電車男のその後の話・ストーリーは？エルメスとの現在など2chスレ情報を調査

インターネット掲示板2chのスレの一つとして話題になり、映画化やドラマ化もして社会現象化した『電車男』は多くのオタク男子に勇気を与え、『オタク』というイメージを変えさせました。さらに秋葉原という町のイメージアップにもつながるなど、大きな影響を与えました。ここでは『電車男』の基本情報や簡単なあらすじなどを紹介していきます。

『電車男』について見ていきましょう。『電車男(でんしゃおとこ)』はインターネット電子掲示板である『2ch(2ちゃんねる)』への書き込みが話題になり、様々なメディア展開がされました。『電車男』という名称は、実際にこのエピソードを投稿した人物のハンドルネームに由来します。ネット発の純愛ストーリーという特殊性は大きな話題となり、日本中に『電車男ブーム』が到来しました。

『電車男』は映画化もされ、37億円を超える大ヒットを記録しました。その後、ドラマ『電車男』は主演を伊藤淳史、ヒロインに伊東美咲を起用して、大ヒットを記録しました。最高視聴率25.5%、平均視聴率21.2%を記録したために、『スレ』や『キターーーー』などのネット用語の認知度を上げる役割を果たしました。その後、スペシャルドラマも制作されるなど大きな話題を作りました。

『電車男』の元ネタは2chスレでした。2ちゃんねるの独身男性板にはカップル板の恋愛進行中の人々によるのろけや馴れ初め、恋人間の悩みごとなどの書き込みをコピペして、独身男性(通称・毒男)たちをおちょくる『男達が後ろから撃たれるスレ』というのがありました。このスレッドに、2004年3月14日21時55分に『電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助けてお礼を言われた』という書き込みがされたのがすべての始まりです。

さらに数日後、助けた女性からお礼にエルメスのティーカップが届けられたという書き込みがあり、スレッドは『創作だ』という意見や嫉妬、応援する意見などがスレッドには溢れました。さらに、書き込んだ男を『電車男』、救った女性がエルメスを送ったことから女性を『エルメス』と呼ぶようになり、その後投稿者も『電車男』を固定ハンドルとして使用するようになりました。

その後、『電車男』とエルメスのやり取りを書き込み続けて、見事に二人は交際するようになりました。こうしたやり取りにスレ住人たちは一喜一憂し、彼を祝福したり、激励したり、非難したりするなど様々な反響がありました。ここからは『電車男』のあらすじを見ていきましょう。

映画版、ドラマ版、書籍版と様々な『電車男』がありますが、大まかなあらすじは共通しています。電車内で酔っ払いに絡まれていた女性(通称・エルメス)を助けたオタク男子(通称・電車男)はネット掲示板にそのことを書き込みます。掲示板を見たネットユーザーは電車男がエルメスと付き合えるように様々なアドバイスをしながら、応援していきます。そして2か月後、電車男はついにエルメスに告白し見事に付き合う事に成功します。

電車男はその後『告白成功』を電車男スレに書き込み、スレッドを卒業していきます。この二か月間の出来事が『電車男』のストーリーとなっています。映画、ドラマ、漫画などは共通して、このあらすじを再現しています。

映画やドラマでは電車男とエルメスが付き合う事になるところまでが描かれていますが、実は『電車男のその後』というものが存在します。ハッピーエンドで終わった『電車男』のその後は『電車男』同様にネット上で展開します。ここからは一般的にはあまり知られていない『電車男のドラマ・映画のその後』や『その後のエルメスとの関係』などを紹介していきます。

告白成功後にスレを卒業した電車男ですが、その後別のスレに書き込みを始めます。まずは『エルメスへ、2chへの書き込みを告白』というものです。映画『電車男』では付き合う前に書き込みを告白しますが、実際は付き合った後に2chのことを告白することになります。その後もう一つの書き込みを始めます。それがその後問題となる『エルメスへの性的シーン』です。

このあたりから電車男による過激な性的描写が増え、スレは大荒れになってしまいます。そして、ついに電車男はスレから追い出される事態に発展し、誹謗中傷などで収集がつかない状態になってしまいました。その後電車男はこの空気を察し、2004年5月17日23:21の書き込みを持って電車男は2chから姿を消しました。

電車男は一年後、『50万人が涙した純愛 ありがとう！電車男』という書籍のインタビューでその後のエルメスとの関係を語っています。一年経ってもエルメスとの関係は良好であり、結婚を意識してると電車男は語っていました。その後はどうなったのかは不明となっています。そのため『電車男のその後』は多くの人々が関心を持っています。

ここでは電車男が2004年5月17日23:21の書き込みを紹介していきます。スレが炎上したために、電車男はレスでの報告を終了することを示唆したうえで、『最後に 最後まで反対してくれて叱咤してくれた人 応援してくれた人 中の人 全部含めて 大好き＞おまいら』と書き込みました。これが2ch上に電車男として彼が書き込んだ最後のメッセージとなりました。その後、『電車男』としての書き込みはなくなりました。

ここまでは『電車男のその後』などを見てきました。今ではネット上の伝説ともなっている『電車男』ですが、未だに『電車男』が実話だったのか、フィクションだったの、正確には判明していません。こうした説は『電車男が顔出ししないこと』や『2ch』という掲示板の特性のためと言われています。それでは誰もが気になる電車男の2chスレ情報は実話だったのかという事を検証していきましょう。

電車男が書き込みをした『2ch』は当時最大の掲示板として知られていました。現在では『5ch』と名称を変えていますが、当時ほどの盛り上がりは見せていません。当時の2chは多くのテーマのスレが立っており、スレ情報は釣りが多かったことも事実です。そのことからも『電車男』という話自体が『釣り』であり、日本中がこの『釣り』に釣られてしまったという可能性も否定できません。

電車男の信ぴょう性は様々なところで話題になっていました。特に『電車男』が大ブレイクしている頃は、『電車男』が実話かどうか検証する動きが活発になりました。ここからはそうしたネットユーザーが検証した『電車男』についての検証をいくつか見ていきます。

『電車男』がエルメスときっかけである『電車内でのトラブル』について検証した人がいます。電車内で絡まれたエルメスを助けた電車男ですが、『JR東日本』によると電車男がエルメスに出会ったとされる日にはトラブルはなかったと公に発表しています。そのため電車男の語ったトラブルは比較的穏便に済んだという可能性と全くの作り話という可能性の両方が残ってしまいました。

『電車男』が書き込んだ2chの創設者であるひろゆき氏の発言も『電車男』の信ぴょう性を疑わせる要因になっています。ひろゆき氏は『電車男』ブレイクのその後で『電車男』を名乗る人物と直接面談したと証言しており、一見信ぴょう性が増したように感じます。しかし、その人物が『電車男』本人であるという確認はしていないと語っており、ここでも『電車男』の信ぴょう性が怪しくなってきたと言われています。

『電車男』は日本中で大きな反響を呼び、社会現象となりました。電車男は様々なメディア展開がされて、関連グッズなどを含めると莫大な経済効果があったことが知られています。しかし、『電車男』ブームの影響はそれだけにとどまりませんでした。ここでは『電車男』が社会に与えた影響について見ていきましょう。

『電車男』が流行る前の日本では「2ch」などのネット掲示板ではバスジャック犯もよる『犯行予告』などが頻発しており、そのイメージはかなり悪いものでした。ワイドナショーなどでもその危険性がしきりに報道され、『2chは犯罪の温床』という声さえありました。しかし、『電車男』ブームのおかげで『2ch』は知名度も上がり、『電車男を応援する』というエピソードからイメージアップにつながりました。

2004年当時は宮崎勉事件の影響から『オタク=犯罪者予備軍』という偏見で満ちていました。そのためオタクは肩身の狭い思いをしており、現在のように『オタク』を自称するのは憚られていました。そうしたイメージを払拭した『電車男』はいまの『クールジャパン』などの日本文化の発展に一役買ったと言われています。『秋葉原』のイメージも挙がり、一時期は観光客で溢れていました。

『電車男』ブームはオタクというイメージを回復させました。女性の『オタク』へのイメージを回復したばかりでなく、その後は女性も『オタク』を公言する時代になりました。こうした時代になったのは『電車男』の影響が大きく、日本人の価値観さえ変えてしまいました。こうした影響力の大きさから、『電車男』は平成を代表するムーブメントと言われています。

『電車男』のムーブメントは日本国内だけにとどまりませんでした。2018年10月にハリウッドでリメイクされることがフランス・カンヌで開催されていた見本市『MIPCOM』で発表されました。日本でベストセラーとなったその後の2006年には英語訳書籍「Train Man」が発売されていたため、『電車男』は海外でも知られた存在となっています。

ハリウッド版ドラマ「Train Man」の製作総指揮はエミー賞も受賞したこともあるフィリップ・ローゼンタールが担当することが決まっており、日本でも多くの関心が集まっています。さらに、『電車男』も『久しぶりになんかキター 僕も楽しみにしています』というコメントを発表するなど盛り上がりを見せています。

ここまでは『電車男』のあらすじや影響、『電車男のその後』などについて見てきました。『電車男』は大ヒット小説や大ヒット映画など枠には収まらず、大きなムーブメントと見なされています。ネット発のムーブメントという事もあり、いまでも『電車男』はネット上の伝説として語り継がれています。ハリウッドでも映像化されることが決まり、再び話題になっているので『電車男』に関する感想や評価を見ていきましょう。

『電車男』はいまだにネット上で話題になるコンテンツです。そのためTwitter上にも『電車男とエルメスはその後どうしてるんだろ』という声が多くあります。『電車男』が顔出ししていないこともあり、ネット上では『電車男のその後』について様々な想像を膨らましています。電車男は2005年の段階で結婚を匂わせていたために、『結婚してたらいいな』という声も多く見られます。

平成が終わるというタイミングであるため、様々なメディアで『平成史』を振り返っています。そのため『平成のネット史』なども振り返られており、その筆頭が『電車男』という声も多く挙がっています。平成はインターネットが登場し、その後『電車男』でピークを迎えたと言われています。今では再び『炎上』や『書き込み』などをネットのイメージが悪化しているため、『電車男』の当時を懐かしむ声も上がっています。

多くのメディア展開が行われた『電車男』ですが、その後に製作された書籍を映像化したテレビドラマや映画も好評でした。特に伊藤淳史主演のテレビドラマ『電車男』は大ヒットを記録して、スペシャルドラマや作中のアニメが実際に放送されるなどその後に製作された派生作品もヒットしました。『電車男は面白かった』とその後も懐かしむ声が多く挙がっており、映像化成功作品の代表作として知られています。

『電車男』は大ヒットを記録したために、その主題歌『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』も大ヒットを記録しています。その後は『サンボマスター=電車男』というイメージも強く、サンボマスターを見ると『電車男を思い出す』という声や『電車男の主題歌が聞きたかった』という声が必ずネット上には挙がります。こうしたその後の影響力の強さが『電車男』のムーブメントの大きさを物語っています。

今回は映画やテレビドラマでも知られる『電車男』のその後や2chスレ情報などを紹介してきました。平静を代表するムーブメントとしての『電車男』の影響力は絶大だったこともあり、現在でも『電車男のその後』などに興味を持っている人も多くいました。ハリウッドで映像化されることもあり、また再注目されている『電車男』をぜひ一度ご覧ください。