2019年08月14日公開
2019年08月14日更新
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)は面白い?アニメの感想評価まとめ
2018年10月から12月にかけてTOKYO MXなどで放送された、近未来アニメ『リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)』。西暦2050年の世界を舞台に、ロボット製造メーカーの若きエンジニアがさまざまな人物と出会い困難を乗り越えていく物語です。SFアニメでは定評のある佐藤卓哉監督作品なのですが、面白いと評価する意見がある反面つまらないという声も多く存在します。これから「リライデッド」のあらすじ解説から面白い、つまらないという感想や評価をまとめてお届けします。
目次
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)とは?
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)の作品情報
「リライデッド」が面白いかどうか評価を紹介する前に、まずは作品情報をお届けします。リライデッドは正式タイトルを『リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)』といい、GEEKTOYSが制作した近未来タイムリープを題材としたアニメ作品です。2018年10月から12月にかけてTOKYO MXやNHK-BS11などで放送されました。
タイムリープ・アニメの傑作とされる『STEINS;GATE』を監督した佐藤卓哉と、独自の世界観で圧倒的な支持を得ているイラストレーターの安倍吉俊がタックを組んだ作品として鳴り物入りで登場しました。
簡単にあらすじを紹介します。舞台は西暦2050年の世界。ロボット製造メーカーのホープ・若きエンジニアが主人公です。「もしもあの時にこうしていたら、あるいはこう言っていれば」とその後の人生を決める分岐点に対し誰もが抱くような後悔の念。理不尽な現実を受け入れざるを得なくなった主人公が、さまざまな人物との出会いを繰り返し困難を乗り越えていく物語です。
制作スタッフ/主題歌
- 監督:佐藤卓哉
- 脚本:古怒田健志
- 絵コンテ:祝浩司/佐藤卓哉
- 演出:祝浩司
- 総作画監督:田中彩
- 作画監督:田中彩/柳孝相/池谷祥明/飯飼一幸
- 美術監督:春日美波
- 音楽:(オープニングテーマ)QUADRANGLE「PARADOX」、(エンディングテーマ)マージュ(CV:M・A・O)、ユーリィ(CV:茜屋日海夏)「トキノツバサ」
登場人物とキャスト
次にアニメ「リライデッド」の主要登場人物とキャストを紹介します。()内はキャスト。
- デリダ・イヴェン(小野賢章、少年期…竹内恵美子)…本作の主人公。物語の起点2050年にはリビルド社にエンジニアとして務めていましたが、DZの欠陥に気付いたことで命を狙われる羽目に。人工冬眠装置に閉じ込められ10年間眠りに就きます。
- マージュ・ビルシュタイン(M・A・O)…デリダの親友ネイサンの娘。
- ユーリィ・ディートリヒ(茜屋日海夏)…マージュの親友。ネイサン襲撃後、娘のマージュを保護します。
- ヴィドー・フェルカー(佐々木啓夫)…仕事請負人。人工冬眠から目覚めたデリダを支えてマージュ捜索に協力します。
- マユカ(本渡楓)…ヴィドーの娘。
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)の監督
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)の監督は、アニメ監督で絵コンテや演出、脚本も手掛ける佐藤卓哉が務めました。
2000年にアニメ「NieA_7」で監督デビューした佐藤ですが、この時脚本も担当しています。2004年OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)「一撃殺虫!!ホイホイさん」でも監督と脚本を務めています。2005年アニメ「苺ましまろ」では監督業とシリーズ構成を担当。また、2006年「Fate/stay night」「舟を編む」でもシリーズ構成を務めています。
監督としての代表作としては、2011年のタイムリープ・アニメ「STEINS;GATE」、2012年の「好きっていいなよ。」、2014年「selector infected WIXOSS」およびその劇場版「selector destructed WIXOSS」などがあります。
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)は面白い?
それでは本記事のメインテーマである、リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)は面白い作品なのかそれともつまらないのかの検証に移ります。まずは”面白い”という感想・評価から。
面白い理由①タイムリープもの
リライデッドが面白い理由は、何と言ってもタイムリープものの傑作として知られる「STEINS;GATE(シュタインズゲート)」を監督した佐藤卓哉と、独自の世界観を持つイラストレーターの安倍吉俊がタックを組んだ作品であるというという事に尽きると言っても過言ではないかも知れません。事実アニメでは比較的多くある設定にも拘らずタイムリープファンから支持を得ているようです。
面白い理由②オリジナルアニメ
前述のようにアニメ「リライデッド」は佐藤卓哉監督とイラストレーター安倍吉俊によるオリジナルアニメです。佐藤卓哉・安倍吉俊コンビの魅力は、2000年に制作されたNieA_7で実証済です。いやが上にもファンの期待は高まります。
佐藤監督は勿論のことキャラ原案を担当している安倍吉俊がキャラデザインをしたオリジナルアニメは質が高いことで有名です。この作品についても例外ではありませんでした。何度も見返したくなったという感想を抱いた視聴者も少なくなかったようです。
面白い理由③ドキドキ・ハラハラする
リライデッドが面白い理由、最後に紹介するのは”ドキドキ・ハラハラする”アニメだという事です。毎回ここで終わるの?というタイミングで次回にバトンを渡します。ストレス溜まりそうという感想がある反面、とてもドキドキハラハラするという肯定的な評価も少なからずありました。
途中でキャラがどんどん自爆していったりするものの、最終的にはタイムリープに成功し
ハッピーエンドで幕引きとなったのも好印象だったようです。
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)はつまらない?
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)が面白い理由を3つ紹介しましたが、次にリライデッドがつまらないという理由を挙げてみます。実は視聴者の評価では、こちらの方が多く見られました。
つまらない理由①作画
リライデッドがつまらない理由ですが、「面白い」で挙げた理由”オリジナルアニメ”の内容と相反することになりますが「作画」が挙げられます。
「STEINS;GATE」の監督や安倍吉俊が制作している作品という事で期待して観たものの作画が水準以下でテンションが下がってしまったとか、ストーリーの面白さが有ったとしてもあの作画のクオリティでは視聴者を惹きつけるのは厳しいなどの評価があります。
さらには、戦闘シーンでの激しい動きに作画能力が追い付いていない、絵柄がゲームソフトのようで安っぽい、キャラデザインも今一つだというネガティブな意見までありました。
つまらない理由②地味な印象
リライデッドがつまらない理由、2つ目は作品の地味な印象にありました。しっかり伏線も回収して、破綻なくストーリーも展開していき上手くまとめてはいるものの、もう一つパンチにかけ地味な作品という印象が拭えないのです。派手な効果を狙えば感動巨編になる可能性もあったのに、結果的には凄く地味で取り立てて観るべきところもない作品になってしまいました。
つまらない理由③キャラの行動原理が薄い
第11話まで観た人の感想ですが、思った通りの展開で退屈であった事、さらにはキャラの行動原理が薄っぺらくその場の都合で行動しているようにしか見えないと嘆いていました。気の利いたセリフもなく言葉の一つ一つが薄っぺらだとも声が上がっています。
そのことはシーズンの序盤で既に感じていて、その後の展開に期待して見たものの相変わらずだったようです。
つまらない理由④目新しさがない
情報の与え方がブツ切りで、見栄えもせず、しかも大して目新しい要素もないので、刺激が非常に薄い。
準ヒロインのユーリィが、デリダに、時間改変すればデリダが好きな記憶が無くなってしまうとかなんとかしおらしい事を訴えるのですが、これも定番というか独創性がさっぱり感じられないという意見もあります。
最後に歴史を改変してメデタシメデタシで、幸せカップルになったデリダとマージュを見て、ユーリィが我知らず涙を流すという展開も、なんか今までにどこかで見たような一場面であり、このアニメ独自性に欠けているというのです。
つまらない理由⑤シナリオ
リライデッドがつまらない理由、最後は「シナリオ」です。このアニメを初めて観た人はマージュが主人公だと思ってしまうようなのですが、その後のあらすじを追ってもマージュがほとんど出てきません。斬新なシナリオと肯定的に捉えようとしても、どこかしっくりこないものが残ります。
あらすじを辿りますと、延々マージュの手掛かりを追い求めてデリラたちが奔走します。その結果最終回12話でやっとマージュを発見します。その時判明したのが過去にデリラの前に現れていた幽霊のような少女が実はマージュであり、マージュの助けがあったからデリダがタイムリープできたという事実です。
これにより一応物語の伏線は回収されるのですが、通常あらすじにおける謎が判明した時に生じる感動はありませんでした。こうした点を捉えて、1990年代初頭に多く見られた大量生産のPCゲームのあらすじみたいだという評価もありました。物語の構成にもう少し工夫が欲しいところでしょう。
佐藤・安倍コンビという事で大きな期待を寄せていただけに、シナリオの出来にガックリしてしまったという人もいます。作画はまだ良かったのですがが、ストーリー展開が少し雑だったようです。例えば主人公がコールドスリープされる場面。「そんな馬鹿な」と思わず声に出してしまった人もいるようです。
また、ロボットが反乱を起したにも拘らず、製造した企業が損害賠償責任を問われなかったり、悪役キャラが子供番組の悪役レベルだったりと、リアルさを求めると肩透かしを食ってしまいます。
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)のアニメあらすじ
あらすじネタバレ①眠るマージュ
ここからはリライデッドのあらすじを紹介します。舞台は西暦2050年の世界。主人公はロボット製造メーカー・リビルド社の若きエンジニア、デリダ・イヴェン。「自律機械DZ(ディジィ)」の開発への貢献により、彼は大きな名声を得ました。ある時、 デリダと同僚のネイサンは、このDZに重大な欠陥が存在することに気付きます。上司に打ち上げますが取り合ってくれません。デリダは対策を先送りにしてしまいました。
ネイサンの娘・マージュの誕生日パーティに出席したデリダは、慌ただしい日常から解放され穏やかなひとときを過ごします。ところがその翌日、デリダとネイサンは謎の部隊の急襲を受けます。命からがら逃げたデリダでしたが、誤って冷凍睡眠装置に落ち深い眠りに就いてしまいました。眠りから覚めたデリダの目には、荒廃した世界が映ります。デリダが眠っている間に10年の時間が過ぎ、戦乱状態になっていたのです。
デリダとマージュの親友ユーリィが電波望遠鏡施設につながる地下室のドアを開けました。するとそこには、10年前のマージュの自宅がありました。自宅の部屋ではカプセルに入ったマージュが眠っていました。部屋を見渡したデリダは、タイムリープ作動装置に気付きます。
さらにマージュが残したビデオメッセージを発見。マージュのタイムリープは成功しなかったことを悟ります。タイムライドを成功させるためには正確な記憶が必要となります。当時は未だ幼く、また10年の歳月を経た今のマージュにタイムリープは困難でした。
あらすじネタバレ②タイムライド
今となってはタイムライドを成功させることが出来るのは、デリダだけでした。なぜならデリダには、冷凍睡眠装置により10年間眠っていたことから過去の記憶が鮮明に残っていました。デリダがタイムライドを成功させ過去を変えてくれることに期待し、マージュはデリダを助けていました。デリダは次第に以下のことを理解していきます。
まずタイムライドの成功は、マージュの開発した装置によるところが大きいことを知ります。そして。通常ならタイムリープのたびに当事者の記憶が失われてしまうのに、マージュが身代わりとなり記憶を失っていたことも。さらには、10年前に死んでいたはずのデリダが、時折現れる謎の少女アンジュに救われていたこと、そしてその少女こそタイムライドの結果生まれたマージュだったことにも気づきました。
歴史を変えるにはどの瞬間にタイムライドするべきかを悟ったデリダ。ついにその時に向かってタイムライドを開始します。飛び立っていった先は、マージュにタイムライドの研究を依頼されたデリダが、その要請を断ってしまった10年前の瞬間でした。
タイムライドしたデリダは、過ちを改め研究に協力すると答えます。これにより、過去の事実が全て覆り、マージュの父ネイサンは死ぬことなく生存します。DZの不具合を悪用した会社の幹部たちは逮捕され、戦争勃発もなくなりました。戦争がなくなり平和になった世界では、デリダとマージュ、それからヴィドーやマユカなどの仲間が幸せに暮らしていました。以上が「リライデッド」の簡単なあらすじとなります。
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)に関する感想や評価
感想・評価:チープさが目立つ!
リライデッド特集記事の最後に、視聴者の感想や評価を紹介します。まず最初は、絵コンテ、演出、作画においてチープさが目立つという方です。この手の夢を与える作品で安っぽさが感じられると、離れていってしまう人が多いと心配しています。展開や設定は正攻法何だけにもったいないとも言われています。
リライデッド1話感想
— 炙りさんま (@eeyan_nanbo) October 4, 2018
絵コンテ、演出、作画のチープさが目立つね
この手の作品は二流っぽさ、B級っぽさ、安っぽさを出すと離れる人は多いと思う
展開や設定が王道なだけに、もったいない
感想・評価:内容が薄い!
続いてのリライデッドに関する感想・評価も、内容が薄いとネガティブな意見です。時間を越える系はどうしてもあの作品と比べてしまうからかも知れないと語っていますが、あの作品とは同じ佐藤監督の『STEINS;GATE』でしょうか?
【リライデッド 刻越えのデリダ 全12話】
— ウリネコ@ガルパンネコさん (@urineko19) January 10, 2019
最近の高品質なアニメを見すぎたせいか内容がうすく感じる気がする
敵のドナは超強いのか弱いのかよくわからない
グラハムっていう車は超万能AI
ヒロインもっと出してあげてw
時間を越える系はどうしてもあの作品と比べてしまうせいかもしれないのぅ pic.twitter.com/FsrYLSANeg
感想・評価:タイムリープの設定やラストはよかった!
リライデッドに関する評価や感想、最後はタイムリープの設定やラストはよかった!ただし…という方です。SFアニメとして考えるともの足りなさが残ると言います。テクノロジー進化の著しい現在、リアル世界の変化のスピードにクリエイターの想像力が追い付かなくなっているのかも知れません。
RErideD-刻越えのデリダ- 12話
— すやまたくじ@アニメマンガ名探偵 (@suyamatakuji) December 20, 2018
タイムライドの設定や最後の締め方は大好物
ただ、SF不足が如何せん
始まる前はかなり期待度が高っただけにざんねん。
これだけリアルのテクノロジーの進化が早まるとSFであっと驚かせるのは大変よね。#rerided #リライデッド pic.twitter.com/qRa2c5wdNQ
リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)の感想まとめ
ここまで『リライデッド(RErideD-刻越えのデリダ-)は面白い?アニメの感想評価まとめ』と題して、ネタバレありのあらすじ紹介から、面白いという側面やつまらないという側面について感想・評価までまとめてお届けしてきました。
本作はDVDが発売されていますから、購入あるいはレンタルで鑑賞することも可能です。実際に作品を観て、記事で紹介した面白い、あるいはつまらないといった評価と自身の受け止め方の違いを確認してみるのもよいでしょう。