本能寺ホテルのネタバレあらすじとキャスト紹介!ラストの結末で支配人が見たものは?

本能寺の変といえば戦国部武将織田信長であり、映画や歴史ドラマでは大変人気のある歴史上の出来事です。映画「本能寺ホテル」は、本能寺の変が起きた1582年と現代日本を主人公であるヒロインが行き来するという王道のタイムスリップものです。映画「本能寺ホテル」のネタバレを含むあらすじや、ラストの結末の謎に関するネタバレを作品情報やキャスト、映画のロケ地や観た方の感想などをご紹介します。

本能寺ホテルのネタバレあらすじとキャスト紹介!ラストの結末で支配人が見たものは?のイメージ

目次

  1. 本能寺ホテルのネタバレやラストを調査!
  2. 本能寺ホテル作品情報
  3. 本能寺ホテル登場キャスト
  4. 本能寺ホテルのあらすじネタバレ
  5. 本能寺ホテルのラスト結末で支配人が見たものは ?
  6. 本能寺ホテルの伏線や設定などを紹介!
  7. 本能寺ホテルのロケ地は?
  8. 本能寺ホテルを観た感想は?
  9. 本能寺ホテルのネタバレやラストまとめ

本能寺ホテルのネタバレやラストを調査!

2017年公開の「本能寺ホテル」は、日本史が好きな方、特に戦国時代に興味がある方なら目を引くタイトルです。しかし「本能寺ホテル」は歴史にあまり関心がない方でも十分楽しめる作りになっています。映画「本能寺ホテル」のネタバレや謎が残るラストの結末についても調査しました。未見の方でラストの結末をネタバレされたくないという方はご注意ください。

本能寺ホテル作品情報

「本能寺ホテル」は2017年公開の邦画で、監督はフジテレビの鈴木雅之監督です。鈴木雅之監督と言えば「GTO」(1999年)や万城目学(まきめまなぶ)原作の映画「プリンセス・トヨトミ」(2011年)の監督ですが、プリンセス・トヨトミは主演が堤真一と綾瀬はるかで「本能寺ホテル」と同じキャストになっています。

「本能寺ホテル」は興行収入的に成功した映画で10億円以上の興行収入があったと言われています。ジャンルとしてはSF映画であり、京都の本能寺ホテルにあるエレベーターを介して主人公倉本繭子(くらもとまゆこ)が現代と戦国時代を行き来する物語です。堤真一が演じた織田信長も大変好評で、ラストシーンの結末についても予想が分かれるなどこどもから大人まで楽しめるエンターテインメント映画となっています。

本能寺ホテル登場キャスト

映画「本能寺ホテル」は主役の堤真一と綾瀬はるかの他にも豪華な俳優陣が出演していることでも有名です。「本能寺ホテル」に登場するキャストをご紹介します。

倉本繭子/綾瀬はるか

主人公倉本繭子を演じるのは綾瀬はるかです。綾瀬はるかは1985年生まれの女優・歌手で、2006年にはシングル「ピリオド」がオリコンチャートで8位になったこともあります。真面目で天然ボケという素の性格が倉本繭子と似ていると言われており、紅白歌合戦の司会者も務めています。

テレビドラマにも多く出演し、「ホタルノヒカリ」(2007年)「JIN-仁-」(2009年)「高台寺家の人々」やNHK大河ドラマ「八重の桜」(2013年)NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」(2016~2018年)など主役を演じることが多い女優です。「戦国自衛隊1549」(2005年)「僕の彼女はサイボーグ」(2008年)「ひみつのアッコちゃん」(2012年)など映画にも多く出演しています。

織田信長/堤真一

日本史上人気の高い戦国武将、織田信長を演じたのは堤真一です。堤真一は1964年生まれの俳優で2013年に一般女性と結婚し女の子が生まれています。JAC(ジャパンアクションクラブ)や真田広之の付き人などを経て劇団に入り数々のドラマ、舞台、映画に主役級で出演する、日本を代表する実力派俳優です。

コメディからシリアスな役どころまで幅広い演技をこなす傍ら、ナレーションの仕事も多くドキュメンタリーなどでナレーションをしています。映画「ALWAY 3丁目の夕日」(2005年度・2007年度)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、「舞妓Haaaan!!!」(2007年度)「クライマーズ・ハイ」(2008年度)「孤高のメス」(2010年度)で優秀主演男優賞・優秀助演男優賞を受賞しているほか、多数の映画賞を獲得しています。

森蘭丸/濱田岳

織田信長の家臣、森蘭丸を演じたのは濱田岳(はまだがく)です。濱田岳は1988年生まれの俳優で、2015年からKDDIのau三太郎シリーズで金太郎役を演じています。妻はファッションモデルでパリコレにも出演したことのある小泉深雪で2012年に第一子が誕生しています。

濱田岳は子役出身で、映画「青いうた~のど自慢青春篇~」(2006年)や「アヒルと鴨のコインロッカー」(2007年)「ポテチ」(2012年)「偉大なる、しゅららぼん」(2014年)など主役を演じることも多いほか、バイプレイヤーとしても多くの映画・ドラマに出演しています。また西田敏行・三國連太郎のコンビで撮られていた映画「釣りバカ日誌」のテレビドラマ版(2015年)で主役の浜崎伝助に抜擢され話題になりました。

本能寺ホテル支配人/風間杜夫

本能寺ホテルの支配人でありラストの結末シーンに登場するのは俳優・落語家の風間杜夫(かざまもりお)です。風間杜夫は1949年生まれで児童劇団の出身であり、小学生時代は忙しさのあまり学校に行けない時期もあったほどでしたが中学生になると児童劇団をやめています。

その後つかこうへいの作品に主役級で出演するようになり、映画「蒲田行進曲」(1982年)やドラマ「スチュワーデス物語」(1983年)などで有名になります。NHKの大河ドラマや連続テレビ小説、人気シリーズ銭形平次などテレビドラマや映画、舞台、また声優として活躍しています。声優としては「X-Files」の主役モルダーの声を担当していることで有名です。

吉岡恭一/平山浩行

ヒロイン倉本繭子の婚約者を演じたのは吉岡恭一です。平山浩行は1977年生まれで2017年に一般女性と結婚しています。ドラマ「菊次郎とさき」(2005・2007年)「臨場」(2010年)や映画「男たちの大和/YAMATO」(2005年)「それでも花は咲いていくパンジー」(2011年)などに出演しています。

明智光秀/高島政宏

鬼気迫る謀反人、明智光秀を演じたのは高島政宏です。高嶋政宏は父が俳優・タレントの高島忠夫、母が元タカラジェンヌでトップスターだった寿美花代、弟が俳優の高嶋政伸という芸能一家に生まれた俳優で、バイオリニストの高嶋ちさ子は従妹にあたります。妻は女優で歌手のシルビア・グラブです。

ロック好きで知られているほか、鹿児島県を愛する人物として有名です。大河ドラマや朝ドラほか多数のドラマ、「悲しい色やねん」(1988年)「ヤマトタケル」(1994年)「ゴジラvsデストロイア」(1995年)「クライマーズ・ハイ」(2008年)などの映画にも出演しています。

吉岡征次郎/近藤正臣

ヒロイン倉本繭子の婚約者である吉岡恭一の父、吉岡征次郎を演じたのは近藤正臣(まさおみ)です。近藤正臣は1942年生まれの俳優・歌手で京都府の出身です。映画の吉岡恭一と同じく料理人になるために修行したことがある経歴を持ちます。

1971年のドラマ「柔道一直線」が出世作となり、「必殺シリーズ」や大河ドラマ「太平記」「龍馬伝」「真田丸」「探偵・神津恭介の殺人推理」など数多くのドラマ、また舞台やバラエティに出演しています。映画「鬼輪番」(1974年)「赤穂城断絶」(1978年)「海賊と呼ばれた男」(2016年)など映画の出演も多い俳優です。

島井宗室/佐戸井(さとい)けん太

信長に楢柴肩衝(ならしばかたつき)を奪われそうになっていた商人を演じたのは佐戸井けん太です。佐戸井けん太は1957年生まれの俳優で、「踊る大捜査線」の魚住二郎役で有名です。大河ドラマにも出演しており、「ハゲタカ」(2007年)「海峡」(2007年)「ごくせん」(2005年)など多くのテレビドラマに出演しています。

映画では出世作となった「踊る大捜査線THE MOVIE」(2007年)をはじめ「仮面ライダーカブトGOD SPEED LOVE」(2006年)や「悼む人」(2015年)などに出演するほか、「猫の恩返し」(2002年)では声優としても出演しています。また俳優の斉木しげるに似ていることから斉木しげるの役の偽物として登場したこともあります。

その他のキャスト

映画「本能寺ホテル」は豪華なバイプレイヤーたちが出演しています。繭子が京都の街を歩いていた時にチラシを渡したのは個性派俳優の加藤諒、予約が取れていなかったホテルの支配人はドラマ「未成年」「ストロベリーナイト」などに出演している宇梶剛士が演じています。

ホテルですれ違う出張マッサージ師はドラマ「古畑任三郎」「弁護士灰島秀樹」などコミカルな演技を得意とする八嶋智人、織田信長の家臣にバ三谷幸喜監督や周防正行監督作品常連の田口浩正など登場シーンは少ないものの実力・人気が伴った俳優たちが出演し映画「本能寺ホテル」を支えています。

本能寺ホテルのあらすじネタバレ

映画「本能寺ホテル」の作品情報や出演するキャストについて見てきましたが、次に映画「本能寺ホテル」のネタバレを含むあらすじをご紹介します。まだ映画をご覧になっていない方でネタバレしてほしくないという方はご注意ください。また、映画の伏線やラストシーンでの支配人についての結末は後ほど詳しく見ていきます。

本能寺の変についてのネタバレ

本能寺の変には謎が多くあります。映画「本能寺ホテル」の冒頭では本能寺の変にまつわる謎が提起され、謎解きを観客に投げかけるように始まります。本能寺の変は1582(天正10)年6月2日未明、天下統一を目前に控えていた織田信長を家臣である明智光秀が謀反によって急襲した事件です。織田信長は最後まで戦いましたが傷を負い、炎上する本能寺で自害するという結末だとされています。

本能寺の変の謎としてまず織田信長の遺体がみつかっていないこと、明智光秀が謀反を起こした理由がはっきりわかっていないこと、そして主君織田信長の仇討に駆け付けた羽柴秀吉の動きが迅速過ぎたことが語られます。特に明智光秀が何故信長に謀反を起こしたのかについては、当時から諸説紛々としており様々な説が存在します。

京都の街での伏線ネタバレ

主人公倉本繭子は恋人である吉岡恭一の両親の金婚式に出席するために東京から京都へやってきます。京都の街を歩いているとチラシを受け取りますが、このチラシが後に大きな意味を持つことになります。またふらりと入った店で金平糖を買い、その金平糖が織田信長も愛したものだと説明を受けます。よくある店員の口上ではありますが、このくだりも後のストーリーやラストの結末の為の伏線になります。

本能寺ホテルと本能寺

予約していたはずのホテルに泊まれず、繭子は本能寺ホテルに飛び込みで泊まることになります。本能寺ホテルのロビーには壊れて音が出ないオルゴール付きの時計があり、繭子は知らずにねじを回します。繭子がエレベーターに乗り金平糖を食べると、壊れていたはずの時計が動き出しオルゴールが音楽を鳴らします。エレベーターの扉が開くとそこは本能寺でした。

森蘭丸から見た織田信長のネタバレ

本能寺で森蘭丸と出会った繭子は、蘭丸が主君である織田信長を「冷酷非道で鬼のような方」だと思っていることを知ります。この台詞はラストの結末近くで重要な意味を持ちます。また蘭丸の回想として、信長が明智光秀の仕事上のミスを烈火のごとく怒ったシーンが出てきます。敢えて格下である蘭丸に光秀を打たせるこのエピソードは、何故光秀が本能寺の変を起こしたのかの理由の一つとして考えられています。

楢柴肩衝(ならしばたかつき)のネタバレ

信長の他の家臣にみつかってしまった繭子は茶会の客人のふりをして信長に出会います。茶会には商人が楢柴肩衝(ならしばかたつき)という茶入れを持ってきていましたが、信長は嫌がる商人を脅して楢柴肩衝を手に入れようとします。このくだりは史実にもあり、実際信長は島井宗室という博多の商人が持っていた楢柴肩衝を手に入れようとしていたという話があります。楢柴肩衝は初花・新田肩衝と共に天下三肩衝と呼ばれています。

繭子の迷いのネタバレ

信長に意見し手打ちにされそうになった繭子は、本能寺ホテルのロビーにあるベルが鳴ったのと同時に本能寺からホテルへ移動します。恭一と食事に行った先は恭一の父が経営する料亭で、金婚式のパーティは口実であり恭一と繭子が結婚することが決定事項のように語られて驚き迷います。勤めていた会社が倒産し就職活動をしていた繭子はやりたいことが何かを恭一の父に尋ねられ、自分にやりたいことがないことを考えます。

信長の野望

再びエレベーター経由で本能寺に戻った繭子は持っていた金平糖を信長に勧めたことや信長を呼び捨てにしたことで家臣たちを慌てさせますが、信長は繭子の言動に興味を持ちます。信長の悲願は戦乱の世を終わらせることだと聞いた繭子は、街のことはわからないが信長の家臣たちが誰も笑っていないと意見します。信長は繭子を打ち首ではなく幽閉するよう命じます。

繭子の葛藤

現代に戻った繭子は本能寺の変の経緯や結末について調べ、信長に本能寺から逃げるよう告げるべきか迷います。本能寺ホテルの支配人に相談すると、支配人は歴史が変わってしまうから言うべきでないとアドバイスします。また繭子は自分の人生についても、このまま恭一と結婚してしまっていいのかと迷います。

振々毬杖(ぶりぶりぎっちょう)

本能寺に戻ってきた繭子を連れて、信長はお忍びで京の街を散策します。太平の世を望んでいる信長は、繭子に「お前は何がしたい」のかと尋ねます。やりたいことに大小はなく、やるかやらないかは本人次第だと言う信長は振々毬杖(ぶりぶりぎっちょう)という平安時代からあるゲームの道具を買って本能寺へ帰ります。繭子と家臣たちに交じって遊ぶ信長は振々毬杖の名手でした。

征次郎と信長のやりたいこと

現代で征次郎に「やりたいことがない」と打ち明けた繭子でしたが、金婚式の場で征次郎は今商っている料亭を閉め、初心に返り昔のように大衆食堂を始めると宣言します。一方信長は、民が笑って暮らせる世を作りたいと言う初心を思い出していました。繭子によって光秀の謀反を知っている信長は、秀吉に次代を任せる為書状を送ります。

本当に欲しいもの

炎上する本能寺に戻った繭子は、蘭丸が信長を怖れつつも慕っていることを知ります。信長は結局本能寺から逃げず自害しますが、何故逃げなかったのかと繭子は疑問に思います。本能寺ホテルの支配人は「命よりも価値のある何かを手に入れようとした」のではないかと答え、繭子は婚約者恭一に別れを告げます。社会科の教員、それも歴史の教師になろうと決意した繭子の横には信長が幻で現れます。

本能寺ホテルのラスト結末で支配人が見たものは ?

繭子も信長も「ほしいもの」「やりたいこと」をみつけ、或いはやりとげてラストシーンを迎えます。しかし実は、その後の支配人のシーンが様々な憶測を呼んでいる「本能寺ホテル」の本当のラストシーンになります。映画のラストの結末に関わるネタバレですのでご注意ください。

繭子がチェックアウトした後の支配人

不可解な言動が多かった繭子に振り回された支配人ですが、繭子の言うタイムスリップに関しては全く信じていないように振る舞っていました。しかし繭子がチェックアウトした後、支配人は意外な行動に出ます。信長のものだったかもしれない時計のネジを巻くと、繭子にもらった金平糖を手にエレベーターに向かったのです。繭子と同じく金平糖を噛みながらエレベーターに乗っていた支配人は扉の向こうの世界に絶句します。

支配人もタイムスリップ?

支配人が見た扉の向こうの景色は画面には出てきません。しかし支配人が浮かべた驚愕の表情とリアクションは、扉の向こうがホテルの廊下ではなかったことを示唆しています。この「観客に判断を委ねる」形で結末を迎えた映画「本能寺ホテル」のラストシーンですが、結末に関して決定的な判断材料がないので様々な憶測を呼んでいます。

おそらく支配人もタイムスリップしたのだという結末の予想が多いのですが「どの時点に」飛んだのかで意見が分かれるようです。繭子と同じように本能寺の変一日前に飛んだという結末、信長自害の後に飛んだという結末の予想などがあります。また本能寺の変前に飛んだという結末の予想では、支配人が信長とどう向き合うかについての予測などもありました。

本能寺ホテルの伏線や設定などを紹介!

本能寺ホテルのラストの結末である「支配人が見たもの」についてご紹介しましたが、次に映画の伏線や設定などを見ていきます。

タイムスリップする条件は?

映画の重要な仕掛けであるタイムスリップですが、現代から戦国時代へタイムスリップする条件は何かお気づきでしょうか。まず第一に、本能寺ホテルのエレベーターに乗ることが鍵です。本編の中では本能寺ホテルは本能寺があった場所ではないという説明がありましたが、何故本能寺ホテルのエレベーターが本能寺に繋がっているのかについては謎のままです。

第二に、宣教師が日本にもたらしたと言われるオルゴール付きの時計です。ネジが巻かれた状態でエレベーターに乗ることがポイントです。そして第三に、緑寿庵清水で購入した金平糖をかじっていることです。主人公倉本繭子だけでなく、ラストシーンでは支配人もタイムスリップしていたと予想できますので、この3つの条件が揃えば誰でもタイムスリップできるのでしょう。

本能寺の変の謎について

映画の冒頭で本能寺の変にまつわる3つの謎が提示されていました。第一に信長の遺体がみつかっていないこととあり、映画の中でこの伏線が回収されるのかと思った方もいらっしゃるようですがこの謎についての解答はありませんでした。第二に何故明智光秀が謀反を起こしたのか?については、信長による理不尽な扱いを恨んでの怨恨説が採られているようです。

第三は羽柴秀吉が何故迅速に明智光秀を討てたのかという謎です。当時秀吉は毛利側の武将、清水宗治が治める備中高山城を攻めている途中でした。備中高山城は今の岡山県にありました。清水宗治と講和し岡山県から京都までをたった10日間ほどで辿り着いて光秀を討った大移動は、中国大返しと呼ばれています。映画の中では事前に光秀の謀反を知らされた信長が前もって書状を送っていたことが中国大返しの理由だとされていました。

本能寺ホテルのロケ地は?

映画「本能寺ホテル」のロケ地は兵庫県姫路市、京都府、兵庫県神戸市などです。本能寺ホテルのロケ地をご紹介します。

書写山園教寺

書写山園教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)は天台宗の寺院であり、映画の中で本能寺として登場するお寺です。園教寺は「本能寺ホテル」の他に映画「ラストサムライ」「関ヶ原」や大河ドラマ「軍師官兵衛」のロケ地としても有名です。園教寺は西国三十三所第27番であり、住所は兵庫県姫路市書写2968になります。

cafe fish!

cafe fish!は繭子が友人たちと結婚の相談をしていたカフェです。cafe fish!は神戸の臨海公園メリケンパークの中にあり、世界的建築家のフランク・ゲーリーが設計し、安藤忠雄が監修したオシャレなカフェになっています。住所は神戸市中央区波止場町2番8号でJR元町駅から徒歩10分の場所になります。

東福寺

本能寺ホテルのエレベーターと繋がっていた寺は東福寺です。東福寺は臨済宗東福寺派の本山で、聖一国師が開山し1255年に完成しました。かつては「東福の伽藍面(がらんづら)と言われるほどの美しい寺でしたが、度重なる火事に遭い再建を繰り返しています。室町時代を知る貴重な建築であり、秋には紅葉の名所となります。住所は京都府東山区本町15丁目778です。

FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT

パーティシーンを撮影したのはFUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORTです。鴨川から巨大なクレーンを設置して撮影に臨んだそうです。FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORTは京都市下京区木屋町通松原上ル美濃屋町180にあり、JR京都駅からタクシーで5分の距離で結婚式場・披露宴会場・レストランが入っています。

緑寿庵清水

繭子が立ち寄り、金平糖を購入したお店が緑寿庵清水です。緑寿庵清水は京都市左京区泉殿町38番地の2にあり、現地に行けない方のために地方発送もされています。映画の中でも語られていましたが金平糖は1546年にポルトガルからやってきたお菓子で、織田信長も宣教師から贈られたと言われています。当時高級菓子で製法も秘密にされていました。

彦根城

丹波亀山城という設定で撮影されたのは彦根城です。映画ではここから明智光秀は出陣しました。彦根城は滋賀県の彦根市金亀町にあり、天守、附櫓(つけやぐら)と多門櫓(たもんやぐら)は国宝です。1622年に井伊直継が建てた城で、金亀山にあるため金亀城(こんきじょう)とも呼ばれます。明治時代に入り廃城令が出されましたが破却を免れ現在に至ります。

今宮神社参道のあぶり餅屋

繭子と恭一が恭一の友人たちとあぶり餅を食べるシーンが撮影されたのは、「玉の輿神社」とも言われ京都市北区紫野今宮町21にある今宮神社です。今宮神社は線刻四面石仏が重要文化財で、本殿や拝殿などが登録有形文化財です。創建は994年で、祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)です。

鴨川

鴨川は繭子と信長がラストシーン前に二人で座っていた河岸の撮影に使われています。鴨川は京都府京都市を流れる一級河川で古代は上流域は加茂氏の、下流域は秦氏の本拠地でした。夏には河岸に張り出した床の上に「川床(かわどこ)」と言って夏の暑さを凌ぐための床が鴨川の西岸に見られます。また鴨川等間隔の法則という現象でも有名です。

亀山本徳寺

映画の中で信長が開いた茶会が行われたのは兵庫県姫路市亀山にある亀山本徳寺です。亀山本徳寺は浄土真宗本願寺派の寺院で「亀山御坊」「亀山御堂」とも呼ばれます。開基は蓮如(れんにょ)で創建は1515年です。亀山本徳寺は映画「本能寺ホテル」の他にもNHK大河ドラマ「新撰組!」(2004年)や映画「関ヶ原」(2017年)のロケ地としても有名です。

大本山随心院(ずいしんいん)

映画の中では本能寺の入り口の設定で、信長と蘭丸たちが本能寺に到着するシーンや明智光秀の軍が本能寺に攻め入るシーンが撮影されました。随心院は京都市山科区小野にある真言宗善通寺派の寺院です。開基は仁海(にんがい)、本尊は如意輪観音で991年に創建されました。平安時代に作られた木造阿弥陀如来坐像や鎌倉時代に快慶が作った木造金剛薩埵(こんごうさった)坐像などの重要文化財があります。

高雄山神護寺

京都市左京区梅ヶ畑高尾町にある高雄山神護寺では、お忍びで街に出かけた信長と繭子が石段に座って話をするシーンが撮影されました。神護寺は高野山真言宗の寺院で本尊は国宝である薬師如来です。神護寺は824年に創建され、開基は奈良時代末期から平安時代初期に貴族だった和気清麻呂で、空海や最澄も訪れたことのある寺です。また神護寺は紅葉の名所としても有名です。

仁和寺(にんなじ)

信長が本能寺に向かうシーンで使われたのが京都市右京区御室大内33にある仁和寺です。仁和寺は真言宗御室は総本山の寺院で、888年に宇多天皇によって創建されました。仁和寺は「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。仁和寺は桜の名所としても知られており映画「名探偵コナン迷宮の十字路」「僕の初恋を君に捧ぐ」「大奥」の撮影場所でもあります。

東本願寺

恭一の父である征次郎の店「よし岡」のシーンが撮影されたのは真宗大谷派の寺院である東本願寺です。東本願寺は京都府京都市下京区烏丸七条にあり、正式には「真宗本廟」と言います。新撰組の屯所として有名な西本願寺が京都市民から「お西さん」と呼ばれるのに対して東本願寺は「お東」「お東さん」と呼ばれます。「教行信証(きょうぎょうしんしょう)などの国宝があります。

下賀茂神社

下賀茂神社は信長が本能寺に向かうシーンと、繭子が本能寺ホテルに行くシーンの撮影に使われました。下賀茂神社は正式名「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といい、京都府京都市右京区下賀茂泉河町59にあります。下賀茂神社は賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂神社と呼ばれます。祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)と賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと、玉依姫命の父)です。

本能寺ホテルを観た感想は?

映画「本能寺ホテル」のロケ地についてご紹介してきましたが、映画を観た方たちの感想を見ていきます。興行収入的には成功したと言われる「本能寺ホテル」ですが、いろいろな感想があるようです。

信長の言葉が心に残った

映画「本能寺ホテル」は人生において自分が何をしたいのか、何をして何をしないのかについての問いかけがテーマでした。迷い悩む繭子に信長がかける言葉が心に残ったという感想も多く見られます。

本能寺の変について学べた

歴史にあまり興味がない方も、映画を観て本能寺の変や織田信長について興味を持ったり理解したりした、という感想もありました。

映画の中の食べ物

映画の中では、タイムスリップの鍵となる金平糖だけでなく食べ物を食べるシーンがありました。映画に出てきた食べ物に興味・関心を持たれた方も多いようで、繭子が金平糖を購入した緑寿庵清水さんは映画公開当時売り切れが続出したそうです。

歴史考証がイマイチ

本能寺ホテルは現代と戦国時代を行き来する映画ですが、映画の中の歴史考証に違和感を感じる方もおられます。歴史を学ぶきっかけとしては良いのでしょうが、織田信長や本能寺の変は歴史愛好家の中でも人気が高いので、本格的な歴史物として期待された方は肩透かしをくらうこともあるようです。

本能寺ホテルのネタバレやラストまとめ

映画「本能寺ホテル」について作品紹介やキャスト、ネタバレを含むあらすじやラストの結末などについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。「本能寺ホテル」は戦国武将の中でも特に有名で人気の高い織田信長が出てくる映画として、老若男女問わずお楽しみいただける映画です。

本能寺の変の背景について知っていればより楽しめるでしょうが、歴史物と言っても複雑なストーリーではありません。現代日本人が戦国時代にタイムスリップしたらどうなるかというエンターテインメント作品として気軽に観ることが出来ます。また繭子や信長、恭一の父である征次郎たちの言動を通して人生を考えるきっかけにもなる映画です。

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