アベンジャーズ3「インフィニティ―ウォー」をネタバレ！あらすじとメンバーは？

マーブルシネマティックユニバースシリーズ累計19作目にしてヒーローが集結してより強大な敵と戦う事になるアベンジャーズ3作目が今作、アベンジャーズインフィニティーウォーです。今作単体で見ても派手なアクションや怒涛の展開など非常に楽しめる作品ですが、長く続いているシリーズだけにその世界観やストーリーを掴めなかったという人も多いのではないでしょうか？

今回は既にアベンジャーズインフィニティーウォーは視聴したけど、展開が良く分からなかったという人向けに、これまでのシリーズや各ヒーローを主人公にしたマーベルシネマティックユニバース作品の流れやあらすじも網羅した上でのアベンジャーズ3のあらすじや登場人物をネタバレ解説をしていきます。

あくまでも視聴している前提になるので物語の核心に触れる部分までネタバレ込みでしっかり書いていきます。まだ視聴していない人でネタバレを気にする人は、ぜひ視聴した上で読む事をおすすめします。

アベンジャーズ3のあらすじを理解する為にはこれまでのシリーズや立ち位置を理解しておく必要があります。アベンジャーズ3は原作にアメリカ2大コミック出版社マーベルコミックを持つ、映画作品群「マーベルシネマティックユニバース（以下MCU）」に属する作品の1つです。アメコミに多い勧善懲悪のヒーロー漫画を作りだしており、アメリカはもちろん日本でも絶大な人気を誇る映画シリーズになっています。

MCUでは映画をそれぞれ「フェーズ」と呼ぶ段階に区切って展開しており、それぞれのフェーズで単独、或いは少数のヒーローがそれぞれに活躍する映画が公開されます。そしてそれらで登場したヒーロー、或いは今後登場を予定しているヒーローが先行で一同に集結し、より強大な敵と戦うのがアベンジャーズシリーズになります。アベンジャーズ3はその3作目に当たる作品という事です。

アベンジャーズ3に限らず、MCUに属する作品は全て同じ世界の中でヒーローがそれぞれに活躍している世界という設定になっています。そして各映画毎に並行した時間軸、直後の時間軸を描きながら物語が展開されています。アベンジャーズ3は2017年に既に公開されている雷神ソーを主人公にしたシリーズの3作目「マイティ・ソー バトルロイヤル」のエンディング直後の時間軸から物語が始まります。

アベンジャーズ3のあらすじをしっかり把握する上では、アベンジャーズシリーズの旧作だけでなくMCUに属する映画の中に情報が拡散している状態なので、多くの作品に触れている必要があります。特に同じフェーズに分類されている作品を中心に見ていくと、アベンジャーズのメンバー構成や各ヒーローの能力、登場人物のこれまでの経緯や生い立ちなどを把握しやすいです。

ある程度のあらすじを理解した上で改めてアベンジャーズ3あらすじをおさらいしてみましょう。しっかりとネタバレ込みで紹介していきます。

これまでもシリーズで何度か登場していましたが、アベンジャーズ3になっていよいよ本格的に重要なアイテムとして登場したのがインフィニティストーンです。インフィニティストーンは宇宙が生まれた時に結晶化した物で、それぞれが「空間（スペース）」「現実（リアリティ）」「力（パワー）」「魂（ソウル）」「精神（マインド）」「時間（タイム）」のエネルギーを司っています。

この6つのストーンは単体でも非常に強力な物ですが、6つ全てを揃えると全能の力を得る事が出来ます。それぞれの力を利用した場合の現象は映画でサノスが散々証明してくれています。「空間（スペース）」の力によって、他のインフィニティストーンの所在地を把握したり、「時間（タイム）」の力によってヴィジョンの時を巻き戻したりと単独の力も計りしれないパワーを秘めたアイテムです。

このインフィニティストーンはこれまでの映画の中である物はアベンジャーズのメンバーが管理し、ある物は宇宙で別の物が守っていたりと散り散りになっていました。これまでのMCUの中で何度か登場しており、それぞれにパワーを見せつけるシーンもあります。そしてアベンジャーズ3でいよいよこのインフィニティストーンを巡る戦いが本格化するのです。

アベンジャーズ3はMCUシリーズとしては19作目に当たる作品で、その中のいくつかの映画ではサノスの命令、或いは契約によって行動しているヴィランが数多く登場しています。それぞれのネタバレになりますがアベンジャーズ1で登場したチタウリのリーダー、ジ・アザーはサノスの側近ですし、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのロナンはサノスと契約してインフィニティストーンを探していました。

これまでは部下や友好的な勢力を使ってインフィニティストーンを集めようとしていたサノスですが、アベンジャーズ1でジアザーがアベンジャーズに敗れるとアベンジャーズに興味を抱くようになります。そしてアベンジャーズ2のラスト時点でインフィニティストーンの力を最大限発揮する武器、インフィニティガントレットを手中に収めたサノスがいよいよ自ら動きだしたのがアベンジャーズ3になります。

アベンジャーズ以外のタイトルでも度々登場して争いの火種となっているのがインフィニティストーンです。そしてその背後には多くの場合、サノスの存在があります。つまりMCU映画はそれぞれのヒーローが活躍する映画であると同時にサノスがインフィニティストーンを探し集めようとする物語でもあったのです。

これまで自ら動く事をあまりしてこなかったサノスですが、アベンジャーズ3では冒頭から行動を起こします。「マイティ・ソー バトルロイヤル」にてラグナロクが発動した事により、アスガルド滅亡がした事を受けてソー率いるアスガルドの民は地球を目指して宇宙船に乗っていました。サノスは自身の宇宙船でその船を襲撃、ロキが手中に収めていた四次元キューブに収められているインフィニティストーンを狙っての行動です。

ロキの持っていたインフィニティストーンは「空間（スペース）」を司っており、その力によってサノスは地球に2つのインフィニティストーンがある事を知ります。既に所持していた「力（パワー）」を司るインフィニティストーンの力も使って宇宙船を破壊し尽くしたサノスは部下のブラックオーダーにその2つの回収を命じます。そして自身は宇宙にある残り2つのインフィニティストーンを奪う為に行動を開始します。

普通の映画だったらクライマックスに使われてもいいくらいのシーンですが、この流れ、開始直後の冒頭5分程で行われています。アベンジャーズ3は「マイティ・ソー バトルロイヤル」の直後から始まるのでこれはアベンジャーズ3の始まりであると同時に「マイティ・ソー バトルロイヤル」のラストと言う事も出来る出来事です。ここで視聴者にこの2つの映画のあらすじが繋がっている事を示していました。

冒頭でサノスに襲われたソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが駆る宇宙船ミラノ号によって救援されます。ソーとすっかり意気投合したガーディアンズはメンバーであると同時にサノスの養女であるガモーラがサノスの目的を知っていた事、ソーからの情報も得て2手に分かれて行動を開始します。ソーはロケットとグルートと共に壊されてしまったムジョルニアに変わる新たな武器を求めて惑星ニダベリアへと向かう事になります。

惑星ニダベリアに向かう途中で失っていた右目に変わる義眼も手にいれたソーはいよいよ惑星ニダベリアに到着。古い友人でもあるドワーフのエイトリの協力を得て、ムジョルニアの雷を操る力に加えてビフレストを呼び出す機能も持った新しい武器「ストームブレイカー」を手に入れます。そしてビフレストの能力を使いソー達は地球組の危機を救う事になるのです。

ソーの単独作品である「マイティ・ソー バトルロイヤル」から時間軸的に直結しているという事もあってソー視点でアベンジャーズ3のあらすじを見ると、「失った物を取り戻す旅」という視点で見る事ができます。もちろん要所要所の戦闘ではしっかり活躍していますが、基本的に戦闘がメインとなる残り2つの展開の合間に入って箸休め的な役割を果たしています。

さてサノスの命令によってサノスの部下「ブラックオーダー」の一方のチームが降り立ったのはニューヨークの上空でした。事情を知るハルクことバナー博士によって集まる事になったドクターストレンジやアイアンマン、持ち前のスパイダーセンスでいち早く危機を察知したスパイダーマンが協力し、彼らの撃退に当たります。しかしインフィニティストーンを所持していたストレンジが誘拐されてしまいます。

逃走する宇宙船に密航したアイアンマンとスパイダーマンは船中で、ブラックオーダーのメンバーを追いやる事に成功、ストレンジも救い出します。地球に戻る事を提案するストレンジに対して、船が向かっていたタイタン星に向かい、奇襲する事を提案するアイアンマン。そうして彼らはタイタン星で合流したガーディアンズと共にサノスを迎え撃ちます。

そこに宇宙で2つのインフィニティストーンを手に入れてたサノスが襲来。流動的に決まったメンバーながらサノスを後一歩の所まで追い詰めます。しかし最終的には追い込まれてストレンジの持つインフィニティストーンを差し出す事になりました。タイタン星組は地球に始まって宇宙船内、そしてタイタン星と戦いの場を移しているのがあらすじを理解する上で大きなポイントになります。

地球ではストレンジの救出に向かったアイアンマン達に変わり状況を把握していたストレンジの相棒ウォンによって連絡をとられ「シビルウォー」を期に指名手配を受けていたキャプテンアメリカを始めとする地球に残された面々は残る1つのインフィニティストーンを守る為に、所持者であるヴィジョンと共にワカンダ王国に集まっていました。

なんとかインフィニティストーンを奪いに来たブラックオーダーの2人を退けますが、そこにストレンジからインフィニティストーンを受け取り5つのストーンを揃えたサノスが現れます。サノスにインフィニティストーンを揃えさせない為にヴィジョンは自らの命を犠牲にする作戦すら敢行しますが、「時間（タイム）」のインフィニティストーンの力を使って時を巻き戻されそれも失敗に終わってしまいます。

地球組はその中心にいるのがキャプテンアメリカだと言う事もあり行動範囲が非常に限定的なのが特徴です。国こそ複数の国を渡っていますが、宇宙にまで飛び出している登場人物達がいる事を思えばアベンジャーズ3では少し地味になっていしまいました。しかしアベンジャーズ4へのあらすじに向けてはサノスと最後に戦ったのは地球組である点は忘れない方が良さそうです。

3つの展開のあらすじ全てに絡んだサノスはこうして6つ全てのインフィニティストーンがサノスの元に集まってしまいます。ソーによる渾身の一撃がサノスを襲いますが、それすらも無為に終わります。サノスがインフィニティガントレットを装着した左手で指パッチン。その瞬間、6つのストーンが揃った時に得る事が出来る全能の力、そして「宇宙の生命体を半分にする」という能力も発動してしまいます。

ニューヨークの街から、ワガンダ王国から、そして宇宙でも、どんどん生命体がどんどん消えていきます。そして消える対象は一般人だけではありません。名前を持つ登場人物でありヒーローであるホワイトウルフやブラックパンサー、スカーレットウィッチなど地球の面々、そして宇宙にいたガーディアンズのマンティス、ドラックス、クイル、さらにはストレンジやスパイダーマンまでもが消えてしまいました。

サノスは能力の発動後、どこかの惑星の山奥の小屋へとワープ。自身の目的を達成した事に安堵感の漂う満足気な表情を浮かべます。そしてラストにはアベンジャーズ3から4への伏線であろうとあるヒーローの紋章が映し出されてアベンジャーズ3は終焉します。アベンジャーズ3はいくつかの場所での話が並行しているのであらすじとしてバラしてみると多少は分かりやすくなるのではないでしょうか。

アベンジャーズ3はただでさえヒーローが集結する映画であると同時にそれぞれの単独映画に出たサポートメンバーなども登場するのであらすじと同時に登場人物も理解しなければ発言の意図が掴みにくいようなシーンも多いです。アベンジャーズ3に登場するアベンジャーズの中でも代表的な登場人物を紹介しておきます。

この登場人物紹介ではそれぞれの人物像、映画内での活躍、その登場人物の持つ能力の3つにスポットを当ててこれまでのMCU作品や原作コミックのネタバレも含みながら紹介していきます。

アベンジャーズ1から登場し続ける天才発明家トニースタークがパワードスーツを着て戦うヒーロー、それがアイアンマンです。ヒーローチーム「アベンジャーズ」の創設メンバーの1人でもあり、持ち前の頭脳とリーダーシップ、そして科学力でチームをけん引しています。

あらすじでも触れているようにアベンジャーズ3では「シビルウォー」の流れからメンバーの多くが指名手配されており壊滅状態になっている所から始まります。シビルウォーにて意見が割れたキャプテンアメリカとの間には相変わらず溝がある状態のままです。非常に過去を悔いる性格で、今作でもアベンジャーズ1でニューヨークの街を危険に晒してしまった経緯からタイタン星での戦いを提案しています。

トニースタークは頭脳は天才的ですが、自身はあくまでも一般人であり、パワードスーツを着る事によって初めてアイアンマンとしての活動ができます。その為パワードスーツの開発には余念がなく、これまでも多くのパワードスーツを開発しています。今作ではナノマシンで構成されたスーツ「マーク50」を利用して戦闘を行います。また同時にその天才的頭脳によって登場人物の中で誰よりも最悪の未来を予想して行動しています。

第二次世界大戦末期に行われた超人兵士計画により肉体を人間の限界以上に強化された兵士、それがキャプテンアメリカです。キャプテンアメリカ1にて氷漬けの仮死状態になった後、70年の時を経て現代に復帰します。シビルウォーにて指名手配を受ける事になりアベンジャーズを離れ身を隠すように生活しています。

アベンジャーズ3では主に地球組を引っ張りますが、同時に自身の存在によって国連の協力を得られない事が分かるなど、今でもシビルウォーで生まれた確執が残っている状態で、創立メンバーで同じくリーダーであるトニーとの仲にも溝が残った状態です。

アイアンマンとは対照的に特殊な装備は盾くらいの物で、基本的には超人的な身体能力を生かしての戦闘を行います。しかしキャプテンアメリカが優れているのは実際の大戦によって得てきた経験から成り立つそのリーダーシップと戦略眼です。これまでの映画シリーズのネタバレをすると実は個人戦があまり描かれていないというのも特徴的なヒーローです。

MCUの世界は地球以外にも色々な世界が同時に実在している多次元解釈によって成り立っています。その世界の1つ、神々の国アズガルドの王「オーディン」の息子として生まれたのが雷神ソーです。彼はオーディンによって一度地球に降り立っており、その期にその神の力を使ってアベンジャーズ創設に大きく関わる事になります。

あらすじでも紹介したようにアベンジャーズに3のソーは時間軸の関係で多くの物を失っている状態からスタートし、アベンジャーズ3の中で多くの物を取り戻していきます。新たに手に入れたストームブレイカーなど今後の活躍が気になる登場人物の1人です。アベンジャーズ3でストームブレイカーを手に入れた事が4でどのように生かされるのでしょうか。

ソーは雷神として雷を操る力を持っていますが、それだけではなくハルクに負けず劣らずのパワーなども持ち合わせています。同時に人間ではないが故の寿命の長さなども兼ね備えています。

MCUの作品は知らなくてもハルクは知っているという人も多いのではないでしょうか？ハルクはキャプテンアメリカを誕生させた超人兵士計画を再現する為の実験中の失敗により生まれた緑色の巨人です。元々は怒りをエネルギーとしていますが作品を重ねるごとに制御しようと試みています。しかし時に味方をも巻き込んで暴走してしまう事さえあるので扱いが非常に難しいヒーローです。

しかし残念ながらあらすじにも名前があがらない程にアベンジャーズ3でのハルクは活躍が目立ちません。「マイティ・ソー バトルロイヤル」に登場していた事もあり、最初はソーと共に行動しています。地球に危機を伝える役割こそ果たしたものの、直後の戦闘ではハルクに拒否されて変身出来ないなどの自体に陥いり、ハルクバスターマーク2などで代用するなど、バナー博士としての出番は多くてもハルクの活躍は少なかったです。

ハルクは一種の暴走状態なので、変身前のバナー博士の意識などはほぼ無く、己の肉体のみを武器として戦います。それでもマーベルヒーロー屈指のパワーはやはり味方になれば頼もしい存在です。サノスの指パッチンでも死んでいないので次回作での活躍が期待されます。

一時はMCUとは別軸で展開されていたスパイダーマンですが、「シビルウォー」にて参戦して以来MCU作品としてリブートした単独作品「スパイダーマン　ホームカミング」が公開されるなどしており、現在ではしっかりとしたMCUのキャラクターです。特殊なクモに噛まれた影響でクモの能力を得た高校生ヒーロー、その設定自体は今も共通した設定になっています。

あらすじでは触れていませんがアベンジャーズ3の開始時点ではスパイダーマンはアベンジャーズの一員ではありません。スパイダーマンが登場したのがシビルウォーであった事、そしてそのシビルウォーにてアベンジャーズが実質的に壊滅状態だったからです。アベンジャーズ3の中でトニーに認められ正式にアベンジャーズのメンバーになりました。しかしそんな彼もサノスの指パッチンにより消滅してしまったヒーローの1人です。

その能力は言わずもがなクモのように手首から糸を吐き出す能力や超人的な身体能力、そして迅速に危険を察知できるスパイダーセンスです。またアベンジャーズ3ではトニーがスパイダーマン用に開発した自身の纏うナノマシン仕様の「マーク50」と同様にして作られたスーツ「アイアンスパイダー」を着用しています。

MCUの世界では多くの能力は科学的に得る（アイアンマンやキャプテンアメリカ）もしくは、先天的な物（ソー）パターンが多いですが、そこに非科学的な魔術の要素を持ち込んだヒーロー、それがドクターストレンジです。様々な魔法を扱う彼が存在する事でこれまでには行えなかった展開なども行えるようになっており、アベンジャーズ3の登場人物の中でもキーマンの1人と言える程の活躍を見せています。

サノスの狙うインフィニティストーンの管理者の1人でもあったストレンジはアベンジャーズ3ではより高度な魔法を多数取り扱える程にその能力を高めています。タイタン星で既に4つのインフィニティストーンを揃えたサノス相手にヒーロー達が互角以上の死闘を演じられたのも彼の力による所が大きいです。しかし彼もまたサノスの指パッチンで消えてしまったヒーローの1人でもあります。

ストレンジの魔術はそれ単体でも協力な物が多いです。戦闘以外でもアベンジャーズ3の中で行った未来予知など多数の能力を持っています。また、魔法が使えない時の為に鍛えられた経緯から格闘術も常人の域を超えた物を持っています。ヒーローサイドには少ない万能的な魔法使いとしてメンバーを支える存在なのでアベンジャーズ3の登場人物の中でも彼を失ったのはかなりの痛手だと言えます。

日本のヒーロー物、戦隊物では一時的な離脱などは別にしてもあまりメンバーの入れ替えなどは行われませんが、アベンジャーズではかなり頻繁にメンバーの入れ替わりが行われています。多くはメンバーそれぞれの意志による脱退ですが、強制的な脱退や死亡、他のアベンジャーズのメンバーへの通達の無い、勝手にやめたような物も含まれています。

またアベンジャーズ3ではアベンジャーズ自体が壊滅状態という事もあり、指名手配を受けていないメンバーにも別行動をしているメンバーが多いです。ブラックウインドウなどはシビルウォーではアイアンマン側についていたので、自由に行動出来るはずですが、その自由でキャプテンアメリカについて行動しています。

それは創設メンバーやビック3においても同様の事が言えます。アベンジャーズ3の時点では、元々離れて活動しているソー、指名手配を受けているキャプテンアメリカ、責任を感じて一時離脱していたアイアンマンなど、それぞれがそれぞれの事情や理由でチームを離れては戻ってを繰り返しています。

アベンジャーズ3には多数の敵が登場しますが、サノスだけ覚えてれば十分です。それだけサノスの存在は絶対的で強大だからです。サノスはその影響力の高さ、能力の高さから映画の原作であるアメコミの悪役「ヴィラン」の中でもより強力な存在である「スーパーヴィラン」に名を連ねている存在です。これまでのMCUのヴィランの中でも一番印象の強い登場人物になるはずです。

あらすじをネタバレ込みで見てみるとアベンジャーズ3でのサノスの行動は非常に一貫しています。全ては「インフィニティストーンを集める為」の行動であり、目的の為なら愛する養女を犠牲にする事も厭わない程、冷酷で非情になれる性格です。しかしまったくの無感情というわけではありません。部下の死を知った時には自身の与えた任務で死んでしまった事を悼むシーンなどもあります。純粋悪と言いきれない存在です。

その絶対的な力からサノス＝インフィニティストーン、インフィニティガントレットというイメージがありますがサノスは素の状態でもヒーローをタイマンなら圧倒できるだけの能力を持っています。ハルクを圧倒できるパワーを持ちながら同時にトニースターク以上の頭脳明晰な持ち主でもあるのです。アベンジャーズ3の中でもハルクが敗れたようにタイマンであれば早々負ける事はない作中屈指の強さを持つ登場人物です。

アイアンマンの声優を担当しているのは藤原啓治さんです。2008年に公開された「アイアンマン」から吹き替えを担当しており、これまでアイアンマンが登場する作品には全て登場しています。MCUのアイアンマン以外でもアイアンマンを演じるロバートダウニーJrさんが出演した作品の吹き替えを多く担当しており、日本ではロバートダウニーJrさんの声と言うと藤原啓治さんの声をイメージする人が多いです。

映画を少し離れてイメージしやすい声と言うと、長寿アニメである「クレヨンしんちゃん」でしんちゃんのお父さんである野原ひろしの声も担当しています。2016年から病気による休養に入っていましたが、2017年には徐々にではありますが復帰しており、アベンジャーズ3でのアイアンマンの声も無事に担当しています。

キャプテンアメリカの吹き替えを担当しているのは声優の中村悠一さんです。彼もまた初代キャプテンアメリカから長く吹き替えを担当している声優さんです。主に演じるのは10代～30代の男性の声が多く、同時にあまり素直な発言をしないキャラに声を当てる事が多いです。

吹き替え以外では食戟のソーマに登場する「四宮小次郎」の声も担当しています。まさに素直に発言しない系キャラを当てたらピカイチの声優さんです。

ソーの吹き替えを担当しているのも声優で長く活躍している三宅健太さんです。マイティーソーで初めて登場してからソーが登場する全ての作品で吹き替えを担当している他、ソーを演じる俳優クリス・ヘムズワースさんの吹き替えとして他の作品でも吹き替えを担当しています。

三宅健太さんが担当した他の作品で分かりやすいのは「鋼の錬金術師」に登場するスカーです。他の作品でも基本的に大人の登場人物に声を当てる事が多い声優さんになっています。

これだけのビッグタイトルになると吹き替えを担当しているのは声優さんだけではありません。アベンジャーズ創設メンバーの1人であり、複数のシリーズに渡って登場しているエージェント「ブラックウィンドウ」の吹き替えを担当しているのは女優の米倉涼子さんです。他の作品では吹き替えを一切行っていない米倉涼子さんですが、ブラックウィンドウは一貫して担当しています。

そしてアベンジャーズ3の最も重要なキーパーソン、サノスの声優を担当しているのは銀河万丈さんです。本格登場したのはアベンジャーズ3からのサノスですが、アベンジャーズ2のラスト、そしてガーディアンズオブギャラクシーのサノスの登場シーンにもしっかり声を当てています。

銀河万丈さんが担当している他の作品の登場人物だと分かりやすいのは機動戦士ガンダムに登場するギレン・ザビです。有名なあの演説のあの声を浮かべてみればイメージが一致するのではないでしょうか？

アベンジャーズ3は2018年上半期に上映された映画の中でもかなり上位に位置する程に人気を集めた作品です。シリーズ物であるが故に新規参入が難しいと言われるMCU作品ですが、そんな事はお構いなしに高い評価を集めています。

記憶を消してもう一度という人が何人もいる程で、そのキャッチコピーである「最強の、終わりへー」などがまさに示している通りの映画になっています。これだけ多くの登場人物がいながらどの登場人物も特徴的で分かりやすい点も今作から観た人にも好評の要因になっています。

アベンジャーズ3はサノスが目的を果たした事で一応の完結を見せていますが、ヒーロー映画でこのまま終わっていいわけがありません。もちろん続編となるアベンジャーズ4の公開も予定されています。元々アベンジャーズ3は前後編形式で発表されており、それぞれの独立性が高くなった事からタイトルから前後編を示すような表現を削除したという経緯もあります。

さらに既にアベンジャーズ4のコンセプトアートも公開されています。ただこのコンセプトアートは公式に発表された物ではなくリークされた物という話なのでその点だけは注意が必要です。ただファンアートではなく公式に近いところからのリークだという話もあります。

これらを見る限り、アベンジャーズ3で消されてしまったヒーロー達が復活する事はないのでしょうか？しかし流石にそこまで大きなネタバレを事前にするとは思えないので敢えて外しているという事も考えられます。アベンジャーズ4の公開は2019年を予定しているので今後の情報公開の中で登場人物やキャストが発表される事になると考えられます。

今回はあらすじや登場人物をネタバレ込みで纏めてみました。こうして見てみるとサノスの驚異的な力を肌で感じる事ができますね。今回サノスとの戦いはヒーロー達がバラバラの場所で戦う形だったのでやはりアベンジャーズ4では一致団結する事が重要になってくるのではないでしょうか。

その為の絶対条件としてあげられるのがシビルウォー以来険悪なトニーとキャプテンの関係修復です。アベンジャーズ3では最終的にそのようなシーンが描かれる事は一切ありませんでした。トニーは説得を受けて連絡を取ろうとしますが、結局連絡できないまま戦闘になってしまいお互いすれ違ったままです。ビック3の残りの1人ソーが間を取り持ってなんて展開があれば非常に熱い展開を期待できそうです。

アベンジャーズ3のネタバレは同時にアベンジャーズ4への伏線を読み解く事でもあります。映画を見て理解出来なかった部分は多少ネタバレを覚悟の上でも読み解く事でよりアベンジャーズ4を楽しめるようにしておきましょう。