星を追う子どものネタバレ感想・解説!ジブリのパクリという噂も?

アニメ映画「星を追う子ども」をご存知でしょうか?星を追う子どもは「君の名は。」で有名な新海誠監督の映画。実はこの作品ジブリのパクリでは?との感想を受けることがとても多いのです。今回はそんなジブリパクリ疑惑が噂される理由をネタバレ感想を交えて検証していきます。何故星を追う子どもはジブリ作品に似てしまったのか?また本当に似ているのか?疑惑のシーンを画像で比較しながら解説していきます。

星を追う子どものネタバレ感想・解説!ジブリのパクリという噂も?のイメージ

目次

  1. 星を追う子どものネタバレやパクリ説に迫る!
  2. 星を追う子どもとは?
  3. 星を追う子どもの登場人物や声優を紹介
  4. 星を追う子どもあらすじをネタバレ解説!
  5. 星を追う子どもはジブリのパクリという噂について
  6. 星を追う子どもの主題歌を歌ってるのは誰?
  7. 星を追う子どもの評価や感想は?
  8. 星を追う子どものネタバレやパクリ説まとめ

星を追う子どものネタバレやパクリ説に迫る!

「君の名は。」で一躍名前を広めたアニメ映画監督、新海誠。君の名は。は知っているけど、新海誠監督の他の作品を言える人は意外と少ないのではないでしょうか?それぞれ違った魅力を持つ三人の女性との思い出を巡る「秒速五センチメートル」や今回ご紹介する地下の国を旅するファンタジー「星を追う子ども」もそんな新海誠監督の人気作の一つです。

星を追う子どもは見た人の間で「ジブリ作品と似ている!」「ジブリのパクリでは?」との感想が多く寄せられています。今回は星を追う子どもがジブリ作品のパクリと言われる理由や、実際にパクリなのかあらすじや疑惑のシーンの感想をネタバレしつつ解説していきます!

星を追う子どもとは?

星を追う子どもの作品詳細を解説!

「星を追う子ども」は2011年に公開された新海誠監督が手がけたアニメーション映画作品です。星を追う子どもは新海誠監督が幼い頃に読んだ児童書「ピラミッド帽子よ、さようなら」がモチーフとなっており、その設定が作品の中に散りばめられています。

「ピラミッド帽子よ、さようなら」のあらすじは、ある日主人公がピラミッド帽子を自宅で被って向かいの建物の窓を覗いてみると、誰も住んでいないはずの4階の窓に明かりが灯っていました。それを怪しげに思った主人公がある日上級生を引き連れてその部屋に向かいます。その部屋には同級生の少女にそっくりな女の子がいたのでした。その少女は自分は地下の国・アガルタから来たと言いー。というストーリーとなっています

また今回の「ジブリ作品パクリ疑惑」ですが、映画クチコミサイトやツイッターなど多方面から指摘をされています。ではどのシーンがジブリのパクリと感想を言われる要因なのか、また実際にそこまで似ているのか。それを画像と共に解説していきます。まだ星を追う子どもを見ていないけれど気になっている、というジブリファンの人は今後見るかどうかの参考にしてみてはいかがでしょうか?

星を追う子どものストーリーは?

主人公は渡瀬 明日菜(わたせ あすな)という小学校高学年の女の子。彼女は透き通った不思議な鉱石をはめることにより音を受信する「鉱石ラジオ」を学校帰りに聴くのが日課になっていました。ある日の学校からの帰り、いつもの街を見渡せる山のふちにある岩石の上で鉱石ラジオを聞いていました。

普段聞こえてくるのは変哲のない一般番組。しかしその日は鉱石ラジオから何か歌のようなものが聴こえてきました。それをきっかけに不思議な雰囲気を纏った少年シュンと、そのシュンにそっくりな弟シンに出会い、地下にあるという世界アガルタに足を踏み入れることになるのでした。

星を追う子どもの登場人物や声優を紹介

星を追う子どもの登場人物と声優をネタバレ!

星を追う子どもは主人公のアスナ、地下の国からきた少年シン、そして妻を亡くし彼女が生き返ることを願い地下の国アガルタに希望を託す、アスナの学校の教師モリサキを軸に話が進んでいきます。それでは、物語の重要人物5名のキャラクターとアスナたちが物語中に触れ合う人々10名をそれぞれの声優と共に解説していきます。

星を追う子どもの主要キャラをネタバレ!『アスナ 』

星を追う子どもの主人公・渡瀬 明日菜(わたせ あすな)。地下の国ではアスナと呼ばれています。アスナは11から12才くらいの小学校高学年の少女。幼いながらに父を亡くしており母と二人で生活しています。素直で行動的な性格ですが、言い知れない孤独感を感じているところがあり、同級生とどこか距離を作ってしまう多感な部分を持つ少女です。

星を追う子どもの声優解説!『アスナ役:金元寿子』

主人公アスナの声をあてているのはスマイルプリキュア!でキュアピース(黄瀬やよい)や侵略!イカ娘でイカ娘役を演じる金元 寿子(かねもと ひさこ)さんです。所属事務所はぷろだくしょんバオバブ。元は相川 寿里(あいかわ じゅり)の名前で活動されていました。また出身地の岡山県に関連するゆるキャラの声を担当することも多く、現在ではおかやま晴れの国大使に任命されています。

星を追う子どもの主要キャラをネタバレ!『シュン』

本名はシュン・クァーナン・プラエセス。地下の国アガルタから現れアスナがアガルタに行くきっかけとなる人物。そしてアスナが恋心を抱く、優しく落ち着いた少年です。病魔に侵されていたため、最期に地上の姿を見たいと願い現れます。その際にアスナと知り合い少しの間交流をします。髪の長さ以外そっくりな容姿のシンは彼の弟。またアスナが鉱石ラジオで聞いた歌声の本人でもあります。

星を追う子どもの声優解説!『シュン役(シン役):入野自由』

シュンの声を担当するのは入野 自由(いりの みゆ)さん。代表作は千と千尋の神隠しのハク役やおそ松さんの松野トド松役など。幼いころに劇団ひまわりに入団しており6歳で子役として俳優デビューしています。翌年にはアニメ逮捕しちゃうぞで少年ショウ役で声優としても活動を始め、アニメ・映画・ゲームと多くの作品で主役級キャラクターの声を務めています。また星を追う子どもではシュンの弟シン役としても声を担当しています。

星を追う子どもの主要キャラをネタバレ!『シン』

本名シン・クァーナン・プラエセス。声優はシュンと同じく入野自由さんが担当しています。兄のシンが地上に持ち出したアガルタへの鍵となる鉱石「クラヴィス」を回収するために動いており、地上人のアスナがクラヴィスの欠片を持っている事を知り、それも回収しようとアスナの前に立ちはだかります。少しそっけないですが、負傷した際にアスナとモリサキに助けられその後二人の身を案じるなど情に厚い一面を持ち合わせています。
 

星を追う子どもの主要キャラをネタバレ!『モリサキ』

森崎 竜司(もりさき りゅうじ)はアスナのクラスの臨時担任。軍人として活動していた時期があり作中で銃器を扱う姿が見られます。教師以外にも、アルガタについて研究している機関アルカンジェリの一員として中佐の階級を持っています。共にアルガタに向かったアスナに父の面影を重ねられますが、亡くなった妻リサを蘇らせるという野望のため、死者を蘇らせるための生贄としてアスナを差し出します。

星を追う子どもの声優解説!『モリサキ役:井上和彦』

星を追う子どものモリサキの声優には井上 和彦(いのうえ かずひこ)さんがキャストされています。1970年代から声優として活躍しており、第二作目のサイボーグ009の島村ジョーやNARUTOシリーズのはたけカカシを演じています。声優業以外にも音響監督、アフレオ監督を務めるなど幅広い分野で活動されています。

星を追う子どもの主要キャラをネタバレ!『モリサキの妻リサ』

モリサキの妻、森崎 リサ(もりさき りさ)は元々身体が弱く、本編よりも昔に亡くなっています。それを悲観したモリサキは妻リサを蘇らせるため、アルガタに伝わる死者を蘇らせる儀式を決意します。星を追う子どものラストでは一時ではありますがモリサキと会話をする事ができ、彼の幸せを願いながら再び消えていきました。

星を追う子どもの声優解説!『森崎リサ役:島本須美』

リサ役を務める島本 須美(しまもと すみ)さんの有名作と言えば劇場版ルパン三世「カリオストロの城」のヒロイン、クラリス役。今回の題材元ジブリ作品にも多く出演しており、そのきっかけは世界名作劇場シリーズ「赤毛のアン」のオーディションに参加したことです。主人公アン役では落選してしまいましたが、その際に制作スタッフだった宮崎駿監督の目に留まりその後宮崎駿作品で多く起用されるようになりました。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『夷族にさらわれていた少女マナ』

アガルタの村の一つアモロートに住む幼い少女マナ。アガルタと地上人のハーフであるため、交わる性質のものを嫌う生物「夷族(いぞく)」にさらわれていました。同じくアガルタと地上人の血が流れるアスナが夷族の根城に連れてこられた際に出会い共に脱出します。声優は日高 里菜(ひだか りな)さん。妖狐×僕SSの白鬼院凛々蝶、艦隊これくしょん-艦これ-で睦月・如月・弥生・望月・皐月など多くの作品で活躍しています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『アモロートの老人』

さらわれていた少女マナの祖父。マナをアモロートに届けた際に、アガルタで忌み嫌われている地上人のアスナとモリサキに宿を提供したり、食事時をごちそうしてくれたりと温かく迎えてくれます。声優は大木 民夫(おおき たみお)さん。アニメが普及し始めた時代の名作、鉄人28号に出演したり近年では交響詩篇エウレカセブンのケンゴ―役を務めるなど、2017年に89歳で亡くなられるまで声優として活躍されていました。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『猫のミミ』

アスナたちの行く先を導くような行動を見せる不思議な猫。声はNARUTOシリーズの主人公うずまきナルトや第一作目のHUNTER×HUNTERのゴン・フリークスなど、少年主人公を担当することの多い竹内 順子(たけうち じゅんこ)さん。少年役以外にもYes!プリキュアのキュアルージュ、TVで発見たまごっちキャラクターなど様々なキャラターを演じ分けています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『カナン村の少女セリ』

シンとシュンの故郷カナン村に住む少女セリ。シン兄弟と親しく、シンが上の者から過酷な役目を課せられていることを心配している姿が見られます。声優は伊藤 かな恵(いとう かなえ)さん。猫のミミ役を演じている竹内順子さんに憧れ声優を目指していたそうで、今回星を追う子どもでは見事共演を果たしています。代表作はとある科学の超電磁砲の佐天涙子、オオカミ少女と黒王子の篠原エリカなどがあります。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『カナン村の長老』

シン・シュン兄弟が育った村カナン。厳格な佇まいでアルガタの行く先を見守り、シンにクラヴィスの回収を命じた人物です。カナン村の長老の声を担当するのは勝倉 けい子(かつくら けいこ)さんです。アニメ声優も担当しますが、映画の吹き替えやテレビドラマ、舞台女優としての活動が主となっています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『アモロートの僧兵隊長』

夷族の縄張りから抜け出したアスナたちが立ち寄った村アモロートで門番をしていた僧兵たちをまとめている男性。一度はアスナとモリサキが村へ立ち入ることを許可しますが、災いを呼ぶ恐れのある地上人の二人を消そうと追いかけます。アモロートの僧兵隊長は浜田 賢二(はまだ けんじ)さんが演じています。NARUTOシリーズの油目シビ・油目ゲン、うちはフガク、刀剣乱舞-ONLINE-の御手杵役などの声もされています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『アスナの母』

看護師の仕事をしているアスナの母。仕事柄夜勤が多く、あまり家にいることがないため一人娘のアスナを心配しています。アスナが小さいころに夫を亡くしており、女手一人でアスナを育てるしっかりとした印象の女性。声優は折笠富美子(おりかさ ふみこ)さんです。アニメGTOのヒロイン教師冬月あずさで声優デビューをした後も最終兵器彼女のちせ、黒子のバスケの桃井さつき役などヒロインキャラを多く演じています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『アスナの父』

アスナの父。既に亡くなっているアルガタ生まれの人物で、アスナが持っている鉱石ラジオの核、クラヴィスの元の持ち主です。声は前田 剛(まえだ たけし)さんが担当しています。ホイッスルの水野竜也、遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXでは丸藤亮を演じ、俳優やナレーターとしても活躍されています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『アスナの担任池田先生』

アスナのクラスの担任の女性。出産間近になりモリサキを代理の担任として産休に入ります。声優の水野 理沙(みずの りさ)さんは星を追う子どもの監督を務める新海誠監督の作品に多く出演しており、他にもデビュー作のメダロット魂で秋葉原ナエ、アカメが斬る!ではナジェンダとコロの声などを担当しています。

星を追う子どもの登場キャラをネタバレ!『アスナの友人ユウ』

下校の時にアスナに声をかけたりアスナが学校を休んでいる際に連絡を任されたりと、同級生と距離を置くことの多いアスナの数少ない友人。声優は稲村 優奈(いなむら ゆうな)さんです。星を追う子ども以外では家庭教師ヒットマンREBORN!の笹川京子、遊☆戯☆王ARC-Vの柊廸子などのキャラクターの声を担当しており、アニメで担当した人物のキャラクターソングを歌うなど歌手としても活動されています。

星を追う子どもあらすじをネタバレ解説!

しっかり者で素直、しかし同年代の友人たちとはどこか壁を感じている少女アスナ。不思議な力を持つ少年シュンと出会い、どこか父親の姿と重なるモリサキと共に地下の国アガルタを巡っていきます。途中、地上では見た事もない化け物にさらわれたり、シンと心を通わせつつ成長するアスナたちですがー。それでは星を追う子どものあらすじを作中の印象的なシーンから7つ抜粋しネタバレも交えて解説していきます。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その1: 不思議なチカラを持つ少年シュンとの出会い

学校からの帰り道鉱石ラジオを聞くのが日課になっているアスナ。いつものようにイヤホンから聞こえる音に耳を澄ましていると不思議な歌声が流れてきます。また聴きたいと思いながらいつものように鉱石ラジオが受信しやすい場所へと向かいます。線路が架かる橋をわたる途中、今まで見たことのない生き物に鉢合わせ悲鳴をあげるアスナ。それを見ていた少年シュンはアスナを守るようにその怪物の前に立ちはだかります。

不思議な力で怪物を制した後、シュンは線路から走ってきた汽車から逃げるようにチカラの目撃者アスナを抱え、鉄橋の下へと飛び降りました。少年シュンは自分の寿命がわずかなことを知り、最期に地上の世界を目にしたいと出てきた地下の国アガルタに住む者でした。そうしてアスナとシュンは出会ったものの、翌日に話をしたのちシュンは亡くなってしまいその後二人の再開は叶いませんでした。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その2:モリサキに亡き父親の姿を重ねるアスナ

シュンにそっくりな弟シンに出会い地下の世界の存在を知ったアスナ。地下の国に行くというモリサキと共にアガルタに向かうことに。その後モリサキの目指す死者を蘇らせる方法を見つける為、共に行動します。その先々でアスナに対し甘えの姿勢を許さないモリサキ。しかしまだ子供のアスナに知識を示したり優しさを垣間見せるモリサキの姿を目にし、アスナは幼いころに亡くした父親と照らし合わせていくのでした。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その3:混血の者を排除しようとする怪物にさらわるアスナ

旅の途中、野宿をしているとアスナは人のような形をした化け物、夷族に襲撃されてしまいます。目を覚ますと石造りの壁に囲まれた、眠っていた場所とは違う場所に連れ去られていました。するとそこには同じく誘拐されていた幼い少女マナがおり、おびえた様子でアスナに抱き着きます。アスナとマナは地上人とアルガタの混血の出生であるため、混ざりものを嫌う怪物夷族たちに付け狙われていたのでした。

夷族が影から出られない性質に気づいたアスナはマナをつれて日ざしのかかる場所を利用しつつ逃げ惑います。あと一歩で夷族に捕まってしまうと思った矢先、アスナの持つクラヴィスの気配を察知したシンが現れ、夷族は光と水に弱いという助言をうけ夷族の手から逃げ切りるのでした。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その4:長旅だったアスナとモリサキにひと時の休息

夷族の手から逃げのびた一行はマナの村アモロートに立ち寄ります。地上人はアルガタを侵略した歴史があり村の人々からは歓迎をうけませんでした。しかしマナの祖父が現れマナを助けてくれたお礼にと少しの間世話になる事になります。久しぶりの温かい風呂に食事、綺麗に洗われた服にアスナは小さな幸せを感じ涙します。食事の用意を手伝ったりマナの世話をしたりと、そのひと時は家族の団らんのようでした。

短い間とはいえ世話になったマナと祖父に感謝を感じながらも翌日には先へと進むため舟を出します。しかしいつもアスナについて回っていた猫のミミは共に行くことを拒みました。ミミは猫のような姿をしていますが、その正体はアガルタに伝わる生き物、宿り子だったのです。アスナたちの道を導き自分の役目を終えたミミはアスナの後ろ姿を見守り、役目を終えた宿り子は永遠の眠りにつくという自然の流れに従うのでした。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その5:シンとアスナ、モリサキそれぞれに立ちはだかる壁

アモロートを離れたアスナとモリサキですが、地上人の存在がアルガタの平和を揺るがすと判断したアモロートの僧兵たちは馬にまたがり二人を追いかけます。それを目にしたシンはその時僧兵たちが剣を持携えていたことに気づき、二人を殺すつもりだと理解し追いかけます。まだ負傷しているうえに鍛え上げられた僧兵長の強さに膝をつくシン。

一方その頃モリサキの目の前には実際の崖が立ちはだかっていました。死者を蘇らせる儀式をする場所を目指し、軍人だったころの強靭な肉体を駆使し素手ひとつでロッククライミングをこなします。それにアスナも続こうとしますが普通の少女である彼女には無謀と分かっているモリサキはアスナの身を案じつつ崖の上にひとり残していきます。しかし日が落ちたのと同時にアスナの前には夷族が現れ、水辺を目指し再び逃げるのでした。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その6:死者を呼び戻すための大きすぎた代償

足を負傷しつつも何とか崖の下に降り立ったモリサキ。アスナと彼女を助けに合流したシンもアルガタの守護神ケツァルトルの力で崖の下にたどり着きます。そこはモリサキがまさに目指していた儀式の場所でした。クラヴィスの力と場所、必要な条件が全て揃い死者を蘇らせる機会を設けたモリサキですが、死者を蘇させるためには生きている人間という依り代を必要とする事を知ります。

そこへ丁度現れたアスナを生贄としてさし出します。またアスナという生贄以外にも自分の目も代償として持っていかれてしまうのでした。アスナの体にリサの魂が完全に宿ってしまう直前、シンは儀式に必要な道具であるクラヴィスを割り中断させます。そしてそこには願いを叶えることもできず目だけを失ったモリサキの姿と、妻との思い出のオルゴール、そして元の姿に戻ったアスナがいました。

星を追う子どものあらすじをネタバレ解説!その7:それぞれが自分で選んだ道を歩いていく

全てが終わり神が立ち去った後。妻と自身の目、アルカンジェリという場所、そしてこれまで共に歩んできた少女アスナの信頼。多くのものを失ったモリサキは近づいてくるシンに殺してくれと乞います。そんな彼に「喪失を抱えて尚生きろと。声が聞こえた」「それは人に与えられた呪いだ」とシンは言い放ちます。「でもきっと、それは祝福でもあるんだと思う」と感じるアスナ。

生贄にされたアスナ。それを止めたシン。そして自分の欲のために目を失ったモリサキ。様々な出来事があったけれども、三人は肩を並べ元来た道を戻って行くのでした。そして時が経ち、あの頃の纏っていたどこか寂し気な空気を感じさせない、凛とした少女に育ったアスナは制服姿で「行ってきます」と、台所から見送る母に声をかけ卒業式へと向かうのでした。

星を追う子どもはジブリのパクリという噂について

星を追う子どもはジブリのパクリ?似ていると感想が多いワケを解説!

天空の城ラピュタや千と千尋の神隠しなどジブリ作品はファンタジージャンルを多く取り扱うことで知られています。また星を追う子どもも地下世界やクラヴィスと、ファンタジー要素の盛り込まれた作品となっており、どこかしら似てしまう箇所があるのは仕方がないことかもしれません。

しかし似ているを超えパクリという感想の声が多く上がっていることも事実。そこで今回は星を追う子どもは何故ジブリ作品に似てしまったのか、また実際にどのシーンがジブリ作品の場面に似ているのかを画像を並べて検証していきます。

星を追う子どもは何故ジブリ作品に似てしまったの?

以前新海誠監督が君の名は。を制作した際のインタビューで子供の頃に影響を受けた作品に天空の城ラピュタを上げています。中学生の頃に映画館で天空の城ラピュタを見るために電車で2時間以上かけて劇場に足を運んだのだとか。またスタジオジブリの宮崎駿監督が手掛けた未来少年コナンもよく見ていたと語っています。

また新海誠監督の少年時代には世界名作劇場が放映されており、現在有名どころと言われているアニメ映画監督たちは世界名作劇場の影響を受けている人も多く、それがアニメ制作の基礎であるそうです。またそこからそれぞれの監督の味に派生している風潮が強いので、どこかしら似ているとの感想を持たれる由来になっているのでは?という旨のコメントをされています。

星を追う子どものジブリパクリ疑惑シーンを解説!

それではジブリ作品に似ていると言われているシーンやキャラクターを画像と一緒に5つご紹介していきます。中にはアニメ作品にありがちな設定やこれはどう見てもパクリだろうと感じるものがあるかと思います。次回星を追う子どもを見る際にはストーリーを味わうのも勿論ですが、以下の記事を参考に「ここはこのジブリ作品に似ている!」と探しながら鑑賞してみるとまた違った面白さが見つかるかもしれません。

ジブリのパクリ疑惑シーンその1:飛行石?古くから伝わる石がキーアイテム

天空の城ラピュタでのキーアイテム飛行石。それに似ていると話題になっているのがこちらの鉱石クラヴィス。これはアスナが鉱石ラジオの核に使っていたもので、本来はアガルタと地上を分ける門の鍵となっているものです。ラピュタも飛行石の導く先に天空の城があるという点で似ているアイテムです。

ジブリのパクリ疑惑シーンその2:モリサキの欲深さがムスカを思い出させる

同じく天空の城ラピュタから。ラピュタの人気キャラクターのムスカ。彼は自分の野望の為に少女シータを追いまわし振りまわし続けます。また星を追う子どもでもムスカほど我を通してはいませんが、モリサキは最終的には妻を生き返らせるという自分の欲の為に少女アスナを生贄に捧げます。そして両者とも最終的に目が見えなくなるという点が似通っているとの感想がありました。

ジブリのパクリ疑惑シーンその3:アスナと猫のふれあいがナウシカとキツネリスに見える

地上からずっとアスナについてまわっている猫のミミ。これは風の谷のナウシカのナウシカとキツネリスのテトに似ているという意見が多く寄せられています。さらにはナウシカのあの名シーン「怖くない。ほらね、怖くない。」のシーンと似ている絵があります。そしてテトとミミの容姿自体もどことなく似ていると評判となっています。

ジブリのパクリ疑惑シーンその4:シンの見た目がゲドにそっくり

テトとミミのようにシンとゲド戦記のゲドの見た目が似ているのもパクリ疑惑のひとつです。ゲドの他にももののけ姫のアシタカに似ているという意見も。ショートヘアーにマント姿。ファンタジー作品にありがちなものではありますが、絵柄も相まって同一人物に見えるという感想が上がっています。

ジブリのパクリ疑惑シーンその5:影から現れる敵がもののけ姫の猩々(しょうじょう)っぽい

猩々とはもののけ姫に登場する猿のような生き物です。もののけ姫作中の彼らは群れをつくり「ニンゲン喰ウ」など不気味な言葉を口にしますが、サンとアシタカを取り囲み実際には手をだしてはきません。星を追う子どもの中でこの猩々たちと似ていると言われているのが夷族です。夷族もまた人に似た形をしており群れを成して行動します。そして水が苦手なためアスナが水の中に立っている際にはブツブツと呟き彼女を囲むのみでした。

【星を追う子どものジブリパクリ疑惑を解説!結論】星を追う子どもは確かにジブリ作品に似ていた!

ここで解説したものは似ていると言われている一部ですが、さらっと見た感じでも確かに星を追う子どもはジブリ作品に似ている場面がいくつも見受けられました。「星を追う子どもは何故ジブリ作品に似てしまったの?」でご紹介したように現在活躍中の監督たちが子供の頃に見ていた宮崎駿監督作品が影響しているという事もあり、作品が似通っているという疑惑は事実のようです。

星を追う子どもの主題歌を歌ってるのは誰?

星を追う子どもの主題歌「Hello Goodbye & Hello」の歌手は熊木杏里!

星を追う子どもの主題歌「Hello Goodbye & Hello」は長野県千曲市(元:更埴市)出身のシンガーソングライターの熊木杏里さんが歌う楽曲です。その透き通るような高音や感情のこもった歌声が星を追う子どもの重要なシーンで流れ物語を引き立たせる要素の一つとなっています。熊木杏里さんは嗚呼!バラ色の珍生IIのオーディションでグランプリを受賞し、2002年に「窓絵」でデビューを飾りました。

現在はワーナーミュージックエージェンシーに所属しています。バラエティ番組のエンディングテーマやCMソング、ドラマのエンディングテーマにもいくつも起用されている実力派アーティスト。好きな歌手に井上陽水を上げており、落ち着いたしっとりとした曲風が特徴的です。

星を追う子ども以外の熊木杏里の人気主題歌を紹介!

それでは星を追う子どもの主題歌以外にも手掛けられている人気のテレビ主題歌やCMソングを3つに絞ってご紹介していきます。ここでご紹介したもの以外にも人気な曲やテレビでタイアップされているものがとても多くありますので、Hello Goodbye & Helloで彼女の歌声が気になったという人は是非チェックしてみてはいかがでしょうか?

熊木杏里の人気主題歌その1!『窓絵』

デビュー初のシングル曲。テレビ番組「ぐるぐるナインティナイン」「ロンブー龍」「ウルトラショップ」の三番組でエンディングテーマとして起用されました。作詞と作曲も自分で手掛けている窓絵のテーマは「空」だそうで、窓のフレームから眺めた空を見た時に想った感想を綴っているのだそうです。インタビューでは聞いた人によってさまざまな捉え方ができる曲だと完成した後に感じたと振り返っています。

熊木杏里の人気主題歌その2!『誕生日』

NTT東日本「DENPO」のCMに使用され、また地方テレビ局でも流れる熊木杏里さんの最も人気の曲の一つとなっています。読売テレビではその日に生まれた赤ちゃんを紹介するコーナー「めばえ」で使われており、歌詞も「生きてきたようで 生かされてる そんな私であって あなたである」「ありがとう 理由は何もないんだよ あなたという人がいることでいいんだよ」と命が存在する事の尊さを歌う素敵な歌詞となっています。

熊木杏里の人気主題歌その3!『春隣』

春隣はテレビCMニッセイ同和損害保険「願いのそばにいる、保険です」編で使用されている温かな曲となっています。しかしこの「春」とは季節の春の事でなく「人の温かさや優しさ」「これから先に見える希望」の事であるとご本人が語っています。また春隣という単語は「これから良いことがある」という意味なのだと、一緒にラジオのパーソナリティをされていた方から聞きタイトルにしようと思ったとのエピソードがあります。

星を追う子どもの評価や感想は?

星を追う子どもはジブリ似だった!

シーン以外にも登場人物の見た目が似ているとの感想が多く聞こえてきた星を追う子ども。シンプルな見た目のキャラクターデザインなだけに似通ってしまったようです。気になりすぎてあえてジブリ作品と思って見ていたという感想のコメントも見受けられました。
 

星を追う子どもはジブリ似だけど面白い!

考えさせられるテーマを題材にすることが多い新海誠監督作品。今回はアガルタの少年シュンが亡くなってしまう展開により、主人公アスナやシュンの弟シンがその寂しさと向き合って成長していきます。そんな星を追う子どもは、どことなくジブリ作品に似ている作品だったけれど、やっぱり楽しく見られたとの感想が多いです。

星を追う子どもはジブリ似だけどやっぱり心を打つ新海誠作品だった!

ジブリ作品のパクリと感想が広まってるけれど、ジブリとはまた違った描写や個性が多くあります。新海誠監督独特の光の使い方や作画の美しさなど、似ている以外にも見どころが詰め込まれている星を追う子ども。作品の細かいところまでじっくりと見て楽しむこともできる作品です。

以上のようにキャラクターやシーンによってはジブリ作品のシーンを思い出させるような場面が多々あったという感想が多い星を追う子どもですが、それ以上に作品に込められたメッセージ性が強くジブリ作品ではなく新海誠監督の作品のひとつとして感じられたという感想も多く見られました。ジブリ作品似ということを踏まえ、あえて似ている部分を探しつつ映画を見てみるといつもと違った楽しみ方もできるかもしれません。

星を追う子どものネタバレやパクリ説まとめ

今回は星を追う子どもの感想・解説、ジブリのパクリ疑惑の真相をネタバレを交えご紹介してきました。ジブリと似ているという点は、新海誠監督だけではなく現在活躍されているアニメ監督たちの子供時代に放映されていた「世界名作劇場」の影響からきてきるということ。また日本アニメ界の大御所宮崎駿監督の作品を愛している新海誠監督だからこそ似通っていたという事が判明しました。


普段は、明るいだけではなく鑑賞した後に作品を通して考えさせられることの多い作風がコアなファンからライトな層までの心を幅広く掴んでいる新海誠監督。他にも「秒速五センチメートル」など心に響くと評判の作品が多くあります。今回はパクリとの感想が寄せられる原因を追求しましたが、他の作品を見る際には風景や心情の描写が美しく描かれる新海ワールドをゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか?

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ