羊の木のあらすじネタバレ!映画の感想やラストの結末も考察【錦戸亮】

「羊の木」のあらすじや結末をネタバレでご紹介!有名ギャグ漫画家が原作を書いた羊の木の映画版は新進気鋭の監督吉田大八さんや、魅力的なキャスト達で作られています。また映画版羊の木は原作漫画とは結末やあらすじ、キャラクターの設定などが異なると言われています。元受刑者が田舎町に移住してくるというあらすじは、映画の中でどのように展開していくのか?映画版独自の結末はどうなるのか?「羊の木」のタイトルの意味や、出演キャスト情報なども含めて、「羊の木」のあらすじをネタバレで徹底解説していきます!

羊の木のあらすじネタバレ!映画の感想やラストの結末も考察【錦戸亮】のイメージ

目次

  1. 羊の木のあらすじを結末までネタバレ!映画の感想や考察も紹介
  2. 羊の木とは?原作漫画のあらすじや違いなどをネタバレ
  3. 羊の木のあらすじをネタバレ!
  4. 羊の木の結末をあらすじを踏まえてネタバレ解説!
  5. 羊の木のキャストを紹介!優香や錦戸亮など
  6. 羊の木の評価は?あらすじのネタバレを含む感想を紹介!
  7. 羊の木の意味は?タイトルに隠された意味をネタバレ!
  8. 羊の木のあらすじなどネタバレ情報まとめ

羊の木のあらすじを結末までネタバレ!映画の感想や考察も紹介

2018年2月3日土曜日から日本全国でロードショーされた映画に「羊の木」があります。「桐島、部活、やめるってよ」などの作品に関わった吉田大八さんの監督のもと、錦戸亮さんや木村文乃さん、優香さんなど豪華キャストの元に作られた映画です。

羊の木はシリアスなミステリー作品ですが、その原作を作ったのはギャグ漫画の巨匠2名でした。ここではそんな映画「羊の木」のあらすじや結末をネタバレで解説していきます。羊の木のあらすじや結末に興味のある方はどうぞ最後までご覧ください!

映画『羊の木』 | 2018年2月3日(土)全国ロードショー

羊の木とは?原作漫画のあらすじや違いなどをネタバレ

映画「羊の木」とは、ギャグ漫画家である山上たつひこさん原作、いがらしみきおさんが絵を担当する漫画作品を原作とした実写映画作品です。原作「羊の木」は、イブニングという講談社の漫画雑誌に掲載されており、2011年13号~2014年18号に渡って全41話が連載されていました。羊の木は2014年に第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で最優秀賞を取るほど高い評価がされています。

羊の木の原作漫画のネタバレあらすじをご紹介!

原作漫画「羊の木」のネタバレあらすじは、国が極秘プロジェクトとして、元犯罪者の受刑者達を地方都市に一時的に住まわせる話となります。11人の元受刑者を住まわせてくれるのは魚深市と呼ばれる田舎町です。このプロジェクトは魚深市市民には全く知らせられていない点が特徴です。元受刑者の受け入れを知る人物は3人で、市長の鳥原秀太朗、月末一、大塚武となります。

羊の木の原作者はぼのぼのの作者とがきデカの作者!

映画「羊の木」の原作漫画を描いたのは「がきデカ」の作者山上たつひこさんと、「ぼのぼの」の作者いがらしみきおさんです。山上さんもいがらしさんもギャグ漫画家であり、羊の木のシリアス路線を考えると意外な原作者だといえます。

山上たつひこさんは1947年12月13日に徳島県で生まれた漫画家、小説家の方で、「がきデカ」の他にも「光る風」などの社会派風漫画なども描いています。いがらしみきおさんは、1955年1月13日に宮城県に生まれた漫画家です。いがらしさんは「ぼのぼの」の他にも「忍ペンまん丸」などの漫画を描いています。

羊の木の映画と原作漫画は内容が違う?

映画版の羊の木と原作漫画版羊の木では違いがあります。原作漫画との違いが大きいことから、原作ファンから批判されたこともある映画版羊の木。まず漫画版と映画版の共通点は以下となります。

1.羊の木の舞台は、地方都市の魚深市。2.魚深市にやってきた移住者は、全員元犯罪者で受刑経験者。3.元受刑者が魚深市に移住したことを知るのは数名のみ。以上が羊の木漫画版と映画版の同じ設定の部分です。

羊の木の主人公が漫画版と映画版で違う

羊の木の漫画版で主人公になるのが、魚深市で市長をしている鳥原です。鳥原の友達に仏壇屋をしている月末一、食器屋をしている大塚がいて、鳥原と2名の友達には魚深市に元受刑者が来ることが知らされています。また漫画版では羊の木のメインキャラクターは皆中年の男性となっています。

一方映画版の羊の木では、魚深市の役場で働く若い公務員が主人公となります。映画版で主人公を演じるのが錦戸亮さんで、月末一を演じています。

魚深市に移住する人の数が違う

漫画版羊の木で魚深市が受け入れる元受刑者の数は11人います。犯罪歴にしても殺人だけでなく別の罪で捕まった人物もいました。一方映画版で元受刑者となる人の数は6人です。全員が殺人者という犯罪歴を持っている点も漫画版とは異なります。

また映画版は11人分の罪を6人に狭めたことから、1人の持つ犯罪の重さが強くなっているとの声もありました。羊の木映画版は2時間という尺のためにあらすじもコンパクトにまとめられたようですが、それが映画版の評価にも繋がっています。

漫画版と映画版でストーリーも異なる

羊の木は映画版と漫画版で、ストーリーや結末に異なる点があります。まず映画版は登場人物が主人公も含めて設定が異なるので、物語も結末含め原作とは変わっているのです。映画版の羊の木は原作漫画の世界観を取り入れつつも、独自の要素を強く打ち出した作品だと言えます。

羊の木のあらすじをネタバレ!

ここから映画版「羊の木」のあらすじをネタバレでご紹介していきます。漫画版とはキャラクターの設定や物語が若干異なるネタバレあらすじをご覧ください。

魚深市にやってきた6人の元受刑者

羊の木のネタバレあらすじで、魚深市に元受刑者の6人がやってきました。6人の新住人の担当を務めることになったのが月末一です。月末は早速6人が元犯罪者であり、殺人の罪を犯した者達だという事を知ります。受刑者の6名は国家プロジェクトの実験として、魚深市で10年間生活する代わりに刑期を短くしてもらえるという約束をしていました。

受刑者を地方都市に住まわせることで、刑務所の経済面を助けるとともに、地方の人口を増やすという目的もありました。このような状況のため、魚深市で6名が元受刑者なことを知る者はほんの数名しかいません。

床屋で働きだす福元が身バレする?

映画版羊の木のネタバレあらすじで、受刑者の6名は魚深市で働きに出る事になります。しかし元受刑者の雇用先では彼らの過去は知らされていませんでした。福元は床屋で働きだすのですが、自分の過去の経歴がバレることを恐れていました。しかし床屋の店長は福元がかつて犯罪者であった事を見抜いてしまいます。なぜなら床屋の店長もかつて刑務所にいたことがあったので、何となく分かってしまったのです。

羊の木の元受刑者はそれぞれの仕事に就く

映画版羊の木のネタバレあらすじで、理恵子は介護施設で働きだすことになりました。理恵子は普段から色っぽい雰囲気をした天然系の人物なのですが、ひょんなことから月末一のお父さんに言い寄られて親密な関係になっていきました。また清美は掃除のボランティア活動に関わることになります。しかし清美は自分なりのやり方に執着する癖があるので、清掃の仕事に中々なじめませんでした。

杉本は漁港で働くことになりますが、仕事が合わないらしく続けるのが難しそうな事を言います。また大野はクリーニング屋で働きだしました。大野は雰囲気が怖いので、クリーニング屋のようなお客さん相手の商売はあまりなじみませんでした。月末一は6名全員が殺人罪を持っている事に辟易しましたが、宮腰とは良い仲が築けました。宮腰は配送業で働いており、ソフトな人柄なので月末ともすんなりなじめたのです。

文が戻ってきてまたバンドを始める

映画版羊の木のネタバレあらすじで、6人の受刑者が働きだした頃に文が登場します。文とはかつてバンドをしていた女性で、上京するも結婚が上手くいかずに故郷に戻ってきた人物です。月末一は以前文とバンドをやっており、その時から彼女に気がありました。そんな事から月末は文に再度バンドをやろうと提案します。

こうして月末と、須藤と文はバンドをまた始めることになったのです。受刑者6名は初めは仕事に不慣れでしたが、続けるうちに段々身になり、魚深市にも慣れてきました。その頃、魚深市の名物で昔から行われている「のろろ祭り」が始まろうとしていました。

宮腰が文と付き合いだす

映画版羊の木のネタバレあらすじで、月末たちがバンドの練習をし始めると、宮腰がやってくるようになりました。月末と仲の良い宮腰なので、演奏は出来ませんがバンドの練習場には頻繁に顔を出すようになりました。やがて宮腰は文と恋人関係になります。

のろろの不吉な伝承

羊の木の魚深市で昔から行われているのろろ祭りの「のろろ」とは何かというと、神様の事です。のろろは太古から魚深市であがめられてきた存在であり、のろろの姿を見てはいけないというタブーがありました。のろろは銅像にもなっており、魚深市の崖っぷちに存在します。

のろろには不吉な言い伝えがありました。それは昔2名の生贄が崖から落とされて、1名は助かったけど、1名は海に落ちたままどこかへ消えてしまうというものでした。

酒乱と化した福元を占める宮腰

映画版羊の木のネタバレあらすじで、のろろ祭りのあった晩に福元に異変が起きます。酒癖の悪い福元が、調子に乗って酒を飲んでいる内に暴徒化してしまったのです。大野達が福元を止めようとするのですが上手くいかず、清美は怖くなって逃げだしてしまうほどです。

しかし宮腰が福元を抑え込みました。宮腰が悠々と福元を占める姿に杉山は何か危険な匂いを感じていました。この頃理恵子と一緒にいた月末の父は、転ぶというアクシデントに見舞われます。

宮腰の危険さが浮上!

映画版羊の木のネタバレあらすじで、とある男が何者かに殺される事件が起きました。これが起こる数日前、宮腰を探す初老の人物が現れます。この初老の男の息子がかつて宮腰にお世話になったので、挨拶をしたいという事でした。しかし魚深市は秘密の国家プロジェクトの事もあって宮腰の事を明かしません。

しかし初老の男はひたすら宮腰を探し続けました。魚深市の人々に聞いて回っていると、のろろ祭りの写真に映っていた杉山を発見して話を聞きに行きます。そして杉山は宮腰の居場所を明かして、初老の男と宮腰が合う様子をカメラに撮ろうとしていました。この時初老の男は宮腰に殺されてしまったのです。

宮腰が又も殺人を犯した次の日、杉山は宮腰に共に仕事をしたいという希望を伝えました。しかし宮腰は杉山の申し出を断り、平然と車でひいて殺してしまいました。ソフトな人柄で一番まともそうだった宮腰こそ、最も危ない人物だったのです。

明かされる宮腰の罪!

映画版羊の木に出てくる宮腰はかつて殺人を犯していたのですが、過剰防衛で仕方なくという理由がありました。月末が宮腰に聞いたところによると、街で突然絡まれた宮腰が勢い余って殺人を犯してしまったという事でした。

宮腰は1年半の間受刑していたのですが、過剰防衛が本当であれば刑務所に入る可能性は少ないはずです。宮腰は過剰防衛で殺人を犯す以前、まだ成人前の頃に何かしら重大な罪を犯していた可能性が浮上しました。

調べると宮腰は未成年の頃にも殺人の罪を犯しており、少年院に入れられていた過去が判明します。未成年時代の宮腰の被害を受けた家族が初老の男だったのです。宮腰に実刑判決が来たのはこのためでした。

羊の木の結末をあらすじを踏まえてネタバレ解説!

ここから映画版羊の木の結末部分のネタバレあらすじになります。月末と宮腰、因縁深い両者が立ち会う緊張感のある結末です。

宮腰に海に誘い出される月末と文

映画版羊の木の結末で、月末としては自分が知らない間に文と宮腰が付きあっていたのが驚きでした。ある時月末と文との間でもめ事が起き、月末は勢いで宮腰の正体を明かしてしまいます。極秘の国家プロジェクトで来ている宮腰の事をばらした月末は後悔して、宮腰に誤りの電話をかけました。

宮腰は月末を許してくれて、彼の家にやってきました。宮腰は月末とのろろ像のある崖の方へ一緒に行く事になります。二人が海に向かう途中、文から連絡が来たので宮腰は彼女も海に来るように言いました。

月末と宮腰の最後の対峙

映画版羊の木の結末ネタバレで、月末と宮腰はのろろの銅像が立つ崖で向かい合うことになります。宮腰は刑務所での生活が全然こたえてないようで、今後も犯罪を犯す決意を語りました。そして宮腰は月末に驚くべき提案をします。のろろの伝承にあるように、崖から一緒に飛び降りようと言いだしたのです。

宮腰はもうこれ以上生きていくことが出来ないと言い出し、生き残るのは月末だと告げました。月末は拒否するのですが、宮腰が首を絞めにかかります。その後、月末の首から手を離した宮腰は、崖に向かって疾走しました。

月末は宮腰を止めようと追いかけて彼の腕に捕まるのですが、勢い余って二人一緒に崖から転落してしまいます。文がやってきた時には宮腰と月末は海に落ちていました。文は驚きのあまり一の名前を呼びましたが、彼の姿は見えませんでした。

海に落ちた二人の内のろろの伝承で生き残るのは?

映画版羊の木の結末ネタバレで、月末の頭にはのろろの不吉な伝承がよぎっていました。どちらかが海に沈めば、どちらかが生き残るという伝説です。月末は泳ぎが苦手だったので、あわや自分が海の底に沈むと思いました。しかし海から顔を出した宮腰の頭上から驚くべきものが転落してきました。

それはのろろの銅像の首です。海に浮かんでいる宮腰にぶつかったのろろ像の首は、宮腰と共に海底深く沈んでいきました。

宮腰がのろろ像でやられた後、海面から顔を出したのが月末です。のろろの伝承で生き残ったのは月末一だったのです。その後残された受刑者達は魚深市で生活をしていくことになりました。そして色々ありましたが、月末と文との関係も以前よりは近くなり、素直に笑いあえるようになります。

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羊の木のキャストを紹介!優香や錦戸亮など

ここでは映画版羊の木でキャストされた人達をご紹介していきます。羊の木には元受刑者6名など個性的なキャラクターが登場しており、実力派揃いの方々がキャストされています。

月末一を演じた錦戸亮

映画版羊の木で主人公月末一にキャストされたのが錦戸亮さんです。錦戸さんはあらすじ内で物語の進行役としての役割が強くて、アイドル的な雰囲気はあまり見られません。まさにごく普通の市役所職員が見事に演じられているという感想もありました。

錦戸さんは1984年11月3日に大阪で生まれた、関ジャニ∞のボーカル兼ギターをしている方です。錦戸さんは月末の役を演じる際に、ジェイク・ギレンホールの演技を観て参考にしたと言います。錦戸さんは2018年に放送されている大河ドラマの「西郷どん」にも出演しています。

石田文を演じた木村文乃

映画版羊の木で石田文役を演じたのが木村文乃さんです。木村さんは1987年10月19日に東京で生まれた女優です。トライストーン・エンターテインメントという事務所に属しており、結婚した後の姓は明かされていません。

石田文は上京した後、結婚で失敗したり色々人間関係で複雑な問題を経験していました。その後故郷へ戻ってくると、月末たちとグランジロックのバンドを再開してギターを弾きだします。木村さんは羊の木の他にも「小さいおうち」(2014年)や「くちびるに歌を」(2015年)などに出演しています。

杉山勝志を演じた北村一輝

映画版羊の木で、元受刑者の一人杉山勝志を演じたのが北村一輝さんです。北村さんは1969年7月17日に大阪で生まれた俳優で、脇役なのに主人公級に存在感の強い独特な個性を持っています。北村さんは外人のように彫が深いことから、ローマ人が出てくる「テルマエ・ロマエ」シリーズに出演していたことでも有名です。

また2009年に放送されたNHK大河ドラマ「天地人」で上杉景勝という戦国大名を演じたこともあります。2014年には画家役として「昼顔~平日3時の恋人たち~」にも出演したことがありました。

太田理江子を演じた優香

映画版羊の木で元受刑者である太田理江子を演じたのが優香さんです。優香さんは1980年6月27日に東京で生まれた女優です。魚深市で介護施設で働くことになる理江子は、フェロモンのある女性ですが、過去に夫を殺しています。夫に夜首を絞めて欲しいと言われた理江子は、誤って絞め殺してしまったのです。

優香さんは初めグラビアアイドルとして活躍していました。その後2000年頃にはテレビ番組に頻繁に出演するようになり、タレント業が主になっていきます。優香さんはその後女優としての仕事もするようになり、映画にも出演しています。2016年に公開された「オーバーフェイス」や「人生の約束」で優香さんの活躍を観ることが出来ます。

栗本清美を演じた市川実日子

映画版羊の木で元受刑者の一人栗本清美を演じたのが市川実日子さんです。栗本清美は魚深市で清掃員として働きだす女性です。栗本は過去に酒癖が悪くDVの彼氏から酷いことをされており、睡眠中の彼氏を殺した罪歴を持ちます。

市川さんは1978年6月13日に東京都大田区に生まれた女優、ファッションモデルです。市川さんが出演した作品には「めがね」「スイカ」「レンタネコ」などがあり、2003年「blue」では主役を演じてモスクワ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得しています。市川さんは不必要に飾り立てない自然な雰囲気が特徴の方です。

福元宏喜を演じた水澤紳吾

映画版羊の木で元受刑者の一人福元宏喜を演じるのが水澤紳吾さんです。福元は酒癖が悪く、魚深市で床屋で働きだす人物です。水澤さんは1976年9月2日に仙台市で生まれた俳優で、「サイタマノラッパー」でMC TOMを演じたことがあります。「ぼっちゃん」では初めて主役を演じて日本映画新進男優賞を獲得しました。水澤さんは独特な空気感を持つ演技が特徴だと言われています。

大野克実を演じた田中泯(たなかみん)

映画版羊の木の元受刑者である大野克実を演じたのが田中泯(たなかみん)さんです。大野克実はあまりしゃべるタイプではない男で、クリーニング屋で働き始めました。田中さんは1945年3月10日に生まれたダンサー、舞踏家、俳優です。しかし田中さん自身は自らの事をダンサーとみなしており、1966年からはモダンダンサーとしての経歴を始めています。

田中さんが過去に出演した作品には「永遠の0」で景浦介山役、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で曽田健二役があります。田中さんは2002年「たそがれ清兵衛」という映画で余吾善右衛門を演じて、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得しています。田中さんの特徴は渋い独特の演技にあります。

宮腰一郎を演じた松田龍平

映画版羊の木で、実は獄悪キャラクターだった宮腰一郎を演じたのが松田龍平さんです。宮腰一郎は元受刑者の一人で配送業で働きつつ、魚深市の人々と馴染んでいた人物です。松田さんは1983年5月9日に生まれた俳優です。松田さんは2007年にテレビドラマに登場するようになる以前は映画メインの仕事をしていました。

松田さんが2013年のNHK朝ドラマ「あまちゃん」で演じたマネージャー役が当たって、世間からの認知が集まります。さらに2013年の映画「舟を編む」で主役を務めた松田さんは、アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得しました。

羊の木を監督した吉田大八

映画版羊の木の監督をしたのが吉田大八さんです。吉田さんは1963年に鹿児島県で生まれた映画監督、CMディレクターです。吉田さんの映画の特徴はコンセプチュアルなテーマや、予想外なあらすじの結末、リアリティのあるキャラクター像などが挙げられます。吉田さんが映画監督としてデビューしたのは44歳の時で、とても遅い出発でした。

吉田さんが持つ独自の世界観は多くの人達の注目を引き、評価されている映画監督です。吉田さんはこれまで「パーマネント野ばら」や「美しい星」などの作品を手掛けています。また吉田さんは原作のある映画を撮る際、基本的な設定や根本的テーマを原作から持ち出し、そこに自分が考えたあらすじを付け加えて創作されるという特徴もあります。

吉田さんは「釜山国際映画祭」にも出品しており、キム・ジソク賞に輝いたこともあります。キム・ジソク賞とはこれから活躍されるであろうアジアの映画監督に送られる賞です。吉田さんは日本のみでなく海外でも評価される映画監督だったのです。

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羊の木の評価は?あらすじのネタバレを含む感想を紹介!

ここでは映画版羊の木の感想や評価を解説していきます。羊の木は重層的なテーマが込められた見ごたえのある作品となっています。

複数のテーマが重なり合う意欲的作品

映画版羊の木の感想としてまず挙がるのが、複数のテーマが掛け合わされて作られるあらすじや結末の面白さです。羊の木を監督した吉田大八さんは、映画内で色々な角度から複数のテーマを重ね合わせて演出するという特徴があります。また約2時間ほどの尺に多面的テーマを上手く収めて、あらすじを面白く見せてくれるのが良かったという感想もありました。

羊の木は田舎町での人口問題や、元犯罪者達の再起などのテーマがあらすじに絡んできます。地方の田舎町に変わった移住者が来るという設定は、日本の移民外人の受け入れ問題にも通じるところがあります。まさに羊の木は現代の日本人が向き合うべきテーマを扱っている作品という感想が言われているのです。

錦戸亮さんの普通な感じや元受刑者の個性への感想

映画版羊の木の感想として、アイドルでもある錦戸亮さんのいかにも普通な人っぽい演技や、元受刑者6人の個性的な演出が良かったと言われています。羊の木のメインキャラクターは月末と宮腰ですが、残りの元受刑者達の特徴が描き分けられています。映画内では細かくカットを入れて、メインのあらすじに並行しながらも、それぞれの人物のあらすじが展開されていきます。

元受刑者6人の個性に月末の普通な人の人物像が対比され、バラエティ豊かなキャラクターが楽しめて面白かったという感想もあります。映画版羊の木の脚本は2年間の間、香川まさひとさん達によって十分考えこまれて作られました。そのためあらすじのみでなくそれぞれのキャラが起っていて、何度も観るたびに面白さが分かってくるという感想もあります。

シリアスかつ不思議な要素も加味された面白さ

映画版羊の木ではのろろという不思議な神様の存在が描かれており、これが醸し出す雰囲気が作品に不思議な寓意性をもたらしているという感想があります。羊の木はあらすじ自体に緊張感のあるシリアスさがありますが、ここにのろろ様の不思議な要素が加わることによって独特な空気感が実現しています。また羊の木にはSF的なあらすじ要素も含まれているという感想も出てきました。

人間の心理を揺さぶるサスペンス作品

映画版羊の木はヒューマンサスペンス作品として面白いという感想があります。元受刑者である人達を同じ住民として受け入れることが出来るかどうかという、人間心理に迫るサスペンスの展開が良かったという評価です。羊の木のあらすじには緊張感の波が存在し、緊張したら緩和するという流れのおかげで最後まで楽しんで鑑賞できたという感想もあります。

また元犯罪者である6人が徐々に魚深市の街に慣れていき、人と関わる中で人間の本質を見極めていく様子が面白かったという声もありました。

元殺人者という設定が怖い

映画版羊の木に登場する元受刑者6名は、全員殺人歴があるという設定が怖いという感想があります。月末は元受刑者の過去を知った時から、どことなく6人に対する怖さを目の表情で感じさせてくれたという声もありました。殺人者にしてもそれぞれの事情があって行われた罪ですが、普通に暮らす人達からすれば怖さを感じざるを得ない状況なのかもしれません。

羊の木の国家プロジェクトは多少成功しているという感想

映画版羊の木の感想として、元受刑者を田舎町に移住させるという国家プロジェクトは危険ながらも上手いやり方だったという感想も存在します。映画内で元受刑者は初め6人いましたが、最終的には4人が魚深市で暮らすようになります。元受刑者が映画内で再度殺人を起こしたのは杉山を殺した宮腰だけなので、再犯率という点では少ないという見方もあります。

また映画版羊の木で「居場所を得た人間は今後も生きていける」という意味のセリフが言われています。このセリフ通り、元受刑者4名は自分なりの居場所を見つけて、社会に復帰することが出来ています。この展開を見る限り、羊の木の国家プロジェクトは多少は成功しているのではないかという感想があるのです。

羊の木の意味は?タイトルに隠された意味をネタバレ!

映画版羊の木を観た方の中には、「羊の木」ってどんな意味?と感じた人もいるのではないでしょうか?羊の木の映画では、タイトルがどんな意味を持つかが語られていないので、意味深なタイトルに疑問が出るのもしょうがないでしょう。羊の木の映画パンフレットに脚本家の香川まさひとさんが書いた言葉にヒントがありました。

羊の木は鑑賞した人それぞれが独自の解釈をすることで楽しむ作品だという事が書かれていたのです。羊の木の制作側としてはあえて答えを出さず、羊の木を観た人が自分なりの答えを出してほしいという意図があったようです。羊の木はまさに見た人の数だけ感想が挙がる作品だと言えるので、以下より鑑賞者の解釈について解説していきます。

理想郷を表す羊の木という解釈

羊の木の意味として挙げられるのが、理想郷を表しているのでは?という意見です。羊の木では国家的極秘プロジェクトとして元受刑者達の田舎町移住問題が取り扱われます。これは一見社会的に良い行為として行われますが、実際に移住させてみると色々な問題も発生していました。

受け入れ先では又も殺人事件が起こった程です。羊の木で行われた国家プロジェクトは社会的に良い行為だとして現実を直視しない、理想郷をうたった政策だったのでは?という意味づけがありました。

羊の木の意味は木綿の出所に関係あり?

羊の木原作漫画をみると、コロンブスが活躍していた頃のヨーロッパの人々は、羊から木綿が取れると考えられていたようです。ここから発想されたのが羊の木というタイトルだと言われています。つまり木という植物の要素と、羊の毛(ウール)という要素を掛け合わせて誕生したということです。

こう見ると羊の木というタイトルは単純な発想から出てきたと思う方もいるかもしれませんが、このタイトルをどう捉えるかで作品の意味合いも異なってくるのかもしれません。

羊の木のあらすじなどネタバレ情報まとめ

映画版羊の木のあらすじや結末をネタバレでご紹介してきました。羊の木は有名ギャグ漫画家2人によって作られた原作漫画を元に、吉田大八さんや様々なキャストの活躍によって完成したヒューマンサスペンスドラマとなっています。映画版羊の木では元犯罪者を6名に絞って、それぞれのキャラクターの個性を明確にする事でとて面白い作品になっているという感想があります。

またアイドルでもある錦戸亮さんの平凡な市役所職員としての演技にも注目が集まっていました。映画版羊の木は結末やあらすじ、登場人物の設定などが原作と異なります。今回の記事を参考に羊の木の原作も映画版も含めて楽しんでいきましょう!

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