【とりかえ・ばや】クズな石蕗の最後をネタバレ!沙羅双樹を苦しめたその後は?

「とりかえ・ばや」のクズな石蕗の最後をネタバレ解説します!さいとうちほによる日本の漫画作品「とりかえ・ばや」。SNSでは「クズ」とか「最低」とか散々な評価の石蕗ですが、実際のところどうなのでしょうか?この記事では、とりかえ・ばやの石蕗を特集し、彼のクズさ加減を示している数々の逸話をネタバレで紹介、さらには主人公の沙羅双樹を苦しめた石蕗の最後やその後についても詳しく解説していきます。

【とりかえ・ばや】クズな石蕗の最後をネタバレ!沙羅双樹を苦しめたその後は?のイメージ

目次

  1. とりかえ・ばやの石蕗とは?
  2. とりかえ・ばやの石蕗はクズ?最後をネタバレ
  3. とりかえ・ばやの石蕗の子供を身籠った沙羅双樹のその後
  4. とりかえ・ばやの石蕗に関する感想や評価
  5. とりかえ・ばやの石蕗のクズな最後まとめ

とりかえ・ばやの石蕗とは?

とりかえ・ばやの作品情報

さいとうちほによる日本の漫画作品「とりかえ・ばや」。この記事ではとりかえ・ばやに登場する石蕗の特集記事をお届けしていきますが、その前にとりかえ・ばやの作品情報から始めていきます。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

とりかえ・ばやの漫画の概要

概要のイメージ

「とりかえ・ばや」とは、漫画家さいとうちほが平安時代末期の「とりかへばや物語」を基に書き上げた漫画作品です。とりかえ・ばやは、小学館の月刊少女漫画雑誌・月刊フラワーズの2012年9月号に掲載され、2018年1月号まで連載されました。単行本は全13巻(全65話)が刊行されています。

とりかえ・ばやのあらすじ

あらすじのイメージ

今から1000年ほど前の平安時代、権大納言・藤原丸光の2人の妻が、同じ日に双子のようにそっくりな男女の赤子を出産。女の子は「沙羅双樹の姫君」と呼ばれ、男児に混じって外を走り回る活発な子に育ちます。一方、「睡蓮の若君」と呼ばれる男の子は、人形遊びが好きな内気な子になりました。2人の成長を見守っていた丸光は、姫君を男性として扱い元服の着を、若君には女性として裳着の儀を執り行うことを決めます。

石蕗のプロフィール

プロフィールのイメージ

ここからは、本題である漫画「とりかえ・ばや」の石蕗(つわぶき)の解説に入っていきます。最初はプロフィールからです。

石蕗は、帝の従兄弟として生を受けます。美しい容姿をしたイケメンで、美女を目にすると和歌を送り付けて愛の告白をするプレイボーイです。気さくで素直なため人当たりは良いのですが、相手の気持ちよりも自分の考えを強引に押し通す自己中心的な性格をしています。

沙羅双樹が男性と思い込んでいる石蕗は、彼女を気に入り親友として付き合うようになります。かねてより目を付けていた美女の誉れ高い沙羅の妹(本当は弟)・睡蓮に会うものの、口説こうという気持ちにならなかったことにショックを受けます。また、男性の沙羅に魅力を感じることがあり、自分は男色家ではないか?と悩みます。

その後、男色家ではないことを証明するためだけに、親友・沙羅双樹の妻である四の姫と関係を持った石蕗。四の姫を妊娠させた上に赤子を産ませます。沙羅は石蕗に四の姫との結婚を勧めますが、石蕗はかたくなに拒否しました。

『とりかえばや物語』(田辺 聖子)|講談社BOOK倶楽部

とりかえ・ばやの石蕗はクズ?最後をネタバレ

ネタバレ①石蕗はクズで最低?

SNSで「とりかえ・ばや、つわぶき」を検索しようとすると「石蕗クズ」というワードが出てきます。また、親友の沙羅は、石蕗のことを「友人としては面白いが夫としては最低」と評していました。はたしてクズとか最低と言われている石蕗とは、実際にはどういった人間なのでしょうか?

「とりかえ・ばや」のストーリー展開を考えた時、石蕗は他に代えがたい面白さを持つキャラであることは間違いないでしょう。しかし、彼に嫌悪感を持ち、クズとか最低と感じてしまう読者も少なくないと言われています。彼がクズとか最低呼ばわりされる理由の一つが、奇麗な女性を見ると和歌を送りまくり、いつの間にか女性をくどいて関係を持つ好色漢としてのいやらしさです。

最初は男性だと思っていた沙羅が女性であることに気づくと、泣いていやがる沙羅と強引に関係を持つあたりは、現代であれば犯罪者として重い刑罰が下るレベルです。さらに、沙羅の妻まで毒牙にかけて妊娠させてしまいます。ここまでくると、石蕗はクズで最低と言ってよいのではないでしょうか?

ネタバレ②石蕗の最後やその後は?

女性を見るとさかりのついた動物のように執拗に迫り、しかも女性に対する敬意はなく酷い扱いをしてきた石蕗。四の姫に乱暴した上に夫の沙羅双樹との友情はそのまま続けたいという、自己中心的でクズな彼の最後はどうだったのでしょうか?

心を寄せる沙羅が宇治を後にすると悲嘆に暮れる石蕗。自分の2人目の娘を産んだ四の姫のことなど気にもしていません。その後、沙羅双樹の右大将が都に戻ったことを聞きつけ、右大将が睡蓮だとは知らずに近づき沙羅と以前の親友に戻りたいと勝手な頼みをします。ところが、姉を汚されて怒った睡蓮に蹴り倒されてしまいます。この時、睡蓮が石蕗を罵倒した言葉により、四の姫との関係が宮中に広まってしまいました。

とりかえ・ばやに勧善懲悪を期待していた読者には、スッキリしない結末だったことでしょう。しかし、最後に石蕗にクズにふさわしい天罰が下るような展開にすると、美しいエンディングのシーンが台無しになってしまうので、そこはトレードオフになるのかも知れません。

Thumbとりかえ・ばやをネタバレ紹介!最終回までのあらすじや感想まとめ | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

とりかえ・ばやの石蕗の子供を身籠った沙羅双樹のその後

沙羅双樹のその後①流産してしまう

とりかえ・ばやの石蕗特集の最後に、石蕗の子供を身籠った沙羅双樹のその後をネタバレで解説していきます。

叔父で右大臣の藤原角光の仲介で、男として四の姫と結婚した沙羅。石蕗との密通で四の姫が懐妊した時も、四の姫を責めることなく夫として彼女を支えていきます。ところが、石蕗に女性でありことを知られ、強姦に近い形で抱かれてしまいます。そして、石蕗の子供を身籠ったことが判明すると、1人悩み苦しんだ結果、乳母のあぐりにだけ打ち明けます。

やがて、紆余曲折あり石蕗の協力を得て、彼の父親の別荘へ身を寄せ来るべき出産に備えます。しかし、度重なる心労が影響したのか流産してしまいます。生きる気力をなくして海に身を投げようとした時、睡蓮と再会し吉野に向かいます。

沙羅双樹のその後②睡蓮と立場をとりかえる

初めて授かった子を流産してしまった沙羅。生きる気力をなくしていましたが、その頃宮中では、女東宮への不穏な動きが起きていました。女東宮の地位を奪おうとする勢力が、寝ている彼女を襲撃。女東宮は落ち込み心を閉ざしてしまいます。

沙羅は意を決して弟・睡蓮と立場をとりかえることを決意します。睡蓮の尚侍(ないしのかみ)として女東宮に仕えることにしたのです。しかし、その反面、帝(みかど)の子を産むという彼女の夢は立ち消えようとしていました。

とりかえ・ばやの石蕗に関する感想や評価

ここまでとりかえ・ばやの石蕗特集をお届けしてきましたが、最後に石蕗に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する「とりかえ・ばや」の石蕗に関する感想や評価は、石蕗の最低ぶりに舌を巻いている投稿者のツイートからです。これが底か?と読者に思わせて、さらにその下を行く行為に及んでいく石蕗。下には下があると言う戒めなのでしょうか?

続いて紹介する「とりかえ・ばや」の石蕗に関する感想や評価は、漫画作品「とりかえ・ばや」と石蕗のエンディングに関する感想です。

すべてが収まるところに収まって安堵したと言います。ただ最後が端折っていたので、もう1巻かけてもよかったのでは?との感想を漏らしています。石蕗については、最後の最後までクズっぷりが徹底していて、むしろ清々しさを感じたそうです。

次に紹介する「とりかえ・ばや」の石蕗に関する感想や評価は、作者・さいとうちほが込めた石蕗に対する皮肉を面白いと言う投稿者のツイートからです。

その皮肉とは、石蕗に送った沙羅双樹の和歌を指しています。愛する女性に「死ぬ死ぬ」と言っている石蕗ですが、「すぐ死ぬどころか結局長生きする人間だと見ているよ」というもの。1000年前の平安時代の物語に基づくとりかえ・ばやですが、いつの時代も男女間の話には変わらないものもあるのかも知れません。

最後に紹介する「とりかえ・ばや」の石蕗に関する感想や評価は、石蕗を個人的には嫌いじゃないと言う方のツイートからです。ついつい残念なキャラに轢かれてしまうのだと言います。こうした感想も少なからずありました。好みは人それぞれ、人の多様性がよくわかるツイートではないでしょうか?

とりかえ・ばやの石蕗のクズな最後まとめ

ここまで漫画「とりかえ・ばや」に登場するクズで最低と言われている石蕗にスポットを当て、クズな理由から主人公・沙羅双樹を苦しめたその後についてネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

漫画「とりかえ・ばや」の石蕗がクズで最低なのは、多くの読者の一致した見解のようです。ただ作中において石蕗は、主人公沙羅の深層心理を読者の前にさらけ出すことに一役買っていたという評価があるのも事実のようです。その意味では、石蕗と言う人物は「とりかえ・ばや」にとってなくてはならないキャラと言えるのかも知れません。

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