紙の月の映画あらすじをネタバレ!出演キャストや物語のラスト・感想も紹介

映画『紙の月』のネタバレあらすじをラストまで紹介し、キャスト一覧や感想についてもまとめました。映画『紙の月』は角田光代の小説を原作に『桐島、部活やめるってよ』でメガホンを取った吉田大八が監督を務めました。主演の宮沢りえの演技が評価されている横領事件を題材にした犯罪映画です。この記事では映画『紙の月』のネタバレあらすじをラストまで紹介するのはもちろん、キャスト一覧や感想を紹介しています。

紙の月の映画あらすじをネタバレ!出演キャストや物語のラスト・感想も紹介のイメージ

目次

  1. 紙の月(映画)をあらすじからラストまでネタバレ!キャストや感想もまとめて紹介
  2. 紙の月(映画)とは?
  3. 紙の月(映画)のあらすじをネタバレ解説!
  4. 紙の月(映画)のラストをネタバレ解説!
  5. 紙の月(映画)のキャスト一覧
  6. 紙の月(映画)を見た人の感想をネタバレ紹介!
  7. 紙の月(映画)を是非ご覧あれ!

紙の月(映画)をあらすじからラストまでネタバレ!キャストや感想もまとめて紹介

映画『紙の月』のネタバレあらすじやラストの詳しいネタバレ、キャスト一覧やネタバレ感想について紹介します。映画『紙の月』は女性読者からの反響が大きかった角田光代の小説を原作とした映画です。映画『紙の月』ではオリジナルキャラクターを活かした脚色に好意的な感想が寄せられました。この記事では映画『紙の月』のネタバレあらすじやラストの詳しいネタバレはもちろん、キャスト一覧やネタバレ感想をまとめした。

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紙の月(映画)とは?

映画『紙の月』は角田光代の小説を原作としたクライム映画です。2014年に公開され、映画『桐島、部活やめるってよ』で知られる吉田大八が監督を務めました。主演キャストである宮沢りえは7年ぶりの映画主演となり、その演技は高く評価され、多くの好意的な感想が寄せられました。池松壮亮との濡れ場や、元AKB48の大島優子の女優としての本格的な出演も話題でした。   

紙の月(映画)のあらすじをネタバレ解説!

ここからは映画『紙の月』のあらすじをネタバレ解説しています。映画『紙の月』の簡単なあらすじは「不倫をきっかけに横領に手を染めた女性が、次第に歯止めが利かなくなっていく」というあらすじです。この項目では終盤までのネタバレあらすじをまとめました。ラストのあらすじは次の項目で詳しく紹介しています。

バブル崩壊直後の1994年

バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らししている梅澤梨花は、かつてカード会社に勤めた経験を活かし、銀行で契約社員として働いていました。気配り上手な梨花は外回りの営業の仕事を上手く来なし、上司や顧客から仕事ぶりを評価されるようになります。その一方、子供を作る気がなく、仕事に熱心な夫・正文との間との関係に、梨花は虚しさを感じていました。

ペアウォッチのプレゼント

ある日、梨花は自分で稼いだお金で正文へのプレゼントに時計を買います。梨花も同じ時計。ペアウォッチでした。正文が喜ぶことを期待した梨花でしたが、「もっと良い時計をつけたほうがいい」と言われてしまいます。梨花は良い妻を振舞おうとしますが、夫との間に溝があることを感じるのでした。

平林光太との出会い

ある日、大口の顧客・平林孝三の家を訪ねていた梨花は、孝三からセクハラ紛いの行為を受けて戸惑います。そこへ現れて梨花を救ったのは孝三の孫である大学生の光太でした。その日は何事もなく、平林家を出る梨花でした。しかし、別の日に梨花に惹かれていた光太は梨花の後を追いました。虚しさを感じていた梨花も光太を受け入れました。梨花は虚しさを大学生の光太との不倫で埋めます。

しばらくして、正文の海外への転勤が決まりました。当然のように梨花も海外赴任に付き合うと思っていた正文ですが、梨花は銀行の仕事と光太との関係を断ち切りたくないため、日本に残ることにします。正文との生活から解放された梨花は光太との不倫に拍車がかかります。ある時、梨花は買い物で足りない分を、顧客から預かったお金で立て替えます。そして、クレジットカードを作ると徐々に金銭感覚が狂いだしました。

ある時、光太が150万円もの借金をしていることを知った梨花は、孝三のお金を不正に持ち出します。横領した金を光太に渡しますが、光太も梨花がまっとうに稼いだお金ではないことに気付いていました。それからというもの、梨花は本格的に機材を自宅に搬入し、証書の偽造などを始めます。横領したお金を使って光太とデートを繰り返しました。高級ホテルを貸し切って光太と豪遊します。

梨花の過去

光太と際限なく浪費する梨花ですが、彼女は他人のお金を使うことに罪の意識をあまり感じていませんでした。というのも、梨花はカトリック系の女学生だった頃、募金活動を熱心に行っていたからです。受けるよりも与えることを幸福とする、宗教の教えを過剰に受け止めた梨花は、クラスメイトが募金活動に興味を失った後は親のお金を盗んでまで募金活動を続けました。

梨花が募金活動に熱中したのは、異国の地からのお礼の手紙で、顔に火傷を負った少年が救われていることを知ったからです。しかし、ひとりで大金を用意したことが発覚すると、学校は募金活動を中止しました。納得できない梨花は、教師に抗議します。教師は、ひけらかしたり、盗むことはよくないと言いますが、梨花はそれでも、救われる人がいることを感じて不満を感じていたのでした。

光太の裏切り

横領を繰り返す梨花は次第に隅より子から怪しまれるようになります。しかし、若い銀行員の相川恵子などを隠れ蓑にして横領は続きます。しかし、ある日、光太が大学をやめていたことを白状します。光太は知り合いと一緒に仕事を始めたといいました。しかし、ある時梨花が光太を訪ねると、別の若い女性とベッドで寝ていることが発覚します。梨花は光太との関係を終わらせるのでした。

横領の発覚

ある時、梨花は恵子が上司と不倫関係にあることを知らされます。世渡り上手な恵子は上司の不正を手伝っていました。その後、梨花の横領がより子によって突き止められます。上司に呼び出された梨花は罪を認めました。しかし、恵子との関係で上司を脅し、横領をもみ消そうとします。上司が不正をもみ消そうとしていることを知ったより子は独自に梨花を暴こうと行動します。

梨花は、証書以外の物も偽造し、最早歯止めが利かなくなっていきます。金銭感覚が崩壊した梨花はクレジットカードが使用できなくなると、生活がままならなくなり、多額の借金をしそうになります。そんな梨花の横領額は膨大な金額になっており、上司も隠し通すことができなくなりました。恵子はすでに上司との縁を切って寿退所しています。銀行に呼び出されて梨花は罪を認めました。

紙の月(映画)のラストをネタバレ解説!

衝撃のラストをネタバレ紹介!

言い逃れ出来ない証拠を突き付けられる梨花。銀行の部屋でふたりきりになり、より子と話します。梨花はより子が言った「行くべきところに行く」という言葉を返しました。しかし、それまで冷たい態度を取ってきたより子は梨花を気遣います。梨花を追い込んだ張本人であるより子が優しい態度を見せることに、梨花は苛立ちました。梨花は自分が惨めだから慈悲をかけるのだろうと言います。

一方、より子はなぜ梨花が横領に手を染めたのかを考えたと言います。自分ならどうするか考えた結果、自由になってもやりたいことは「徹夜」ぐらいしか思いつかなかったと告白しました。自分が想像できないようなことをした、とより子は梨花に言います。好き放題やった梨花こそ、より子を惨めに思っているのではないかと問いました。梨花も徹夜したことがないと言います。

しかし、初めて朝帰りした時、梨花は月を指でなぞると消えたといいました。意味が分からないより子は理由を訪ねます。梨花は「偽物だから」と答えました。偽物だから壊していいという梨花に、幸せだから横領したのかとより子は尋ねます。信頼した人を裏切って、お金を盗むことが自由なのかと責めました。お金なんてただの紙だから偽物、だから自由になれないとより子は言い切ります。

「あなたが行けるのはここまで」より子がそう言うと、梨花は立ち上がり、パイプ椅子で部屋の窓ガラスを叩き割りました。そのまま逃げようとする梨花の腕を、より子が掴みます。「一緒に行きますか?」梨花に誘われたより子でしたが、呆然と立ち尽くすことしかできません。梨花はそのまま走って逃げます。正文や光太、実は梨花を信頼していた孝三といった男たちの元ではなく、別の場所へ梨花は向かいました。

梨花の逃走後も、より子は銀行の仕事を続けています。梨花が割った窓ガラスを見ますが、より子は梨花のようにはなれません。一方の梨花は、異国の地にいました。屋台から転がってきたリンゴを拾い、返そうとすると、その店の主の頬には火傷の痕がありました。かつて自分が救ったと思っていた少年の成長した姿に驚く梨花。

店主は梨花との関係には気付きません。しかし、リンゴを梨花に勧めました。梨花はその場でリンゴを齧ります。そこへ、警察官がやって来ます。店主が横を向くと、そこに梨花の姿はありませんでした。雑踏の中、静かにその場を立ち去った梨花の後ろ姿は、雑踏にのまれて見えなくなるのでした。

紙の月(映画)のキャスト一覧

梅澤梨花/宮沢りえ

映画『紙の月』の主人公・梅澤梨花のキャストを務めたのは宮沢りえです。梅澤梨花は横領に手を染めたことで破綻していく女性でした。原作者である角田光代は「お金を介在してしか恋愛ができなかった女性」を描きたかったと語っています。映画では脚色が加えられており、より梨花の人間性が浮き彫りになっていると評されていました。

梅澤梨花のキャストである宮沢りえは、映画『紙の月』が7年ぶりの映画主演でした。映画『紙の月』での演技は高く評価され、第27回東京国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞しました。2016年の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』でも主演を務めており、こちらでの演技も高く評価されています。

平林光太/池松壮亮

映画『紙の月』の梨花の愛人・平林光太のキャストを務めたのは池松壮亮です。平林光太は孝三の実の孫です。祖父との関係はよくありません。そのため、梨花が金を工面することになり、不倫関係にあった二人は堕落していきます。最終的には若い女性と浮気して梨花と別れました。光太のキャストを務めた池松壮亮は子役時代から活躍しており、2003年の映画『ラストサムライ』などにも出演していました。

相川恵子/大島優子

映画『紙の月』の梨花の同僚・相川恵子のキャストを務めたのは大島優子です。相川恵子は若い銀行員ですが、世渡りが上手く梨花やより子よりも器用な女性です。上司である井上と不倫し、井上の不正に加担していましたが、頃合いを見て井上とあっさり別れて寿退社しました。恵子のキャストの大島優子はAKB48の元メンバーとして知られています。映画『紙の月』が本格的な映画女優活動の始まりとなりました。

梅澤正文/田辺誠一

映画『紙の月』の梨花の夫・梅澤正文のキャストを務めたのは田辺誠一です。梅澤正文は仕事に打ち込む梨花の夫です。梨花に対して支配的なところがあり、無意識のうちに梨花に虚しさを与えています。梨花に時計を貰ったにもかかわらず、もっと高級なプレゼントするといった無神経な行動を取りました。正文を演じた田辺誠一は2008年の映画『ハッピーフライト』などに主演キャストとして出演しています。

井上佑司/近藤芳正

映画『紙の月』の梨花の上司・井上佑司のキャストを務めたのは近藤芳正です。井上佑司は梨花の上司でありながら、恵子と不倫をしていました。不倫をしていることが梨花に知られたため、横領の隠ぺいに協力します。しかし、最終的には梨花をかばいきれなくなりました。井上を演じた近藤芳正は多くの映画やドラマで脇役を演じていますが、2015年の映画『野良犬はダンスを踊る』では主演を務めています。

平林孝三/石橋蓮司

映画『紙の月』の梨花の顧客・平林孝三のキャストを務めたのは石橋蓮司です。平林孝三は梨花の顧客であり、光太の祖父でもあります。セクハラまがいの行為をしたため、終盤ではお金に困った梨花が色仕掛けをします。しかし、孝三は梨花の仕事振りを本当に評価していました。孝三を演じた石橋蓮司はさまざまな映画やドラマに出演しているベテラン俳優です。2010年の映画『アウトレイジ』などに出演しています。

隅より子/小林聡美

映画『紙の月』の梨花の同僚・隅より子のキャストを務めたのは小林聡美です。より子は梨花の横領を追求しましたが、梨花と似た不器用さを持つ登場人物でした。しかし、梨花との価値観の違いははっきりしており、ラストシーンでは袂を別っています。より子を演じた小林聡美は2006年の映画『かもめ食堂』や2018年のドラマ『anone』などに出演しています。

紙の月(映画)を見た人の感想をネタバレ紹介!

宮沢りえの演技が素晴らしかった!

映画『紙の月』を見た人の感想には「宮沢りえが素晴らしい」という意見が多くありました。前述の通り、宮沢りえの演技は映画賞を受賞し、映画関係者からも好意的な感想が寄せられています。日本はもちろん、海外からも宮沢りえが演じた梨花が転落していく様がすごいという感想が寄せられていました。状況が悪くなるにつれて、綺麗になっていく梨花を演じた宮沢りえの美しさを称賛する感想もあります。

紙の月(映画)を是非ご覧あれ!

映画『紙の月』のネタバレあらすじやラストの詳しいネタバレ、キャスト一覧やネタバレ感想について紹介しました。映画『紙の月』は、原作小説では描かれなかったリアリティのある横領のプロセスが描写されたサスペンス調の映画となりました。映画『紙の月』を見た人からは宮沢りえの演技を絶賛する感想が多くありました。まだ見ていないという方はぜひ映画『紙の月』をご覧ください。

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