さらざんまいの原作小説の内容は？一稀・悠・燕太の秘密もネタバレ解説

アニメ『さらざんまい』は2019年4月から6月までフジテレビの深夜アニメ枠で放送されました。アニメ『さらざんまい』はこれまでに1997年放送の『少女革命ウテナ』や2011年放送の『輪るピングドラム』など多くのヒット作を生み出している、幾原邦彦監督が手掛けたオリジナルアニメです。原作はイクニラッパー、キャラクターデザインの原案はミギーです。

幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ作品『さらざんまい』はノベライズ版が上下巻発売されています。上巻はアニメの1話から6話まで、下巻はアニメの7話から最終話の11話までが入った内容となっています。アニメ『さらざんまい』とノベライズ版『さらざんまい』は基本的に同じ内容ですが、細かい設定がノベライズ版では分かりやすく表現されています。

また、アニメには描かれていない内容もノベライズ版には含まれています。ノベライズ版『さらざんまい』上巻は、アニメ『さらざんまい』1話が放送された数日後に発売されました。そのため、まだアニメで放送されていない内容をノベライズ版で先に知ることができ、ノベライズ版である小説でアニメのネタバレを確認できます。

『さらざんまい』は矢逆一稀（やさかかずき）・久慈悠(くじとおい）・陣内燕太（じんないえんた）の中学2年生の男子3人が主人公です。3人はカッパである「ケッピ」をカエルと間違えてしまい、カッパの姿へと変身させられてしまいます。3人をカッパの姿に変えたのは「ケッピ」という自らをカッパ王国第1王位継承者と称する、謎のカッパ型生命体でした。元に戻るために3人はゾンビと対決し「尻子玉」を抜き取ることになります。

「尻子玉」はお尻の中にある欲望エネルギーを蓄積する臓器で、それを抜き取りケッピへ転送することでゾンビは消滅します。ケッピへ転送するためには、3人のうち1人が尻子玉を飲み込み「さらざんまい」と呼ばれる行動を起こします。尻子玉をケッピに転送することで、どんな願いも叶う「希望の皿」を手に入れることができますが「さらざんまい」は身も心もつながるため、飲み込んだ人の知られたくない秘密も共有されてしまいます。

一稀の秘密は家族にあります。一稀の今の家族は本当の家族ではなく、一稀は引き取られた子供であり、矢逆家の実の子ではありませんでした。一稀は弟の春河（はるか）に対して、普段は関心のない態度を取っていますが、春河を大切に思っています。

そして春河が夢中になっているアイドルの吾妻サラ（あずまさら）になりすまし、春河とメッセージのやり取りをしています。春河を喜ばせるために、一稀はサラのコスプレの女装をし、その自撮り写真を春河に送ることによってつながっているのです。

悠の秘密は兄にあります。10歳で両親を亡くした悠には誓（ちかい）という兄がいます。悠の両親は友人に騙され、多額の借金を背負っていたため、経営していた蕎麦屋が売り払われることになります。兄の誓は蕎麦屋を守るために悪事に手を染め、お金を手に入れます。そして、そのお金で蕎麦屋を守り、お店は親戚が継いでくれることになったのです。

しかし、蕎麦屋を守るための資金は盗んだお金であったため、誓は追われて弟である悠も狙われることになります。そして、追い込まれた悠は持っていた銃で追ってきた相手を撃ってしまいます。そこへ駆けつけた誓はさらに相手を銃で撃ち「殺したのは自分だ」「これは2人だけの秘密だ」と言い、自分が殺したことにして、弟の悠をかばったのでした。

燕太の秘密は一稀への想いにあります。一稀と燕太はかつて同じサッカー部に所属し、ゴールデンコンビとして活躍していました。燕太はその頃から一稀に対して友情ではない、特別な感情を抱いていました。一稀に想いを寄せる燕太は、一稀のユニフォームの匂いを嗅いだり、一稀のリーコーダーを手に取り、リコーダーに口をつけてしまいます。また、女装をしたまま寝てしまっている一稀にキスをするのでした。

一稀・悠・燕太の3人は、カパゾンビと対決し尻子玉を抜き取ることで、金の皿または銀の皿という「希望の皿」を報酬として受け取ります。金の皿は1枚でどんな願いも1つだけ叶えることができ、銀の皿は5枚集めることで願いを1つ叶えることができます。「希望の皿」を作り出すのはケッピです。ケッピは尻子玉を食べることによって「希望の皿」を作り出しています。

カパゾンビはカッパと敵対しているカワウソによって殺された人間がゾンビとなったものです。カッパとカワウソは昔から欲望エネルギーである尻子玉を取り合っていました。カワウソ帝国はカッパ王国の欲望エネルギーを取りつくしてしまい、カッパ王国を滅ぼします。そして、カワウソは次に人間を狙うようになったのです。

アニメ『さらざんまい』で主人公の1人である矢逆一稀役の声優を務めたのは村瀬歩（むらせあゆむ）さんです。村瀬歩さんの誕生日は1988年12月14日で血液型はA型、出身はアメリカ・ロサンゼルスです。村瀬歩さんの主な出演作品は『新世界より』青沼俊役、『イナズマイレブン』稲森明日人役、『ハイキュー！！』日向翔陽役などがあります。

アニメ『さらざんまい』で主人公の1人である久慈悠役の声優を務めたのは内山昂輝（うちやまこうき）さんです。内山昂輝さんの誕生日は1990年8月16日で血液型はA型、出身は埼玉です。内山昂輝さんの主な出演作品は『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役、『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔役、『ハイキュー！！』月島蛍役などがあります。

アニメ『さらざんまい』で主人公の1人である陣内燕太役の声優を務めたのは堀江瞬（ほりえしゅん）さんです。堀江瞬さんの誕生日は1993年5月25日で血液型はAB型、出身は大阪です。堀江瞬さんの主な出演作品は『十二大戦』寝住役、『転生したらスライムだった件』ロンメル役、『アイドルマスターアイドルマスター SideM』ピエール役などがあります。

アニメ『さらざんまい』でケッピ役の声優を務めたのは諏訪部順一（すわべじゅんいち）さんです。諏訪部順一さんの誕生日は1972年3月29日で血液型はA型、出身は東京です。諏訪部順一さんの主な出演作品は『テニスの王子様』跡部景吾役、『黒子のバスケ』青峰大輝役、『バクマン。』福田真太役などがあります。

アニメ『さらざんまい』で新星玲央役の声優を務めたのは宮野真守（みやのまもる）さんです。宮野真守さんの誕生日は1983年6月8日で血液型はB型、出身は埼玉です。宮野真守さんの主な出演作品は『アイシールド21』桜庭春人役、『桜蘭高校ホスト部』須王環役、『デスノート』夜神月役などがあります。

アニメ『さらざんまい』を見る前に原作小説『さらざんまい』上巻を読み、内容を知ってアニメを見ていたが、原作小説『さらざんまい』下巻がまだ発売がされていないので、7話目からはアニメ放送が先となり、情報が何もなく怖いという感想です。原作小説『さらざんまい』の上巻はアニメより先に内容を知ることができましたが、下巻はアニメの方が先に放送されました。

原作小説『さらざんまい』の下巻を読み終え、原作小説はアニメを補っていて映像ではなく、文字にすることで分かる部分があるので良かったという感想です。原作小説にはアニメに追加されている部分もあり、原作小説『さらざんまい』を読み、ようやくすべてが理解できたという声も寄せられています。

『さらざんまい』を初めて見るのはアニメの方が楽しめそうだが、原作小説はそれぞれのキャラクターの心情が分かるので、下巻が出たら補足するために読みたいという感想です。『さらざんまい』を楽しむためには、アニメを先に見るか原作小説を先に読むかを悩んでいるという声が多く上がっていました。

『さらざんまい』の原作小説のあらすじや一稀・悠・燕太の3人の主人公達の秘密をネタバレでご紹介しました。また『さらざんまい』のアニメ声優についてもまとめました。『さらざんまい』は幾原邦彦監督のオリジナルアニメで原作小説も発売されています。アニメ『さらざんまい』を見たことがないという方は、原作小説も合わせて読んでみてはいかがでしょうか？