【すずめの戸締まり】あらすじをネタバレ解説！登場人物やラストシーン・結末は？

すずめの戸締まりの気になる結末やラストを含めたあらすじや、伏線の考察、登場人物一覧などを深堀りしていく前に、「すずめの戸締まり」の作品情報を簡単にまとめて紹介していきましょう。

• 作品名：すずめの戸締まり
• 原作：新海誠
• 監督：新海誠
• 制作会社：コミックス・ウェーブ・フィルム、STORYinc.
• 公開日：2022年11月11日（日本）
• 上映時間：122分

ラストや結末が話題を集めているすずめの戸締まりは、2022年11月に公開された新海誠のアニメーション映画です。2022年12月26日には、公開45日間で興行収入が100億円を突破したことが発表された人気作品。2023年2月6日には、公開87日で観客動員数が1000万人を突破しており、新海誠の作品では「君の名は。」「天気の子」に続き3作連続の記録です。

すずめの戸締まりは、映画公開前の2022年8月に小説が発売されました。小説では映画よりも、登場人物たちの心理描写が詳しく描かれています。小説の方が詳しく描かれているのか？と思われがちですが、映画にしか描かれていない部分も。そこで、映画のみで描かれた部分をネタバレしていきましょう。

映画では、羊朗とサダイジンが話すシーンが描かれていますが、小説では描かれていません。また、映画のラストで鈴芽は看護師の勉強をしていることが判明していますが、小説では何を勉強しているのかは明らかになっていません。そのため、「小説と映画を両方見るべき」といった声が多くあがっています。

すずめの戸締まりの結末やラストなどのあらすじについても、一覧にまとめてネタバレしていきましょう。すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ1つ目が、「宮崎」です。叔母と二人で宮崎で暮らしている鈴芽は、扉を探している大学生の草太に出会うことに。鈴芽は草太が気になり後を追うと、山の中に佇む不思議な扉を見つけます。扉を開けるとそこは、鈴芽がいつも夢で見て母親を探している場所でした。

鈴芽はそこで地面に刺さった石を見つけ、何を思ったか引き抜いてしまいます。すると、石は猫のような姿になって、その場から逃げていくのでした。その後、高校に向かった鈴芽は地震に遭い、直後にミミズのようなものが、空に登っていく光景を目にすることに。しかし、この光景を見えているのは鈴芽だけで、違和感を感じた鈴芽は先程の扉の元に向かいます。

そこでは扉からはミミズが飛び出していて、草太が必死に扉を閉めようとしていました。無我夢中で草太と一緒に扉を締めた鈴芽は、「白い猫のダイジンが要石という存在であったこと」・「ダイジンが災いを抑えてくれる存在だったこと」を知ります。無事災いを防いだ二人の元にダイジンが現れ、草太はすずめの椅子の姿にダイジンによって変えられてしまい、その場から逃げ出すのでした。

すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ2つ目が、「愛媛」です。ダイジンを追いかけ、二人はフェリーに乗り込みます。二人は、逃げ出したダイジンが多くの人から人気を集めていること、そしてSNSにあがっていることに気付きました。SNSでダイジンの行き先を確認した二人は、愛媛にたどり着きます。

鈴芽と草太は、山奥にある廃校にある後ろ戸からミミズが出てくる姿を目撃します。しかし、椅子になった草太は扉の鍵を閉めることが出来ません。そこで、鈴芽が草太の代わりに鍵で扉を締めて、無事災いを回避することに成功します。その後、鈴芽は同い年の女子高生の千果と出会い、その日は千果の実家の民宿に宿泊させてもらうのでした。

すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ3つ目が、「神戸」です。鈴芽は千果の民宿を後にして、神戸に向かうためにヒッチハイクを行っていました。そこで、神戸でスナックを営んでいるシングルマザーのルミと出会います。

神戸に戻る途中だったルミは、鈴芽を車に乗せてあげることに。神戸に着いた鈴芽はルミの店に居候させてもらいます。ルミの店を手伝っている最中に、ダイジンに偶然出くわします。捕まえようとダイジンの後を追った鈴芽は、閉園した寂れた遊園地にたどり着くのでした。

遊園地では、観覧車の扉が後ろ戸になっていました。愛媛の時と同じように鍵をかけようとしますが、扉の向こうに母親がいることに気付きます。母親の元に向かおうとする鈴芽をなんとか草太が説得し、戸締まりを成功させて、二人はルミの店に戻るのでした。

すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ4つ目が、「東京」です。ルミにお礼を言った鈴芽は、新幹線で草太のアパートがある東京に向かいます。必要な情報を集めようとする中、緊急地震速報が鳴り響きます。後ろ戸を探す二人は、電車の線路にあるトンネルからミミズが出ていることに気付きました。

災いを起こさないようにダイジンを要石に戻そうと奮闘する鈴芽をよそに、草太は自分が要石になる運命だと受け入れていました。草太の決心を受け入れられない鈴芽でしたが、東京での大地震を防ぐために、草太をミミズに差し込みます。その後、草太の閉じ師の師匠である祖父に会いに行き、あらゆる資料を読んで草太を助けようと模索し続けました。

すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ5つ目が、「宮城」です。あらゆる情報を取得し考察していく中で、鈴芽は幼少期に過ごしていた宮城に扉があったことに気付きます。そして、草太を助けるために東京から宮城に向かうことに。偶然出会った草太の友人に、車で宮城まで送ってもらうことに成功します。しかしそんな鈴芽の元に、鈴芽を心配した叔母の環がやってきます。

とりあえず一緒に車に乗り込んだ二人でしたが、社内で大喧嘩に発展。そんな中、車にはダイジンや黒猫のサダイジンが乗り込んできます。宮城の目的地に着く直前、車が故障してしまいます。目的地に急ぐ鈴芽は、環と一緒に不法投棄されていた自転車で、かつての実家が遭った場所に向かいました。

すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ6つ目が、「常世」です。実家はすでに無くなっていましたが、実家の跡地付近で、鈴芽は幼少期の日記を見つけます。扉を見つけた鈴芽は、扉を開けて常世に向かうことに。そこは津波に遭った後の地元で、炎の海が広がっていました。そこで地面に刺さっているすずめの椅子を見つけた鈴芽は、ダイジンたちと一緒にすずめの椅子を引き抜きます。

すると、草太は元の姿に戻りますが、要石が無くなってすぐにミミズは暴れだしてしまいます。そんな中、ダイジンとサダイジンが自ら要石になり、ミミズを止めて災いを防ぎました。その後、常世で鈴芽は幼少期の自分と出会うことに。そこで、幼少期に母親だと思っていた人物は自分であることに気付き、幼少期の自分にエールを送り、現世に戻ります。

すずめの戸締まりのあらすじのネタバレ7つ目が、「エピローグ」です。現世で環と無事再会した鈴芽は、宮崎に帰ることに。「必ず逢いに行く」と言った草太と抱きしめあい、駅のホームで別れました。その後、旅でお世話になった人の元を訪れお礼を言いながら、宮崎に戻ります。鈴芽は、母のような看護師を目指し、勉強を始めていました。冬になった頃、鈴芽の元に草太が会いに来るのでした。

すずめの戸締まりの登場人物一覧の1人目が、岩戸鈴芽（いわとすずめ）です。岩戸鈴芽は、2006年5月24日生まれの女子高生。2011年に起きた東日本大震災で母親を亡くし、叔母と二人暮らしをしています。震災直後に常世の世界に迷い込んだことがあり、時々不思議な夢を見る黒髪ポニーテールの少女です。

岩戸鈴芽を演じた声優が、原菜乃華（はらなのか）です。原菜乃華は、2003年8月26日生まれ・東京都出身で、トライストーン・エンタテインメントに所属している女優兼元子役です。原菜乃華は、2009年にオーディションに合格したことがきっかけで芸能界の道に進んでいます。すずめの戸締まりの岩戸鈴芽役は、1700人超の中からオーディションで選ばれています。

原菜乃華の出演代表作

• ドラマ「ナイト・ドクター」
• ドラマ「真犯人フラグ」
• ドラマ「恋の病と野郎組」
• ドラマ「ナンバMG5」
• ドラマ「村井の恋」
• 映画「Lieland」
• 映画「はらはらなのか。」
• 映画「罪の声」
• 映画「胸が鳴るのは君のせい」

すずめの戸締まりの登場人物一覧の2人目が、宗像草太（むなかたそうた）です。宗像草太は、災いが発生する後ろ戸を閉める「閉じ師」をしながら、教師を目指している大学4年生。宮崎で鈴芽と出会い後ろ戸を閉じますが、ダイジンに呪いをかけられてしまいます。ダイジンの呪いによって、すずめの椅子に変えられてしまった登場人物です。

宗像草太を演じた声優が、松村北斗（まつむらほくと）です。松村北斗は、1995年6月18日生まれ・静岡県出身。ジャニーズ事務所に所属しているアイドルグループSixTONESのメンバーで、俳優としても活動中です。松村北斗は、2009年に事務所に入所し芸能界の道に進んでいます。2020年に、SixTONESのメンバーとしてCDデビューをし、高い人気を獲得しているアイドルです。

松村北斗の出演代表作

• ドラマ「パーフェクトワールド」
• ドラマ「10の秘密」
• ドラマ「レッドアイズ監視捜査班」
• ドラマ「女王の法医学〜屍活師〜」
• ドラマ「連続テレビ小説カムカムエヴリバディ」
• ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの？」
• 映画「バニラボーイトゥモロー・イズ・アナザー・デイ」
• 映画「ライアー×ライアー」
• 映画「ホリックxxxHOLiC」

すずめの戸締まりの登場人物一覧の3人目が、宗像羊朗（むなかたひつじろう）です。宗像羊朗は、草太の祖父で、東京の病院に入院しています。羊朗は、草太の「閉じ師」の師匠です。

宗像羊朗を演じた声優が、松本白鸚（まつもとはくおう）です。松本白鸚は、1942年8月19日生まれ・東京都出身の歌舞伎役者兼日本舞踊家、俳優。

松本白鸚の出演代表作

• 歌舞伎「歓進帳」
• 歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」
• ミュージカル「ラマンチャの男」
• ミュージカル「ドンキホーテ」
• ミュージカル「王様と私」
• ドラマ「黄金の日日」
• ドラマ「山河燃ゆ」
• ドラマ「王様のレストラン」
• ドラマ「ナイフの行方」

すずめの戸締まりの登場人物一覧の4人目が、岩戸環（いわとたまき）です。岩戸環は、鈴芽の母親の妹で、鈴芽の叔母。母親を亡くした鈴芽の親代わりとして、鈴芽と一緒に宮崎で暮らしています。漁協で働きながら鈴芽を育てていますが、過保護すぎる一面がある心配性の女性です。

岩戸環を演じた声優が、深津絵里（ふかつえり）です。深津絵里は、1973年1月11日生まれ・大分県出身で、アミューズに所属している女優兼歌手です。深津絵里は、1986年にミス原宿グランプリコンテストで優勝したことがきっかけで、芸能界デビューを果たしています。

深津絵里の出演代表作

• ドラマ「きらきらひかる」
• ドラマ「天気予報の恋人」
• ドラマ「カバチタレ！」
• ドラマ「恋ノチカラ」
• 映画「ザ・マジックアワー」
• 映画「悪人」
• 映画「ステキな金縛り」
• 映画「寄生獣」
• アニメ「電光石火バットマン」：バットマイト役

すずめの戸締まりの登場人物一覧の5人目が、岡部稔（おかべみのる）です。岡部稔は、漁協で働いている環の同僚。顎髭と眼鏡が特徴的な男性で、環に密かに思いを寄せている登場人物です。

岡部稔を演じた声優が、染谷将太（そめやしょうた）です。染谷将太は、1992年9月3日生まれ・東京都出身で、トイズファクトリーに所属している俳優です。染谷将太は、7歳の時に子役として芸能界デビューを果たしています。

染谷将太の出演代表作

• ドラマ「浦安鉄筋家族」
• ドラマ「麒麟がくる」
• 映画「聖☆おにいさん」
• 映画「ヒミズ」
• 映画「寄生獣」
• 映画「ストロベリーナイト」
• 劇場アニメ「おおかみこどもの雨と雪」：田辺先生役
• 劇場アニメ「バケモノの子」：九太（青年期）役
• 劇場アニメ「竜とそばかすの姫」：千頭慎次郎役

すずめの戸締まりの登場人物一覧の6人目が、二ノ宮ルミ（にのみやるみ）です。二ノ宮ルミは、ヒッチハイクをしている鈴芽を車に乗せてくれた女性。神戸にあるお店でスナックを経営しているママで、女手一つで幼い双子を育てているシンママです。

二ノ宮ルミを演じた声優が、伊藤沙莉（いとうさいり）です。伊藤沙莉は、1994年5月4日生まれ・千葉県出身で、アルファエージェンシーに所属している女優兼元子役、ナレーター、タレント、ダンサー、歌手。伊藤沙莉は、ドラマ「14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜」で芸能界デビューを果たしています。

伊藤沙莉の出演代表作

• ドラマ「女王の教室」
• ドラマ「ひよっこ」
• ドラマ「ミステリと言う勿れ」
• ネットドラマ「全裸監督」
• 映画「寝ても覚めても」
• 映画「ちょっと思い出しただけ」
• アニメ「映像研には手を出すな！」：浅草みどり役
• 劇場アニメ「えんとつ町のプベル」：アントニオ役
• 劇場アニメ「ざんねんないきもの事典」：グララ役

すずめの戸締まりの登場人物一覧の7人目が、海部千果（あまべちか）です。海部千果は、鈴芽が愛媛で出会った明るい性格の女子高生。実家は家族経営の民宿で、鈴芽の宿泊や食事の手助けをしたボブヘアの可愛らしい少女です。

海部千果を演じた声優が、花瀬琴音（はなせことね）です。花瀬琴音は、2002年4月22日生まれ・東京都出身で、ソニー・ミュージックアーティスツに所属している女優。

花瀬琴音の出演代表作

• ドラマ「下剋上アイドル」
• ドラマ「派遣社員ひよこ」
• 映画「遠いところ」
• 舞台「リバーサイドストーリー」
• 舞台「Like a Child」
• 舞台「異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件」
• 舞台「東京リベンジャーズ」

すずめの戸締まりの登場人物一覧の8人目が、岩戸椿芽（いわとつばめ）です。岩戸椿芽は、鈴芽の母親であり、環の姉。震災で、34歳の若さで亡くなってしまいます。すずめの椅子を手作りした張本人で、作中では故人の登場人物です。

岩戸椿芽を演じた声優が、花澤香菜（はなざわかな）です。花澤香菜は、1989年2月25日生まれ・東京都出身で、大沢事務所に所属している声優兼女優、歌手。花澤香菜は、子役として芸能界デビューを果たし、2003年に声優デビューを果たしています。

花澤香菜の出演代表作

• アニメ「うる星やつら（2022）」：ラン役
• アニメ「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」：牧高美和役
• アニメ「舞妓さんちのまかないさん」：キヨ役
• アニメ「怪物事変」：飯生妖子役
• アニメ「グレイプニル」：青木江麗奈役
• アニメ「鬼滅の刃」：甘露寺蜜璃役
• アニメ「五等分の花嫁」：中野一花役
• アニメ「サクラダリセット」：春埼美空役
• アニメ「3月のライオン」：川本ひなた役

すずめの戸締まりの登場人物一覧の9人目が、芹澤朋也（せりざわともや）です。芹澤朋也は、茶髪でメガネをかけた大学生で、草太の友人。草太と同じく教師を目指しています。口が悪いためガラが悪く見えますが、実際は優しくて友人思いな性格をした登場人物です。

芹沢朋也を演じた声優が、神木隆之介（かみきりゅうのすけ）です。神木隆之介は、1993年5月19日生まれ・埼玉県出身で、Co-LaVoに所属している俳優兼声優、YouTuber、ナレーター、タレント。神木隆之介は、子役として芸能界デビューを果たしています。

神木隆之介の出演代表作

• アニメ「アニ×パラ〜あなたのヒーローは誰ですか〜」：岩渕幸洋役
• アニメ「アオとキイ」：アオ役
• 劇場アニメ「千と千尋の神隠し」：坊ネズミ役
• 劇場アニメ「ハウルの動く城」：マルクル役
• 劇場アニメ「星をかった日」：ノナ役
• 劇場アニメ「サマーウォーズ」：小磯健二役
• 劇場アニメ「借りぐらしのアリエッティ」：翔役
• 劇場アニメ「メアリと魔女の花」：ピーター役
• 劇場アニメ「100日間生きたワニ」：ワニ役

すずめの戸締まりの謎や伏線についても、ラストシーンや結末から考察していきましょう。考察の1つ目が、常世を出た鈴芽が「行ってきます」と言った理由です。鈴芽は、高校生になってからも、無意識のうちに母親を夢の中でずっと探し続けていました。そんな中、鈴芽は後ろ戸を見つけています。

後ろ戸を見つけた時や、草太と一緒に旅をしていく中でも、無意識に亡くなったはずの母親を鈴芽は探していました。しかし、旅の中であらゆる被災地を巡り悼んで行く中で、徐々に鈴芽の思いに変化が生まれてきます。鈴芽は、旅をしていく中で、母親からもらってずっと大切にしていたすずめの椅子を手放すことができました。

母親を亡くした過去に囚われてしまい、無意識のうちに母親を探していた鈴芽は、ラストに故郷の宮城にたどり着き、故郷や過去と向き合い出発することが出来ました。「行ってきます」は、「鈴芽が再出発をするための言葉ではないか？」・「鈴芽が前向きにスタートすることを意味しているのではないか？」といった考察があがっています。

すずめの戸締まりの謎や伏線を考察の2つ目が、「ダイジンは救われない存在だった？」です。ラストで草太や鈴芽たちは救われましたが、ダイジンは要石としてミミズに刺され犠牲になる結末を迎えました。ダイジンは、猫のような姿をした神獣です。

しかし、作中で元は奈良県で閉じ師をしていた人間であることが明らかになっています。ダイジンは、何も知らない鈴芽が要石を引き抜いたことで、要石の役割から解放されました。解放され幸せに暮らすことを選択しましたが、一生懸命な鈴芽の姿を見ていくうちに、ダイジンは再び自身が要石になると決心。そうして、ダイジンは要石になるといった結末を迎えています。

「要石になることは名誉なことだ」と羊朗は語っています。この発言から「ダイジンは救われた」と考察できます。しかし一方で、「ラストにダイジンが犠牲になったことで、多くの人が救われた」・「結末を見て何かを犠牲にすることで、幸せが成り立っているのでは？と考えさせられた」といった感想や考察があがっています。

すずめの戸締まりの謎や伏線を考察の3つ目が、「戸締まりの意味」です。戸締まりの意味は、「過去のトラウマからの脱却」です。主人公の鈴芽は、母親を亡くした震災の記憶を考えないように日常を過ごしていました。しかし、旅に出て様々な人や出来事に向き合っていくうちに、ラストには過去を受け入れて前を向いて日々を過ごしていこうと考えが変わっていきます。

この結末から「過去のトラウマと向き合って、前を向くことが戸締まりの意味ではないか？」といった考察があがっています。一方で、ダイジンが犠牲になってしまったラストや、草太は今もなお、閉じ師を続けているといった結末に違和感を抱き、「本当に戸締まりが出来ているのか？終わりはあるのか？」といった感想もあがっています。

ずめの戸締まりの用語の1つ目が、「常世（とこよ）」です。常世とは、死後の世界。対義語には「現世（うつしよ）」があり、日本神話や古神道、神道などにある世界観の一つです。すずめの戸締まりでは、後ろ戸を開くと常世に行くことができます。

すずめの戸締まりの用語の2つ目が、「祝詞（のりと）」です。祝詞とは、神道の祭祀で神様に対して唱える言葉。すずめの戸締まりでは、後ろ戸を閉める時に神様に向けて述べる口上として使用されています。

すずめの戸締まりの用語の3つ目が、「ミミズ」です。ミミズは、後ろ戸から噴き出す物体。大きな赤い雲のようなもので、空に昇るように伸びていった姿がミミズのように見えます。このミミズが地面に倒れると自身が起きることに。

そのため、倒れる前に後ろの戸を閉めて、ミミズを破裂させる必要があります。ミミズが破裂すると雨になり、消滅していきます。ミミズの姿は、人間では鈴芽と閉じ師にしか見えません。一方で、動物には見えていると考えられています。

すずめの戸締まりの用語の4つ目が、「要石（かなめいし）」です。要石とは、茨城県の鹿島神宮などに存在する霊石。大部分が地中に埋まっており、この石は、地震を鎮めているといわれています。すずめの戸締まりでは、常世で災いを封じている重石として登場し、時代によって所在地が変わっており、作中では東京と宮崎に存在しています。

すずめの戸締まりの用語の5つ目が、「2匹の蝶（かなめいし）」です。2匹の蝶は、すずめの戸締まりの冒頭では現世で、目を覚ました鈴芽の近くに登場しています。ラストシーンに登場した時は、常世に登場し話題を集めました。どんな意味があるのかは明らかになっていませんが、「現世と常世・過去と未来をつないでいる存在なのではないか？」といった考察があがっています。

すずめの戸締まりの用語の6つ目が、「後ろ戸」です。仏教では、仏道の背後にある扉のことを、後ろ戸と呼んでいます。後ろ戸から鬼が出てくると考えられており、神が鬼の出現を守ってくれているといった意味があります。すずめの戸締まりの後ろ戸は、現世と常世をつないでいる扉で、棄てられた土地に開く扉として登場します。

すずめの戸締まりの用語の7つ目が、「アメノウズメと宗像三女神」です。アメノウズメは、太陽の神のアマテラスを外に誘い出した踊り子の女神で、芸能の神といわれています。

宗像三女神（むなかたさんじょしん）は、日本全国に祀られている三柱の女神の総称で、道の神様として交通安全などの神として崇敬されています。すずめの戸締まりの主人公の鈴芽のモデルは、アマノウズメです。また、草太は宗像三女神がモデルになったのではないか？と考察されています。

すずめの戸締まりの見どころや、魅力についても考察していきましょう。すずめの戸締まりの見どころの1つ目が、「震災がリアルに描かれている」です。すずめの戸締まりでは、2011年に起こった震災がとてもリアルに描かれています。東日本大震災といった明言はありませんが、「東日本大震災のことを描いている」と考察されています。

そのため、震災を経験した人からは「当時を思い出して辛い」・「あえて本当に起こった出来事を作中に出さなくても良かったと思う」といった感想があがっています。一方で、「当時を思い出して辛かったけど、リアルに感じられた」といった声や、「リアルなので、メッセージがより伝わる」といった感想もあがっています。賛否両論が上がるほどのリアルな震災の描写が、見どころの1つです。

すずめの戸締まりの見どころの2つ目が、「君の名は。や天気の子の挿入歌」です。すずめの戸締まりの劇中使用曲の中に、君の名は。の挿入歌の「糸守高校」や、天気の子の挿入歌の「K&A初訪問」が使用されています。こういった、新海誠の前作を感じさせる点も見どころの1つだと考察されています。

すずめの戸締まりの見どころの3つ目が、「ジブリ作品から影響を受けている」です。ジブリ作品の「魔女の宅急便」を参考にしていることが、監督である新海誠の発言で明らかになりました。

鈴芽が旅していく中で出会う女性や、鈴芽と草太の関係性などは、魔女の宅急便から影響を受けていることが明かされています。また、「ジブリのハウルの動く城と似ている」といった感想も多く、ジブリ作品との類似点や、影響を受けている点も見どころの1つといわれています。

すずめの戸締まりは、新海誠の最新作ということで公開前から注目を集めていた話題作品です。映画公開前に小説が発売され、「小説を読んで結末を知っているが、映画も見るべき？」といった声もあがっていました。小説を読んだファンからは、「小説を読んでラストや結末を知っていたけれど、映画の方がリアルに感じられて好き」といった感想が多くあがっています。

すずめの戸締まりは、何回も映画を見たといったファンも多いです。「1回目に見た時は、ラストや結末に納得がいかず、結末のネタバレを知りながら2回目を見ると考えが異なってくる」といった感想があがっています。釈然としない結末やラストに違和感のある人が多いですが、「物語を知りながら登場人物を深堀りして見ていくと、解釈が深まって好きになった」と魅力にハマる人が多い作品です。

すずめの戸締まりは、「ラストや結末、内容などをネタバレせずに見たい」といった人も多く、小説を見ずに映画を見たファンも多いです。「ネタバレを全く見ずに映画を見たけど、あらゆる伏線を考察するのが楽しい・引き込まれた」といった声が多いです。また、「ラストの結末も感動した」・「何通りにも解釈できる結末が素敵」といった声が多くあがっています。

すずめの戸締まりは、「君の名は。」・「天気の子」に続く新海誠の最新作で、面白いと話題を集めている人気映画です。あらすじのネタバレ一覧や、随所に散りばめられた伏線の考察、登場人物の一覧などを見て気になった方は、一度「すずめの戸締まり」を見てみてはいかがでしょうか？