ヴァイブレータのあらすじネタバレ!映画キャストや感想は?【寺島しのぶ・大森南朋】

映画「ヴァイブレータ」は寺島しのぶ・大森南朋のダブル主演で2003年に公開されました。孤独に苦しむ男女の恋愛や、心の内に焦点を当てた作品となっており、多くの視聴者から「すべてのシーンに意味がある」と高評価を受けています。そこで今回は映画「ヴァイブレータ」のあらすじを結末までネタバレしていきます。また、登場人物を演じたキャスト陣や、主題歌を歌っている歌手についても紹介します。

ヴァイブレータのあらすじネタバレ!映画キャストや感想は?【寺島しのぶ・大森南朋】のイメージ

目次

  1. ヴァイブレータとは?
  2. ヴァイブレータのあらすじネタバレ
  3. ヴァイブレータの結末ネタバレ
  4. ヴァイブレータの映画キャスト
  5. ヴァイブレータの主題歌・歌手は?
  6. ヴァイブレータに関する感想や評価
  7. ヴァイブレータのあらすじやキャストまとめ

ヴァイブレータとは?

ヴァイブレータの映画情報

映画「ヴァイブレータ」は、恋愛映画の名手と称されている廣木隆一が監督を務めて2003年に公開され、40を超える数々の国際映画祭で多くの賞を受賞しました。主要キャストには寺島しのぶと大森南朋が起用されており、当時新人であった寺島しのぶは不眠や過食に悩む女性を見事に演じきった事で実力を認められ、彼女にとって大事な出世作となりました。

ヴァイブレータの映画予告

こちらが映画「ヴァイブレータ」の予告動画になります。寺島しのぶ演じるレイと画面の吹き出しによって物語のあらすじが語られており、レイと大森南朋演じるタカトシとの出会いや旅の途中の場面を見る事が出来ます。

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ヴァイブレータのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:怪しげな女性

雪の夜、ルポライターとして働いている31歳の女性・早川レイはコンビニにワインを買いに来ていました。レイには悩みがあり、とある声が頭に鳴り響いてしまうのです。とある声というのは過去に言われた言葉や、その時に言えなかった自分の気持ちなどであり、レイはその声によるストレスで過食嘔吐や不眠症を抱えていました。さらにレイは眠るために酒に頼っていたため、アルコール依存症にもなっていました。

レイがコンビニで酒を選んでいると、店の中にレイ好みの金髪の男性が入ってきました。その男性と目が合ったレイの頭の中にはまた声が聞こえてきて、「食べたい、あれ、食べたい」と囁いてきます。男性はまるで合図するかのようにレイのお尻にそっと触れ、コンビニから出ていきました。レイが男性の後を追うと、男性はトラックの運転席に座っており、レイも引き寄せられるようにトラックに乗り込んで助手席に座りました。

あらすじネタバレ:タカトシとレイ

男性は「ようこそ」と言って迎え入れ、レイに焼酎を渡して世間話をしました。そこに警察が現れて、コンビニの駐車場でアイドリングを続けていた男性を注意した後に去っていきました。男性の名前は岡部タカトシと言い、学歴が無かったためトラックの運転手になり、7年間続けているとの事でした。世間話を続けていく中で、レイは「あなたに触りたい」と率直な気持ちを伝えました。

タカトシはレイをトラックの荷台に誘いますが、レイは怯えた表情をしだして「知らない男が暴力を振るわないのが信じられない」と言ってきます。タカトシはレイをそっと抱きしめ、レイは自分の名前を名乗りました。そして朝になり、レイはトラックから降りますが、すぐに戻ってきました。そうしてレイとタカトシの東京から新潟までのトラックの旅は幕を開けます。

あらすじネタバレ:タカトシの悩み

タカトシは悩みがあるとレイに話します。タカトシには妻と子供がおり、さらに長年付きまとってくる厄介なストーカーもいて、そのストーカーは過去にトラックに乗せた事もあり、手首を切ったという電話がかかってきた事もあるという事でした。そのストーカーと同じような出会い方をしたレイに、タカトシは同じくストーカーにならないように先手を打ったのだと話します。

さらにタカトシは話し続け、工務店で勤務した後にヤクザになり、ホテトルのマネージャーを経て現在のトラックの運転手になったという自分の経歴をレイに伝えました。そしてタカトシはトラック運転手が孤独を紛らわすために行う無線遊びをし始めました。タカトシもレイもたまらなく孤独で、それから逃れようと生きています。しかし、レイはタカトシとの会話をしている中で、頭の中の声が聞こえなくなっている事に気づきます。

あらすじネタバレ:変化する2人の関係

明け方になり、トラックは雪国に差し掛かりました。そして目的地である港に到着しましたが、納品までにはまだ時間があるため、その時間まで眠ることにします。この時にはタカトシとレイは何度も身体を重ねる関係になっており、今も2人は服を脱ぎ始めていました。しかしレイを抱きしめたタカトシは、レイが拒否している事に気づき、自分の身体が見えないようにバックから挿入しました。

あらすじネタバレ:レイの過食嘔吐

レイは自分が過食嘔吐を繰り返している事をタカトシに話します。レイは不眠症によって眠れない毎日を過ごしており、眠りやすくするために酒を飲み続けた結果太ってしまったで悩んでいました。そんな時、とある女性を取材した時に食べ吐きが痩せるという話を聞き、それ以来痩せるために過食嘔吐を繰り返していたのでした。

あらすじネタバレ:無線から聞こえる声

タカトシとレイが話していると重量検問の無線が入りましたが、タカトシのトラックはいつもよりも多くの荷物を積んでいたため助かります。そんな中タカトシはトラック運転手を辞めようかと呟きます。タカトシはクラブで働かないかと誘われており、今よりも収入は良くなるものの、以前のようなヤクザ関係の職場であるため悩んでいました。そしてタカトシはまた無線遊びをして気を紛らわせます。

タカトシは無線をレイに渡し、タカトシのフリをして無線遊びをしてほしいと言いました。レイは喜んでそれを受け、タカトシのフリをして楽しく無線遊びをしました。しかし突然、レイの耳に無線から関係のない声が聞こえてきました。「学校に行かないのはどうして?」「精神科に行きたい」。この声はレイにしか聞こえず、タカトシには何の事か分かりませんでした。

あらすじネタバレ:涙を流すレイ

顔色がどんどん悪くなっていき、体調も悪くなってきたレイは無線遊びを止めてラジオをつけましたが、頭の中の声は鳴り続けます。レイは涙を流しながら「吐く」と訴えた事で、タカトシはトラックをガソリンスタンドに急停車させます。トラックから降りたレイは喉の奥に指を突っ込みながら必死に吐こうとしますが、なかなか吐けません。レイは「気持ち悪い」と連呼しながら自分の頭を殴り続け、やっとの思いで嘔吐しました。

ヴァイブレータの結末ネタバレ

結末ネタバレ:ラブホテルへ

タカトシはレイを連れてラブホテルで休む事にしました。タカトシがレイの背中を優しく流してあげた事でレイの心は少しずつ落ち着いてきて、レイは優しくされた事からタカトシの胸の中で激しく泣きじゃくりました。レイはタカトシが「感情」ではなく「本能」で優しいのだと気付いており、それによりタカトシの事が本気で好きになっていました。

結末ネタバレ:2人の孤独

ラブホテルを出た2人は定食屋で食事をする事にしました。レイは料理が運ばれても食べようとしませんでしたが、タカトシが「食べないと吐けないだろ」と言った事で少しずつ食べ始めました。レイはタカトシに「私の事好き?」と聞きます。タカトシは好きだと答えた後に、「お前は俺の事好き?」と聞き返しました。その後「ずっとトラックに乗っててもいいよ」と言うタカトシでしたが、レイは「ありがとう」と答えるだけでした。

タカトシは妻と子供がいるという事もストーカーに悩んでいる事も嘘だという事を告白します。タカトシは孤独であるため、嘘をつくことによって寂しさを紛らわせていたのでした。そして食事を終えた2人はトラックに戻ります。タカトシはレイに「運転してみる?」と言い、恐がったレイでしたが教えてもらいながら運転してみる事にします。運転に慣れてきたレイは笑顔で楽しい時間を過ごしましたが、旅の終わりは近づいていました。

結末ネタバレ:旅の終焉

トラックは2人が出会ったコンビニに戻ってきました。レイはトラックを降り、その姿を名残惜しそうな目で見つめたタカトシは走り去っていきました。そして普段の生活に戻る事になるレイでしたが、「彼を食べて、食べられた、それだけの事だった」「でも私は、少しだけいいものになった気がした」と考えていました。以上が映画「ヴァイブレータ」の結末までのあらすじになります。

ヴァイブレータの映画キャスト

キャスト:寺島しのぶ

映画「ヴァイブレータ」のヒロインであり、頭に聞こえてくる声や不眠症など、様々な悩みを抱えている早川レイを演じたキャストは寺島しのぶです。京都府出身で1972年12月28日生まれの2019年現在46歳で、2000年に公開された「シベリア超特急2」に出演した事で女優としてデビューを果たしました。その後、2003年に主演で出演した今作「ヴァイブレータ」は寺島しのぶの名前を世間に広めた作品となりました。

しかし寺島しのぶは、「ヴァイブレータ」は共演者である大森南朋との濡れ場のシーンが多数存在しているという事で母親から猛反対を受けたが、父親の「女優なんだからしょうがないだろ」の一言でやっと納得してくれたという事をエピソードとして語っていました。そんな寺島しのぶは現在も女優として第一線で活躍しており、2018年公開の主演作「オー・ルーシー!」では「ニッポン栄誉賞」を受賞していました。

キャスト:田口トモロヲ

映画「ヴァイブレータ」の序盤でタカトシとレイが乗っているトラックのアイドリングを注意しに来た警官役を演じたキャストは田口トモロヲです。東京都出身で1957年11月30日生まれの2019年現在61歳で、元々は漫画家としてデビューしライターやイラストレーターなど様々な仕事をしながら生計を立てていました。俳優としてはピンク映画などに出演していましたが1989年に「鉄男」に出演した事で本格的な活動を開始しました。

映画「ヴァイブレータ」以外の出演作は、2011年公開の映画「GANTZ」の鈴木良一役や、2014年公開の映画「MONSTERZ モンスターズ」の雲井繁役などがあり、話題作に多く出演してきています。また音楽活動もしており、「ヴァイブレータ」で共演した大森南朋と一緒のステージに出演した事もあります。

キャスト:大森南朋

映画「ヴァイブレータ」のもう1人の主人公で、学歴が無かったためヤクザを経てトラックの運転手になり、同じく孤独を抱える寺島しのぶ演じるレイと共にトラックの旅をしながら恋愛していくというタカトシを演じたキャストは大森南朋です。東京都出身で1972年2月19日生まれの2019年現在47歳で、1993年に映画「サザン・ウインズ 東京編 トウキョウゲーム」に出演した事で俳優としてデビューを果たしました。

大森南朋の代表作となった今作「ヴァイブレータ」は、寺島しのぶとの激しい濡れ場シーンを演じた事によって大きな話題となり、また実力も認められた事で「ヨコハマ映画祭」にて「助演男優賞」を受賞し、高く評価されました。また、大森南朋は近年にも2019年1月に映画「この道」に主演で出演するなど、俳優として活躍しています。

キャスト:牧瀬里穂

映画「ヴァイブレータ」で、寺島しのぶ演じるレイに過食嘔吐の事を教えた女性を演じたキャストは牧瀬里穂です。福岡県出身で1971年12月17日生まれの2019年現在47歳で、1989年に芸能界デビューをしてからすぐに出演したJR東海のCM「クリスマス・エクスプレス」で世間に広く知られるようになり、当時人気絶頂であった宮沢りえや観月ありさと共に「3M」と呼ばれてトップスターの仲間入りを果たしました。

以降は女優として映画・ドラマ問わず多くの作品に出演していき、近年では2019年放送のNHK連続テレビ小説「まんぷく」に川上しのぶ役で出演するなど現在も活躍しています。

キャスト:坂上みき

映画「ヴァイブレータ」で、DJ役として出演していたキャストは坂上みきです。大阪府出身で1959年2月15日生まれの2019年現在60歳で、女優以外にもラジオパーソナリティやナレーターとしても知られています。ものまねタレントである清水ミチコによくものまねされており、「坂上みきです。わーおわーお」というものまねが有名です。

キャスト:戸田昌宏

映画「ヴァイブレータ」で、大森南朋演じるタカトシが勤めていたホテトルの客の役として出演していたキャストは戸田昌宏です。静岡県出身で1968年3月28日生まれの2019年現在50歳で、「ヴァイブレータ」以外の出演作品ではドラマ「ケータイ刑事」シリーズや「はみだし刑事情熱系」など、刑事もののドラマに多く出演しています。

ヴァイブレータの主題歌・歌手は?

主題歌「あなたへ」を歌う浜田真理子

映画「ヴァイブレータ」の主題歌となっているのは、浜田真理子が歌う「あなたへ」です。綺麗なピアノの旋律に乗せて浜田真理子の歌声がマッチしたバラード曲となっています。

ヴァイブレータに関する感想や評価

タカトシのような本能で優しい男性に憧れる

映画「ヴァイブレータ」の主要人物であるタカトシは、狙った優しさではなく本能的に人に優しく出来るという人物で、女性だけでなく男性からも「憧れる」「かっこいい」という感想が挙がっています。また、「ヴァイブレータ」を観た事でタカトシを演じたキャストである大森南朋のファンになったという視聴者も少なくありません。

ヴァイブレータのあらすじやキャストまとめ

映画「ヴァイブレータ」のあらすじを結末までネタバレし、寺島しのぶや大森南朋などのキャスト陣も紹介してきましたが、実力派キャストや監督によって、孤独について考えさせられる深い作品に仕上がっている事が分かります。今回の映画「ヴァイブレータ」についてのまとめを読んだ後にもう1度、作品を観てみるというのはいかがでしょうか?

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