【ルパン三世】銭形警部は実は強い？アニメと原作の違いやハイスペックな実力を考察

今回は「ルパン三世」に登場するルパン一味の宿敵で、実はハイスペックエリートな銭形警部の強さやアニメと原作との違いを考察し、彼が作中で発した名言や本名、銭形警部が主人公の漫画についても紹介していきます。銭形警部は一体どれほど強いのでしょうか？まず、ここでは「ルパン三世」の作品情報をみていきます。

「ルパン三世」はモンキー・パンチ先生原作のアクション漫画で、双葉社の「WEEKLY漫画アクション」にて1967年〜1969年の期間に全94話が連載されていました。その後、1971年から「ルパン三世 新冒険」全36話の連載が始まり、1977年からは「新ルパン三世」全189話と番外編1話の連載もスタートしました。

その後も関連作品の「SEXYルパンIII（サード）」や「ルパン小僧」が連載され、テレビシリーズも5作と番外編1作が制作されました。そして、テレビSPも27作と番外編1作が放送。その他に劇場版やOVAも多数公開されており、幅広い年代から愛される大人気作品となっています。

アルセーヌ・ルパンの孫である主人公のルパン三世が、宿敵の銭形警部の追跡をかわしながら、次元大介や石川五エ門、峰不二子といった仲間と共に世界各地の財宝を盗み出す物語です。

「ルパン三世」に登場する銭形警部は生年月日1937年12月25日、身長181cm、体重72kg、とても真面目で情に厚く、仕事熱心な性格をしています。また、銭形警部は銭形平次の子孫という設定で、国際刑事警察機構（ICPO）に所属しています。

ルパンからは「とっつぁん」と呼ばれており、彼を逮捕することを生きがいとしています。そして、ルパンが来ると聞きつければどんな場所でも必ず現れ、ルパンの死を耳にすると他の誰よりも悲しみます。

実は強いと言われている銭形警部について考察していきます。エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、1つ目は身体能力がズバ抜けて高いことです。アニメ第2シリーズで銭形警部はルパンや次元、五エ門のそれぞれと1対1の戦いをしたことがあり、このとき銭形警部は3回とも勝利しています。特に五エ門もかなりの実力者ですが、銭形警部はそれを上回ることから、かなり強いと考えられています。

実際、銭形警部は黒帯の最高段にあたる柔道5段です。それ以上の紅白帯の柔道家は世界レベルでもなかなかいないことから、銭形警部は相当な武術の達人であることが分かります。他にも銭形警部は心臓が止まった状態からでも「ルパン」という言葉に反応して息を吹き返したり、亡くなったと判断されて埋葬されても墓の下から這い上がってきたり、人間離れしたタフさと強い身体を持ち合わせています。

また、映画「ルパン三世VS名探偵コナン」では象ですら30分眠るとされるコナンの麻酔銃を打ち込まれても、銭形警部はわずか30秒で目覚め、コナンを驚かせていました。

続いて、強いと言われている銭形警部について考察していきます。エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、2つ目は手錠の扱いです。銭形警部は手錠を投げてルパン一味を一網打尽にするなど、手錠を武器として使用し、その扱いに長けた生け捕りの達人です。他にもテレビSP「天使の策略〜夢のカケラは殺しの香り〜」で銭形警部は持ち前の武術と投げ縄付きの手錠を駆使し、テロリストたちを確保していました。

エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、3つ目はF15戦闘機を操縦できることです。銭形警部は車の運転だけでなく、どんな乗り物も簡単に操縦してしまいます。特にテレビSP「天使の策略〜夢のカケラは殺しの香り〜」では米軍所有のF15戦闘機も操縦。耐Gスーツを着用せずに乗り込み、見事操縦できてしまうという常人離れしたタフさも披露していました。

また、映画「カリオストロの城」ではオートジャイロに乗り込み、初操縦にも関わらず、敵からの攻撃を受けながら、ルパンを助け出すというプロ並みの腕前を見せつけました。

エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、4つ目は射撃の腕前です。銭形警部は射撃の腕前も相当なもので、原作では次元以上かもしれないとされるほどです。実際、銭形警部が次元と直接対決する機会があり、銭形警部の方が早打ちの次元より先に撃ち抜いて勝利を収めていました。

また、ルパンが巨大な金庫をヘリコプターで盗もうとしていたとき、銭形警部はルパンが金庫を引っ張り上げていたアンカーケーブルを遠くから一撃で切断して妨害。その射撃の腕前にはルパンも脱帽するほどでした。

エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、5つ目はIQが高いことです。銭形警部は警察の中でも文武両道のエリートだとされ、IQ200の天才的な頭脳を持っています。ただ、ルパンのIQは銭形警部より更に上の300となっており、その影響もあってか銭形警部はよくルパンに出し抜かれています。

エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、6つ目は出身大学です。銭形警部の出身大学は原作者のモンキー・パンチ先生が東大をイメージした「東西京北大学」だとされています。ちなみに、ルパンも「東大出の盗賊の肩書がほしい」という理由から、銭形警部と同じ大学に通っていたことがあり、銭形警部の方がルパンよりも学年は3つ上にあたります。

エリートでハイスペックな銭形警部の強さの考察、7つ目は女性にもモテることです。アニメ版の銭形警部はかなり女性にモテます。アニメ第2シリーズ「とっつあんの惚れた女」では、マフィアに狙われるローラ・ジョーンズを助け、彼女と両想いとなり、スピンオフの「峰不二子という女」では峰不二子と男女の関係になっています。いつもルパンに出し抜かれ、間抜けなイメージも強い銭形警部ですが、意外と女性にモテています。

アニメ版の銭形警部はルパンに出し抜かれて逃げられるドジなイメージが強いですが、原作の銭形警部はアニメ以上にハイスペックでルパンの仕掛けた罠にすぐに気づくなど、かなり頭が切れるギャグ要素薄めなキャラとして描かれています。

さらに、原作での銭形警部はルパンを殺そうとする冷酷な戦いを展開し、ルパンからも「汚い」と言われるほど卑怯な手段も使います。そのため、ルパン一味からも厄介な敵と見なされており、ルパンも銭形警部のことを「とっつぁん」とは呼びません。

また、そもそもアニメ版の銭形警部はルパンよりもかなり年上に描かれていますが、原作ではルパンの同年代として描かれています。そして、銭形警部はルパンのことを「八つ裂きにしても飽き足らない」と発言しており、ルパンの逮捕ではなく処刑を望んでいます。このように、原作の銭形警部はルパンの処刑を望み、憎しみを抱いている点が原作とアニメ版の最大の違いとなっています。

原作とアニメ版ではキャラ設定が異なる銭形警部ですが、特に原作ファンの間に衝撃が走ったのが最終回だと言われています。漫画「新ルパン三世」の最終回で銭形警部は巧妙な罠でルパン一味を誘い込み、抹殺してしまいます。その罠とは「財宝がなくされている」という嘘の情報を流してルパン一味を孤島におびき出した銭形警部。彼は自身も変装し、部下と共に財宝を狙う一団として孤島にやって来ます。

そして、ルパン一味が島の深層部まで到達したのを確認し、出口を封鎖。銭形警部と部下は脱出して、閉じ込められたルパン一味を孤島もろとも爆破して葬り去るというものでした。このように、銭形警部は最終回で容赦のないやり口でルパン一味を抹殺し、原作ファンに大きな衝撃を与えました。

ちなみに、原作ではルパンだけでなく銭形警部も変装の達人です。そのため、最終回ではルパンのみならず、読者も最後まで銭形警部の変装に気づかなかったようです。

実はハイスペックなエリートである銭形警部のことを原作者のモンキー・パンチ先生も高く買っていると言われています。実際、モンキー・パンチ先生は銭形警部のことを単なるギャグ要員ではなく、ルパン一味を追い詰める「天才」として作り出したそうです。

原作ではハイスペックなエリートの銭形警部ですが、アニメではなぜドジキャラになったのでしょうか？実は銭形警部はその手柄から「警視総監」になっていてもおかしくないと言われています。銭形警部の追うルパンが義賊であることから、銭形警部もルパンに巻き込まれて巨悪な組織と対峙することが多々あります。

銭形警部はルパンの代わりにカリオストロ公国の偽札工房や非合法カジノ、国際的な武器輸出組織や世界中に支部を展開するカルト集団など、国の脅威になるレベルの多くの犯罪組織を摘発しています。これほど手柄を上げているのになぜ銭形警部は「警部」から昇進しないのでしょうか？実は、警視以上に出世すると現場に出られなくなるからだそうで、銭形警部が昇進を断わるシーンも描かれています。

実際、銭形警部でなければルパンの相手ができないのも事実で、アニメ第2シリーズの「とっつぁん人質救出作戦」ではルパンは下のように発言し、物足りなさを感じているようでした。しかし、原作のルパン一味があまりにも有能でクールだったため、アニメ版ではバランスを取るために銭形警部をギャグ要員として、キャラ設定を変えたようです。ただ、モンキー・パンチ先生はそのキャラ設定の変更に少し不満を持っていたそうです。

原作ではもちろんアニメ版でも文武両道で有能な銭形警部ですが、なぜルパンを捕まえられないでしょうか？その理由について、基本的にルパンは完全犯罪を成し遂げるため、逮捕が難しいという説。ルパンは巨悪な組織相手に盗みを働くため、そちらの逮捕を優先してしまうことが多いからという説。

相棒が無能だったり、犯罪組織の黒幕だったりすることが多いからという説など、銭形警部の能力には関係のない事情が考えられており、むしろ逮捕できない理由すらかっこいいと言われています。

銭形警部の本名は「銭形幸一」ですが、当初は銭形警部が銭形平次の子孫という設定であることから、彼の本名は「銭形平一」になる予定だったそうです。しかし、編集者が「幸一」と読み間違え「銭形幸一」として雑誌に掲載され、モンキー・パンチ先生も「いちいち訂正するのも面倒くさい」ということで、そのままでいくことになったそうです。

ちなみに、エピソードによって銭形警部の名前が「平太郎」になったり、先祖と同じ名前の「平次」になったりするなど、銭形警部の本名は複数存在するようです。

2010年〜2017年の期間に「警部銭形」という銭形警部が主人公の漫画が、双葉社の「ルパン三世Officialマガジン」に掲載されていました。原作者はもちろんモンキー・パンチ先生で、銭形警部がルパンを名乗る犯人の引き起こした殺人事件を解き明かしていくストーリーとなっています。

この作品での銭形警部はモンキー・パンチ先生原作ということもあり、かなりの切れ者ですが、アニメ寄りの性格をしていると言われています。また、犯人もルパンを騙る偽物ばかりで、ルパン本人の登場はほとんどありません。

銭形警部の名言、1つ目は「とんでもない物を盗んで…」です。ルパン三世の劇場版第2弾「カリオストロの城」で銭形警部が発したセリフで、彼が発したクサイセリフとして有名です。

銭形警部の名言、2つ目は「何で死んだんだルパン…」です。アニメ第3シリーズの「マンハッタン・クライシス」で銭形警部はルパンがビルの爆破に巻き込まれて死亡したと思い、跡地に十字架を立て、その死を悲しみ、このセリフを発しました。

結局、ルパンは死んでおらず、無事に再会を果たすのですが、銭形警部はルパンの姿を見るなり「ルパーン！逮捕だ〜！」と嬉しそうに叫んでいました。銭形警部のかわいい一面が見られる名シーンとなっています。

銭形警部の名言、1つ目は「貴様達はそれでもルパンの相棒…」です。アニメ第2シリーズの「ルパンは二度死ぬ」で銭形警部が次元と五エ門に発したセリフです。海に浮かぶルパンが発見され、医師も死亡宣告（実は生きていた）をします。

さらに、銭形警部までも次元と五エ門と共に逮捕され、3人で牢屋に入れられることになるのですが、そのとき銭形警部が2人に対してこのセリフを言いました。銭形警部のルパンへの愛が感じられる名セリフとして知られています。

こちらは「ルパン三世」の銭形警部に関するツイートです。銭形警部が推しキャラだそうで、特に「カリオストロの城」や「愛のダ・カーポ」「ハリマオの財宝を奪え」などでの活躍が好きだという感想となっています。

こちらも「ルパン三世」の銭形警部に関するツイートです。このツイートのように銭形警部が「カリオストロの城」で発した「とんでもない物を盗んで…」というセリフがかっこいいという声が多くみられます。

こちらも「ルパン三世」の銭形警部に関するツイートです。銭形警部がとても強いと評価されており、戦闘シーンがかっこいいという感想となっています。

いかがでしたか？「ルパン三世」の登場キャラ・銭形警部の強さを考察し、ズバ抜けた身体能力に高いIQを持ち、手錠の扱いが上手く戦闘機を操縦できたり、射撃の名手でもあるなど、ハイスペックなエリート警察官であることが分かりました。さらに、アニメではドジなギャグ要員の銭形警部も原作ではアニメより有能に描かれており、ルパンの処刑を望んだり、卑怯な手段も使うことが分かりました。

さらに、原作での銭形警部は最終回でルパン一味を抹殺したりするなど冷徹な性格をしていることや、銭形警部が主人公の漫画があることが分かりました。そして、銭形警部は多くの名セリフを発しており、カリオストロの城での名言などかっこいいと評価されていることも分かりました。皆さんもぜひ実は文武両道で強い銭形警部に注目してみてください！