまたま隣に引っ越してきた、同名のアンという女性のことをアンは気に入り、彼女に自分がいなくなった後の母親になってほしいと願います。
以前のパートナーとの間に悲しい記憶を抱えながらも、心優しい隣人のアンは、次の母親としてふさわしく、また子供たちも嫌がらずに隣人のアンと接します。誰にも言えない秘密のおかげで、逢瀬を重ねるリーにも辛く当たってしまうアン。リストにあった、刑務所にいる父親に会いに行くという目的を達成するべく、現地に向かいます。
面会した父親にドンと子供たちのことを伝えたり、父親の近況のことを教えてもらったりもしますが、ふたりの間を隔てるガラスはふたりを隔てたままでした。
あらすじネタバレ:願い
次第に体の自由が利かなくなるアンは、子供たちだけでなくドンやリー、自分にとっての大切な人々に願いを込めたメッセージを残します。
死ぬまでにしたい10のことの登場人物・キャスト
アン・マトランド/サラ・ポーリー
「死ぬまでにしたい10のこと」でアン・マトランド役を演じているサラ・ポーリーは、大学の夜間清掃員をしている二児の母の役を演じています。
ドン・マトランド/スコット・スピードマン
ドン・マトランド役のスコット・スピードマンは、「死ぬまでにしたい10のこと」でアンの夫でうだつの上がらない男性の役を演じています。
リー/マーク・ラファロ
あらすじや感想など、ネタバレの内容が話題となった映画「死ぬまでにしたい10のこと」でリー役を演じているマーク・ラファロは、測量技師でアンと恋に落ちる男性の役を演じています。
ローリー/アマンダ・プラマー
ローリー役を演じているアマンダ・プラマーは「死ぬまでにしたい10のこと」で、アンの同僚で「母親」「妻」以外のアンの人間らしい一面を知る友人を演じます。
アン/レオノール・ワトリング
隣人のアン役を演じるレオノール・ワトリングは、看護師で、アンが次の母親として見込んだ心優しい女性の役を演じています。
死ぬまでにしたい10のことに関する感想や評価は?
泣くことはかなり体によく、最高のストレス解消法らしい。筆者は「君に読む物語」「死ぬまでにしたい10のこと」「マリと子犬の物語」なんかで号泣したな。泣ける映画を見て生きろ
— 生きろbot (@iki_ro_bot) April 7, 2019
あらすじや感想など、ネタバレの内容が話題となった映画「死ぬまでにしたい10のこと」が泣ける映画として素晴らしいという感想です。
死ぬまでにしたい10のこと、おれの大大大好きなBLOSSOM DEARE の曲使ってて最高。最高。レコード引っ張り出したい。
— ネットゴリラmushi (@KKDYmushi) April 6, 2019
映画「死ぬまでにしたい10のこと」で使用されている曲が好きといった口コミや感想もありました。BLOSSOM DEAREの曲がストーリーを盛り上げてくれます。
死ぬまでしたい10の事って映画ずっと見たくて今日見たけど子供を残していくっていうことがとてつもなく怖いな。
— のーむぽん (@no__mpon) April 15, 2018
偶然にも隣に同じアンが引っ越してきたのはきっと偶然じゃなく必然だったんだな。
アンは死ぬ間際に2人の人間を救ったんだと思う。リーとアン。アンは子供に対するトラウマがね。
映画「死ぬまでにしたい10のこと」に対して深く考え去られる、といった口コミや感想もありました。子供を残していく母親と残される子供のことを思うと胸が痛む人もいるようです。
死ぬまでにしたい10のことのリストや原題まとめ
いかがでしたでしょうか。「死ぬまでにしたい10のこと」まとめでは、根強い人気を誇る映画「死ぬまでにしたい10のこと」について、10のリストのあらすじや感想など、ネタバレありでご紹介してきました。スペイン出身のイザベル・コイシェ監督によって映画化がされ、そのできに好評を博した「死ぬまでにしたい10のこと」を、ぜひご鑑賞ください。