多田くんは恋をしないの原作ネタバレ！あらすじや感想・気になるラストの結末は？

アニメ「多田くんは恋をしない」は、動画工房による完全オリジナルアニメーションとなります。2018年の春に放送され、椿いづみさん原作のアニメ「月刊少女野崎くん」の制作チームで制作されたこでも話題となりました。また、主人公の多田くんの声優を、アニメ「月刊少女野崎くん」で野崎役を務めた中村悠一さんが務めたことでも話題となりました。「初恋」をテーマに、アニメ全13話で構成されています。結末にも注目です。

「多田くんは恋をしない」は、脚本を担当した脚本家の中村能子さんによってノベライズ化（小説化）もされています。 KADOKAWA（角川ビーンズ文庫）より発刊されており、タイトルは『多田くんは恋をしない テレサ・ワーグナーの事情』です。ノベライズの方は、アニメ「多田くんは恋をしない」の11話までのテレサ視点だけで書かれており、アニメで描かれた多田くん視点等は書かれておりません。

アニメ「多田くんは恋をしない」には、キヤノン、スリック、ソニー、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ、タムロン、ニコン、ニコンイメージングジャパン、パナソニックと様々な名立たる企業が製作協力をしてくれています。多田君くんは写真部に所属しており、また、登場する多田くんの友人たちも写真部に所属しています。各々が愛用するカメラはそれぞれ実在する本物ということなのです。

テレサの母国であるラルセンブルクは西欧州にあるルクセンブルク大公国がモデルになっています。制作人一行は、2018年9月、駐日ルクセンブルク大公国大使館でルクセンブルク観光プロモーションイベントに出席することに。そこでは、ルクセンブルクでのロケハンの様子や、なぜルクセンブルクをモデルにしたかというプレゼンを披露しました。「多田くんは恋をしない」は、ルクセンブルク大公国の職員の間でも話題だったと言います。

銀河大学付属恋ノ星高校に通う男子高校生の多田光良は、満開の桜を撮影に皇居付近に来ていました。一方、ヨーロッパにあるラクセンブルクから留学生として来日したばかりのテレサ・ワーグナーも皇居付近に降り立ち、多田と出会います。テレサは、一緒に来日していた親友で侍従でもあるアレクサンドラ・マグリット（アレク）と来日早々にはぐれてしまったところを偶然居合わせた同じ年頃の多田に助けてもうらことに…。

多田の家は、銀座にある”多田珈琲店”。多田の祖父が経営しているため、迷子になったテレサをとりあえず連れていきます。ですが、多田珈琲店の真横にある「グランドパレス銀座」というホテルが滞在先であることが判明し、以降テレサと多田は交流を深めていくことになったのです。

その翌日、多田が通う銀河大学付属恋ノ星高校にテレサとアレクが留学生としてやってきます。恋ノ星高校は、部活動に加入しなければいけない校則があるため、テレサとアレクは面識のある多田を頼って、多田が所属する写真部へ見学へやってきました。写真部には、多田、幼馴染の伊集院薫、クラスの委員長長谷川日向子、後輩の山下 研太郎、写真部の部長杉本一ら5名の部員が所属しています。

テレサとアレクは、部長の杉本から写真部に対する熱い気持ちに引き寄せられ、写真部に入部することになりました。写真部には、新入生歓迎行事として恒例の行事があります。部長杉本を主導に写真対決を行いテレサやアレク達との交流を深めました。

第3話は多田の愛猫がメインにナレーター語りでストーリーが進んでいきます。多田が小さいころに庭先で鳴いていたところを多田に拾われ、それ以来多田の愛猫・多田珈琲店の看板猫として活躍している”ニャンコビッグ”。”戦慄のニャンコビッグ”としてブログでも活躍をします。ニャンコビックは多田に命を救われたことで命の恩人だという認識をしています。

また、幼いながらに両親を事故で亡くした多田を守ってきたという自負があり…。その日は、テレサとアレクが多田珈琲店のお手伝いをしたり、写真部のみんなでコンクールのために日比谷公園で写真を撮るという部活動をしたりと友情を深めていきます。

第4話は部長の杉本がメインの回です。杉本が大好きなグラビアアイドルHINAが、1st写真集を記念して行うお渡し会に抽選で見事当選します。大好きなグラビアアイドルと会えるということで、HINAに対する想いを熱弁。お渡し会で上手く喋れるようにと、お渡し会の練習を多田が提案します。そこで、委員長の長谷川日向子がHINA役として練習に付き合うことに。ですが、実は委員長の長谷川日向子がHINAなのです…。

杉本はそのことに気付くはずもなく長谷川にHINAを熱弁。また、杉本と長谷川は幼馴染。長谷川はいつしか杉本を密かに想うようになったのですが杉本は気が付くはずもなく…。杉本は無事HINAとのお渡し会を終えることができましたが、HINAを長谷川だと気が付いたのか気が付いていないのかは曖昧ままで終わります。

第5話は、多田と妹のゆい、そして多田珈琲店を営む祖父の3人で両親のお墓詣りのシーンから始まります。そして、「第10回 伊集院薫ショー」の日がやってきました。この「伊集院薫ショー」とは、両親を亡くした多田を気遣ったイベントで、毎年命日に開催され、様々な趣向を凝らしたおもてなしのことです。毎年多田の為に頑張ってくれる伊集院。今年は写真部員のみんなとテレサとアレクが仲間に加わりました。

今年の「伊集院薫ショー」は、銀座の老舗料亭の息子である伊集院薫が手料理をふるまいました。しかも参加メンバー全員それぞれ違う料理を作ることに。その後は、近所の銭湯へ行くことになりました。「レインボー将軍」という時代劇が大好きなテレサは日々新しい文化の刺激を受けていきました。

第6話は、テレサの幼馴染で婚約者のシャルル・ド・ロワールが大学の夏休みを利用し、日本に留学中のテレサを訪ねてきました。シャルルはフランスの貴族で、大学生にして実業家。写真部には貴族であることやテレサの素性、婚約者ということは隠して挨拶にきました。絵に描いたような好青年のシャルルに最初はみんな警戒していたのですが、シャルル持ち前の気さくで優しい性格から一瞬にして写真部みんなと仲良くなることに。

翌日、多田は伊集院に誘われたパーティーに参加することになったのですが、そのパーティーでテレサとアレク、シャルルを見かけた多田。パーティーを抜け出した庭に出た多田は、花火に誘われて外に出てきたテレサと遭遇し、そこで北極星の話をした2人。ホテルに戻ったテレサは、ラルセンブルクの女王になる覚悟はできているとアレクと話します。

第7話は、シャルルとゆい、ニャンコビッグの片思いの話。ニャンコビッグがフラッとでかけたまま帰ってこないことを不思議に思うゆいから始まります。普段は出した餌を完食し、フラッと出かけたとしても夜には帰ってくるニャンコビッグが朝になっても家に帰っていませんでした。悲しむゆいを心配した多田と山下、伊集院、またテレサやアレクも加わりニャンコビッグの大捜索が始まります。

大捜索も空しく昼間のうちにニャンコビッグを探し出すことはできませんでした。ですが、シャルルが夜にランニングをしていると公園でニャンコビッグを見かけたシャルルの情報を頼りにニャンコビッグを見つけることができました。

写真部一行は、星の写真を撮るためにシャルルも加わった8人で合宿へ行くことになりました。神社へお参りに行ったり、おみくじを引いたりと昼間は観光や風景を被写体に写真を楽しみます。その夜、星を撮りに行くため空が良く見える広場へ…。ラルセンブルクに帰ったら女王になるテレサは、今のような楽しい日常はもう過ごせないことを考え寂しい気持ちになります。そんなテレサを気遣う多田。

眠れないテレサは多田と自分について話します。後悔した過去を未だに悩むテレサに、多田は「一度後悔したことは、二度と繰り返さないようにすればいいんじゃないかな。」この言葉で、テレサは多田に初恋をしているのを悟りました。この合宿が終わった後、シャルルは帰国しました。そして、アレクから話しがあると言われ…。

9話は、テレサの過去から始まります。テレサが「れいん坊将軍」を好きになり、日本へ留学するキッカケになったのはテレサの乳母が日本について話してくれてからでした。そして現在に戻り、シャルルを送った後、テレサが多田を好きなことをアレクに指摘され、それ以降多田に対しての気持ちを自覚してしまったテレサは様子が変わります。

それでも日常は進みます。そんなある日、多田は風邪をひき倒れてしまいました。部員は、多田を自宅へ運び、多田珈琲店の手伝い等をすることに。テレサは、上連の老夫婦かられいん坊将軍のチケットを2枚貰いました。チケット持ち多田が眠る部屋へ。多田の撮影した写真を見て、多田の顔を眺めます。そして、寝ている多田にキスをしたテレサ。

テレサは、老夫婦から貰ったチケットで多田と2人でれいん坊将軍のイベントへ行くことに。テレサは話します。乳母の名前はレイチェル。レイチェルは日本人で本名は竜崎麗子。そんな昔話を多田に楽しそうに話すテレサは、多田と楽しいひと時を過ごしました。

一方、多田珈琲店にはアレクがいました。アレクは、竜崎麗子からの手紙を多田の祖父に渡したのです。その翌日、学校に行くとテレサとアレクの姿がありませんでした。ホームルームで、先生から「テレサとアレクは急遽帰国した」ということを伝えられます。

テレサとアレクが帰国してからというもの、写真も撮る気にならなく、テレサの話題も不自然に避けたりと多田の様子は何だかおかしいのです。そんな多田のおかしな様子に気が付いていた伊集院が多田の様子を見に部屋へやってきました。伊集院は多田がテレサを好きな事に勘付いていました。好きなら追いかけろと祖父に背中を押された多田は、伊集院とともにラルセンブルクへ行くことを決心します。

ラルセンブルクに着いた2人でしたが、多田と伊集院ははぐれてしまいます。多田は何とか自力でテレサが居る建物の場所へ辿り着きますがそこは王宮でした。そこにタイミングよくレイチェルが現れ、多田は王宮へ入ることができました。そこで、テレサが女王になる人間だということを初めて聞かされた多田。また、レイチェルが学生の時に多田珈琲店でバイトをしていたということも知りました。

その頃王宮では、アレクがずっとシャルルが好きだったこと知ってしまうテレサ。王宮ではシャルルやテレサ、アレクと再会します。そして、自分の素性を多田に話したテレサ。また、18歳の誕生日にシャルルと結婚することを話しました。「多田くんは恋をしない」の結末13話のあらすじは後半に続きます！ラストは一体どうなってしまうのでしょうか？では、ここで気になる結末の前に視聴者の感想を紹介していきます。

「多田くんは恋をしない」の人気は、最終回が終わった現在でも人気が衰えない作品だということが分かります。テンポのいいストーリー展開や、初恋をテーマにそれぞれ個性のあるキャラクターが最初からラストまで活かされていることもまた人気の秘訣でしょうか。テレサと多田くんのカップリングも非常に人気がありました。

「多田くんは恋をしない」でアニメの良さを知った方もいました。テレサの初恋、多田の初恋、他登場人物の初恋を違和感なく描くストーリーは、アニメの入りとして愛称抜群。結末が好評だったこともあり、2期を期待する声も多く上がっています。ルクセンブルクとのコラボもあったので、ますます2期の期待が膨らみます。

「多田くんは恋をしない」は、オープニング曲や、エンディング曲の「ラブソング」も高い人気があります。テレサの声優を担当した石見さんの歌声が可愛いと評判！気になった方はぜひ聞いてみてください。

王宮を出た多田は、無事伊集院と合流できました。ですが、テレサがシャルルと結婚すると知った多田はショックを隠し切れない様子。多田は伊集院に”テレサとシャルルが結婚する”ことを話しました。もちろん、そんな関係とは知らなかった伊集院も多田と同様に驚きを隠せません。伊集院は、シャルルとテレサが結婚することを聞いた多田がテレサに気持ちを伝えることができなかったことを知ります。

その頃、テレサはアレクと話しをしていました。レイチェルと多田の祖父が叶わぬ初恋をしていたこを知り、多田を好きなテレサ、シャルルを好きなアレクは、それぞれが叶わぬ恋をしていることに対し涙をながしました。多田ともう一度会えて嬉しい気持ちもあるテレサは、自分の気持ちに正直になれていないことにモヤモヤしますが、アレクはそんなテレサを慰めます。叶わぬ恋に涙を流すそんな2人の様子に気が付いているシャルル。

レイチェルは、翌日王宮で開かれるパーティーの招待状を、多田に渡した手紙の中に入れていました。その招待状を見た伊集院は、「やったじゃん！」と喜びますが、当の本人である多田はパーティーに行かないつもりで「テレサには迷惑だ」と何だか煮え切らない様子を見せます。そんな多田に、とうとう感情を露にした伊集院。

「嫌いな飛行機に乗ってまでラルセンブルクにやってきて、両親が亡くなってから涙を見せなかった多田が涙を流したのに、どうして自分の気持ちに素直にならないんだ！」と多田を叱咤しました。言い争う2人でしたが、風に煽られて手に持っていた招待状が飛ばされてしまいます。招待状は川の中に…！

多田は、伊集院からの言葉でようやく自分の気持ちに素直になれたのか、雪が積もり寒い中、川に飛び込んで招待状を追いかけます。何度届きそうで届かなかった招待状を危機一髪のところで掴んだ多田はもう一度決心しました。

多田は、招待状を持ってパーティーへ向かいました。一方、テレサの気持ちを薄々気が付いていたシャルルは、テレサの気持ちと決断を迫っていました。パーティーにやってきた多田を見たシャルルは、テレサと多田が話す場を与えます。

多田は、ようやくテレサに自分の気持ちを伝えることができました。多田の気持ちを嬉しく想うテレサでしたが、自分の立場などから、この初恋は叶わないものだと話します。そして、お互い「この恋を一生忘れない」という意志を伝えあうことができたのです。

日本に帰ってきた多田でしたが、なんとシャルルとテレサは婚約を破棄したのです。この決断をしたのはシャルルでした。本気でテレサのことを想いテレサの人生を考えたシャルルは、両想いながら離れた2人の邪魔はできなかったのです。そして、テレサは日本へ戻ってきました。ラストでようやく2人の初恋が実ったのです。

気になるみんなの結末はどうなったのでしょうか。多田の愛猫ニャンコビッグは想い猫と散歩をすることができました。婚約破棄をしたシャルルはアレクを冗談で口説き…東京大学に進学が決まった杉本部長は長谷川といい感じに。また、山下やゆいの恋の始まりを予感させる描写もありました。それぞれの初恋がまるく収まったハッピーエンドとなりラストは幕を閉じたのでした。

「多田くんは恋をしない」は、安心しながら見られる超王道のラブコメディと定評があり、またそれらが魅力に繋がっています。ラブコメディというと、ハーレムものやエロ要素が少なからず入り込むなど、ハラハラする展開が見られますが、「多田くんは恋をしない」は「初恋」がテーマとなっていた為純粋な恋愛が描かれていました。また、展開が見えても楽しめるストーリーが安心して見ることができるポイントです。

「多田くんは恋をしない」は、初恋、片思い、など様々な立場からの恋愛模様が描かれているのも魅力の1つです。ラルセンブルクの女王となるテレサとその婚約者シャルルが両想いではなかったり、テレサの侍従であるアレクは女王テレサの婚約者シャルルが好きだったり、一筋縄では行かない関係性も見所となっています。相手のことを想いながら身を引いたり、相手の立場を考えた上でも想いを伝えたりとリアルな感情も描かれています。

「多田くんは恋をしない」のキャッチフレーズをご存知ですか？それは、「この恋を、一生忘れない」です。皆さんは忘れられない恋愛をしたことはありますか？「多田くんは恋をしない」に登場するキャラクター誰もが”忘れられない恋愛”を経験していくことも、このアニメの魅力となっています。多田珈琲店を営む祖父やその孫の多田くん、写真部員やシャルルやアレクも同様に、忘れたくない恋愛をしました。

テレサが日本に留学するキッカケともなった「れいん坊将軍」。これは「暴れん坊将軍」のもじりととれますが、「れいん坊将軍」の決め台詞「いつも心は虹色に」というじわじわとくる面白さも「多田くんは恋をしない」の面白要素の1つでした。

魅力その⑤は、「多田くんは恋をしない」のオープニングテーマ曲のオーイシマサヨシさんが歌う ｢オトモダチフィルム｣です。作詞・作曲・編曲を大石昌良さん（同一人物）が担当しました。オーイシマサヨシという名前は、アニメやゲームコンテンツ向けの名義として使っており、漢字表記の名前は主に楽曲提供時の時などに使用しています。今回OP曲となった ｢オトモダチフィルム」はアップテンポな曲で視聴者からも好評でした。

テレサが歌うエンディングテーマ曲「ラブソング」は、ロックバンドのサンボマスターがリリースした13枚目のシングル曲です。編曲を大石昌良さん、岸田勇気さんが担当し、テレサの声優を担当した石見舞菜香さんが歌唱を務めました。また、11話の挿入歌でも流れており、こちらは多田くんの声優を担当した中村悠一さんが歌唱を務めました。こちらは、エンディングとは違ったアレンジとなり、どちらも聴きごたえ十分です。

以上、アニメ「多田くんは恋をしない」の原作ネタバレまとめでした。多田とテレサの初恋、杉本と長谷川の初恋、また、ゆいやシャルル、アレク、ニャンコビッグ、山下の片思いのシーンなど、王道ラブコメストーリーでした。「多田くんは恋をしない」の結末のラストに向け、それぞれが抱える将来の不安なども描かれており、十分に楽しめる良い作品だったのではないでしょうか？ぜひ、本編もご覧になってみてください。