かぐや姫の物語の豪華すぎる声優キャスト一覧！貴公子や帝の声は誰？

かぐや姫の物語は、高畑勲監督制作のもと、8年の歳月や50憶円もの制作費をかけて2013年11月23日に公開された、スタジオジブリのアニメーション映画です。かぐや姫の物語は、「姫の犯した罪と罰」をキャッチコピーに、手書き風の絵と繊細なストーリーが話題となっています。

まるで一枚の絵が動いているように見える背景など、技術面のクオリティの高さが高く評価されている作品ですが、ストーリーを見る上で最も注目して頂きたいのは、帝や5人の貴公子など各キャラクターを演じている豪華な声優キャスト陣です。

帝や貴公子など、物語に欠かせないメインキャラクターを演じているかぐや姫の物語の声優キャストとは一体誰なのでしょうか？今回は、気になる豪華声優陣を画像付き一覧で紹介していきます。

まずは、かぐや姫の物語の簡単なあらすじからご紹介していきます。昔、春のある日に、山で竹を取って暮らしていた翁と媼が、光り輝くタケノコの中から手のひらに収まるほど小さい大きさの姫を見つけました。

その日のうちに人間の赤子サイズになった姫は、半年余りであっという間に少女へと成長していきます。姫は、捨丸らから「タケノコ」と呼ばれ、天真爛漫に育っていました。姫を育てて以来、光る竹から黄金や豪華な衣を授かっていた翁は、姫の幸せは高貴に育て、貴公子に見初められる事だと考え、秋に都に移り住みました。

女官の相模から躾を受けた姫は、「なよたけのかぐや姫」と名付けられました。次の春には、姫を妻に迎えたいという5人の貴公子が現れました。姫は、自分を思う気持ちの証を見せてほしいと、5人の貴公子達にそれぞれ宝物を持参するようにお願いします。

三年後、宝物を持参したと貴公子達が現れましたが、みんな偽物であることが判明、更には石上中納言が事故死してしまい、姫はひどく心を痛めてしまいます。そのさなかで、姫に興味を持った帝にも求婚され、断ったにもかかわらず、屋敷をお忍びで訪れた帝に突然抱き連れ去られそうになってしまいます。

帝の一件以来、月夜に空を見上げるようになり、自分が月から地上に卸された事を思い出した姫は、もう一度帰りたいと話すようになりました。そんな姫を、初めて見つけた竹やぶに向かわせた媼でしたが、ちょうどその時に、故郷の山で成長した捨丸と再会します。

捨丸となら幸せになれたかもしれないと思いなおした姫は、妻子を捨てることを決意し、「一緒に逃げよう」という捨丸の言葉に喜びました。手を取り、抱き合った姫と捨丸は、不思議な力で二人で空を舞逃げていくのですが、空に月が現れると、急に離れ離れになってしまいます。その途端、捨丸はそれを夢として認識し、姫と離れ、妻子の元へと帰って行くのでした。

8月15日の満月の夜、ついに天人たちの一行が雲に乗って姫を迎えにやってきました。未知の力で正気を失い、記憶を失う羽衣を着せられて雲に乗せられそうになった姫でしたが、女童や子供たちが歌う童謡で目を覚まし、天人にお別れまで少しの猶予を請います。

翁と媼に泣きながら別れを告げた姫は、天人に隙をついて羽衣を着せられてしまい、一行と共に月へと去って行きました。しかしながら、羽衣の力で記憶を失われているはずにも関わらず、地球を振り向く姫の目には不思議と涙が浮かんでいるのでした。

一般芸能人を声優に起用することで知られているジブリですが、今回のかぐや姫の物語の声優キャストが一際豪華だと話題を呼んでいます。今回の声優キャストを画像一覧にしてみると、誰もが知らない人は居ないというほど豪華なメンバーが勢揃いしているのが一目でわかります。

主役のかぐや姫はもちろんのこと、5人の貴公子もサブキャラクターとは思えないほどの有名メンバーで構成されており、帝（御門）役を歌舞伎俳優の中村七之助が担当。姫を「なよたけのかぐや姫」と名付けた斎部秋田（いんべのあきた）役を、落語界の大御所・立川志の輔が演じています。各界の大物たちの出演が、ストーリーに大きな華を添えています。

声優キャストの一覧画像を見てみると、上川隆也が美男子の役、伊集院光はぽっちゃり系の役など、それぞれの俳優がキャラクターのイメージにぴったり合っている事がわかります。映画の声と人物のイメージが違うというギャップを生まないようにするため、この作品は「プレスコアリング」という方法で描かれ、先に声優を決めて声を録った後に制作者がその人物のイメージに合わせてキャラクターを描いています。

配役は、高畑勲監督のオーディションにより決定されました。ベテラン俳優や女優が集まったキャスト陣だけあって、声の表現だけで、しっかりと竹取物語の世界観が表現されています。

それではここからは、かぐや姫の物語の豪華声優キャストや詳しいキャラクター情報を一覧にまとめてご紹介していきます。

主役のかぐや姫を演じたのは、女優の朝倉あきです。東宝シンデレラオーディションのファイナリストとなり、2006年から芸能活動を開始。「神様のカルテ」などの作品に出演し、2014年に一時芸能活動を休止していましたが、2015年に復帰されています。これからの活躍が期待されている注目の女優です。

今回の抜擢の理由は、「今の女優は受け身が多いけれど、彼女の声はワガママだから」という高畑勲監督のコメントが決め手となったからでした。朝倉あきは、今回の作品の中で月からお迎えに来た、天女の声も担当しています。

捨丸は、原作の竹取物語には出てこない、かぐや姫の幼馴染という今作品のオリジナルなキャラクターです。主演の姫にとって重要な役割を果たす大事なキャラクターでした。

そんな捨丸を演じたのは、今注目の若手俳優の高良健吾です。2005年にドラマ「ごくせん」でデビューして以降、「花燃ゆ」をはじめとする数々の映画作品などで活躍されています。現在幅広い年代から人気を集めている高良健吾の、声の演技に期待です。

翁の役を演じたのは、残念ながら2012年2月に心不全で亡くなってしまった地井武男です。「ちい散歩」が人気番組だった地井武男にとっては、今回のかぐや姫の物語が遺作となってしまいました。目や顔の輪郭が翁そっくりで、キャラクターのイメージにぴったりお似合いです。

レコーディング自体は2011年に行われていたため、作品内では、まだ元気だった頃の地井武男の声を聞くことが出来ます。映画公開に伴い、再編集が必要になった場面は、地井武男の代役を三宅裕司が務めました。エンドロールには、友情出演として三宅裕司の名前が載っています。

媼の役を担当するのは、大女優の宮本信子です。宮本信子は、映画監督の伊丹十三の奥さんとしても知られています。「マルサの女」や「あまちゃん」など数多くの作品に出演されています。

元々、高畑勲監督の大ファンだったとされる宮本信子は、今回のかぐや姫の物語で声優に初挑戦しています。

一度見たら忘れられないほどのインパクトで、「アゴ」キャラで主役のかぐや姫を食うほどの話題を呼んだ帝（御門）。この役を演じていたのは、歌舞伎俳優の中村七之助です。

中村七之助は、五代目中村勘九郎の次男として生まれ、1987年の初お目見得以降歌舞伎のみならずドラマや映画でも幅広く活躍しています。妻は女優の前田愛。イケメンの帝にふさわしい、ほっそりした容姿と美しい佇まいが魅力です。

ここからは、5人の貴公子たちの声優キャストを紹介していきます。まず一人目は、蓬莱の玉の枝を持って行ったが偽物とされてしまった車持皇子です。車持皇子を演じたのは、俳優の橋爪功です。

橋爪功は、「太陽にほえろ！」など数々の有名作品に出演するベテランです。その深みのある声が、車持皇子の重厚感のある魅力を引き出しています。

次にご紹介するのは石作皇子です。かぐや姫に仏の御石を所望されるものの、用意せずに手ぶらで現れ、熱く姫を口説きましたが、女たらしということがばれ、花嫁候補をはずされてしまいました。

そんな石作皇子を演じるのは、イケメン俳優の上川隆也です。「沈まぬ太陽」など数多くの作品に出演して人気を集めています。

次に紹介するのは、かぐや姫に火鼠の皮衣を所望され、大金で解決しようとしたにもかかわらず、偽物と判明してしまった阿部右大臣です。ぽっちゃり系の憎めないフォルムが、声優を務める伊集院光にぴったりマッチしています。

お笑い芸人でありながらクイズでも活躍する博学で知られる伊集院光は、声優としての演技も抜群。声も見た目も阿部右大臣にうってつけでした。

4人目の貴公子は、宇崎竜童が演じる大伴大納言です。かぐや姫に所望され、龍の玉を所望されるも、荒波に怯え、手に入れる事が出来ませんでした。

宇崎竜童は「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で有名なロック歌手です。低くてカッコいい声が、大伴大納言のイメージに似合っています。

最後にご紹介する貴公子は、石上中納言です。燕の子安貝を自ら取りに行く途中で命を落としてしまう哀れなキャラクターです。石上中納言は、ジブリ制作部長の古城環が演じています。

古城環は、高畑勲監督からの指名を受けて今回のオーディションに参加し、見事石上中納言役を勝ち取りました。かぐや姫の物語の他にも、「もののけ姫」や「平成狸合戦ぽんぽこ」などの高畑勲作品に出演しています。

かぐや姫の幼少期を演じたのは、人気子役の内田未来です。「リーガルハイ」などの人気ドラマに出演していることでも有名です。

「梅ちゃん先生」で堀北真希の幼少期を演じたことにより、子役としての知名度が上がりました。可愛い声のベテラン子役です。

かぐや姫の身の回りのお世話を担当していた女童（めのわらわ）を演じていたのは、女優の田畑智子です。

原作にはないオリジナルキャラクターですが映画の中で重要な役割を果たす女童は、田畑智子の雰囲気にぴったりです。

相模も、原作には出てこないオリジナルキャラクターの一人です。相模は、都に出てきたかぐや姫の身の回りの世話や教育係です。

この役を演じているのは女優の高畑淳子です。キャラクター画像一覧の中でも際立つ相模のミステリアスで深い雰囲気が、高畑淳子のイメージと合っています。

かぐや姫の名付け親の斎部秋田を演じるのは、大物落語家として知られている立川志の輔です。現在までに様々な文化勲章を受章しています。

かぐや姫の物語は、普段では見ることが出来ない、立川志の輔の声優姿を見る事ができる貴重な作品です。

浮気癖の夫・石作皇子に怒り狂う北の方の声優を務めるのは、女優の朝丘雪路です。朝丘雪路は、アルツハイマー型認知症のため82歳でこの世を去りました。

今回の作品では、オリジナルキャラクターの北の方役に抜擢され、友情出演という形で参加しています。

同じく、今回オリジナルキャラクターとして登場した炭焼きの老人を演じるのは、俳優の仲代達矢です。

仲代達矢は、数々の映画で日本のみならず海外の賞を総なめにしているベテラン俳優です。妻は女優の宮崎恭子。優し気な雰囲気や声がおじいさんに適役です。

かぐや姫の物語を見た人の評価や感想はどうなっているのでしょうか？ここからは、気になる評価や感想を一覧にまとめてご紹介していきます。

まずは、好印象だった方の感想からご紹介していきます。「見終わった後にちゃんとした感想が出てこない」というコメントが、作品の奥深さを表していると言えるでしょう。

やはりみんなが気になるのが帝の「アゴ」です。高畑勲監督の一工夫が、見る人の心を引き付ける秘訣となっています。

次は、不評だった感想を一覧でご紹介していきます。ラストの終わりに違和感を感じている人が多いようです。

時間の尺が長すぎたという声もありました。原作に加えたアレンジに賛否あるようです。

今回のかぐや姫の物語は、高畑勲監督の意図的な最後の演出により、評価がはっきり分かれる結果となったようです。見る側の受け取り方により、作品の真価が問われる作品と言えるでしょう。

今回は、かぐや姫の物語の声優を務める声優キャストについて一覧にまとめてご紹介してきました。俳優や女優のみならず、各界から大物が一覧に揃った本作は、ストーリー以外でも見どころが満載です。

一度見たことのある皆さんも、これから始めて見るという皆さんも、かぐや姫の物語の手書き風描写の優しい世界観と、大物芸能人達の声の演技に耳を傾けてみてはいかがでしょうか？かぐや姫の物語は、知っている声が沢山登場して大人も子供も楽しめる、ジブリおすすめの映画作品です。